"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ブイブイコガネ [日記]
前記事の続きというか番外編です。
前記事のあらすじ。
早起きしてHFのメロンソーダちゃんたちに会いに行くも前日の雨のせいかまったく姿が見られず。
長靴をはいてハンノキ林の中でしばらく粘ってみたもののお出ましになりません。
たまたま出くわした同胞の方に「夕方また出直します」と挨拶をして一旦撤収することに。
とその前に、HFの少し上流の様子を見ていくことにしました。
休耕田の中にぽつんと立っているクリの木があるのです。
周りがぬかるんでいるため長靴をはいてないと近寄れないので、ついでということで。
盛りは過ぎていましたが、栗の花はまだ咲いていました。
常連のマメコガネやアシナガコガネたちに交じって、ちょっと目立った一匹は。
光、風、距離など撮影条件が悪く、しかもちょろちょろ動き回るタイプなので苦戦しました。
なお、カミキリモドキの仲間は体液に毒があり、つぶすと皮膚が炎症を起こすので注意してください。
(出目金のようなつぶらな瞳が特徴で15ミリくらい)
この子は毒はないのですが、高いところにいて、テレコン付けてもこれが精いっぱいでした。
反対にこの子は目の高さにいたのですが、蜜に夢中で動き回るし飛び回るので大変でした。
やっぱり栗の花はカミキリムシたちに人気だなと思っていたら目の前に。
おお君はもしや。
子供の頃、地元ではうじゃうじゃいて、まさにブイブイ言わせていた虫でした。
でも、捕まえるとすぐうんちするのであまり好きではなかった。
しかし近年は同類のアオドウガネの勢力に圧迫され、なかなか見られない。でも捕ろうとは思わない。
それと、こんな形の栗の葉がポツポツと見られたのでプロデューサーを探しました。
難なく見つかったこの職人母虫も目の高さにいてくれました。
眼までが水玉模様の一部のようで見飽きない昆虫ですが、そろそろ出発しないと。
田んぼを後にして入口へ向けて引き返していたらコンチューターが反応、というか目線を感じました。
2センチくらいあるので威圧感もありますが、こういうサングラスありますよね。
それともう一種。これはHFではじめて見たと思います。
前胸の前部に一対の白い模様があるように見えますが、ここは透明になっているのです。
これが窓のように見えることが名前の由来だと思います。体長は約10ミリ。
さて、実はこの日はもう一か所、新規開拓に行っていたのです。
そこはチバ市郊外の調整池で、朝、西風たちの観察の後に行こうと予定していました。
そこはHFの近くを流れるM川の源流にあたる場所なのですが未踏だったのです。
HFからは30分ほどで着きます。
ベニシジミ号を止めた入口で出迎えてくれた子がいたので記念撮影。
アゲハもたまには撮ってあげないと。
一応散策路が作られているようですが、藪の中へ突入するような雰囲気。
入口にカラムシの群落があり、ラミーカミキリがいたので撮ろうとしたら逃げられた。
しかしすぐに別の虫を発見。
みんなお行儀よく足をそろえています。
何匹もいましたが、中には足を組んでいる子も。
池の周囲は当初は公園として整備されたのでしょう、ベンチやカエデなどの植栽もありました。
クワの葉っぱの上にいたのは。
翅の末端が尖っているので、コブヤハズに見えて一瞬ドキッとしますが普通種。体長は約15ミリ。
調整池の一番奥までたどり着くと送電線の鉄塔があります。
その足元を見ていると、またコガネムシらしきものを見つけました。
今度はブイブイではなかった。
大きいし美麗なのに普通種だからかあまり人気がない・・・ベニシジミと同じ感じ。
まあ、普通種といってもチバではたまにしか会えないので、もっとブイブイいわせてほしい。
コガネムシがいた場所から入口の方を眺望。
池には見えないくらい草ぼうぼうではあるけれど、なぜかトンボがいない。
周回できるかもしれないと思い、引き返さずに池の反対側を辿ってみることにしました。
往路よりも散策路は荒れていて藪も茂り、クモの網にひっかかることもしばしばでした。
でも何故か虫にはあまり出くわさない・・と思っていたら突然現れたのが扉の子でした。
なかなか大きい子で迫力がありました。
他にいたのはモンシロチョウとこの子。
目が合った瞬間、びっくりして動けなくなっているスキに撮ったバッタ。
出口までたどり着いたとき、さっき撮り逃がした虫たちがいました。ラッキーカミキリ。
そして最後に、クワの木にいたのは大きいテントウムシ。
というわけで、HFよりも昆虫多様性がかなり高いと感じるフィールドでした。
放置されっ放しで動物相が豊富になってきているのでしょう。
実はこの調整池、ツインなのです。もう一つの方へも行ってみなければ。
ところで、ベニシジミ号もメンテナンスしたと先日書きましたが、どこが変わったでしょう?
