"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
空白を埋めろ Chal.16 [オサムシ]
昨シーズンやっていた”空白を埋めろ”シリーズ。
この秋?はオサホリの前にトラップ採集で実施しました。
ちなみに空白を埋めたい本命はアオオサムシなのですが・・。
埋まったか?
今回のターゲットエリアは北総。
北総といっても広く、その中での空白はヤチヨ、アビコ、シロイ。
8月25日、お昼過ぎので仕事して、まずは急いでヤチヨへ向かいました。
ほんとは前の週に行くつもりだったのが、途中で急きょ寄り道してボーナスゴミを採ったのです。
ここは高低差がほとんどなさそうな小さくて細長い谷津田の最奥部。
オサホリではないので、崖ではなく、田んぼと接続する高低差の少ない林を探します。
と、探すまでもなく、最奥部から林が接続していて、ハザードもなく林内に入れたのでさっそく設置。
林の中で見かけた第一ムラピト。
暗くなるまで少し余裕があったので、ここでもボーナスが出ないかと、少し戻った湿地にも設置しました。
翌朝、さっそく回収に向かいました。
ベニシジミ号から降り、周りの様子を確認しようとするとうれしいお出迎え。
まずは林の中のトラップを回収しにいくと、田んぼ側のトラップはこの子たちがたくさん。
すべてリリース。
林の中へと進むと、少しうれしいのがカップイン。
多数入っているのもありました。
そして本命も。
手に持って記念撮影しようとしたのが扉の写真ですが、周辺の明暗差が激しくて露出合わずでした。
残念ながら本命は一頭のみでしたが、一応空白を埋められてよかった。
オオサカボーナスは得られませんでしたが、ゴミムシはコキベリ、ヨリトモナガなど五目でした。
種類ごとに何頭かずつつまんでリリースしました。
翌日から弾丸遠征だったので早めに帰るつもりでしたが、予習のためシロイエリアのロケハンを少し。
谷戸はいくつかあるのですが、奥は深い藪だったり、農地だったりと進入できるところが見つからない。
もっとしらみつぶし的に探す必要がありそうでしたが、この日は時間がない。
カシワとの市境の森の外観を確認しに行った帰りに小手賀沼の景色を見て帰路につきました。
アビコ、シロイ編 Chal.17 も続きます。
9月9日、昆虫館へ行く用事があり、その前に久しぶりにお江戸ポンギを訪れました。
この展示会を観覧しに。
”江戸時代に焦点をあて、中世や近現代の「虫めづる日本の人々」の様相に触れつつ、虫と人との親密な関係を改めて見つめ直します”
ということだそうです。
中でもこの絵はとても印象的かつ魅力的でした。(図録より)
ただ、当時の画壇では定型的に用いられたモチーフだったとのことです。
形式やパターンがすでにあったのでしょうけど、日本人好みのモチーフと色彩だと思います。
サントリー美術館にて9月18日まで。
今日の湯加減
この秋?はオサホリの前にトラップ採集で実施しました。
ちなみに空白を埋めたい本命はアオオサムシなのですが・・。
埋まったか?
