"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ほりだし物 [オサムシ]
前記事のとおり、博物館のバックヤードツアーのあと、午後もフィールドワークすることにしました。
目的地はたまたま常設展示の中で見つけたとある谷津田。
結局その谷津田へは突入しなかったのですが、すぐ近くはマイポイントのひとつだったのです。
そこで急きょオサホリをすることにしました。
ほりだし物がこの子。
この時期、ベニシジミ号にはオサホリ道具をいつも搭載しているのでした。
それは良かったのですが・・
HFを後にして走ること30分余り。(途中、橋の通行止めがあり迂回)
そこは模型とは違い、思ったよりも小さな谷津田で、アプローチもしづらかったので様子だけ確認。
でも、このエリアは見覚えのある場所だったのです。
3年ほど前、八街ラベルが欲しくてオサホリに来たのでした。(2016年の記事はこちら)
でもそのとき採れたのはたったの1頭。
それから来ていなかったのですが、SA先生もこう言っていました。
「いろんな場所で採集することも大事だけど同じ場所で採り続けることも大事」
つまり、分布は消長するので定点観察も必要ということでしょう。
ところで八街市はこんなところ。
サラサラとした水はけのよい柔らかい土壌で、チバの特産物である落花生の産地でもあります。
畑地からは少し離れた谷津田に沿って小崖のある場所があるのです。
その入口はこんな様子。
ポイントは相変わらず手入れはされていませんが、台風の影響もあるでしょう、さらに荒れている。
倒木や竹が覆いかぶさった崖はとりつけません。
土もこのエリアの特徴で、砂交じりのふかふかした感触で乾燥気味。
2か所目の崖にバチツルを振り下ろしたとき、大物が出て不意を衝かれました。
もうそろそろ起きてもいいかもしれませんが穴の中へないないしておきました。
ついでにその穴のそばの土を崩すと、また不意を衝かれました。
出るときはあっさり出る。
崖の土が柔らかいので、ぽとりと落ちてきたのが扉の子でした。
これは幸先がいいぞと俄かにテンションもあがる。
荒れてはいるけれど、崖の土は柔らかいので掘りやすい。
しかし、掘れる範囲が相変わらず狭い。
まさに隅から隅まで根気よく、バチツルを振り下ろし続けること1時間。
出たのはこの子だけでした。
木の根っこあたりから出ることが多いです。
入口に引き返しつつ、さらにちょこちょこと掘っていきましたが、最後に出たのも女王様でした。
前回も1頭しか出なかったポイントなので個体数は少ないのでしょう。
それでも1頭でも採れたことで棲息が確認できたこともSA先生の言葉通り大事なことでしょう。
まだ通ったことのない谷津田沿いの農道を辿りながら帰路につきました。
ここから話は変わります。
新型コロナウイルスで開催が危ぶまれた、年に2度の虫屋の祭典。
「埼玉インセクトフェスティバル2020」は予定通りの日程(2/29-3/1)で開催されました。
ただ、少し時間が短縮されたようです。
明らかにいつもより空いている電車に揺られて大宮駅まで。
これはいつもながらですが、会場入口はとても地味で、通りがかりの人は気が付かないかもしれない。
毎度のごとく、生き虫の販売が中心の1日目に参戦。(2日目は標本が中心)
入場時の手指消毒とマスク着用が条件でしたが、人混みを避けたい方は自粛したのでしょう。
開場して30分ほど経っていましたが、場内はガラガラと言っていいほど。(いつもは満員電車状態)
一旦ぐるっと全体を見ることができてよかった。
家から最寄りの昆虫ショップも出展していましたが、店長さんは不参戦でした。
実はこのお店では何も買わなかったのですが、ニューギニアのプラティオドンネブトクワガタというやつがカッコよくて、外国産は基本的に興味がないのに心が揺れたので備忘のために掲載しています。
(オスは50mmくらいになるそうです)
あと今回とても目に付いたのがこれ。
いつも出品は多い種類ですが、ブームになっているのかもしれないと思うほどたくさん出てました。
生き虫だけでなく、用品もチェックするのですが、ちょっと気になったのがこれ。
飼育用プラケースに詰め放題で売っている昆虫ゼリー。(フタが閉まればセーフ)
虫たちの飼育に万能ゼリーは欠かせないので補充しておきます。
これで400円という、詰め放題物というより掘り出し物でした。(プラケース込みなので激安かと)
結局手に入れたのは予めターゲットとしていて、1周したときから目を付けていた2種。
ひとつはスジブトヒラタ。
昨年、房の駅で偶然見つけて購入したペアは残念ながらブリード失敗したのでリトライしたかった。
前回は徳之島、今回は奄美大島の子でした。
もうひとつはゲンゴロウ。
なんと、チバ産のシマゲンちゃんが2セット(2匹/セット)出ていました。
これも掘り出し物で安かった(千円)。なので2つとも買おうかなとも思いましたが自重。
出品者に聞いたけどペアかどうかはわからないとのことでした。
(が、持って帰ってから確認したらペアでした!)
