"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
とっておきの風物詩 [オサムシ]
先々週のこと。久しぶりに北総方面へ行こうかなと思っていたら。
Hくんも都合が合うとのことなので、それならばと、とっておきの場所へ案内することにしました。
ここはその場所ではないですが、隣の地域の谷津田の奥のどん詰まり。

風情のいいところに見えるかもしれませんが、撮影者が立っている場所は廃材置き場。
駅の近くで待ち合わせして、2台で出発し、市街地はすぐに抜け、農道をしばらく進むと到着。
ちょうど2年ぶりの訪問となりました。とっておきの場所。

この日のように好天で陽射しが降り注ぐと、活性が上がったツチスガリたちが飛び交うのが見えます。
とはいえ2年前に来たときはほとんど成果があがらず、途中で掘るのをやめてそっとしておいたほど。
さあ、その後どう変わっているのか、変わっていないのか・・さっそく試掘開始です。
と、Hくんが、バチツル一振りで何か出たと叫んだ。
あわてて駆け寄ると、ちょっと意外な団体さん。

アブの集団越冬だと思われたので、崩さずにそっとしておくことに。
続けてすぐ出たのは、2年前はまったく出なかったので心配していた子。

香しいアオゴミ臭をまき散らせてますが、こちらとしてはこの匂いを嗅がないと冬が来ない風物詩。
こちらの第一村人もここではちょっと意外で大柄な後ろ姿。

誰ですかと穿り出すと・・

このマットブラックの鞘翅はオトナ好みの渋さ。
その次はレギュラーの方々のマンションを掘り当てました。

プシッ、プシッとガス噴射で攻撃してきますが、これも楽しい風物詩。
と思いながら、マンションの入口を広げていたら、別の住人のおしりが・・
キベった。

このおしりはとても見覚えがあります。

実は堀り出したときはコキベリだと判定してしまったのですが、後の写真でよく分かります。

この後も2年前がウソのようにというか、過去にないほどミイデラマンションをたくさん掘り当て。
オサビクの中がプープーフェスティバルになってきてしまいました。
アオゴミの追加も少しあり、スジアオの親分もでました。

最後に間違って一発目のアブ団地をまたノックしてしまったところで、一旦打ち止めとしました。
別のポイントへ移動する前に、ベニシジミ号とキイロトラカミキリ号のツーショットを。

そろそろお昼だったので、コンビニに寄ってお弁当を買って廃材置き場へ移動したのでした。

燦々と陽射しが降りそそぐ休耕田の端に腰かけて、二人でお弁当を食べていると。
すぐ傍らの竹の杭にアカネが”何を食べているの?”と舞い降りてきました。

カムカムエヴリバディの話をしたあと、廃材置き場に突入。
そのすぐ入口によさそうな物件があり、ちょっとコンコンしてみると出てきたのはハチでした。

これはまずまず大きな倒木だったので、あちこち叩いていると、いいのも出ました。

部分的にしか朽ちていませんでしたが、メスも追加できてラッキー。

これはいいポイントかと思われたのですが、他の材はことごとくカチンコチンかただの材木。
何ひとつ追加できそうにないと、早々に見切って撤収することにしました。

そもそも今の時期は日没が早いので、3時過ぎには上がろうとしていたのです。
まだ陽がある内に、せっかくHくんと一緒なので第二HFにも案内したくて移動開始。
ほどなくお気に入りの谷津田に到着。
まずは、かなりハードルは高いものの、とある希少ゴミムシの棲息ポイントに。
そもそも掘る場所がほとんどないのですが、指標虫すら出ないのであっさりギブアップ。
倒木があるポイントへ移動し、何か出ないかなとツンツンしてみました。
すると、あっさり一匹目のアタリ。

Hくんも掘り当て、さらにここでもレギュラーメンバーを確認できました。

一家で、顔だけ見えている子もアップで。
香りもさることながら、よく見ると美麗だなとつくづく思います。

他にも好物件がいくつかあり、こんな子も出ましたがそっとしておきました。

Hくんもクロナガのツーランを放ちました。

このあと、斜面林の地面を少し掘ってみましたが、アタリなしで時間切れ。

ゴミムシの主な成果はこんな感じでした。(アオゴミムシを除く)

