"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ボウソウトンパト [トンボ]
なかなか時間がとれずにいたけれど、久しぶりにボウソウしてきました。
目的は中房~内房エリアのイトトンボたちの消息確認。
これはイトトンボではないですが、運よく観察できた。
羽化して間もないと思われ、ピカピカの個体でした。
6月24日、GoogleMapナビの設定の仕方がわかって、”高速道路を使わない”にして出発。
ちょっと出遅れたことが奏功したのか道は空いていて、高速利用とさほど変わらない所要時間で現地着。
ただ、森の奥の池に行くと時間が足りなくなりそうなので早々にあきらめることにしました。
まずは最も消息が気になるトンボのポイントへ。
その湿地へ続く細い農道を歩いていたときに、出迎えてくれたのが扉の写真のトンボでした。
複数いて、どれも未成熟の個体でした。アカネ類の羽化の時期なのでしょう。
農道から湿地へ降りたいのですが、いつもの地点が藪で覆われていて入れず。
ならば先に隣の湿地へ行こうと、農道を進んでいきました。
すると、別種ですが、今度は成熟した子たちが。
オスは真っ黒け。
メスも黒っぽく。
耕作放棄地が増えているので、ハラビロの個体数はむしろ増加しているかもしれません。
二つの湿地をつなぐ道の上にも時々イトトンボがいるので注意しながらゆっくり歩きます。
片側は林縁、反対側は藪なので左右の視界が悪い農道ですが、そろそろ湿地に着くかなと思ったとき。
愕然とする光景が目の前に広がりました。
湿地をすべて埋めようとしているのではなさそうでしたが、半分ほどは作業場所になってしまっている。
とにかくフェンスで囲われて湿地に近づけないので、やむなく(ガックリと項垂れ)踵を返しました。
手前の湿地にも入れなかったらどうしようかと思いましたが、やっと降りられる場所を発見。
しかし、こちらの湿地の様子は特に変わってはいないようなのに、お目当ての子の姿がありません。
今までは降りてすぐ、湿地の縁や、繁茂する水草の影に多数観察できたのに。
しばらく湿地の中を腰をかがめてそろりそろりと歩きましたが見つけられず。
違う方向からアプローチできないかと、一旦農道へ上がりました。
ベニシジミ号の方へと戻り、湿地の反対側へまわってみると、草っ原を突っ切って行けそうでした。
地面はやわらかく、やや湿っていますが、まったく問題なく歩けてすぐに湿地の縁に着きました。
が、湿地の外縁には電気柵が敷設されている。(これは湿地がイノシシ浴場にならないためには良いこと)
中には入りづらいので、草っ原側から電線の向こうの水面に目を凝らしていると・・見つけました。
胸をなでおろしながら、かつ電線に触れないように気を付けながら、手を伸ばしてカメラを向けますが。
最初に見つけた個体は水草の葉の下に顔が隠れていたので、別のモデルさんを探しました。
極小さいトンボながらこのようにオスは目立ちますが、目が慣れてくると隠ぺい色のメスも見えてきます。
むしろメスの方が個体数が多いようでしたが、感覚的には昨シーズンより明らかに少ない。
でも嬉しくて夢中で撮影しました。
こうして見ると、オスとメスは色形は元より複眼の模様や表情も違って、知らないと別種と思うでしょう。
メスの方がいかつい。
今回は一眼レフでも。
60mmのマクロレンズなので、TGよりも寄って(電線に触れつつ)撮影しました。
未成熟のメスは、またこれも別種と見紛うばかりかと。(これはTG)
時間を忘れていましたが、時計を見てびっくり。あわてて湿地を後にしました。
草っ原を戻っている途中、見送りに来てくれた子がいました。誰かな?