長居は無用と思っていたのですが、宮城県産のマイマイカブリが出ていて最後まで悩みました。
迷いながら何度か見に戻りもしましたが、単品売りでペア価格の設定はないと強気だったので断念。
その予算でマットや標本箱が買えたので良かったとします。
ところで、埼玉インセクトフェスは今回で最後、来年からは浜松町に場所を移すのだそうです。
チバからは行きやすくてうれしい。
ついでに家にいるゲンちゃんたちも生存ログのために。
まだ4匹全員います。
1匹になりましたがそろそろ寿命のような気がします。
この他にマルガタゲンゴロウとナミゲンちゃんも2匹います。
今日の湯加減
目的地はたまたま常設展示の中で見つけたとある谷津田。
結局その谷津田へは突入しなかったのですが、すぐ近くはマイポイントのひとつだったのです。
そこで急きょオサホリをすることにしました。
ほりだし物がこの子。
アオオサムシ (オサムシ科)
この時期、ベニシジミ号にはオサホリ道具をいつも搭載しているのでした。
それは良かったのですが・・
HFを後にして走ること30分余り。(途中、橋の通行止めがあり迂回)
そこは模型とは違い、思ったよりも小さな谷津田で、アプローチもしづらかったので様子だけ確認。
でも、このエリアは見覚えのある場所だったのです。
3年ほど前、八街ラベルが欲しくてオサホリに来たのでした。(2016年の記事はこちら)
でもそのとき採れたのはたったの1頭。
それから来ていなかったのですが、SA先生もこう言っていました。
「いろんな場所で採集することも大事だけど同じ場所で採り続けることも大事」
つまり、分布は消長するので定点観察も必要ということでしょう。
ところで八街市はこんなところ。
サラサラとした水はけのよい柔らかい土壌で、チバの特産物である落花生の産地でもあります。
畑地からは少し離れた谷津田に沿って小崖のある場所があるのです。
その入口はこんな様子。
ポイントは相変わらず手入れはされていませんが、台風の影響もあるでしょう、さらに荒れている。
倒木や竹が覆いかぶさった崖はとりつけません。
土もこのエリアの特徴で、砂交じりのふかふかした感触で乾燥気味。
2か所目の崖にバチツルを振り下ろしたとき、大物が出て不意を衝かれました。
シュレーゲルアオガエル
もうそろそろ起きてもいいかもしれませんが穴の中へないないしておきました。
ついでにその穴のそばの土を崩すと、また不意を衝かれました。
出るときはあっさり出る。
崖の土が柔らかいので、ぽとりと落ちてきたのが扉の子でした。
アオオサムシ ♀ (オサムシ科)
これは幸先がいいぞと俄かにテンションもあがる。
荒れてはいるけれど、崖の土は柔らかいので掘りやすい。
しかし、掘れる範囲が相変わらず狭い。
まさに隅から隅まで根気よく、バチツルを振り下ろし続けること1時間。
出たのはこの子だけでした。
ヒメスズメバチ (スズメバチ科)
木の根っこあたりから出ることが多いです。
入口に引き返しつつ、さらにちょこちょこと掘っていきましたが、最後に出たのも女王様でした。
同上 (別個体)
前回も1頭しか出なかったポイントなので個体数は少ないのでしょう。
それでも1頭でも採れたことで棲息が確認できたこともSA先生の言葉通り大事なことでしょう。
まだ通ったことのない谷津田沿いの農道を辿りながら帰路につきました。
ここから話は変わります。
新型コロナウイルスで開催が危ぶまれた、年に2度の虫屋の祭典。
「埼玉インセクトフェスティバル2020」は予定通りの日程(2/29-3/1)で開催されました。
ただ、少し時間が短縮されたようです。
明らかにいつもより空いている電車に揺られて大宮駅まで。
これはいつもながらですが、会場入口はとても地味で、通りがかりの人は気が付かないかもしれない。
毎度のごとく、生き虫の販売が中心の1日目に参戦。(2日目は標本が中心)
入場時の手指消毒とマスク着用が条件でしたが、人混みを避けたい方は自粛したのでしょう。
開場して30分ほど経っていましたが、場内はガラガラと言っていいほど。(いつもは満員電車状態)
一旦ぐるっと全体を見ることができてよかった。
家から最寄りの昆虫ショップも出展していましたが、店長さんは不参戦でした。
(会場内は原則撮影禁止なので、個別に許可をえて撮影しています)
実はこのお店では何も買わなかったのですが、ニューギニアのプラティオドンネブトクワガタというやつがカッコよくて、外国産は基本的に興味がないのに心が揺れたので備忘のために掲載しています。
(オスは50mmくらいになるそうです)
あと今回とても目に付いたのがこれ。
いつも出品は多い種類ですが、ブームになっているのかもしれないと思うほどたくさん出てました。
生き虫だけでなく、用品もチェックするのですが、ちょっと気になったのがこれ。
飼育用プラケースに詰め放題で売っている昆虫ゼリー。(フタが閉まればセーフ)
虫たちの飼育に万能ゼリーは欠かせないので補充しておきます。
これで400円という、詰め放題物というより掘り出し物でした。(プラケース込みなので激安かと)
結局手に入れたのは予めターゲットとしていて、1周したときから目を付けていた2種。
ひとつはスジブトヒラタ。
昨年、房の駅で偶然見つけて購入したペアは残念ながらブリード失敗したのでリトライしたかった。
スジブトヒラタクワガタ (クワガタムシ科)
前回は徳之島、今回は奄美大島の子でした。
もうひとつはゲンゴロウ。
なんと、チバ産のシマゲンちゃんが2セット(2匹/セット)出ていました。
これも掘り出し物で安かった(千円)。なので2つとも買おうかなとも思いましたが自重。
シマゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
出品者に聞いたけどペアかどうかはわからないとのことでした。
(が、持って帰ってから確認したらペアでした!)
