"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
センちゃんとゲンちゃん [日記]
インセクトフェアで仕入れた個体で秋季センチコガネ飼育実験を開始しています。
が、ちょっと不慮の事故(エサ実験)があり、頭数が減ってしまっていたので試料追加することに。
今年偶然、新ポイント(比較的多くいる場所)を見つけていたので、そこへトラップを仕掛けてきました。
あとでもう一度紹介しますが、この個体はピッカピカの新成虫です。
現場撮影ですが見栄えをよくするために蔦の葉のステージに乗ってもらいました。
10月8日、朝一に馬糞をもらいに行って、その足で歯医者へ定期メンテに行き、それから北総方面へ。
1時間ちょっとで着き、森の入口にベニシジミ号を停めて、トラップセットを下ろしていざ突入。
と、足元にとても目立つものが。
おそらくタマゴタケだと思いますが、お昼までに設置終了しなくてはならないので先を急ぎます。
森の中の様子はこんな感じで、手入れのされた散策路が続きます。
どの辺が適当かはまだよく分かっていないものの、今回は森とその周囲の草原の境目にすることに。
森から草原へ続く藪の中の細い道を歩いていると、なんと目の前をカトリヤンマがホバリングしていた。
でも、この時は丸腰だったし、時間もなかったのでやむなくスルー。
トラップもごく少数だった(ベイト(馬糞)の量に依存する)ので、30分ほどで設置終了。
急いで帰路につき、午後はお江戸へ向かいました。
さて翌日。急ぐ必要はないので、虫たちの世話をした後まったりと出発。
北総へ向かう道は高速もないし狭いのでいつも混むのですが、日曜日の方が少しマシ。
1時間足らずでたどり着きました。
1か所目のトラップで運よく何頭か採集でき(写真は割愛)、2か所目へ移動していると。
通りすがりのセンちゃんにお会いしました。
時刻は10時半。トラップからは距離があったので、誘因されたわけではないと思います。
まだ森の全体が分かっていないし、時間を稼ぐために散策路を一周しました。
この日はどんよりと曇っていたので、ほとんど虫は現れなかったものの一匹だけモデル立ちの子が。
いくら近寄っても逃げなかったので、少し弱っていたのかもしれません。
一周して、1か所目のトラップへ戻ると、狙い通りセンチコガネがまた1頭来ていました。
午前中は活動していることが分かります。
2か所目の設置ポイントへ向かう途中、藪の中の細い小道を通りましたが、前日のヤンマは現れず。
2か所目でも何頭か採れましたが、トラップをもう少し放置してさらに追加を期待することに。
これはトラップから回収したセンちゃんたちを容器に集めたところ。
残念ながらオオセンチは採れず。
GoogleMapで周辺を確認すると、比較的大きな灌漑用堰か調整池のようなものがあるよう。
ベニシジミ号で10分もかからずに着きましたが、周囲を金網で覆われていてアプローチできず。
しかも草原化しつつありました。
ただ、南側は川に沿って田んぼがつながっていて、畔まで降りて様子を見ていると境界標に。
ここ数年、チバではアカネ類が減っているように思いますが、秋が来たという実感がわきます。
特に行く当てもないので、もう一度GoogleMapを眺めると数キロ東に大きな調整池がある。
それと、その手前に掩体壕の跡が表示されているので、ナビにセットして行ってみました。
新興住宅地の中にそれは忽然とありましたが、掩体壕が何か知らない人にはただの空き地にしか見えない。
近くに飛行場もあったようです。
調整池は水はありましたが、やはりフェンスで囲われていて近づけず。
もうちょっと時間を稼ぐため、周辺をさまようことにして、さらに東へ走ってみました。
下流の方へ行くほど民家が少なく道路が細くなり、とうとう耕作放棄地エリアの寂しい風景に。
虫なんて何もいないとは思いつつも、ちょっとだけ歩いてみました。
遠くから見ると、一匹のイモムシに見えましたが、それは集合体でした。
名前の通り、竹や笹につきますが、毛には毒があるので要注意。
ここで引き返して元の森へと向かう途中、最後にちょっとだけ知らない公園に寄り道。
さっきの川とは別の流れですが、谷津沿いに整備された空間で、グループや家族連れが何組か。
シンボル的な木まで行って、引き返しながら林縁を辿っていると、ちょっと目立つ実が。
マユミとクサギとゴンズイは似てますよね。いつも迷いますがこれも定かではありません。
青いフジバカマかヒヨドリバナなのかもしれませんが、どれも特徴的な花容ですね。
そんなことを考えながら歩いていると、ひょっこり目線を感じました。
やっと虫に会えたとよろこんで、近くに寄って何枚か撮っていると、カマキリの後ろにもひょっこりと。
庵を結ぶ歌人か仙人の趣がありました。センちゃんならぬ”仙ちゃん”か・・
午後2時も過ぎたし、今にも雨が降り出しそうだったので、トラップの回収に向かいました。
あらためて森の入口付近を見渡すと赤いキノコはあちこちに生えていて、いや並んでいました。
