"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
空白を埋めろ ~年末追込編~ [オサムシ]
オサホリはハイシーズン。
しかし東北遠征から帰ってきてからなかなか時間がなかったので焦燥感が募るばかり。
まだまだ数ある空白を埋めたいというワガママな使命感だけがモチベーションなのですが。
またしても難関エリアにチャレンジしました。
それにしても見飽きない虫です。
12月16日、夕方ヨコハマへ行く用事があるものの、それまではフリータイム。
あまり遠くまでは行けないなと思いましたが、奮起して難関エリアへ再戦を挑むことに。
今年何度もトライして連敗しているシバヤマですが、南部を攻めてみました。
南部というよりも市境で、GoogleMapで見ると、隣の市側に池のようなものがあって気になったのです。
現場に着いて近寄ってみると、その池は干上がっていました。
(道中、カメラを忘れたことに気が付いたけれど、引き返す時間がなかったのでスマホ撮影です)
季節が変わるとまた水が溜まるのかもしれませんが、葦も生えていて周りには灌木もあっていい感じ。
しかも、草原が広がっていて、ボウソウでは珍しい景色が広がっていました。
おそらく牧草地なのではと思います。
さて、谷地の最上流から突入したいのですが、アプローチが分かりません。肝心の谷地も見えない。
部落の中まで来てしまったのでUターンしていくと、細くて急な下り坂がありました。
それを下りきるとやっと谷地に出ました。
しかし谷地を挟む森は狭いけれど深くて崖地がなさそう。
歩いて畑地の反対側まで行って様子を確認したり、林縁の土を試掘したりしましたが、いそうではない。
ベニシジミ号で下流へ向けてトコトコとトレースしながら周辺の様子を見ていきました。
が、小さな谷地なのでほどなく下流の端に到達。
ベニシジミ号に跨ったまま一人作戦会議した結果、少し離れた東の谷地へ行ってみることに。
そこは打って変わって広い谷地でしたが、見渡す限り崖地がありそうな様子ではない。
丘陵の森へ入ろうと谷地をふらふらと走ることしばし。
細い農道からさらに林の中へと向かう、荒れた登り道があったので突入してみました。
すると一部切通のような場所があり、土肌が露出している。
ベニシジミ号を降りて試掘してみるとちょうどよい固さの赤土部分もあったので気合が入りました。
こんな場所で出てくれたらいいのに。(採った場所がわかりやすい)
しかし期待は大外れ。指標虫も出ないし、心のよりどころの親分も出ない。
ところでこの日は25℃を越える暖かさ。掘っていると汗かいてきて季節感がマヒしました。
唯一出たのはルイスオオゴミでした。(写真割愛)
色んな意味で難関エリアなんだなと思いつつ、ジャケットをキャリアにしまって細い林道から離脱。
あまり時間がないけれど、もう一か所くらいは試掘したいと、トコトコとリサーチすることしばし。
農道から県道に出るすぐ手前にちょっと荒れた脇道があったので入ってみると。
竹林の縁がえぐれた形で小崖ができていました。
竹林の下なので期待はできないと思いながらもアタックしてみることに。
土はやや固かったけれど、間もなく親分が出土したのでちょっとやる気が出た。
とその直後、何かがポロリと足元に。
期待していなかったのでビックリしましたが、足元を確認すると追加が。
見逃さないでよかった。
これは是非オスも出さねばと気合が入ったのですが、掘れども掘れども追加はなし。
ガチガチに固い部分が多くて、やっと割れ目のようなところから出たのはオオクビボソゴミでした。
(写真はボツ)
掘り残した箇所はないかと端からチェックもし、最後に親分が出たところでタイムアップとなりました。
まさか県道のすぐ脇のしかも竹林の縁で採れるとは思いませんでしたが、とにかく得点できてよかった。
翌日は一日空いていたので、連続出撃しました。
実は前日、帰宅してからケースを開けてみると本命が一つしかいませんでした。