長居は無用と思っていたのですが、宮城県産のマイマイカブリが出ていて最後まで悩みました。
迷いながら何度か見に戻りもしましたが、単品売りでペア価格の設定はないと強気だったので断念。
その予算でマットや標本箱が買えたので良かったとします。
ところで、埼玉インセクトフェスは今回で最後、来年からは浜松町に場所を移すのだそうです。
チバからは行きやすくてうれしい。
オマケ
ついでに家にいるゲンちゃんたちも生存ログのために。
コシマゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
まだ4匹全員います。
クロゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
1匹になりましたがそろそろ寿命のような気がします。
コガタノゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
この他にマルガタゲンゴロウとナミゲンちゃんも2匹います。
今日の湯加減
あまり気乗りはしませんがログとして書いておきます。
コロナウイルス禍に対する施策がゴテゴテ・ドタバタ・バアタリ・ドクダンという情けない国。
カイシメ・テンバイ・ドロボウ・トラブル・パニックを起こす、思いやりと想像力が欠ける国民。
一千万都市の封鎖や、一般市民まで含む移動監視は一党独裁の国くらいしかできないでしょう。
でもお隣の蝶の国は、いち早く入国規制したり、マスクを国が買い取ったりして一律休校はなし。
未だにスーパーにトイレットペーパーまで並んでいないのを目にすると暗澹たる気持ちになります。
どうして、もう少し辛抱できないのでしょうね。医療従事者や花粉症の方などは困っているのに。
というか、すでにこんな民度なのだから、もっと早く転売禁止などの施策をうつべきでしたね。
3/6現在、国内感染者数約350人(クルーズ船含まず)。急激な増加はしていない。
休校・休学の要請の解除は地域的・段階的にでも先手でやってほしい。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
シマゲンゴロウちゃんたち、ペアだったのですね^^)b
楽しみですね!
by リュカ (2020-03-08 11:20)
昆虫ゼリーの名前「ペロリアン」!?
ナイスネーミング(笑)
そうなのです。今年は山にもどんどん春が迫ってきているのでしばらく会えない冬景色をしつこく追いかけてます^^;
by よしころん (2020-03-10 08:00)
掘り出し物、なんと素敵な言葉でしょう?
出遅れました。高和です。本でもレコードでも、模型でも、掘り出し物との形容詞がつくと数倍素敵になってしまいます。
今年の活動、掘り出し物が続くことを期待します?
by 高和です。 (2020-03-10 08:31)
>リュカさん
ブリードはするつもりはありませんがラッキーでした♪
>よしころんさん
言われて気が付きました^^; ペロッと食べてくれるかな?
オサホリも冬を追いかけるといえるのでとても良く分かります^^
>高和です。さん
もうそろそろ掘り出しシーズンは終了ですが、シマゲンは僥倖でしたし、スジブトヒラタも実は安かったです^^
by ぜふ (2020-03-10 23:20)
私がそう思って見るからなのか、カエルが
とても眠そうに見えます^^;。
アオオサムシも、キレイな緑色ですね。
インセクトフェスティバル、空いててよかったですね、
と言ってもいいのか、と思ってしまいます。
by sakamono (2020-03-12 22:46)
>sakamonoさん
眠いというか・・寝てましたからね^^;
アオオサムシの色は個体変異がありますがこの子はいい色でした♪
by ぜふ (2020-03-13 18:40)