"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
リハビリオサホリ [オサムシ]
しばらく大人しくするどころか、長い引き籠り生活でした。
やっと歩けるようになり、バイクにも乗れるようになったので、ようやく出かけられるけれど。
まずはリハビリです。
ちょい掘りもしました。
2月18日、久しぶりの遠出なので、目的地はご無沙汰しているカモガワにしました。
ただし、往く途中に寄り道して、オサホリのリハビリもする作戦。
いつもの内房ルートではなく、中房を突っ切って外房のカツウラを目指すルートとしました。
そもそも中房方面が久しぶりで、うぐいすラインを走るのが新鮮な感覚。
上総牛久でR409にぶつかったあと、清澄養老ラインに入ってしばらく南下。
養老渓谷の手前で大多喜方面へ向かい、上総中野からK177で再び南下。
まもなく第一目的地の入口に着きました。
大塚山は標高が低く、トレッキングとも言えない行程なので、リハビリにぴったりだと思いました。
山登りでもトレッキングでもないけれど、腰のベルトにはバチツルを携えています。
”万葉ロード”というとおり、道に沿って万葉集の歌が掲示されているけれど、それらには目もくれず。
途中、ルートからそれて脇道に入ってみると、梅の段のような場所があり、林縁に小崖がありました。
杉の根回りが多いものの、土質と湿度がよく、ひょっとしたらと思いましたが何も出ず。
少し進むと脇道とも言えないほどの獣道があったので、様子を見に入ってみた。
獣道と小さな竹林の境に段差があったのですが、岩と竹の根が入り混じって掘れる所がない。
あきらめて引き返しながら何気なく竹の根元をバチツルで叩くと。
埋め戻しておきました。
山道へ出るすぐ手前、竹林とは反対側にとても小崖ともいえないような土の段差がありました。
期待せずにちょこっと掘ると、お久しぶりのお尻が出ました。
親分に会えてうれしく思い、コツコツと掘り続けると、ご当地オサムシも出てくれた。
しかし残念ながらクラッシュさせていました。
追加はなく、出てくるのは親分ばかり。
やっと出たのは、これもご無沙汰のゴミムシでした。
狭い場所だったので、すぐに掘り尽くすところでしたが・・・
うれしい本命ですが、残念ながら死骸。
しかも直後にもう一つ死骸が出土しました。(同じ場所で複数というのははじめて)
もう山頂まで500メートルほど(全長でも1キロほど)だったので登頂してみることに。
脇道や小崖はありませんでしたが、山頂直下の階段付近は崖崩れしていました。
それでも通行は可能だったので、えっちら登ってみると。
標高わずか360メートルですが360度見渡せる山なのでした。
ちょうどお昼時で、ベンチには登山口で見かけた二人組。
西側の東屋には、途中で抜かされた女性が座っていました。
案内板によると、富士山も遠く望めるのだそうです。(心眼が見てください)
と、その女性が「地元の方ですか?」と話しかけてきました。
「いえ、違います」
「途中で脇道に入られたのを見ましたが、あの先はどこかに抜けられるのですか?」
「いや、ちょっと入ってみただけで、抜けられそうにはありませんでした」
どうして入っていったのか聞かれなかったのでほっとしました。
「わたしは印西に住んでいるのですが、主人の実家がこの麓にあって、週に一度通っているのです」
今は誰も住んでいないので、手入れや防犯のために通っているとのこと。
「ここは景色がいいし色んな植物も観られて、登りやすいので毎回くるんですよ」
「ほんとにいいところですね」と暇乞いをして下山開始。
階段を降りながら、死骸だけど本命も出たのでもうちょっと探してみよう、と決断。
しかし、やはり支線や脇道はありませんでした。
ならば最初の小崖で、掘り残しを探ることに。
掘り残しを丹念に探しつつ、ほんの小さな崖のアゴの出っ張りを叩くと。
今度はクラッシュさせませんでした。
そして幸運にも、わずかな掘り残しの隙間のようなところから。
扉の写真では分かりづらいですが、かなり鮮やかな赤色を帯びた個体でした。
まるで房総南部亜種のような、かつ光沢があって、うれしいオミヤゲを得ることができました。
ここでは親分も他のゴミムシも出ないまま、この二つだけで追加はありませんでした。
予定外に粘って掘ったのと、登頂もしてしまったので、ルートを変更することに。
カツウラ経由はやめて、R465まで戻って西へ進み、亀山湖を突っ切ってK24鴨川街道へ出ました。