どうやらオオクビボソを収納するときに一頭脱走してたよう。(落穂確認もしたのに)
なのでオスも採るべくリベンジしようかとも思いましたが、悩んだ末さらに遠方まで行くことに。
向かったのはこれも何度もチャレンジ失敗している難関エリアのソウサ。
ソウサ市の北部半分は谷地だらけというか、谷地しかないと言ってもいい地域です。
なのでリサーチする場所は多数あるわけですが、今までは東部を攻めていました。
なので今回は西側に照準を定め、まずはその南端部の小さな谷地を目指しました。
ところがそこは住宅地に近接していて、入口が工事中で進入困難。
迂回して入ろうとしましたがアプローチが見つからず。
現場合わせで彷徨っているうちに、いつの間にかちょっと見覚えのある東部エリアまで来てしまった。
えり好みをする余裕はないし、アプローチが見つかったので勇んで突入。
谷地に入ってみると広大でした。
少し中へ進んだけれど、ちょっと気になった所があったのでUターンして戻ってみたら崖がありました。
固くてしまっていたので期待感は薄かったものの、ガリガリ掘ってみると、何かのお尻が出ました。
間違いなくヘッピリ虫。しかもビッグなやつ。
二人組でした。
あと数年もしたら珍品になるかもしれないので、刺激しないようにしてお連れしました。
(前日も採っていましたが)
お昼が近くなったので、最寄りのラーメン屋を探し、国道沿いにぽつんとあった店へGO!
看板メニューの品を注文。
後半戦の作戦を立てながら、お腹いっぱいになったところで出発進行。
来る途中で気になった山道はやめて、近くの二つの大きな谷地を試合会場としました。
まずは一つ目。
広くて長い谷地の林縁をトコトコとトレースしていきました。
支流もいくつか丹念に探索しましたが、崖も崖モドキも見当たらない。
最上流と思しきところまで来たとき、もうここは諦めて次へ行こうかと思いました。
でも、すぐ先の曲がり道を過ぎたら突然現れることもあるよねと、曲がってみるとほんとにありました。
土砂を採取した跡のようでしたが、かなり時間が経っていそうなので期待が膨らんだ。
さっそく低位置の箇所から取り付きました。
低い場所からは何も出ず、今度は高い箇所へ挑みました。
かなり高いです。
しかもほぼ垂直面なので足元がおぼつかないし、しばらく指標虫も親分も出なくて段々心がしぼむ。
左手に崖の途中に小さな踊り場があり、その上にカボチャ大の土のマウンドが二つ三つありました。
ただ、足場がなくて右手では掘れず、左手を延ばしてやっと届くような位置。
力を加減し、かつ狙いを定め、土の塊を崩してみると、何かがポロリと崖の下へ落ちていきました。
ロストしないように撮影したのが扉の写真の本命です。
ついにソウサを攻略できたけれど、追加がほしい、でももう掘るところがない。
(掘ってない箇所はあるけれど手が届かないので掘れない)
潔くあきらめて次の会場へ向かうことにしました。
一旦下流の端まで戻り、隣の谷地の下流入口からトレース開始。
こちらも一つ目に劣らず広くて長いフィールドで、周辺環境もよく似ていて、崖地が見当たらない。
中流辺りまで来たとき、路上に緑色の葉っぱのようなものを認めました。
ひょっとしてと思い、停車して歩いて戻ってみると、やはりそれは葉っぱではありませんでした。
息も絶え絶えで手でつかんでも抵抗する力も残っていないようでした。
支流の様子も確認しつつ上流へ向かっていると、面白い構造物がありました。
現役なのか不明でしたが用水路なのでしょう。
敷設されているのはこの場所だけだったので、部分的に土地が低くなっているのかもしれません。
さらに上流まで詰めていくと右手の支流にようやく崖らしい崖が現れました。
しかもかなり長い。
ベニシジミ号を分岐に停めて勇んで突撃しました。
しかしとても乾いていて、叩くと土埃が舞い上がるほどカチコチでした。
30メートルは続いていましたが最後までカチンカチン。
