"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
亜熱帯注意報 [ファーブル会]
年に一度のチバでの採集会。
ところがチバに限らず、今年の関東地方の7月の天気は安定の不安定さ。
開催日は28日なのですが、天気予報の雨マークがとれません。
しかも、またもや台風が発生しているという。
前日夕刻になっても当日午前の降水確率は40%でしたが、みんなで天気の子になると信じて・・

結局、関東地方が梅雨明けしたのは平年より8日も遅い7月29日でした。
果たして開催はできたのでしょうか・・
開催するかどうかまだ決まっていなかったものの、前日カブトムシ探しに行ってきました。
昨年と同じ行動をとったのは、一年前、偶然御神木を見つけたからです。(その記事はこちら)
今回も雨の翌日で散策路は水分をたっぷり含み、林内の湿度は100%近いのではないかと思うほど。
場所はだいたい分かっているので(目印の写真も撮っていたので)その木へ一目散。

ちょうど一年ぶりに再会した御神木は静かに佇んでいました。

昨年は20匹以上のカブトムシたちが群がっていましたが・・あ、ひとつだけいました。

わずかに樹液は出ているのでしょう、やっと一匹いたのと、あとはカナブンとキノコムシ。

周辺の木々もあたってみましたが、カブトムシの姿は見られませんでした。
かろうじて観察できたのは、シデムシとカミキリムシ。

ゴマフよりも大型の子。

元々持ち時間は少なくここでタイムアップ、早々に見切りをつけて撤収しました。

さて、チバは北総での採集会当日。
雨具を準備することを条件に催行することにしたのですが、案の定、朝起きたときは土砂降りでした。
支度をして家を出るときは小雨になってはいましたが空は暗い。
それでも西東京方面から移動してくるスタッフからは雨は止んだとの朗報が。
果たして参加者が集合したときには、完全に雨は上がっていました。
ゲスト、スタッフ、みんな天気の子。
しかし毎年のことながら、この時期の北総の里地は大変な湿度。
水分補給を怠らないようにしながらフィールドへ向かいました。

採集会がはじまって、参加者は散り散りに。
カブトムシを見つけようと、林の端っこの木をチェックしたら、いきなりクワガタを発見。

これは幸先がいいと一本一本クヌギの木をチェックしていきましたがなかなか次が出てこない。
それでもやっとキックで落としたのが扉の子でした。

前出の大歯型と比べると別種のようですが、これは小歯型のオスです。
大歯型、いわゆる水牛型ももちろんカッコイイのですが、子供の頃から小歯型が好き。
なぜかというと・・ノコギリらしいのはどっちですか? ということです。

さらに木の根元あたりをガサゴソしていると、ぽつぽつ現れたのがこの子たち。

すばしっこくて、あっという間に幹の隙間などに逃げ込みます。
ゴミムシの仲間は子供たちに人気がないけど、一応何匹かとって見せたら、やっぱりスルーされました。
同じ甲虫の仲間でも、やはり人気があるのはカブト・クワガタ、次がカミキリムシ。
コガネムシやタマムシの仲間と続き、やや渋いところでオサムシ・ゴミムシの仲間やゾウムシの仲間。
あとはゲンゴロウなどの水生甲虫というところでしょうか。

カブトムシを見つけた参加者もいましたが今回は不漁でした。
その代わりに複数観察できたコガネムシの仲間がいました。

カブトムシもそうですが、コガネムシの仲間はみんな目がくりくりしていて意外にプリティ。

やはり小さい子たちには人気がないのですが、オトナに見せると喜んでもらえます。

そんなところでもうお昼を過ぎ、みんなで集まってお弁当を食べて解散となりました。
解散後はいつものオプショナルツアーで周辺の田んぼ巡りにでかけました。

公園の外縁に出た途端、出迎えてくれた子がいました。(よろこんではいないようですが)

ここの田んぼ脇の林縁はオオアオイトトンボがたくさん見られるはずですがこの日は全く観察できず。
その代わりこのチョウを観察できました。

産卵しにきたメスだったのでネットに入れることができました。
ぐるっと一周して帰路につきましたが、都会の子でなくても田んぼの畦道を歩くことはあまりないかもしれません。
最後に駅へ向かう途中の林内で見つけた子。

コウスバカゲロウかもしれません。
とにかく、雨に降られることもなく、無事今年もチバで開催できてよかった。
カブトムシ探しに行った日の午後、昆虫館の前で見つけた子たち。

胸と頭が黒いのがオスなのですが、こんなに黒いのははじめて見たので、図鑑で確認しました。
本編に登場したオオコフキコガネはこの子たちに比べて白っぽいのが特徴です。
先日4匹あずかってきたタガメたちの内、2匹が成虫になりました。
これは終齢のころの写真。