オオキベリ、コキベリアオゴミムシ、オオアトボシアオゴミムシのアオゴミ軍団とオスナハラゴミムシ。
これだけで満足な成果ですが、この子も一応記録しておきます。

ヒタラゴミムシの仲間ということは間違いないと思いますが、種の同定はむずかしい。
ちなみに、大”アオモリ”ヒラタゴミムシではなく、”大青””モリヒラタゴミムシ”。体長約12mm。
日陰の斜面でホリホリしている二人をじっとそばで見つめていたのは・・

R16を下り、途中のファミレスでプチ反省会をして解散となりました。
前日のとてつもない強風デーと打って変わって日中は陽射しポカポカのオサホリ日和でした。
前記事で紹介したクロカタゾウムシの飼育セットに入れるマテバシイの葉っぱを採りに行きました。
歩道にはみ出していた小枝を一本もぎって持って帰り、水道水で洗おうとしたら。
小さなゴミくずのような何かがぴょこんと洗面台の中へ落ちました。
いや、落ちたんじゃなくて、ジャンプしたのだとコンチューターが判断したため、虫メガネで観察。
これは回収したあと、あらためて撮影したものですが、ただの葉っぱではないのが分かりますかね。

しかも2匹いますよ。分かりますか?
正体が分かるように葉っぱから離して撮ったのがこちら。(体長約10mm)

こうして幼虫で越冬し、春になると成虫になり、体形と大きさが少し変わります。
街路にある、ドングリがなるようなブナ科の木の枝をよおく観察すると見つけられるかも。
ただ、よっぽど目がよくないと、虫メガネが必要です。
ゲンちゃんズのアクアリウムがほぼ出来上がりました。

もう1セット作るまでちょっと手狭ですが、すいすいと泳ぐ姿に癒されています。
隠れ家も増えたので分散するかと思ったら・・主寝室はあくまでここみたい。

休むときは水草の中や流木の隙間などにも入ります。
今日の湯加減
Hくんも都合が合うとのことなので、それならばと、とっておきの場所へ案内することにしました。
ここはその場所ではないですが、隣の地域の谷津田の奥のどん詰まり。

風情のいいところに見えるかもしれませんが、撮影者が立っている場所は廃材置き場。
駅の近くで待ち合わせして、2台で出発し、市街地はすぐに抜け、農道をしばらく進むと到着。
ちょうど2年ぶりの訪問となりました。とっておきの場所。

インザントラの切通
この日のように好天で陽射しが降り注ぐと、活性が上がったツチスガリたちが飛び交うのが見えます。
とはいえ2年前に来たときはほとんど成果があがらず、途中で掘るのをやめてそっとしておいたほど。
さあ、その後どう変わっているのか、変わっていないのか・・さっそく試掘開始です。
と、Hくんが、バチツル一振りで何か出たと叫んだ。
あわてて駆け寄ると、ちょっと意外な団体さん。

アブの集団越冬だと思われたので、崩さずにそっとしておくことに。
続けてすぐ出たのは、2年前はまったく出なかったので心配していた子。

アオゴミムシ (オサムシ科)
香しいアオゴミ臭をまき散らせてますが、こちらとしてはこの匂いを嗅がないと冬が来ない風物詩。
こちらの第一村人もここではちょっと意外で大柄な後ろ姿。

誰ですかと穿り出すと・・

オオスナハラゴミムシ (オサムシ科)
このマットブラックの鞘翅はオトナ好みの渋さ。
その次はレギュラーの方々のマンションを掘り当てました。

ミイデラゴミムシ (オサムシ科)
プシッ、プシッとガス噴射で攻撃してきますが、これも楽しい風物詩。
と思いながら、マンションの入口を広げていたら、別の住人のおしりが・・
キベった。

このおしりはとても見覚えがあります。

オオキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
実は堀り出したときはコキベリだと判定してしまったのですが、後の写真でよく分かります。