答えの前に、先日、虫友が差し入れてくれた子を紹介します。
体長は約5ミリ。ヨツボシテントウというテントウムシがいますが、それに似ているわけではなく。
星紋が四つあるテントウダマシの仲間ということです。
なんと成虫も幼虫も菌食ということです。(野菜くず、熟した果物、昆虫ゼリーも食べる)
それと、今日散歩していて跨線橋のフェンスの支柱でビバークしていた子。
開張サイズは130ミリにも達する大きな子ですが、衣装はとてもシックかつデリケート。
さて、クイズの答えは・・写真では分からないですよね。
主に駆動系ですが・・
ドライブチェーンと前後スプロケット、リアタイヤ、ついでにブレーキパッドも交換。
あと、左右もレバーもショートタイプに交換しました。
とても調子いい。
今日の湯加減
前記事のあらすじ。
早起きしてHFのメロンソーダちゃんたちに会いに行くも前日の雨のせいかまったく姿が見られず。
長靴をはいてハンノキ林の中でしばらく粘ってみたもののお出ましになりません。
たまたま出くわした同胞の方に「夕方また出直します」と挨拶をして一旦撤収することに。
とその前に、HFの少し上流の様子を見ていくことにしました。
休耕田の中にぽつんと立っているクリの木があるのです。
周りがぬかるんでいるため長靴をはいてないと近寄れないので、ついでということで。
盛りは過ぎていましたが、栗の花はまだ咲いていました。
常連のマメコガネやアシナガコガネたちに交じって、ちょっと目立った一匹は。
アオカミキリモドキ (カミキリモドキ科)
光、風、距離など撮影条件が悪く、しかもちょろちょろ動き回るタイプなので苦戦しました。
なお、カミキリモドキの仲間は体液に毒があり、つぶすと皮膚が炎症を起こすので注意してください。
(出目金のようなつぶらな瞳が特徴で15ミリくらい)
この子は毒はないのですが、高いところにいて、テレコン付けてもこれが精いっぱいでした。
ミドリカミキリ (カミキリムシ科)
反対にこの子は目の高さにいたのですが、蜜に夢中で動き回るし飛び回るので大変でした。
ベニカミキリ (カミキリムシ科)
やっぱり栗の花はカミキリムシたちに人気だなと思っていたら目の前に。
おお君はもしや。
ドウガネブイブイ (コガネムシ科)
子供の頃、地元ではうじゃうじゃいて、まさにブイブイ言わせていた虫でした。
でも、捕まえるとすぐうんちするのであまり好きではなかった。
しかし近年は同類のアオドウガネの勢力に圧迫され、なかなか見られない。でも捕ろうとは思わない。
それと、こんな形の栗の葉がポツポツと見られたのでプロデューサーを探しました。
難なく見つかったこの職人母虫も目の高さにいてくれました。
ゴマダラオトシブミ (オトシブミ科)
眼までが水玉模様の一部のようで見飽きない昆虫ですが、そろそろ出発しないと。
田んぼを後にして入口へ向けて引き返していたらコンチューターが反応、というか目線を感じました。
ウシアブ (アブ科)
2センチくらいあるので威圧感もありますが、こういうサングラスありますよね。