そして久しぶりに麺屋まんぼうを訪れてマスターに再会。
お客さんがいなかったので無沙汰の理由など、ラーメンを頼む前にしばし近況報告。
今回は原点に戻りたくて、看板メニューの豚骨白湯をお願いしました。
これも久しぶり。
相変わらず豚骨らしくないすっきりした味わいですが、何か風味が一つ加わった気がしました。
食後もしばらくマスターとおしゃべりし、三時のベルが鳴ったところで暇乞い。
帰りに寄りたかった地点へとベニシジミ号を走らせましたが・・
ここでは掘っても掘ってもゴミムシも他の虫も何も出ませんでした。
10年前とは決定的に何かが変わってしまったようです。
今日の湯加減
やっと歩けるようになり、バイクにも乗れるようになったので、ようやく出かけられるけれど。
まずはリハビリです。
ちょい掘りもしました。
2月18日、久しぶりの遠出なので、目的地はご無沙汰しているカモガワにしました。
ただし、往く途中に寄り道して、オサホリのリハビリもする作戦。
いつもの内房ルートではなく、中房を突っ切って外房のカツウラを目指すルートとしました。
そもそも中房方面が久しぶりで、うぐいすラインを走るのが新鮮な感覚。
上総牛久でR409にぶつかったあと、清澄養老ラインに入ってしばらく南下。
養老渓谷の手前で大多喜方面へ向かい、上総中野からK177で再び南下。
まもなく第一目的地の入口に着きました。
大塚山は標高が低く、トレッキングとも言えない行程なので、リハビリにぴったりだと思いました。
山登りでもトレッキングでもないけれど、腰のベルトにはバチツルを携えています。
”万葉ロード”というとおり、道に沿って万葉集の歌が掲示されているけれど、それらには目もくれず。
途中、ルートからそれて脇道に入ってみると、梅の段のような場所があり、林縁に小崖がありました。
杉の根回りが多いものの、土質と湿度がよく、ひょっとしたらと思いましたが何も出ず。
少し進むと脇道とも言えないほどの獣道があったので、様子を見に入ってみた。
獣道と小さな竹林の境に段差があったのですが、岩と竹の根が入り混じって掘れる所がない。
あきらめて引き返しながら何気なく竹の根元をバチツルで叩くと。
セミの幼虫(未同定)
埋め戻しておきました。
山道へ出るすぐ手前、竹林とは反対側にとても小崖ともいえないような土の段差がありました。
期待せずにちょこっと掘ると、お久しぶりのお尻が出ました。
スジアオゴミムシ (オサムシ科)
親分に会えてうれしく思い、コツコツと掘り続けると、ご当地オサムシも出てくれた。
アワカズサオサムシ (オサムシ科)
しかし残念ながらクラッシュさせていました。
追加はなく、出てくるのは親分ばかり。
やっと出たのは、これもご無沙汰のゴミムシでした。
ルイスオオゴミムシ (オサムシ科)
狭い場所だったので、すぐに掘り尽くすところでしたが・・・
アオオサムシ (オサムシ科)
うれしい本命ですが、残念ながら死骸。
しかも直後にもう一つ死骸が出土しました。(同じ場所で複数というのははじめて)
もう山頂まで500メートルほど(全長でも1キロほど)だったので登頂してみることに。
脇道や小崖はありませんでしたが、山頂直下の階段付近は崖崩れしていました。
それでも通行は可能だったので、えっちら登ってみると。
標高わずか360メートルですが360度見渡せる山なのでした。
ちょうどお昼時で、ベンチには登山口で見かけた二人組。
西側の東屋には、途中で抜かされた女性が座っていました。
案内板によると、富士山も遠く望めるのだそうです。(心眼が見てください)
と、その女性が「地元の方ですか?」と話しかけてきました。
「いえ、違います」
「途中で脇道に入られたのを見ましたが、あの先はどこかに抜けられるのですか?」
「いや、ちょっと入ってみただけで、抜けられそうにはありませんでした」
どうして入っていったのか聞かれなかったのでほっとしました。
「わたしは印西に住んでいるのですが、主人の実家がこの麓にあって、週に一度通っているのです」
今は誰も住んでいないので、手入れや防犯のために通っているとのこと。
「ここは景色がいいし色んな植物も観られて、登りやすいので毎回くるんですよ」
「ほんとにいいところですね」と暇乞いをして下山開始。
階段を降りながら、死骸だけど本命も出たのでもうちょっと探してみよう、と決断。
しかし、やはり支線や脇道はありませんでした。