モートンの半熟メスだと思いますが、もしかしたらアジアかもしれません。
一年前と同様、キイトトンボが観察できなかったことが心配でしたが、ベニシジミ号に乗って次の場所へ。
お昼が近かったので途中で見つけた(たぶん最近できた)カフェにピットイン。
前の晩カレーだったけど、またカレーを食べてさっさと再出発。(それしか選択肢がなかった)
と、小雨がぽつぽつと降ってきました。
降り始めだし、弱い雨だったので次の目的地へと急ぐ。
しかし、峠を越えて下りきったところで少し強くなってきたので川沿いの林の木陰で雨宿り。
強まったのは一瞬だったから、ついでに周辺の様子を確認しに川へ向かって歩いて行くと。
小櫃川の支流の御腹川の向こうには大規模な砂利採取場が見えました。
近年のボウソウはゴルフ場に加え、このような採石場と産廃の最終処分場、そしてメガソーラーだらけ。
そのような場所には昆虫はおろか動植物もいない。
いやな風景を見てしまったので、ベニシジミ号へ戻り、雨宿りをやめて出発しました。
ところが、もう一つ峠を越えていたとき、空が真っ暗になり、本降りになったので道路沿いの森へ避難。
バイクは雨の当たらない大木の下へ停め、周囲の様子を探るべく森の中へと坂道を登って行きました。
細い坂道も深い木々の下で路面は乾いていたので、ザーザー降りだけど殆ど濡れずに歩けました。
ただ、登り切った台地の上は何の変哲もない畑地でした。
がっかりしたその時、雨がギアチェンジというか、急にゲリラ化して土砂降りに。
あわてて引き返しましたが、乾いていた坂道は台地からの雨水でみるみるうちに川のように。
それでも頭上からはほとんど雨をかぶらずに済んだのでベニシジミ号の近くでしばし二度目の雨宿り。
水筒のお茶を飲みながら雨雲レーダーをみると、雨雲はしばらく頭上にとどまっているようで・・
1時間くらいしないと上がらないよう。
一人作戦会議の結果、多少濡れても先を急ぐことにしてベニシジミ号にまたがりました。
ところが峠を下りきるとウソのように雨は上がり、路面も乾いているという意外な展開。
ほんとに局所的に発生・停滞した雨雲だったみたい。(雨宿りせずに突っ走ればよかったということ)
間もなく辿り着いた、次の目的地である小さな湿地帯も雨は降っていなかったようでした。
ベニシジミ号を降りるやいなや足元に、さっき観察できなかった子が出迎えてくれていました。
さっさと準備をして探虫開始。
キイトのオスは次々と観察できましたがメスが見当たらない。
やっと見つけても愛想がなくて撮らせてくれません。
メイン会場の湿地が近くなると、この地のレギュラーが登場してくれました。
色といい形といい、そして(オスなのに)ハイソックスを履いたようなフォトジェニックなトンボです。
前記事のフィールドではあいにく撮影できなかったメスも大勢いました。
メスの体色は和風で、オレンジ色のタイツを履いたような細い肢が魅力的。
ところが、これまで何度かネタとしてとりあげていますが問題はこのような個体。
色合いがまさに中間的で、なんとも微妙な色合いのオカマちゃん(と呼ぶことにしています)。
おそらく未熟なオスですが、モノサシは副性器も目立たないこともあり一目では分かりません。
イトトンボの仲間には”オス型メス”と呼ばれる、オスの色合いをしたメスが現れる種がいるのですが。
モノサシの場合は、成熟前はさしずめ”メス型オス”という感じ。
この個体は分かりやすいでしょう。
オスメスがはっきり分かるのはタンデムのペア。
一眼レフでも撮りました。
一人で5センチ、二人で10センチというところでしょうか。
オオイトトンボの消息を確認したくて湿地の最奥部まで行ってみました。
泥濘の水量がやや少なくて短い長靴で入れましたが、水の中までは入れない。
水際に立って遠くの水面全体を目を凝らして眺めまわしたけれどトンボの姿が見当たらない。
昼下がりになったため、林や繁みの中で休んでいるのでしょう。
やっと一頭見つけられてほっとしたものの、テレコン付けても遠くて、証拠写真しか撮れませんでした。
しばらく粘ってなんとかメスも発見。
ぐるっと回って探すもクロイトはいなさそうだったので、あきらめてモノサシエリアまで後退。
すると幸運なことに、林縁にぽつんと休憩中の子がいてくれた。
あとはキイトのメスを見つけたいと思い、池の周りの繁みや休耕田の畔を歩き回りました。
これは未成熟の個体。
これは半熟。