あとの2匹は残念ながら志半ばで★になりました。
これも昆虫館からお連れした幼虫たち。
強制上陸させてプラボトルの中で蛹化していた1匹が羽脱してきました。

潜ってから羽脱するまで1か月以上かかると思っていたのですが、蛹期間は24日でした。

ちなみに女の子。

そして自然上陸したもう1匹も蛹期間27日でみごとに羽脱。やはり1か月かからなかった。
ちなみに男の子。

ゲンゲンたちの目もくりくりです。
今日の湯加減
ところがチバに限らず、今年の関東地方の7月の天気は安定の不安定さ。
開催日は28日なのですが、天気予報の雨マークがとれません。
しかも、またもや台風が発生しているという。
前日夕刻になっても当日午前の降水確率は40%でしたが、みんなで天気の子になると信じて・・

結局、関東地方が梅雨明けしたのは平年より8日も遅い7月29日でした。
果たして開催はできたのでしょうか・・
開催するかどうかまだ決まっていなかったものの、前日カブトムシ探しに行ってきました。
昨年と同じ行動をとったのは、一年前、偶然御神木を見つけたからです。(その記事はこちら)
今回も雨の翌日で散策路は水分をたっぷり含み、林内の湿度は100%近いのではないかと思うほど。
場所はだいたい分かっているので(目印の写真も撮っていたので)その木へ一目散。

ちょうど一年ぶりに再会した御神木は静かに佇んでいました。

昨年は20匹以上のカブトムシたちが群がっていましたが・・あ、ひとつだけいました。

カブトムシ ♀ (コガネムシ科)
わずかに樹液は出ているのでしょう、やっと一匹いたのと、あとはカナブンとキノコムシ。

周辺の木々もあたってみましたが、カブトムシの姿は見られませんでした。
かろうじて観察できたのは、シデムシとカミキリムシ。

ナガゴマフカミキリ (カミキリムシ科)
ゴマフよりも大型の子。

ウスバカミキリ (カミキリムシ科)
元々持ち時間は少なくここでタイムアップ、早々に見切りをつけて撤収しました。

さて、チバは北総での採集会当日。
雨具を準備することを条件に催行することにしたのですが、案の定、朝起きたときは土砂降りでした。
支度をして家を出るときは小雨になってはいましたが空は暗い。
それでも西東京方面から移動してくるスタッフからは雨は止んだとの朗報が。
果たして参加者が集合したときには、完全に雨は上がっていました。
ゲスト、スタッフ、みんな天気の子。
しかし毎年のことながら、この時期の北総の里地は大変な湿度。
水分補給を怠らないようにしながらフィールドへ向かいました。

採集会がはじまって、参加者は散り散りに。
カブトムシを見つけようと、林の端っこの木をチェックしたら、いきなりクワガタを発見。

ノコギリクワガタ ♂ (クワガタムシ科)
これは幸先がいいと一本一本クヌギの木をチェックしていきましたがなかなか次が出てこない。
それでもやっとキックで落としたのが扉の子でした。

ノコギリクワガタ ♂ (クワガタムシ科)
前出の大歯型と比べると別種のようですが、これは小歯型のオスです。
大歯型、いわゆる水牛型ももちろんカッコイイのですが、子供の頃から小歯型が好き。
なぜかというと・・ノコギリらしいのはどっちですか? ということです。

さらに木の根元あたりをガサゴソしていると、ぽつぽつ現れたのがこの子たち。

セアカヒラタゴミムシ (オサムシ科)
すばしっこくて、あっという間に幹の隙間などに逃げ込みます。
ゴミムシの仲間は子供たちに人気がないけど、一応何匹かとって見せたら、やっぱりスルーされました。
同じ甲虫の仲間でも、やはり人気があるのはカブト・クワガタ、次がカミキリムシ。
コガネムシやタマムシの仲間と続き、やや渋いところでオサムシ・ゴミムシの仲間やゾウムシの仲間。
あとはゲンゴロウなどの水生甲虫というところでしょうか。

カブトムシを見つけた参加者もいましたが今回は不漁でした。
その代わりに複数観察できたコガネムシの仲間がいました。

オオコフキコガネ (コガネムシ科)
カブトムシもそうですが、コガネムシの仲間はみんな目がくりくりしていて意外にプリティ。

同上
やはり小さい子たちには人気がないのですが、オトナに見せると喜んでもらえます。

そんなところでもうお昼を過ぎ、みんなで集まってお弁当を食べて解散となりました。
解散後はいつものオプショナルツアーで周辺の田んぼ巡りにでかけました。

公園の外縁に出た途端、出迎えてくれた子がいました。(よろこんではいないようですが)

