"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ボウソウ炎暑トンパト [トンボ]
6月下旬に一度トンパトしましたが、一日では周り切れず。
さりとてその後なかなか時間がとれず。
時期を逸してはいけないと焦りはじめた頃、ぽっかり一日空いたので行ってきました。
一番心配だった子たちの生存確認はできました。
7月16日の朝、外房へ向けてまっしぐら。
ただ、まずはトンパトではなく、ゴミムシ採集のロケハンをしに某河口へ。
その様子は別途投稿するつもりですがこんなところ。
対岸には一度ロケハンをしに来たことがあったのですが、環境はあまりよくなくて不採用に。
こちら側の環境の見た目はなかなかよさそうだったので採用に決定。
内陸に向けて取って返し、何か所かGoogleMapで目星を付けた場所を辿っていきました。
そのエリアも某河川の流域で、河原や河川敷を探したのですがよさそうなポイントがない。
ストップ&ゴーを何度か繰り返し、やっと小さな小さな谷戸に小さな湿地を見つけたのと。
狭くて細いながらも砂地の河川敷を見つけてノミネートしておきました。
ロケハンは終了とし、トンボポイントへ急行。
いつもの木陰にベニシジミ号をとめて、ジャケットを脱ぎ、一眼レフを携え、トンパト開始。
しかし生息ポイントである池に着いてみて愕然。
以前から獣害対策の柵は敷設されていたのですが、さらに厳重になり、ネットも覆われている。
だから畔まで行けない。
採集目的ではないので写真が撮れればいいのだけど、望遠レンズがないとムリ。
(マクロしか持ってこなかった)
それでも仕方がないので遠目ながらも肉眼でトンボを探して歩きました。
ところがお目当てのイトトンボがまったく見当たりません。
小さいので見落とすこともありますが、一頭も見つけられなくて焦ってきたというか、不安が募ってきた。
一旦ベニシジミ号に戻って気持ちを落ち着け、林縁の探索でもしようと歩きはじめました。
アオイトトンボがいないかと期待してでしたが期待ははずれ、項垂れ気味になりました。
(いや、元々イトトンボを見つけるために下を向いて歩いていました)
と、半日陰の下草の上をふわふわと浮かぶ青い点滅。
見逃さないように後を追い、止まるのを待って近づくと、幸運にも本命の子だったのが扉の写真。
テレコンがないTGで証拠写真を撮ったあと、一眼レフ+マクロレンズでにじり寄りました。
さらに幸運なことにメスらしき個体も見つけたものの、後を追っていくうちに柵を抜けていってしまった。
TGでフルズームしても遠すぎて確認はできませんでした。
イトトンボたちも日向は暑すぎて林縁に避暑していたのだと思います。(だから池にはいなかった)
くじけずにさらに林縁を辿っていくと、ぽつぽつとオスを見つけることができました。
小さな休耕田まで行って踵を返し、また林縁の下草を睨みながら戻っていると、いてくれました。
オスに似た色なので、さっきとは別の個体だと思います。
オオイトトンボのメスはカラバリがあって、オスとはまた違った美しさが。
さっきいたのはブルーではなく、メスらしいイエローな子だったのです。
あまり見ないのでしつこく撮影していると、ちょっとポーズをとってくれた。
移精の練習?