それともう一種。これはHFではじめて見たと思います。
クロマドボタル (ホタル科)
前胸の前部に一対の白い模様があるように見えますが、ここは透明になっているのです。
これが窓のように見えることが名前の由来だと思います。体長は約10ミリ。
さて、実はこの日はもう一か所、新規開拓に行っていたのです。
そこはチバ市郊外の調整池で、朝、西風たちの観察の後に行こうと予定していました。
そこはHFの近くを流れるM川の源流にあたる場所なのですが未踏だったのです。
HFからは30分ほどで着きます。
ベニシジミ号を止めた入口で出迎えてくれた子がいたので記念撮影。
ナミアゲハ (アゲハチョウ科)
アゲハもたまには撮ってあげないと。
一応散策路が作られているようですが、藪の中へ突入するような雰囲気。
入口にカラムシの群落があり、ラミーカミキリがいたので撮ろうとしたら逃げられた。
しかしすぐに別の虫を発見。
ナナフシ (ナナフシ科)
みんなお行儀よく足をそろえています。
何匹もいましたが、中には足を組んでいる子も。
同上
池の周囲は当初は公園として整備されたのでしょう、ベンチやカエデなどの植栽もありました。
クワの葉っぱの上にいたのは。
トガリシロオビサビカミキリ (カミキリムシ科)
翅の末端が尖っているので、コブヤハズに見えて一瞬ドキッとしますが普通種。体長は約15ミリ。
調整池の一番奥までたどり着くと送電線の鉄塔があります。
その足元を見ていると、またコガネムシらしきものを見つけました。
今度はブイブイではなかった。
コガネムシ ペア (コガネムシ科)
大きいし美麗なのに普通種だからかあまり人気がない・・・ベニシジミと同じ感じ。
まあ、普通種といってもチバではたまにしか会えないので、もっとブイブイいわせてほしい。
コガネムシがいた場所から入口の方を眺望。
池には見えないくらい草ぼうぼうではあるけれど、なぜかトンボがいない。
周回できるかもしれないと思い、引き返さずに池の反対側を辿ってみることにしました。
往路よりも散策路は荒れていて藪も茂り、クモの網にひっかかることもしばしばでした。
でも何故か虫にはあまり出くわさない・・と思っていたら突然現れたのが扉の子でした。
ゴマダラカミキリ (カミキリムシ科)
なかなか大きい子で迫力がありました。
他にいたのはモンシロチョウとこの子。
ムラサキシジミ (シジミチョウ科)
目が合った瞬間、びっくりして動けなくなっているスキに撮ったバッタ。
ツチイナゴ (バッタ科)
出口までたどり着いたとき、さっき撮り逃がした虫たちがいました。ラッキーカミキリ。
ラミーカミキリ (カミキリムシ科)
そして最後に、クワの木にいたのは大きいテントウムシ。
カメノコテントウ (テントウムシ科)
というわけで、HFよりも昆虫多様性がかなり高いと感じるフィールドでした。
放置されっ放しで動物相が豊富になってきているのでしょう。
実はこの調整池、ツインなのです。もう一つの方へも行ってみなければ。
オマケ
ところで、ベニシジミ号もメンテナンスしたと先日書きましたが、どこが変わったでしょう?
