"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
タガメ日和 [ファーブル会]
春と秋は水生昆虫のシーズン。
過ぎ行く夏に逆らって緯度の低い方へ赴くというのもありですが、嵐の前日、北へ向かいました。
つまり、いつもの場所へ。
と、その前にうちの子を紹介します。
体長は12ミリくらい。
普通種だと思っていましたが、近年、各地で個体数が減っているというウワサがあります。
さて、ゲンゴロウの仲間を含め、どんな水生昆虫が採れたでしょうか。
場所はいつもの北関東の某所。天気は上々すぎて9月というのに真夏の陽射しと気温でした。
春とは違って用水路の両側は草が生い茂っていました。
現場に到着してすぐに目に付いたのはこのトンボ。
さすがにもうみんな翅が傷んではいましたが、群れを成すほどたくさんいました。
用水路を網でガサガサしながら、藪漕ぎならぬ藪潜りしながら進むと・・
さて問題です。この写真には何頭のハグロトンボが写っているでしょう?
これはちょっとむずかしい。
答えはタグの中に。
水生昆虫を採りに来たのに、目の前でヒラヒラされるとどうしてもカメラを向けてしまいます。
この子たちが群れでいるのはめずらしいと思いました。
オスもメスも複数頭いましたが写真はワンショットのみ。
ハグロトンボとオオヤマトンボのヤゴもたくさんいました。(写真なし)
この日、大量に採れた水生昆虫は。
佃煮にするほど採れましたが、ほとんどリリース。
ところでカマを持つ水生昆虫のミズカマキリやタイコウチ、タガメなどはカメムシの仲間です。
カマを持たないアメンボやマツモムシもカメムシの仲間ですが、共通しているのは針のような口。
その特徴からするとサシガメの仲間ということでしょうね。
ちなみにミズカマキリはタイコウチ科、タガメはコオイムシ科に分類されます。
その本命もいてくれました。
この子はビッグママで実測値65ミリでした。(図鑑に書いてある最大サイズ)
この日は幼虫も含め計3頭でした。
次はゲンちゃん。
実は最初に採ったのがこの子でした。
まだこのあと採れるだろうと高をくくって(運よく逃げられることなく)撮影できました。
が、なんとこの日採れたクロゲンはこの一頭だけ・・(他のメンバーはいくつか採れました)
逃げられなくてよかった。
さすがに寄れなかったので、お家の子のアップを。
ホンゲンゴロウ(ナミゲン)もそうですが、よく見ると深い緑色なんです。
マルゲンも採れました。(写真はお連れしてから撮ったもの)
マルゲンはアップで見るとちりめん模様のような細かなデザインが秀逸。
もう少し寄ると・・
かわいい目も秀逸。
この他、コシマゲンゴロウやヒメゲンゴロウなども少し採れました。
この前週、久しぶりにHFにも行ってみたのでログとして掲載します。
マルゲンがいたんです。
あと田んぼにいたのはアメンボと。
シュレちゃん。
湧水の周りに咲くミソハギに来ていたのは・・
そして、あぜ道の地面をトコトコと歩いているハチを見つけました。
スズメバチだとすぐ分かったので用心して観察しましたが、何か様子が変です。
ただただトコトコと歩いていくばかりなので様子が変なのてすが近寄ってみてワケが分かりました。
両方の翅がちぎれてしまって飛べないのでした。(おかげでじっくり観察することができました)
飛んでいる最中に鳥についばまれたのかもしれません。
帰りがけに路上で歩いていたのは。
時間がなかったので、ちゃんと確認できませんでしたがノコギリクワガタのメスかもしれません。
今年はHFでカワトンボ類がとても少ないのがちょっと気になりましたが、種類によって表年と裏年というのがどのフィールドでもあります。
水生昆虫のフィールドは今年、ハグロトンボとミズカマキリが表年だったのでしょう。
それよりもここ数年採れていなかったタガメがいてくれたことが何よりでした。
川での採集のときの恒例?というか楽しみはこれ。
手作りの料理やソーセージを焼いてピクニック。
電車なのでビールも!