呼び水になったのか、ベニシジミ号へ戻っていると、またまた幸運にもペアを発見。
クロイトが観察できなかったのがザンネンでしたが本命が確認でき、満足して池を後にしました。
実はここまでの行程で暑さにやられ、体が蒸しあがっているような状態でした。
お昼もとうに過ぎていたこともあり、クロイトの巡回ポイントはパスすることに。
でも、いすみ方面に来たら寄りたいランキング1位の国吉のふれあいショップにピットイン。
手作りの海苔巻きを買って食べ、摂れるだけ水分補給して、帰路につきました。
途中、良さそうな谷戸や田んぼがあっても、あまりの暑さに寄り道するディシジョンはできず。
でも中房のナガラまで戻ってきたら少し気持ちに余裕が出てきたので、街道をそれて田園地帯へと。
ここもイトトンボの巡回観察エリアなのです。
この中にカタクリの自生地があって、夏の様子がどうか立ち寄ってみました。
ところが私有地のようで、入口は閉ざされていました。
特に虫も観察できず、別のパトロールポイントへ向かいました。
このエリアはかなり広い平坦な田園地帯ですが、その外縁の丘の上に貯木場があります。
そこはマスクロタマの観察ポイント。
ところが行ってみると、どうやら管理放棄されてしまっているようでした。
この時点の気温は殺人的で、空気のない水の中を息を止めて歩いているよう。
身の危険を感じながら貯木を見て回りましたが、とうとうタマムシは観察できず。
暑さを逃れて木の隙間にいた虫が唯一でした。
限界を感じて丘を下り、最後にもう一か所、圃場の一画にある小さな湿地へ。
畔を下を向いて歩くとぽたぽたと汗がしたたり落ちます。
暑すぎてイトトンボの姿も見られないかもと思いましたが、意外にもいたのはこのトンボ。
圃場のど真ん中で逃げ場がないのかもしれません。
こちらもカラータイマーがピコンピコンと鳴りだし、もうほとんど臨界状態。
離脱直前に見つけたトンボが見納めとなりました。
アオモンもいましたが、オモダカの葉陰でずっとじっとしたままでした。
とにかく暑かった。
オオイトの池の近くの堰を通りがかったとき、草刈りをしていたのでスルーしたのですが。
帰り道にもう一度通りがかったときに一旦停止しました。
その下流の湿地がゴミムシトラップの好適地かと思ったのですが・・盛り土されてしまってました。
どうやら養蜂用の敷地になるようです。
でもその路傍にこんなのが落ちてしまいした。
違うトラップをかけにくるか・・。
昨日の湯加減
さりとてその後なかなか時間がとれず。
時期を逸してはいけないと焦りはじめた頃、ぽっかり一日空いたので行ってきました。
一番心配だった子たちの生存確認はできました。
7月16日の朝、外房へ向けてまっしぐら。
ただ、まずはトンパトではなく、ゴミムシ採集のロケハンをしに某河口へ。
その様子は別途投稿するつもりですがこんなところ。
対岸には一度ロケハンをしに来たことがあったのですが、環境はあまりよくなくて不採用に。
こちら側の環境の見た目はなかなかよさそうだったので採用に決定。
内陸に向けて取って返し、何か所かGoogleMapで目星を付けた場所を辿っていきました。
そのエリアも某河川の流域で、河原や河川敷を探したのですがよさそうなポイントがない。
ストップ&ゴーを何度か繰り返し、やっと小さな小さな谷戸に小さな湿地を見つけたのと。
狭くて細いながらも砂地の河川敷を見つけてノミネートしておきました。
ロケハンは終了とし、トンボポイントへ急行。
いつもの木陰にベニシジミ号をとめて、ジャケットを脱ぎ、一眼レフを携え、トンパト開始。
しかし生息ポイントである池に着いてみて愕然。
以前から獣害対策の柵は敷設されていたのですが、さらに厳重になり、ネットも覆われている。
だから畔まで行けない。
採集目的ではないので写真が撮れればいいのだけど、望遠レンズがないとムリ。
(マクロしか持ってこなかった)
それでも仕方がないので遠目ながらも肉眼でトンボを探して歩きました。
ところがお目当てのイトトンボがまったく見当たりません。
小さいので見落とすこともありますが、一頭も見つけられなくて焦ってきたというか、不安が募ってきた。
一旦ベニシジミ号に戻って気持ちを落ち着け、林縁の探索でもしようと歩きはじめました。
アオイトトンボがいないかと期待してでしたが期待ははずれ、項垂れ気味になりました。
(いや、元々イトトンボを見つけるために下を向いて歩いていました)
と、半日陰の下草の上をふわふわと浮かぶ青い点滅。
見逃さないように後を追い、止まるのを待って近づくと、幸運にも本命の子だったのが扉の写真。
テレコンがないTGで証拠写真を撮ったあと、一眼レフ+マクロレンズでにじり寄りました。
オオイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
さらに幸運なことにメスらしき個体も見つけたものの、後を追っていくうちに柵を抜けていってしまった。
TGでフルズームしても遠すぎて確認はできませんでした。
イトトンボたちも日向は暑すぎて林縁に避暑していたのだと思います。(だから池にはいなかった)
くじけずにさらに林縁を辿っていくと、ぽつぽつとオスを見つけることができました。
小さな休耕田まで行って踵を返し、また林縁の下草を睨みながら戻っていると、いてくれました。
オスに似た色なので、さっきとは別の個体だと思います。
同上 ♀
オオイトトンボのメスはカラバリがあって、オスとはまた違った美しさが。
さっきいたのはブルーではなく、メスらしいイエローな子だったのです。
同上 ♀ (黄色タイプ)
あまり見ないのでしつこく撮影していると、ちょっとポーズをとってくれた。
同上
移精の練習?