この後も2年前がウソのようにというか、過去にないほどミイデラマンションをたくさん掘り当て。
オサビクの中がプープーフェスティバルになってきてしまいました。
アオゴミの追加も少しあり、スジアオの親分もでました。

スジアオゴミムシ (オサムシ科)
最後に間違って一発目のアブ団地をまたノックしてしまったところで、一旦打ち止めとしました。
別のポイントへ移動する前に、ベニシジミ号とキイロトラカミキリ号のツーショットを。

そろそろお昼だったので、コンビニに寄ってお弁当を買って廃材置き場へ移動したのでした。

燦々と陽射しが降りそそぐ休耕田の端に腰かけて、二人でお弁当を食べていると。
すぐ傍らの竹の杭にアカネが”何を食べているの?”と舞い降りてきました。

ナツアカネ ♀ (トンボ科)
カムカムエヴリバディの話をしたあと、廃材置き場に突入。
そのすぐ入口によさそうな物件があり、ちょっとコンコンしてみると出てきたのはハチでした。

コガタスズメバチ (スズメバチ科)
これはまずまず大きな倒木だったので、あちこち叩いていると、いいのも出ました。

クロナガオサムシ ♂ (オサムシ科)
部分的にしか朽ちていませんでしたが、メスも追加できてラッキー。

同上 ♀
これはいいポイントかと思われたのですが、他の材はことごとくカチンコチンかただの材木。
何ひとつ追加できそうにないと、早々に見切って撤収することにしました。

そもそも今の時期は日没が早いので、3時過ぎには上がろうとしていたのです。
まだ陽がある内に、せっかくHくんと一緒なので第二HFにも案内したくて移動開始。
ほどなくお気に入りの谷津田に到着。
まずは、かなりハードルは高いものの、とある希少ゴミムシの棲息ポイントに。
そもそも掘る場所がほとんどないのですが、指標虫すら出ないのであっさりギブアップ。
倒木があるポイントへ移動し、何か出ないかなとツンツンしてみました。
すると、あっさり一匹目のアタリ。

クロナガオサムシ ♂ (オサムシ科)
Hくんも掘り当て、さらにここでもレギュラーメンバーを確認できました。

アオゴミムシ (オサムシ科)
一家で、顔だけ見えている子もアップで。
香りもさることながら、よく見ると美麗だなとつくづく思います。

同上
他にも好物件がいくつかあり、こんな子も出ましたがそっとしておきました。

コクワガタ ♀ (クワガタムシ科)
Hくんもクロナガのツーランを放ちました。

クロナガオサムシ (オサムシ科)
このあと、斜面林の地面を少し掘ってみましたが、アタリなしで時間切れ。

ゴミムシの主な成果はこんな感じでした。(アオゴミムシを除く)

オオキベリ、コキベリアオゴミムシ、オオアトボシアオゴミムシのアオゴミ軍団とオスナハラゴミムシ。
これだけで満足な成果ですが、この子も一応記録しておきます。

オオアオモリヒラタゴミムシ (仮) (オサムシ科)
ヒタラゴミムシの仲間ということは間違いないと思いますが、種の同定はむずかしい。
ちなみに、大”アオモリ”ヒラタゴミムシではなく、”大青””モリヒラタゴミムシ”。体長約12mm。
日陰の斜面でホリホリしている二人をじっとそばで見つめていたのは・・

ウラギンシジミ (シジミチョウ科)
R16を下り、途中のファミレスでプチ反省会をして解散となりました。
前日のとてつもない強風デーと打って変わって日中は陽射しポカポカのオサホリ日和でした。
オマケ
前記事で紹介したクロカタゾウムシの飼育セットに入れるマテバシイの葉っぱを採りに行きました。
歩道にはみ出していた小枝を一本もぎって持って帰り、水道水で洗おうとしたら。
小さなゴミくずのような何かがぴょこんと洗面台の中へ落ちました。
いや、落ちたんじゃなくて、ジャンプしたのだとコンチューターが判断したため、虫メガネで観察。
これは回収したあと、あらためて撮影したものですが、ただの葉っぱではないのが分かりますかね。