ついでに前記事で紹介した、昆虫館へお連れした子。
今日の湯加減
過ぎ行く夏に逆らって緯度の低い方へ赴くというのもありですが、嵐の前日、北へ向かいました。
つまり、いつもの場所へ。
と、その前にうちの子を紹介します。
マルガタゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
体長は12ミリくらい。
普通種だと思っていましたが、近年、各地で個体数が減っているというウワサがあります。
さて、ゲンゴロウの仲間を含め、どんな水生昆虫が採れたでしょうか。
場所はいつもの北関東の某所。天気は上々すぎて9月というのに真夏の陽射しと気温でした。
春とは違って用水路の両側は草が生い茂っていました。
現場に到着してすぐに目に付いたのはこのトンボ。
ハグロトンボ ♂(カワトンボ科)
さすがにもうみんな翅が傷んではいましたが、群れを成すほどたくさんいました。
用水路を網でガサガサしながら、藪漕ぎならぬ藪潜りしながら進むと・・
さて問題です。この写真には何頭のハグロトンボが写っているでしょう?
これはちょっとむずかしい。
答えはタグの中に。
水生昆虫を採りに来たのに、目の前でヒラヒラされるとどうしてもカメラを向けてしまいます。
この子たちが群れでいるのはめずらしいと思いました。
ミヤマアカネ ♂ (トンボ科)
オスもメスも複数頭いましたが写真はワンショットのみ。
ミヤマアカネ ♀ (トンボ科)
ハグロトンボとオオヤマトンボのヤゴもたくさんいました。(写真なし)
この日、大量に採れた水生昆虫は。
ミズカマキリ (タイコウチ科)
佃煮にするほど採れましたが、ほとんどリリース。
ところでカマを持つ水生昆虫のミズカマキリやタイコウチ、タガメなどはカメムシの仲間です。
カマを持たないアメンボやマツモムシもカメムシの仲間ですが、共通しているのは針のような口。
その特徴からするとサシガメの仲間ということでしょうね。
ちなみにミズカマキリはタイコウチ科、タガメはコオイムシ科に分類されます。
その本命もいてくれました。
タガメ (コオイムシ科)
この子はビッグママで実測値65ミリでした。(図鑑に書いてある最大サイズ)
同上
この日は幼虫も含め計3頭でした。
次はゲンちゃん。
実は最初に採ったのがこの子でした。
クロゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
まだこのあと採れるだろうと高をくくって(運よく逃げられることなく)撮影できました。
が、なんとこの日採れたクロゲンはこの一頭だけ・・(他のメンバーはいくつか採れました)
逃げられなくてよかった。
さすがに寄れなかったので、お家の子のアップを。
同上
ホンゲンゴロウ(ナミゲン)もそうですが、よく見ると深い緑色なんです。
マルゲンも採れました。(写真はお連れしてから撮ったもの)
マルガタゲンゴロウ (ケンゴロウ科)
マルゲンはアップで見るとちりめん模様のような細かなデザインが秀逸。
もう少し寄ると・・
同上
かわいい目も秀逸。
この他、コシマゲンゴロウやヒメゲンゴロウなども少し採れました。
この前週、久しぶりにHFにも行ってみたのでログとして掲載します。
マルゲンがいたんです。
同上
あと田んぼにいたのはアメンボと。
未同定
シュレちゃん。
シュレーゲルアオガエル
湧水の周りに咲くミソハギに来ていたのは・・
ニホンハラナガツチバチ (ツチバチ科)
そして、あぜ道の地面をトコトコと歩いているハチを見つけました。
スズメバチだとすぐ分かったので用心して観察しましたが、何か様子が変です。
ただただトコトコと歩いていくばかりなので様子が変なのてすが近寄ってみてワケが分かりました。
オオスズメバチ (スズメバチ科)
両方の翅がちぎれてしまって飛べないのでした。(おかげでじっくり観察することができました)
飛んでいる最中に鳥についばまれたのかもしれません。
帰りがけに路上で歩いていたのは。
時間がなかったので、ちゃんと確認できませんでしたがノコギリクワガタのメスかもしれません。
今年はHFでカワトンボ類がとても少ないのがちょっと気になりましたが、種類によって表年と裏年というのがどのフィールドでもあります。
水生昆虫のフィールドは今年、ハグロトンボとミズカマキリが表年だったのでしょう。
それよりもここ数年採れていなかったタガメがいてくれたことが何よりでした。
オマケ
川での採集のときの恒例?というか楽しみはこれ。
手作りの料理やソーセージを焼いてピクニック。
電車なのでビールも!