地中でつながっているのが分かりますね。
トラップの方はというと、残念ながら追加はゼロでした。
この結果でも、センチコガネは日中は活動しないということが窺えます。
でもせっかくの新成虫をもうワンカット。
この光沢となめらかさは新成虫の頃だけの様相で、土を掘ったり探餌したりするうちにくすみます。
でもがんばって繁殖してほしい。
先日、とある金魚屋さんが新しく店を開いたというので、探虫の帰りにちょっと寄ってみたら。
なんとゲンちゃんが入荷していました。
家のゲンちゃんずハウスは定員になっているのですが、買ってくださいと言われて断れず。
1ペア連れて帰ってきてしまった。
やっぱり何頭いてもいいし見飽きない。
今日の湯加減
が、ちょっと不慮の事故(エサ実験)があり、頭数が減ってしまっていたので試料追加することに。
今年偶然、新ポイント(比較的多くいる場所)を見つけていたので、そこへトラップを仕掛けてきました。
あとでもう一度紹介しますが、この個体はピッカピカの新成虫です。
現場撮影ですが見栄えをよくするために蔦の葉のステージに乗ってもらいました。
10月8日、朝一に馬糞をもらいに行って、その足で歯医者へ定期メンテに行き、それから北総方面へ。
1時間ちょっとで着き、森の入口にベニシジミ号を停めて、トラップセットを下ろしていざ突入。
と、足元にとても目立つものが。
おそらくタマゴタケだと思いますが、お昼までに設置終了しなくてはならないので先を急ぎます。
森の中の様子はこんな感じで、手入れのされた散策路が続きます。
どの辺が適当かはまだよく分かっていないものの、今回は森とその周囲の草原の境目にすることに。
森から草原へ続く藪の中の細い道を歩いていると、なんと目の前をカトリヤンマがホバリングしていた。
でも、この時は丸腰だったし、時間もなかったのでやむなくスルー。
トラップもごく少数だった(ベイト(馬糞)の量に依存する)ので、30分ほどで設置終了。
急いで帰路につき、午後はお江戸へ向かいました。
さて翌日。急ぐ必要はないので、虫たちの世話をした後まったりと出発。
北総へ向かう道は高速もないし狭いのでいつも混むのですが、日曜日の方が少しマシ。
1時間足らずでたどり着きました。
1か所目のトラップで運よく何頭か採集でき(写真は割愛)、2か所目へ移動していると。
通りすがりのセンちゃんにお会いしました。
センチコガネ ♀(センチコガネ科)
時刻は10時半。トラップからは距離があったので、誘因されたわけではないと思います。
まだ森の全体が分かっていないし、時間を稼ぐために散策路を一周しました。
この日はどんよりと曇っていたので、ほとんど虫は現れなかったものの一匹だけモデル立ちの子が。
エンマコオロギ ♀ (コオロギ科)
いくら近寄っても逃げなかったので、少し弱っていたのかもしれません。
一周して、1か所目のトラップへ戻ると、狙い通りセンチコガネがまた1頭来ていました。
午前中は活動していることが分かります。
2か所目の設置ポイントへ向かう途中、藪の中の細い小道を通りましたが、前日のヤンマは現れず。
2か所目でも何頭か採れましたが、トラップをもう少し放置してさらに追加を期待することに。
これはトラップから回収したセンちゃんたちを容器に集めたところ。
残念ながらオオセンチは採れず。
GoogleMapで周辺を確認すると、比較的大きな灌漑用堰か調整池のようなものがあるよう。
ベニシジミ号で10分もかからずに着きましたが、周囲を金網で覆われていてアプローチできず。
しかも草原化しつつありました。
ただ、南側は川に沿って田んぼがつながっていて、畔まで降りて様子を見ていると境界標に。
アキアカネ ♂ (トンボ科)
ここ数年、チバではアカネ類が減っているように思いますが、秋が来たという実感がわきます。
特に行く当てもないので、もう一度GoogleMapを眺めると数キロ東に大きな調整池がある。
それと、その手前に掩体壕の跡が表示されているので、ナビにセットして行ってみました。
新興住宅地の中にそれは忽然とありましたが、掩体壕が何か知らない人にはただの空き地にしか見えない。
近くに飛行場もあったようです。
調整池は水はありましたが、やはりフェンスで囲われていて近づけず。
もうちょっと時間を稼ぐため、周辺をさまようことにして、さらに東へ走ってみました。
下流の方へ行くほど民家が少なく道路が細くなり、とうとう耕作放棄地エリアの寂しい風景に。
虫なんて何もいないとは思いつつも、ちょっとだけ歩いてみました。
遠くから見ると、一匹のイモムシに見えましたが、それは集合体でした。
タケノホソクロバ 幼虫 (マダラガ科)
名前の通り、竹や笹につきますが、毛には毒があるので要注意。
ここで引き返して元の森へと向かう途中、最後にちょっとだけ知らない公園に寄り道。
さっきの川とは別の流れですが、谷津沿いに整備された空間で、グループや家族連れが何組か。
シンボル的な木まで行って、引き返しながら林縁を辿っていると、ちょっと目立つ実が。
ゴンズイ ?