しかも2匹いますよ。分かりますか?
正体が分かるように葉っぱから離して撮ったのがこちら。(体長約10mm)

コミミズク 幼虫 (ヨコバイ科)
こうして幼虫で越冬し、春になると成虫になり、体形と大きさが少し変わります。
街路にある、ドングリがなるようなブナ科の木の枝をよおく観察すると見つけられるかも。
ただ、よっぽど目がよくないと、虫メガネが必要です。
オマケ その2
ゲンちゃんズのアクアリウムがほぼ出来上がりました。

もう1セット作るまでちょっと手狭ですが、すいすいと泳ぐ姿に癒されています。
隠れ家も増えたので分散するかと思ったら・・主寝室はあくまでここみたい。

休むときは水草の中や流木の隙間などにも入ります。
今日の湯加減
昨年は開催中止となったクリスマス会が今年は明日、開催することとなりました。
ただし、いつもの公民館ではなく小学校の体育館が会場となり、飲食はナシです。
人数もある程度制限したので、密集は避けられると思いますが、熱気は抑えられないかも。
子供たちはもちろん、大人たちも楽しみにしているんですよね。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ミイデラマンション!
ちょうど1年前、体験させて頂きました。
子供たちと「お、あのミイデラマンションだ」と、拝見させて頂きました。
明日のクリスマス会、楽しみにしております!
by 山健父 (2021-12-11 22:11)
風物詩といえば「クリスマス会」は年末の塾のそれ。子供たちは言うに及ばず、周りの大人たちが子供以上に熱くなる恒例のビンゴ大会。成果を発表してくれた塾生には、特別賞が用意されているらしい。
皆さんの幸運と健闘を祈ります。会場の小学校はスタッフのお子さんが通ったのだとか。いつもの学校行事とは一味も二味も異なる熱気に包まれることでしょう。盛会を確信します。
by 高和です。 (2021-12-12 09:07)
>山健父さん
なつかしいです。ミイデラマンションは各地で建設中ですね^^
>高和です。さん
まさに風物詩ですね。
さまざまな人のつながりがあって実現できる運びとなりました。感謝。
それでは行ってまいります!
by ぜふ (2021-12-12 09:36)
オオキベリアオゴミムシ、どういう意味のことばをつないで命名しているのか、気になります。「キベル」が「気張る」(≒ガス噴射で攻撃?)という意味の動詞かと、想像してみました。
コミミズク の幼虫、こんな形をしているのですね^。^
by アヨアン・イゴカー (2021-12-12 13:26)
こんにちは^^
スジアオゴミムシ、アオゴミムシ、なかなかお洒落な色合いですね♪
by いろは (2021-12-12 15:41)
>アヨアン・イゴカーさん
”大黄縁青塵虫”ですね。
ガス噴射はやはり”ヘッピリ”ですかね^^
>いろはさん
アオゴミムシの仲間は皆なかなか美麗なのです。
匂いに難があるようですが、虫屋にとっては風物詩とも言えます^^
by ぜふ (2021-12-13 21:30)
コミミズクの幼虫、なんとも個性的な姿でやすね。
特に頭部。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-15 11:55)
掘れば宝に当たる感じですね。
トリッカーは虫探し最強バイクだ。
by 響 (2021-12-15 20:32)
冬の風物詩が何かと思ったら、ガス噴射の香りだったとは^^;。
冬になると多くの虫が土の中に寄り添って越冬するんですね。
コミミズクの幼虫を見て、昔ガメラに出た怪獣、ギロンを連想
してしまった。こっちの方がずっとかわいいですが^^;。
by sakamono (2021-12-16 22:49)
>ぼんぼちぼちぼちさん
何度見てもなぜか可愛らしいと思ってしまう頭です^^
>響さん
今回は宝の在り処がわかっての堀りですけどね^^;
そう、トリッカーは虫屋御用達です!
>sakamonoさん
実は何発も被弾してしまいました^^;
虫たちはじっと隠れて冬を耐えています。
コミミズクギロンも^^
by ぜふ (2021-12-17 21:52)