がっかりしつつ再発進。
30分ほどトレースし最上流と思われるところまで辿り着いてしまったときに二つ目の小崖を発見。
さっきのとは比べ物にならないほど小規模でしたが、乾いてはいるけれど多少湿り気がありました。
しばらく掘っているとカナヘビの尻尾が見えたのでナイナイしようと思いましたが奥に何かいる。
カナヘビくんには申し訳なかったけれど掘り進めて確認。
カナヘビと同居することもあるということです。
こちらはアオゴミ仲間の同居。
同居人は親分。
この子たちが出たところでほぼ掘り切ってしまいました。
さあ、もう残り時間も少ないので考えどころ。
オスを得るべくソウサの探索を続けるか、前日の補填をするべくシバヤマへ向かうか・・
と悩みながら谷津田の一番奥に向かって歩いていると、田んぼの反対側に怪しい光景が。
もしかしてと横断してみるとそれは田んぼ沿いの用水路の上に広がる林縁の崖でした。
しかも田んぼの奥までずっと連続して赤土が露出しています。
ほぼ垂直面なのですが、水路が干上がっているので水路の中を足場にして掘ることができる。
試しに叩いてみると適度な湿り気がある土の部分が多く、いい感じの林縁のアゴ部分もある。
これはもう迷うことなくここに時間を費やすしかない。
ところが・・
大きく膨らんだ期待感とはウラハラに掘れども掘れども何も出てこない。
指標虫も親分も出てこない。
何とも言えない、うすら恐ろしい気持ちが込み上げてきたところでタイムアップ。
まあ、ここまで何も出ないなら諦めがつくというものだとベニシジミ号まで戻って帰り支度をしました。
上流側には道がないので下流に向けて戻り、最初の分岐を左に進むと急に道が狭くなって行き止まり。
あ、間違えたとベニシジミ号から降りて方向転換させていると、目の前に赤土が露出しているのが見えた。
せっかくだからと、キャリアからバチツルをまた出して試掘。
土は崖の表層のみでやや固かったのですが、間もなく何か黒いのがポロリと落ちた。
本命ではないですが、好きなゴミムシなので気分がよくなり、もう少しだけと掘り続けると何かの顔が。
本命であってくれと、細い木の枝を拾って発掘してみると・・お友達でした。
これをもって本当に掘り止め。
”行き掛けの駄賃”ならぬ”行き止まりの崖の駄賃”となりました。
この谷地で複数掘り出したカメムシがいました。
成虫越冬すると図鑑にありますが土中なのですね。
ヨコハマへは某ギタリストのツアー最終日ライブを見に行ってきました。
ピラミッド型のアンプ&スピーカーはこの方のオリジナルとのことなのでピンとくる人がいるかも。
今日の湯加減
しかし東北遠征から帰ってきてからなかなか時間がなかったので焦燥感が募るばかり。
まだまだ数ある空白を埋めたいというワガママな使命感だけがモチベーションなのですが。
またしても難関エリアにチャレンジしました。
それにしても見飽きない虫です。
12月16日、夕方ヨコハマへ行く用事があるものの、それまではフリータイム。
あまり遠くまでは行けないなと思いましたが、奮起して難関エリアへ再戦を挑むことに。
今年何度もトライして連敗しているシバヤマですが、南部を攻めてみました。
南部というよりも市境で、GoogleMapで見ると、隣の市側に池のようなものがあって気になったのです。
現場に着いて近寄ってみると、その池は干上がっていました。
(道中、カメラを忘れたことに気が付いたけれど、引き返す時間がなかったのでスマホ撮影です)
季節が変わるとまた水が溜まるのかもしれませんが、葦も生えていて周りには灌木もあっていい感じ。
しかも、草原が広がっていて、ボウソウでは珍しい景色が広がっていました。
おそらく牧草地なのではと思います。
さて、谷地の最上流から突入したいのですが、アプローチが分かりません。肝心の谷地も見えない。
部落の中まで来てしまったのでUターンしていくと、細くて急な下り坂がありました。
それを下りきるとやっと谷地に出ました。