マユミとクサギとゴンズイは似てますよね。いつも迷いますがこれも定かではありません。
ヒマワリヒヨドリ ?
青いフジバカマかヒヨドリバナなのかもしれませんが、どれも特徴的な花容ですね。
そんなことを考えながら歩いていると、ひょっこり目線を感じました。
チョウセンカマキリ (カマキリ科)
やっと虫に会えたとよろこんで、近くに寄って何枚か撮っていると、カマキリの後ろにもひょっこりと。
ニホンアマガエル
庵を結ぶ歌人か仙人の趣がありました。センちゃんならぬ”仙ちゃん”か・・
午後2時も過ぎたし、今にも雨が降り出しそうだったので、トラップの回収に向かいました。
あらためて森の入口付近を見渡すと赤いキノコはあちこちに生えていて、いや並んでいました。
地中でつながっているのが分かりますね。
タマゴタケ
トラップの方はというと、残念ながら追加はゼロでした。
この結果でも、センチコガネは日中は活動しないということが窺えます。
でもせっかくの新成虫をもうワンカット。
センチコガネ ♀ (センチコガネ科)
この光沢となめらかさは新成虫の頃だけの様相で、土を掘ったり探餌したりするうちにくすみます。
でもがんばって繁殖してほしい。
オマケ
先日、とある金魚屋さんが新しく店を開いたというので、探虫の帰りにちょっと寄ってみたら。
なんとゲンちゃんが入荷していました。
家のゲンちゃんずハウスは定員になっているのですが、買ってくださいと言われて断れず。
1ペア連れて帰ってきてしまった。
ゲンゴロウ ♀(ゲンゴロウ科)
やっぱり何頭いてもいいし見飽きない。
今日の湯加減
今日は訳あって大阪にいます。なので予約投稿です。
探虫行ではなく、某研究会の年次大会に参加して、本記事に関係する講演のお手伝いをすることに。
(隠す必要はないのですが、詳細を書くと個人が特定されそうなので敢えてぼかしています)
ただ、せっかく大阪まで来たので、ちょっとだけ探虫して帰りたいとも思ってまして。
あわよくば記事ネタになるような観察ができたらいいなと目論んでいます。
何か面白い虫に会えますように・・
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
川崎市の雑木林でも、ゴンズイやクサキやまゆみが見られます。
アキアカネは二度見ましたが、いずれも単体で、複数で飛んでいるのは最近みていません。
タマゴタケの写真、面白いですね。こうやって撮ると、一本の線で繋がっていることが一目瞭然ですね^。^
by アヨアン・イゴカー (2022-10-23 13:30)
新顔のゲンゴロウさんたちが仲間入りしたのですね^^
可愛い顔してるなあ^^
今年の我が家のカブトムシの幼虫、約半分ほどお友達の家に行きました^^
すくすく育ってほしいです。
by リュカ (2022-10-24 13:09)
今年は全体に虫影が薄いように感じます。シフトの関係で採集会に顔を出す機会も少なかったこともありますが、セミやトンボ、ガ、ゴキブリまで。二度の梅雨明けや気温の異常まで影響したのでしょうか。とまれ、豊富な水と残された環境の北総台地が羨ましい高和です。
by 高和です。 (2022-10-26 09:17)
>アヨアン・イゴカーさん
科が違うのに似ていてよく分かりません^^;
そちらでもアカネが減っているのでしょうかね・・心配です。
>リュカさん
ゲンちゃんは癒し系ですよね^^
カブトムシは増えすぎチュウイですね^^;
>高和です。さん
それぞれ裏年だったのかもしれませんが、環境指標虫の減少は心配になりますね。
チバはゴミ処理場やスクラップヤードが問題になるのではとおもっいます。(北総も例外ではなく)
by ぜふ (2022-10-26 18:51)
わ!カエルさんがこんな所に!可愛いすぎやす〜萌え〜〜!!
by ぼんぼちぼちぼち (2022-10-26 20:09)
センチコガネ、美しいですねぇ。新成虫だとこの輝きなんですね。
カエルとタマゴタケもかわいい^^;。
by sakamono (2022-10-27 16:40)
>ぼんぼちぼちぼちさん
見るからに座りがよさそうですからのんびり感もありますね。
もえました^^
>sakamonoさん
羽化したてだと思われます。ある意味生まれたてですね^^
アマガエルもタマゴタケも自然の癒しですね♪
by ぜふ (2022-10-29 12:48)