そしてやっと、オトナのメスを一頭見つけられました。
この時点でTGは電池切れ。予備もありましたが一眼に持ち替え。
クロイトのメスが撮れなくてザンネンだったけれど、レギュラーたちの消息は確認できたので良し。
もう一か所行きたいのでベニシジミ号へ戻り発進し、農道に出た瞬間、細い用水路にカワトンボを発見。
ハグロトンボもいたのですがイケズな子でどうしても近寄らせてくれませんでした。
停まったついでに周囲を眺めていると、沼地化した休耕田の上をヤンマが横切って行くのが見えました。
こんなこともあろうかと、トンボ網を持ってきていたので一勝負することに。
ところが試合になりませんでした。
白いシャツを着ていたせいか、完全に存在がバレて警戒され、延々と周回しているのにこちらには来ない。
反対の岸に移動すると、今度はそっち側には決して寄ってこない。
そんなことしていると、農道を通りがかった軽四駆のおじさんが窓を開けて。
「何とってるの!?鳥?」
そんなわけないでしょう、と心の中でツッコミながら「トンボです」とこたえると。
「ほらそこ、足元にいるよ」とシオカラトンボを指さしてアドバイス。
それは無視してヤンマの行方を目で追っていると、興味が失せたのか車は発進していきました。
こちらも根が尽きて竿をしまい、ベニシジミ号へ戻りました。
そしたら畔に、この場所でははじめて見る子が。
ここは湿地だけではなく、周囲の休耕田や沼地も含めてトンボの楽園であることが改めてわかった。
さて、陽も傾いてきたので一人作戦会議。
何もいないかもしれないけれど、様子だけ確認しに行こうと、予定していたもう一か所へ急ぎました。
また違う峠を越えて隣の市へ。
田んぼの脇にある小さな用水池です。
コシアキたちと、残業中のギンが中空をパトロールしていましたが、もう勝負は挑まず。
ここはオオアオイトがたくさんいるはず、なのに池を一周しても見つけることができませんでした。
もう帰宅してしまったのだということにし、ベニシジミ号へと歩いていると足元に目立つ子が。
久しぶりに長編記事になりましたが、トンパト(トンボパトロール)は一日ではムリですね。
この数日前、秦野のTさんところへでかけ、フィールドワークのお付き合いをさせてもらいました。
訳あって内容は書けませんが、実験していた林の中のムラサキシキブにたくさんいた子。
最近何かと忙しい。
昨日の湯加減
目的は中房~内房エリアのイトトンボたちの消息確認。
これはイトトンボではないですが、運よく観察できた。
ヒメアカネ ♀ (トンボ科)
羽化して間もないと思われ、ピカピカの個体でした。
6月24日、GoogleMapナビの設定の仕方がわかって、”高速道路を使わない”にして出発。
ちょっと出遅れたことが奏功したのか道は空いていて、高速利用とさほど変わらない所要時間で現地着。
ただ、森の奥の池に行くと時間が足りなくなりそうなので早々にあきらめることにしました。
まずは最も消息が気になるトンボのポイントへ。
その湿地へ続く細い農道を歩いていたときに、出迎えてくれたのが扉の写真のトンボでした。
ヒメアカネ ♀ (トンボ科)
複数いて、どれも未成熟の個体でした。アカネ類の羽化の時期なのでしょう。
同上
農道から湿地へ降りたいのですが、いつもの地点が藪で覆われていて入れず。
ならば先に隣の湿地へ行こうと、農道を進んでいきました。
すると、別種ですが、今度は成熟した子たちが。
オスは真っ黒け。
ハラビロトンボ ♂ (トンボ科)
メスも黒っぽく。
同上 ♀
耕作放棄地が増えているので、ハラビロの個体数はむしろ増加しているかもしれません。
二つの湿地をつなぐ道の上にも時々イトトンボがいるので注意しながらゆっくり歩きます。
片側は林縁、反対側は藪なので左右の視界が悪い農道ですが、そろそろ湿地に着くかなと思ったとき。
愕然とする光景が目の前に広がりました。
湿地をすべて埋めようとしているのではなさそうでしたが、半分ほどは作業場所になってしまっている。
とにかくフェンスで囲われて湿地に近づけないので、やむなく(ガックリと項垂れ)踵を返しました。
手前の湿地にも入れなかったらどうしようかと思いましたが、やっと降りられる場所を発見。
しかし、こちらの湿地の様子は特に変わってはいないようなのに、お目当ての子の姿がありません。
今までは降りてすぐ、湿地の縁や、繁茂する水草の影に多数観察できたのに。