コカマキリ (カマキリ科)
ここの田んぼ脇の林縁はオオアオイトトンボがたくさん見られるはずですがこの日は全く観察できず。
その代わりこのチョウを観察できました。

アオスジアゲハ ♀ (アゲハチョウ科)
産卵しにきたメスだったのでネットに入れることができました。
ぐるっと一周して帰路につきましたが、都会の子でなくても田んぼの畦道を歩くことはあまりないかもしれません。
最後に駅へ向かう途中の林内で見つけた子。

ウスバカゲロウ (ウスバカゲロウ科)
コウスバカゲロウかもしれません。
とにかく、雨に降られることもなく、無事今年もチバで開催できてよかった。
オマケ その1
カブトムシ探しに行った日の午後、昆虫館の前で見つけた子たち。

コフキコガネ ペア (コガネムシ科)
胸と頭が黒いのがオスなのですが、こんなに黒いのははじめて見たので、図鑑で確認しました。
本編に登場したオオコフキコガネはこの子たちに比べて白っぽいのが特徴です。
オマケ その2
先日4匹あずかってきたタガメたちの内、2匹が成虫になりました。
これは終齢のころの写真。

タガメ (コオイムシ科)
あとの2匹は残念ながら志半ばで★になりました。
オマケ その3
これも昆虫館からお連れした幼虫たち。
強制上陸させてプラボトルの中で蛹化していた1匹が羽脱してきました。

ゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
潜ってから羽脱するまで1か月以上かかると思っていたのですが、蛹期間は24日でした。

ちなみに女の子。

同上
そして自然上陸したもう1匹も蛹期間27日でみごとに羽脱。やはり1か月かからなかった。
ちなみに男の子。

同上
ゲンゲンたちの目もくりくりです。
今日の湯加減
令和最初の夏。
春ごろの長期予報では今年は冷夏といっていた気がするのは記憶違いでしょうか。
一年前の記事に ”今年の関東地方の7月の気温は平年より2.8度も高かった” と書いてあります。
今年は昨年の7月の猛暑を相殺して余りある、梅雨寒というにはあまりに気温が低い1か月でした。
でもその涼しさが今では恋しくすら感じる酷暑の日々。北海道でさえ猛暑日。
沖縄の方は30度くらいで軽井沢とあまり変わらないという・・
そのうち、夏は沖縄へ避暑に行くのが通例になったりして。
台風も日本のすぐ南海上で発生しているので、もはや本州は温帯ではないのでしょう。
亜熱帯の昆虫のみなさん、待ってますよ。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
開催されてよかったですね。
網持った子供が喜びそうな虫いっぱいですごい。
カミキリ虫って最近生きてるの見ないので
見つけたいけどなかなか見つかりません。
by 響 (2019-08-12 16:32)
ぜふさん、こんにちは♪
ゲンゴウロウ、男の子も女の子もつぶらな瞳がなんてキュート♡
>楽しみなことばかりですから^^
仰る通りですね!なんだか気持ちばかり焦っていたのですが少し力が抜けました。
来年8月上旬ころリョウブの昆虫レストラン、ぜひ鑑賞しにいらしてくださいませ。
by よしころん (2019-08-14 08:52)
子供の頃、ノコギリクワガタが好きでした。
大歯型と小歯型がいるとは。小歯型も見たコトがあると
思いますが、別種だと思っていました。
コフキコガネ、粉を吹いたようですね。触りたい^^;。
by sakamono (2019-08-15 21:32)
>響さん
あまりに暑すぎたこともあり、虫は少なかったですね。
とくにカブトムシは各地で発生に影響があるようです。
>よしころんさん
ゲンゴロウは獰猛な肉食動物・・ツンデレなんですね^^
来年の夏、予約お願いします!
>sakamonoさん
小歯型はめずらしくはないのですが・・中歯型もいますよ^^
コフキコガネは文字通りですね。
by ぜふ (2019-08-15 22:20)
あまりにも暑すぎると
虫たちも出てこないのですね。
クワガタもカッコいいですよねー。
コガネムシのおめめ、ほんとにくりくりしてて可愛い。
ブンタ3世のために、メスのカブトムシを
ホームセンターでかってきたのですが、初日にゴハンをがっつり食べたあとは土に潜って出てきません。
オスとの相性。。。いまいちか???(@@;;
by リュカ (2019-08-16 16:03)
>リュカさん
もともとクワガタ好きでしたよね?^^
カブトのメスは交尾済みだったのかもしれませんね。
(カブトのメスは普通一度しか交尾しません)
by ぜふ (2019-08-17 09:09)