しかし谷地を挟む森は狭いけれど深くて崖地がなさそう。
歩いて畑地の反対側まで行って様子を確認したり、林縁の土を試掘したりしましたが、いそうではない。
ベニシジミ号で下流へ向けてトコトコとトレースしながら周辺の様子を見ていきました。
が、小さな谷地なのでほどなく下流の端に到達。
ベニシジミ号に跨ったまま一人作戦会議した結果、少し離れた東の谷地へ行ってみることに。
そこは打って変わって広い谷地でしたが、見渡す限り崖地がありそうな様子ではない。
丘陵の森へ入ろうと谷地をふらふらと走ることしばし。
細い農道からさらに林の中へと向かう、荒れた登り道があったので突入してみました。
すると一部切通のような場所があり、土肌が露出している。
ベニシジミ号を降りて試掘してみるとちょうどよい固さの赤土部分もあったので気合が入りました。
こんな場所で出てくれたらいいのに。(採った場所がわかりやすい)
しかし期待は大外れ。指標虫も出ないし、心のよりどころの親分も出ない。
ところでこの日は25℃を越える暖かさ。掘っていると汗かいてきて季節感がマヒしました。
唯一出たのはルイスオオゴミでした。(写真割愛)
色んな意味で難関エリアなんだなと思いつつ、ジャケットをキャリアにしまって細い林道から離脱。
あまり時間がないけれど、もう一か所くらいは試掘したいと、トコトコとリサーチすることしばし。
農道から県道に出るすぐ手前にちょっと荒れた脇道があったので入ってみると。
竹林の縁がえぐれた形で小崖ができていました。
竹林の下なので期待はできないと思いながらもアタックしてみることに。
土はやや固かったけれど、間もなく親分が出土したのでちょっとやる気が出た。
とその直後、何かがポロリと足元に。
アオオサムシ ♀ (オサムシ科)
期待していなかったのでビックリしましたが、足元を確認すると追加が。
同上
見逃さないでよかった。
これは是非オスも出さねばと気合が入ったのですが、掘れども掘れども追加はなし。
ガチガチに固い部分が多くて、やっと割れ目のようなところから出たのはオオクビボソゴミでした。
(写真はボツ)
掘り残した箇所はないかと端からチェックもし、最後に親分が出たところでタイムアップとなりました。
まさか県道のすぐ脇のしかも竹林の縁で採れるとは思いませんでしたが、とにかく得点できてよかった。
翌日は一日空いていたので、連続出撃しました。
実は前日、帰宅してからケースを開けてみると本命が一つしかいませんでした。
どうやらオオクビボソを収納するときに一頭脱走してたよう。(落穂確認もしたのに)
なのでオスも採るべくリベンジしようかとも思いましたが、悩んだ末さらに遠方まで行くことに。
向かったのはこれも何度もチャレンジ失敗している難関エリアのソウサ。
ソウサ市の北部半分は谷地だらけというか、谷地しかないと言ってもいい地域です。
なのでリサーチする場所は多数あるわけですが、今までは東部を攻めていました。
なので今回は西側に照準を定め、まずはその南端部の小さな谷地を目指しました。
ところがそこは住宅地に近接していて、入口が工事中で進入困難。
迂回して入ろうとしましたがアプローチが見つからず。
現場合わせで彷徨っているうちに、いつの間にかちょっと見覚えのある東部エリアまで来てしまった。
えり好みをする余裕はないし、アプローチが見つかったので勇んで突入。
谷地に入ってみると広大でした。
少し中へ進んだけれど、ちょっと気になった所があったのでUターンして戻ってみたら崖がありました。
固くてしまっていたので期待感は薄かったものの、ガリガリ掘ってみると、何かのお尻が出ました。
間違いなくヘッピリ虫。しかもビッグなやつ。
二人組でした。
オオクビボソゴミムシ (オサムシ科)
あと数年もしたら珍品になるかもしれないので、刺激しないようにしてお連れしました。
(前日も採っていましたが)
お昼が近くなったので、最寄りのラーメン屋を探し、国道沿いにぽつんとあった店へGO!