答えの前に、先日、虫友が差し入れてくれた子を紹介します。
ヨツボシテントウダマシ (テントウダマシ科)
体長は約5ミリ。ヨツボシテントウというテントウムシがいますが、それに似ているわけではなく。
星紋が四つあるテントウダマシの仲間ということです。
なんと成虫も幼虫も菌食ということです。(野菜くず、熟した果物、昆虫ゼリーも食べる)
それと、今日散歩していて跨線橋のフェンスの支柱でビバークしていた子。
シモフリスズメ (スズメガ科)
開張サイズは130ミリにも達する大きな子ですが、衣装はとてもシックかつデリケート。
さて、クイズの答えは・・写真では分からないですよね。
主に駆動系ですが・・
ドライブチェーンと前後スプロケット、リアタイヤ、ついでにブレーキパッドも交換。
あと、左右もレバーもショートタイプに交換しました。
とても調子いい。
今日の湯加減
今日から昆虫館が再開されました。
折しも数日前に建物の改修工事が終わり、まさに新装開店というところ。
来館者は多いのか、少ないのか、まったく予想ができませんでしたが。
当番の方に様子を聞いてみたら、かなり盛況だったようで、しかも初めての方も多かったとのこと。
みんなで再開の準備をしてよかったと胸をなでおろしました。
とにかく、混乱することもなく、無事再開初日を終えたようでホッとしました。
明日の採集会は雨天予想のため中止になりましたが、また近いうちに開催できると思います。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
昆虫館再開おめでとうございます。
待っていた人たちも多かったのですね^^
by リュカ (2020-07-05 06:17)
お懐かしや、ドウガネブイブイさま!
今は再開発でなくなってしまった中野のむし社隣の古いアパートの敷地でもの心がついた小生に、ムシゴコロを育んでくれたといってもいい、種類です。コンチュータ感度抜群のムシブロにもなかなか登場しないので、一度お伺いを立ててみようかと思っていた矢先の登場で安堵しました。またお目にかかりとうございます。
ところで、ナナフシさま、あなたは本当にナナフシさまですか?お尋ねいたします。写真を拡大いたしましたが、触角の長さからナナフシモドキ様ではないかとお見受けしたのですが・・・間違いでしたらお許しくださいませ。
それにしても、素敵なフィールドをお持ちですね。うらやましい限りです。
by 高和です。 (2020-07-05 15:58)
アブの複眼のピントがジャストで素晴らしい。
見つける種類も今日は大収穫な日でしたね。
by 響 (2020-07-06 13:36)
>リュカさん
2日目はさらに盛況でした!^^
待っていてくれた方々がいるというのはうれしいものです♪
>高和です。さん
ブイブイはほんとに見なくなりました。今や希少種?^^
ナナフシはご指摘のとおりナナフシモドキです。
ここではずっと”ナナフシ”と勝手に表記していますがあしからず。
とにかく、新規開拓した場所が意外に良いフィールドでした♪
>響さん
ウシアブはなかなか、ナウでいかしたやつです^^
新規開拓した所が意外にもいかしていたこと自体が収獲でした♪
by ぜふ (2020-07-06 21:58)
ぜふさん、こんばんは^^
ウシアブのお目々!仮面ライダーに登場しそう~~~( ゚Д゚)
ナウでいかしてます(爆)
昆虫館再開、よかったですね♪
ベニシジミ号もメンテで快適なによりです。
イタドリハムシ、ありがとうございました。
いつもいつも申し訳ありません^^;
by よしころん (2020-07-09 20:53)
栗の花にこんなに虫が集まるんですね。
ウチの裏の栗の木をちょっと観察してみればよかった。
ちょっと前に持ち主が切り倒してしまいました。
目玉が飛び出しそうなカミキリモドキの顔、ちょっと
ドクロを連想しました^^;。
by sakamono (2020-07-09 22:20)
>よしころんさん
ウシアブ男ですね^^
ライダーも活躍できるようがんばります。
イタドリハムシは模様の変異があっておもしろいです。
>sakamonoさん
おや、それはザンネンでしたね・・クリはとても価値の高い木です。
カミキリモドキの顔はぜひ覚えておいてください^^;
by ぜふ (2020-07-10 22:11)