しばらく湿地の中を腰をかがめてそろりそろりと歩きましたが見つけられず。
違う方向からアプローチできないかと、一旦農道へ上がりました。
ベニシジミ号の方へと戻り、湿地の反対側へまわってみると、草っ原を突っ切って行けそうでした。
地面はやわらかく、やや湿っていますが、まったく問題なく歩けてすぐに湿地の縁に着きました。
が、湿地の外縁には電気柵が敷設されている。(これは湿地がイノシシ浴場にならないためには良いこと)
中には入りづらいので、草っ原側から電線の向こうの水面に目を凝らしていると・・見つけました。
胸をなでおろしながら、かつ電線に触れないように気を付けながら、手を伸ばしてカメラを向けますが。
最初に見つけた個体は水草の葉の下に顔が隠れていたので、別のモデルさんを探しました。
モートンイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
極小さいトンボながらこのようにオスは目立ちますが、目が慣れてくると隠ぺい色のメスも見えてきます。
同上 ♀
むしろメスの方が個体数が多いようでしたが、感覚的には昨シーズンより明らかに少ない。
でも嬉しくて夢中で撮影しました。
同上 ♂
こうして見ると、オスとメスは色形は元より複眼の模様や表情も違って、知らないと別種と思うでしょう。
メスの方がいかつい。
同上 ♀
今回は一眼レフでも。
同上 ♂
60mmのマクロレンズなので、TGよりも寄って(電線に触れつつ)撮影しました。
同上 ♀
未成熟のメスは、またこれも別種と見紛うばかりかと。(これはTG)
モートンイトトンボ 未成熟 性別不明 (イトトンボ科)
時間を忘れていましたが、時計を見てびっくり。あわてて湿地を後にしました。
草っ原を戻っている途中、見送りに来てくれた子がいました。誰かな?
モートンの半熟メスだと思いますが、もしかしたらアジアかもしれません。
未同定
一年前と同様、キイトトンボが観察できなかったことが心配でしたが、ベニシジミ号に乗って次の場所へ。
お昼が近かったので途中で見つけた(たぶん最近できた)カフェにピットイン。
前の晩カレーだったけど、またカレーを食べてさっさと再出発。(それしか選択肢がなかった)
と、小雨がぽつぽつと降ってきました。
降り始めだし、弱い雨だったので次の目的地へと急ぐ。
しかし、峠を越えて下りきったところで少し強くなってきたので川沿いの林の木陰で雨宿り。
強まったのは一瞬だったから、ついでに周辺の様子を確認しに川へ向かって歩いて行くと。
小櫃川の支流の御腹川の向こうには大規模な砂利採取場が見えました。
近年のボウソウはゴルフ場に加え、このような採石場と産廃の最終処分場、そしてメガソーラーだらけ。
そのような場所には昆虫はおろか動植物もいない。
いやな風景を見てしまったので、ベニシジミ号へ戻り、雨宿りをやめて出発しました。
ところが、もう一つ峠を越えていたとき、空が真っ暗になり、本降りになったので道路沿いの森へ避難。
バイクは雨の当たらない大木の下へ停め、周囲の様子を探るべく森の中へと坂道を登って行きました。
細い坂道も深い木々の下で路面は乾いていたので、ザーザー降りだけど殆ど濡れずに歩けました。
ただ、登り切った台地の上は何の変哲もない畑地でした。
がっかりしたその時、雨がギアチェンジというか、急にゲリラ化して土砂降りに。
あわてて引き返しましたが、乾いていた坂道は台地からの雨水でみるみるうちに川のように。
それでも頭上からはほとんど雨をかぶらずに済んだのでベニシジミ号の近くでしばし二度目の雨宿り。
水筒のお茶を飲みながら雨雲レーダーをみると、雨雲はしばらく頭上にとどまっているようで・・
1時間くらいしないと上がらないよう。
一人作戦会議の結果、多少濡れても先を急ぐことにしてベニシジミ号にまたがりました。
ところが峠を下りきるとウソのように雨は上がり、路面も乾いているという意外な展開。
ほんとに局所的に発生・停滞した雨雲だったみたい。(雨宿りせずに突っ走ればよかったということ)
間もなく辿り着いた、次の目的地である小さな湿地帯も雨は降っていなかったようでした。
ベニシジミ号を降りるやいなや足元に、さっき観察できなかった子が出迎えてくれていました。
キイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
さっさと準備をして探虫開始。
キイトのオスは次々と観察できましたがメスが見当たらない。