看板メニューの品を注文。
後半戦の作戦を立てながら、お腹いっぱいになったところで出発進行。
来る途中で気になった山道はやめて、近くの二つの大きな谷地を試合会場としました。
まずは一つ目。
広くて長い谷地の林縁をトコトコとトレースしていきました。
支流もいくつか丹念に探索しましたが、崖も崖モドキも見当たらない。
最上流と思しきところまで来たとき、もうここは諦めて次へ行こうかと思いました。
でも、すぐ先の曲がり道を過ぎたら突然現れることもあるよねと、曲がってみるとほんとにありました。
土砂を採取した跡のようでしたが、かなり時間が経っていそうなので期待が膨らんだ。
さっそく低位置の箇所から取り付きました。
低い場所からは何も出ず、今度は高い箇所へ挑みました。
かなり高いです。
しかもほぼ垂直面なので足元がおぼつかないし、しばらく指標虫も親分も出なくて段々心がしぼむ。
左手に崖の途中に小さな踊り場があり、その上にカボチャ大の土のマウンドが二つ三つありました。
ただ、足場がなくて右手では掘れず、左手を延ばしてやっと届くような位置。
力を加減し、かつ狙いを定め、土の塊を崩してみると、何かがポロリと崖の下へ落ちていきました。
ロストしないように撮影したのが扉の写真の本命です。
アオオサムシ (オサムシ科)
ついにソウサを攻略できたけれど、追加がほしい、でももう掘るところがない。
(掘ってない箇所はあるけれど手が届かないので掘れない)
潔くあきらめて次の会場へ向かうことにしました。
一旦下流の端まで戻り、隣の谷地の下流入口からトレース開始。
こちらも一つ目に劣らず広くて長いフィールドで、周辺環境もよく似ていて、崖地が見当たらない。
中流辺りまで来たとき、路上に緑色の葉っぱのようなものを認めました。
ひょっとしてと思い、停車して歩いて戻ってみると、やはりそれは葉っぱではありませんでした。
オオカマキリ ♀ (カマキリ科)
息も絶え絶えで手でつかんでも抵抗する力も残っていないようでした。
支流の様子も確認しつつ上流へ向かっていると、面白い構造物がありました。
現役なのか不明でしたが用水路なのでしょう。
敷設されているのはこの場所だけだったので、部分的に土地が低くなっているのかもしれません。
さらに上流まで詰めていくと右手の支流にようやく崖らしい崖が現れました。
しかもかなり長い。
ベニシジミ号を分岐に停めて勇んで突撃しました。
しかしとても乾いていて、叩くと土埃が舞い上がるほどカチコチでした。
30メートルは続いていましたが最後までカチンカチン。
がっかりしつつ再発進。
30分ほどトレースし最上流と思われるところまで辿り着いてしまったときに二つ目の小崖を発見。
さっきのとは比べ物にならないほど小規模でしたが、乾いてはいるけれど多少湿り気がありました。
しばらく掘っているとカナヘビの尻尾が見えたのでナイナイしようと思いましたが奥に何かいる。
カナヘビくんには申し訳なかったけれど掘り進めて確認。
オオキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
カナヘビと同居することもあるということです。
こちらはアオゴミ仲間の同居。
コキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
同居人は親分。
スジアオゴミムシ (オサムシ科)
この子たちが出たところでほぼ掘り切ってしまいました。
アオゴミムシ (オサムシ科)
さあ、もう残り時間も少ないので考えどころ。
オスを得るべくソウサの探索を続けるか、前日の補填をするべくシバヤマへ向かうか・・
と悩みながら谷津田の一番奥に向かって歩いていると、田んぼの反対側に怪しい光景が。