今回のターゲットエリアは北総。
北総といっても広く、その中での空白はヤチヨ、アビコ、シロイ。
8月25日、お昼過ぎので仕事して、まずは急いでヤチヨへ向かいました。
ほんとは前の週に行くつもりだったのが、途中で急きょ寄り道してボーナスゴミを採ったのです。
ここは高低差がほとんどなさそうな小さくて細長い谷津田の最奥部。
オサホリではないので、崖ではなく、田んぼと接続する高低差の少ない林を探します。
と、探すまでもなく、最奥部から林が接続していて、ハザードもなく林内に入れたのでさっそく設置。
林の中で見かけた第一ムラピト。
オオアオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
暗くなるまで少し余裕があったので、ここでもボーナスが出ないかと、少し戻った湿地にも設置しました。
翌朝、さっそく回収に向かいました。
ベニシジミ号から降り、周りの様子を確認しようとするとうれしいお出迎え。
ゴマダラチョウ (タテハチョウ科)
まずは林の中のトラップを回収しにいくと、田んぼ側のトラップはこの子たちがたくさん。
ミイデラゴミムシ (オサムシ科)
すべてリリース。
林の中へと進むと、少しうれしいのがカップイン。
センチコガネ (センチコガネ科)
多数入っているのもありました。
同上
そして本命も。
アオオサムシ ♂ (オサムシ科)
手に持って記念撮影しようとしたのが扉の写真ですが、周辺の明暗差が激しくて露出合わずでした。
残念ながら本命は一頭のみでしたが、一応空白を埋められてよかった。
オオサカボーナスは得られませんでしたが、ゴミムシはコキベリ、ヨリトモナガなど五目でした。
種類ごとに何頭かずつつまんでリリースしました。
翌日から弾丸遠征だったので早めに帰るつもりでしたが、予習のためシロイエリアのロケハンを少し。
谷戸はいくつかあるのですが、奥は深い藪だったり、農地だったりと進入できるところが見つからない。
もっとしらみつぶし的に探す必要がありそうでしたが、この日は時間がない。
カシワとの市境の森の外観を確認しに行った帰りに小手賀沼の景色を見て帰路につきました。
アビコ、シロイ編 Chal.17 も続きます。
オマケ
9月9日、昆虫館へ行く用事があり、その前に久しぶりにお江戸ポンギを訪れました。
この展示会を観覧しに。
「虫めづる日本の人々」
”江戸時代に焦点をあて、中世や近現代の「虫めづる日本の人々」の様相に触れつつ、虫と人との親密な関係を改めて見つめ直します”
ということだそうです。
中でもこの絵はとても印象的かつ魅力的でした。(図録より)
ただ、当時の画壇では定型的に用いられたモチーフだったとのことです。
形式やパターンがすでにあったのでしょうけど、日本人好みのモチーフと色彩だと思います。
サントリー美術館にて9月18日まで。
今日の湯加減
もう9月中旬だというのに真夏日が続いています。
週明けの敬老の日は猛暑日予想で、観測史上もっとも暑い敬老の日になりそうだとか。
実は今日フィールドワークしてきたのですが、萩の花が見られませんでした。
秋はいつ来るのでしょうね。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
いつまでも暑いのに、セミの声はあっという間に終わってしまいました。カナカナやツクツクなど、ほんの数回耳にしただけでした。古来の日本の昆虫図譜、私たちもその末裔にぶら下がっている(かろうじて)と思うと、どことなく誇らしく感じます。
by 高和です。 (2023-09-17 09:43)
近所のウォーキングコースですが、昨年は「大発生」したかのように、飛んだり樹液を吸ったりしていたスズメバチですが、今年は異常に暑かったためにでしょうか、殆ど(10回未満?)見ませんでした。熱に弱いためだろうと、推測しておりますが。
by アヨアン・イゴカー (2023-09-17 10:09)
>高和です。さん
発生時期も早まったでしょうけど、あまりの暑さに寿命も短くなったかもしれませんね。
>アヨアン・イゴカーさん
気温だけではなく、営巣していた場所の環境が変わってしまったかもしれませんが、虫にとっても生きにくい夏だったでしょうね。
by kon(昆) (2023-09-18 22:33)
センチコガネの丸っこいフォルムはかわいいですね。
赤紫色っぽく見えます。
図録の絵、いいですね。やすらぐ感じがします。
スズメウリっぽく見えます。こちらもかわいいフォルムです^^;。
by sakamono (2023-09-19 11:40)
>sakamonoさん
センチコガネは次号にも続きます^^;
この瓜はウリボウの名前の由来ですよね、きっと
by kon(昆) (2023-09-22 21:23)