やっと見つけても愛想がなくて撮らせてくれません。
メイン会場の湿地が近くなると、この地のレギュラーが登場してくれました。
モノサシトンボ ♂ (モノサシトンボ科)
色といい形といい、そして(オスなのに)ハイソックスを履いたようなフォトジェニックなトンボです。
前記事のフィールドではあいにく撮影できなかったメスも大勢いました。
メスの体色は和風で、オレンジ色のタイツを履いたような細い肢が魅力的。
同上 ♀
ところが、これまで何度かネタとしてとりあげていますが問題はこのような個体。
色合いがまさに中間的で、なんとも微妙な色合いのオカマちゃん(と呼ぶことにしています)。
おそらく未熟なオスですが、モノサシは副性器も目立たないこともあり一目では分かりません。
イトトンボの仲間には”オス型メス”と呼ばれる、オスの色合いをしたメスが現れる種がいるのですが。
モノサシの場合は、成熟前はさしずめ”メス型オス”という感じ。
この個体は分かりやすいでしょう。
同上
オスメスがはっきり分かるのはタンデムのペア。
モノサシトンボ ペア (モノサシトンボ科)
一眼レフでも撮りました。
一人で5センチ、二人で10センチというところでしょうか。
オオイトトンボの消息を確認したくて湿地の最奥部まで行ってみました。
泥濘の水量がやや少なくて短い長靴で入れましたが、水の中までは入れない。
水際に立って遠くの水面全体を目を凝らして眺めまわしたけれどトンボの姿が見当たらない。
昼下がりになったため、林や繁みの中で休んでいるのでしょう。
やっと一頭見つけられてほっとしたものの、テレコン付けても遠くて、証拠写真しか撮れませんでした。
オオイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
しばらく粘ってなんとかメスも発見。
同上 ♀
ぐるっと回って探すもクロイトはいなさそうだったので、あきらめてモノサシエリアまで後退。
すると幸運なことに、林縁にぽつんと休憩中の子がいてくれた。
クロイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
あとはキイトのメスを見つけたいと思い、池の周りの繁みや休耕田の畔を歩き回りました。
これは未成熟の個体。
キイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
これは半熟。
同上 ♀ 半熟
そしてやっと、オトナのメスを一頭見つけられました。
この時点でTGは電池切れ。予備もありましたが一眼に持ち替え。
同上 ♀ 成熟
クロイトのメスが撮れなくてザンネンだったけれど、レギュラーたちの消息は確認できたので良し。
もう一か所行きたいのでベニシジミ号へ戻り発進し、農道に出た瞬間、細い用水路にカワトンボを発見。
ニホンカワトンボ ♂ (カワトンボ科)
ハグロトンボもいたのですがイケズな子でどうしても近寄らせてくれませんでした。
停まったついでに周囲を眺めていると、沼地化した休耕田の上をヤンマが横切って行くのが見えました。
こんなこともあろうかと、トンボ網を持ってきていたので一勝負することに。
ところが試合になりませんでした。
白いシャツを着ていたせいか、完全に存在がバレて警戒され、延々と周回しているのにこちらには来ない。
反対の岸に移動すると、今度はそっち側には決して寄ってこない。
そんなことしていると、農道を通りがかった軽四駆のおじさんが窓を開けて。
「何とってるの!?鳥?」
そんなわけないでしょう、と心の中でツッコミながら「トンボです」とこたえると。
「ほらそこ、足元にいるよ」とシオカラトンボを指さしてアドバイス。
それは無視してヤンマの行方を目で追っていると、興味が失せたのか車は発進していきました。
こちらも根が尽きて竿をしまい、ベニシジミ号へ戻りました。
そしたら畔に、この場所でははじめて見る子が。
オオアオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
ここは湿地だけではなく、周囲の休耕田や沼地も含めてトンボの楽園であることが改めてわかった。
さて、陽も傾いてきたので一人作戦会議。
何もいないかもしれないけれど、様子だけ確認しに行こうと、予定していたもう一か所へ急ぎました。
また違う峠を越えて隣の市へ。
田んぼの脇にある小さな用水池です。