もしかしてと横断してみるとそれは田んぼ沿いの用水路の上に広がる林縁の崖でした。
しかも田んぼの奥までずっと連続して赤土が露出しています。
ほぼ垂直面なのですが、水路が干上がっているので水路の中を足場にして掘ることができる。
試しに叩いてみると適度な湿り気がある土の部分が多く、いい感じの林縁のアゴ部分もある。
これはもう迷うことなくここに時間を費やすしかない。
ところが・・
大きく膨らんだ期待感とはウラハラに掘れども掘れども何も出てこない。
指標虫も親分も出てこない。
何とも言えない、うすら恐ろしい気持ちが込み上げてきたところでタイムアップ。
まあ、ここまで何も出ないなら諦めがつくというものだとベニシジミ号まで戻って帰り支度をしました。
上流側には道がないので下流に向けて戻り、最初の分岐を左に進むと急に道が狭くなって行き止まり。
あ、間違えたとベニシジミ号から降りて方向転換させていると、目の前に赤土が露出しているのが見えた。
せっかくだからと、キャリアからバチツルをまた出して試掘。
土は崖の表層のみでやや固かったのですが、間もなく何か黒いのがポロリと落ちた。
オオナガゴミムシ (オサムシ科)
本命ではないですが、好きなゴミムシなので気分がよくなり、もう少しだけと掘り続けると何かの顔が。
本命であってくれと、細い木の枝を拾って発掘してみると・・お友達でした。
同上
これをもって本当に掘り止め。
”行き掛けの駄賃”ならぬ”行き止まりの崖の駄賃”となりました。
オマケ
この谷地で複数掘り出したカメムシがいました。
ツヤアオカメムシ (カメムシ科)
成虫越冬すると図鑑にありますが土中なのですね。
オマケ2
ヨコハマへは某ギタリストのツアー最終日ライブを見に行ってきました。
ピラミッド型のアンプ&スピーカーはこの方のオリジナルとのことなのでピンとくる人がいるかも。
今日の湯加減
毎年のことかもしれないけれど年の瀬という感じがしない。
それに今年の師走は例年と比べてはるかに忙しい。
何かに追い立てられているような気分が日に日に増している気がする。
とは言いつつ、ライブ観戦や今年は何回か忘年会があったりと楽しい行事もある。
要するに貧乏暇なしというところだけど、元気なうちは精々活動するべし。
でも実は、ぼーっとしたくもある。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
用水路、なんですか、煉瓦積みの用水路のような姿で、でも丈夫そう、水路を掘るでなくぅて、珍しいですよね
by engrid (2023-12-24 23:55)
冬至をすぎて新しい暦(虫の)がスタートしました。今年は穏やかな季節の移ろいを楽しみたいものです。
年末に難関の芝山、匝瑳のピースがうまってよかったですね。写真で拝見する限り、いつ宅地に化けてもおかしくない場所のようですから。
by 高和です。 (2023-12-25 10:01)
>engridさん
U字溝を活用したような水路でした。
ボウソウでははじめて見ましたね。
>高和です。さん
来年は少しおだやかであってほしいものです。
シバヤマは滑走路に。ソウサはメガソーラーが増えそうですね・・
by kon(昆) (2023-12-25 22:01)
オオクビボソゴミムシの土の中から尻だけ出している写真が、何だか
かわいいです^^;。バイクで走行中の一瞬で、オオカマキリに
気がつく勘がすごいですね。
by sakamono (2023-12-27 17:10)
>sakamonoさん
まさに頭隠して何とやらですね^^
虫視力は5.0ですのでカマキリくらいなら見間違いはほぼないです♪
by kon(昆) (2023-12-27 22:24)