ついでに前記事で紹介した、昆虫館へお連れした子。
アサギマダラ (タテハチョウ科)
今日の湯加減
このことについて書かないわけにはいかないでしょう。
水生昆虫採集の翌日、チバに台風15号が上陸しました。
まさに直撃でしたがこの台風には”目”がなかったようで、ずっと暴風が吹き荒れていました。
それでもチバ北西部は大きな影響はありませんでした。
(家屋や樹木の被害はあり、氾濫や土砂崩れの避難準備指示が発令された地域もありました)
台風の進路の東側のチバ中南東部は甚大な被害がありました。
電気や水道のライフラインや物流や通信が途絶し、生活や医療・介護に大きな影響が。
電気に至っては完全復旧するのにまだあと2週間かかるそうです。
チバは首都圏からそれほど遠くはないのにどうしてこんなに復旧に時間がかかるのでしょう。
それはともかくとしても、こんな災害がなくても、倒木や流木が5年も10年も放置されっぱなしのボウソウの山中のフィールド。
この先整備されることは到底望めません。(全国各地の被災地も同じだと思いますが)
自治体の体力(財政)と保全すべき環境(自然)は非対称なのだということを再認識しました。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おお!タガメちゃんだ!
「昆虫すごいぜ!」でマジマジ見たタガメちゃん。
カッコいい姿だなーって思いました。
台風15号の被害、本当に酷かったですね。
友達のところの写真を見ると、言葉を失います。
こんなに復旧に時間がかかるなんて、複雑な気持ちです。
by リュカ (2019-09-15 22:56)
水生昆虫はどれを見てもカッコいいのですが・・・今日はミヤマアカネさんをズームアップ。実は本当に久しぶりなんです。
小生が住む団地の中に池ができて20年、まず最初にわいたのはアキアカネ、次いでシオカラトンボ、オオシオカラトンボと続き、15年を過ぎたころギンヤンマがでました。そして今年はショウジョウトンボにコシアキトンボ!いったいどうやって、と思いますが、種類がにぎやかになっていくのは嬉しい限りです。そろそろわいてくれないかなあ、と心待ちにしていますよ、ミヤマアカネさん。
by 高和です。 (2019-09-16 17:57)
>リュカさん
子供でなくてもタガメのフォルムは格好よく見えますよね。
迫力があるということですかね。
災害対応というのは自治体毎というか、縦割りではだめだと思います。
>たかわさん
ほんとに虫たちはどこから湧いてくるのでしょうね。
ただ、発生したとしても定着するかどうかは別問題。
その池の保全が大事ですね。ミヤマアカネが誘致できますように。。
by ぜふ (2019-09-16 21:16)
ツーリングで山の中の自然いっぱいの所に行きますがゲンゴロウとはなかなか出会えないです。
by 響 (2019-09-18 07:21)
12ミリくらいとは、意外と小さいんですね。
水棲昆虫って、何か惹かれるモノがあります。
ハグロトンボがうじゃうじゃ^^;。
なかなかインパクトのある光景です。
by sakamono (2019-09-20 13:43)
>響さん
ゲンゴロウに会うには池や田んぼの縁にう○こ座りしないとですから、ツーリングではなかなかむずかしいでしょう^^;
>sakamonoさん
まさにこのサイズが閾値的だと思います。
1センチくらいというと普通は小さいとされるのが普通ではありますが
虫たちとつきあっていると1センチを超す子たちは大きい部類だということがまざまざと分かるんです^^
こんなハグロトンボの群れははじめてでした。
by ぜふ (2019-09-20 22:24)