呼び水になったのか、ベニシジミ号へ戻っていると、またまた幸運にもペアを発見。
同上 ペア
クロイトが観察できなかったのがザンネンでしたが本命が確認でき、満足して池を後にしました。
実はここまでの行程で暑さにやられ、体が蒸しあがっているような状態でした。
お昼もとうに過ぎていたこともあり、クロイトの巡回ポイントはパスすることに。
でも、いすみ方面に来たら寄りたいランキング1位の国吉のふれあいショップにピットイン。
手作りの海苔巻きを買って食べ、摂れるだけ水分補給して、帰路につきました。
途中、良さそうな谷戸や田んぼがあっても、あまりの暑さに寄り道するディシジョンはできず。
でも中房のナガラまで戻ってきたら少し気持ちに余裕が出てきたので、街道をそれて田園地帯へと。
ここもイトトンボの巡回観察エリアなのです。
この中にカタクリの自生地があって、夏の様子がどうか立ち寄ってみました。
ところが私有地のようで、入口は閉ざされていました。
特に虫も観察できず、別のパトロールポイントへ向かいました。
このエリアはかなり広い平坦な田園地帯ですが、その外縁の丘の上に貯木場があります。
そこはマスクロタマの観察ポイント。
ところが行ってみると、どうやら管理放棄されてしまっているようでした。
この時点の気温は殺人的で、空気のない水の中を息を止めて歩いているよう。
身の危険を感じながら貯木を見て回りましたが、とうとうタマムシは観察できず。
暑さを逃れて木の隙間にいた虫が唯一でした。
オオカマキリ 幼虫
限界を感じて丘を下り、最後にもう一か所、圃場の一画にある小さな湿地へ。
畔を下を向いて歩くとぽたぽたと汗がしたたり落ちます。
暑すぎてイトトンボの姿も見られないかもと思いましたが、意外にもいたのはこのトンボ。
ホソミオツネントンボ ♀ (アオイトトンボ科)
圃場のど真ん中で逃げ場がないのかもしれません。
こちらもカラータイマーがピコンピコンと鳴りだし、もうほとんど臨界状態。
離脱直前に見つけたトンボが見納めとなりました。
アジアイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
アオモンもいましたが、オモダカの葉陰でずっとじっとしたままでした。
とにかく暑かった。
オマケ
オオイトの池の近くの堰を通りがかったとき、草刈りをしていたのでスルーしたのですが。
帰り道にもう一度通りがかったときに一旦停止しました。
その下流の湿地がゴミムシトラップの好適地かと思ったのですが・・盛り土されてしまってました。
どうやら養蜂用の敷地になるようです。
でもその路傍にこんなのが落ちてしまいした。
センチコガネ (センチコガネ科)
違うトラップをかけにくるか・・。
昨日の湯加減
昨日今日とボウソウ一周して虫遊びし倒してきました。
このところ溜まっていたストレスが吹っ飛びましたが、とにかく暑かった。(特に今日)
プチ熱中症というか、熱中症モドキになってたような・・。
明日も採集会、気を付けなくては。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
メディアのお世話に採集会、加えてご自身のトンパト。いくら幼少の頃から馴れ親しんだフィールドワークとはいえ、加齢も頭に入れて・・でも虫と会うとそんなことは忘れちゃうんですよね!
by 高和です。 (2023-07-30 06:04)
オオイトトンボ、涼しげな色ですね。
メスの色も綺麗!
オオカマキリも暑さに辟易してる感じですネ。
by リュカ (2023-07-30 11:31)
こんにちは^^
オオイトトンボ、綺麗ですね♪
とても大変な思いをされて撮られたようですが、
お写真は涼しげです^^
ペアも素敵ですね。
by いろは (2023-07-30 16:12)
>高和です。さん
ムシを追っているとき、トシは忘れていますね♪
交通手段と採集道具が子供の頃とは比較にならないですからね。
トシのハンデが相殺されているからできることですね・・^^
>リュカさん
トンボの青は”ターコイズブルー”が多い気がします。
でもメスのオオイトの黄色は何イエローなのかしら・・
>いろはさん
涼感が伝わってよかったです。
トンボを見ているときは、暑さを忘れていますね^^;
でもふと現実に戻ると・・灼熱を実感します。
by kon(昆) (2023-07-30 22:24)
ポーズをとってくれたオオイトトンボがおもしろいです。
練習? こんなこともするのですね。みな、キレイな色をしています。
外に出るのが億劫になるくら暑いですものね。
私も気をつけねば^^;。
by sakamono (2023-07-31 21:48)
>sakamonoさん
オスもお腹をしごくような動作をしますね。
黄色型はめずらしいので暑さを忘れて撮影してました^^;
by kon(昆) (2023-08-01 22:53)