コシアキたちと、残業中のギンが中空をパトロールしていましたが、もう勝負は挑まず。
ここはオオアオイトがたくさんいるはず、なのに池を一周しても見つけることができませんでした。
もう帰宅してしまったのだということにし、ベニシジミ号へと歩いていると足元に目立つ子が。
アオモンイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
久しぶりに長編記事になりましたが、トンパト(トンボパトロール)は一日ではムリですね。
オマケ
この数日前、秦野のTさんところへでかけ、フィールドワークのお付き合いをさせてもらいました。
訳あって内容は書けませんが、実験していた林の中のムラサキシキブにたくさんいた子。
イチモンジカメノコハムシ (ハムシ科)
最近何かと忙しい。
昨日の湯加減
二度目のリベンジに東海地方へ弾丸遠征しているため、今回も予約投稿です。
ところで前記事で今年のチバは暑くないようなことを書いた翌日、扇風機のスイッチを入れることに。
急に激しく蒸し暑い真夏になりました。
これで梅雨も明けるかと思いきや、全国各地でゲリラ豪雨や雷雨になり停電や浸水が発生した所も。
遠征先の天気も心配なのですが・・果たして・・
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
こんにちは^^
こんな綺麗なヒメアカネに出迎えて貰えてラッキーでしたね^^
ハラビロトンボの雌、格子柄で粋な感じです。
モートンイトトンボの♂ の翅は少しオレンジ色が入っているのですね。素敵です♪
キイトトンボは昨年も拝見しのかも知れませんが、初見のように感んじます。(覚えきれないのです)
モノサシトンボはしっかり覚えたつもりですが...
大好きなイトトンボが沢山拝見できて嬉しいです。
by いろは (2023-07-02 15:43)
いよいよ、トンボの最盛期到来でしょうか?
先週、自宅でもニイニイゼミが泣き始めました。
イトトンボ、フワフワと飛ぶ姿も可愛らしく、写真で撮ると色彩鮮やかで素敵ですね!
一方標本にすると色褪せてしまいつまらなくなってしまいます。
ヤンマと違って写真もまだ撮りやすそうで、なかなか他にはない被写体と感じました。
by 山健父 (2023-07-03 12:27)
トンボがたくさん出てくる季節になったのですね。なるほど、
モノサシトンボは5cmということですね^^;。
うちの近所でもハグロトンボ(真っ黒で細いやつ)は、よく
見るのですが、それ以外のイトトンボは見たことがありません。
湿地は放っておくと、イノシシ浴場になってしまうのか^^;。
by sakamono (2023-07-03 16:22)
>いろはさん
ハラビロは雌雄ともに成熟すると渋くなりますね。
モートン雄は翅の縁紋の色がオレンジですね。
トンボは雌雄で縁紋の色が違うことがままあります。
>山健父さん
アカネたちとヤンマたちも出てきましたからね♪
イトトンボの飛び方は見ていて飽きませんね。
ヤンマと違って目が疲れないし笑
おっしゃるとおりトンボは観察・撮影するのが一番だと思います。
>sakamonoさん
モノサシトンボはほんとに全長が約5センチなんです^^
湿地がイノシシ浴場になるとトンボの卵やヤゴがやられてしまいます。
ちなみに厳密にはハグロトンボはイトトンボではなくカワトンボ科です。
by kon(昆) (2023-07-03 17:25)
わが家で初めて羽化したのはオオヤマトンボでした。まさに一点の曇りもない金色に透きとおった翅の見事さに見惚れました。もう30年も前のことですが、忘れられないトンボの記憶です。
by 高和です。 (2023-07-05 02:47)
>高和です。さん
ヤマトンボの仲間はトンボ好きにとっては別格の種ですね。
トンボでなくても羽化の瞬間は神秘体験かと。
by kon(昆) (2023-07-05 22:37)
すごい数のイトトンボに出会えていますね。
しかも種類もすごい。
カメノコハムシは光の加減では
砂金が入ってるように見える時がありますよね。
by 響 (2023-07-08 09:28)
>響さん
悪いことなのか良いことなのか、これでもパトロールしきれていないし、出会えていない種もいるんですよね。
セモンジンガサは特に砂金入りですね^^
by kon(昆) (2023-07-08 22:34)