ならば最初の小崖で、掘り残しを探ることに。
掘り残しを丹念に探しつつ、ほんの小さな崖のアゴの出っ張りを叩くと。
今度はクラッシュさせませんでした。
アワカズサオサムシ ♂ (オサムシ科)
そして幸運にも、わずかな掘り残しの隙間のようなところから。
アオオサムシ ♀ (オサムシ科)
扉の写真では分かりづらいですが、かなり鮮やかな赤色を帯びた個体でした。
まるで房総南部亜種のような、かつ光沢があって、うれしいオミヤゲを得ることができました。
ここでは親分も他のゴミムシも出ないまま、この二つだけで追加はありませんでした。
予定外に粘って掘ったのと、登頂もしてしまったので、ルートを変更することに。
カツウラ経由はやめて、R465まで戻って西へ進み、亀山湖を突っ切ってK24鴨川街道へ出ました。
そして久しぶりに麺屋まんぼうを訪れてマスターに再会。
お客さんがいなかったので無沙汰の理由など、ラーメンを頼む前にしばし近況報告。
今回は原点に戻りたくて、看板メニューの豚骨白湯をお願いしました。
これも久しぶり。
相変わらず豚骨らしくないすっきりした味わいですが、何か風味が一つ加わった気がしました。
食後もしばらくマスターとおしゃべりし、三時のベルが鳴ったところで暇乞い。
帰りに寄りたかった地点へとベニシジミ号を走らせましたが・・
(あえてボカしています)
ここでは掘っても掘ってもゴミムシも他の虫も何も出ませんでした。
10年前とは決定的に何かが変わってしまったようです。
今日の湯加減
前記事のとおり、ケガした時点では数日で回復するだろうとタカを括っていました。
ところが初診時の医師の見立ては全治2~3週間。
それすら意外だったのに、さらに症状は悪くなる一方で歩くのも困難に。
右足の脹脛だけ競輪選手のようになり、足首から下はドテチンのようになりました。
激痛も伴い、仕事も休み、長い引き籠り生活のはじまりです。
ストレスフルな日々が続き不安と焦りも募りましたが、仲間たちからの励ましで落ちずに済んだ。
3週間が過ぎた頃にやっと峠を越えられ、本当に徐々にですが回復基調に。
その後なんとか仕事にも復帰できる程度になりましたが、まったく本調子ではなく。
それでもやっと出かけられるようになったのでブログ再開できました。
ただ今後は無理せずにぼちぼち更新していこうと思います。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
カムバックおめでとうございます!
そしておだいじに。
還暦前後ってワナにはまりやすいんですよね、体のキレや運動能力は今までとさほどかわらない、一番違うのが疲労や怪我の快復力。感覚では若いつもりなのに実際のところ思う通りにならない。ご自覚とご自愛を。の
by 高和です。 (2024-02-24 20:49)
こんにちは^^
無事に回復、良かったですね♪
ゆっくりとリハビリに励んでください^^
春も、もうすぐそこまで来ているようです。
by いろは (2024-02-25 16:50)
快癒、おめでとうございます。
更新がなかったので心配でした。
お体、お大事にご活躍期待しています!
by 山健父 (2024-02-26 08:18)
>高和です。さん
自覚してもしなくても行動は変わらないと思いますね
なのでポテンシャルを維持することが大事だと思っています
>いろはさん
リハビリは大事だと痛感しています
春までにはと、がんばります♪
>山健父さん
ご心配をおかけしました
まだ原状復帰してはいませんので、ぼちぼちやっていきます♪
by kon(昆) (2024-02-27 00:29)
セミの幼虫って、こんなふうなんですね。初めて見ました。
抜け殻はよく見ますが。前記事でふれられていたケガ、予想外に
たいぶ長引いてしまったのですね。これだけ歩けたなら、もう
大丈夫な感じでしょうか。
by sakamono (2024-02-29 22:38)
セミの幼虫ってこんなに白いの?
土から出て来た時しかしらないので
ちょっと衝撃。
by 響 (2024-03-02 10:15)
>sakamonoさん
セミの幼虫は過去にも紹介したことがあると思いますが、今回のような若齢の個体を載せたのははじめてかもしれません。
ケガは未だに完治しておらず・・・
>響さん
地表に出てきた終齢幼虫は茶色ですが、若齢幼虫は白いですね
ただ同定が困難です・・
by kon(昆) (2024-03-03 10:31)