"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
瓢虫沢 [探虫行]
7年前、ボウソウで偶然みつけたハンミョウの楽園。
”斑猫沢”と名付けて年に一度は様子を確認しに訪れています。
今回は偶然、もうひとつの斑猫沢を発見した探虫行です。
5月25日、ボウソウの2大峰のひとつ、鋸山を目指しました。
もちろんロープウェイがある観光スポットの鋸山ではなく、ウラノコ(裏鋸山)方面。
そのまた裏側のとある川に沿って未踏の山に突撃する予定だったのですが・・
いつものごとく寝坊したので、時間稼ぎのために高速に乗ったのが間違いの元。
周りの景色をちらちらと眺めながら走っているうちに予定の出口を通り過ぎてしまいました。
次の出口のスロープを降りるとちょっと不思議な光景が。
青い路面は料金所へのルート。オレンジ色の路面は一般道?いや工事用道路かな。
とにかく、写真ではちょっと分かりづらいと思いますが、2つの道は交差しているのです。
オレンジの方へ進んでいくとどこへ出るのか・・ちょっと気になります。
料金所を出てGoogleMapで周囲の様子を確認すると、途切れてはいるものの山中へのルートがある。
転んでもタダでは起きない心を持っているため、未踏の地に突入してみることにしました。
高速をくぐり直し、小さな集落を抜け、ぽつんと一軒家の庭先を通り過ぎ奥へ奥へ。
とうとう細い廃道?の入口に辿り着きました。そこには空き地があったのでベニシジミ号を停車。
ここからは徒歩で小川沿いのデコボコ道を歩いていきました。
川側の葉の上には明るい陽射しを浴びて自分の成長具合を誇示するかのような子が。
幼虫なので種類は判定できませんが、もう立派な若虫です。
そのとき、足元からふわっと飛び立ち、数メートル前方へ舞い降りたハンミョウを目にしたのです。
その子にまさに水先案内をされるようにして、荒れた道を進んでいきました。
デコボコ道ではあるけれど、倒木や崖崩れはなく、ほんの小さな草地や藪を抜けながらも進めました。
それでもしばらく行くと小川沿いの道は行き止まりました。(別の登り道らしきものはあったかも)
分かりにくいと思いますが小さな滝もありました。
木漏れ日にライトアップされた淵の水面にはアメンボたちの描くナチュラルアート。
その周囲にはたくさんのハンミョウたちがいたのです。
さっき通った草地にもいたのですが、平らな地面でないと撮りにくいので。
地味だけど翅を開いて飛ぶ姿は美しい子も少しだけ観察しました。
もうひとつ目的地があったので、これ以上は深入りせずに引き返すことにしました。
さっきの草地まで戻ってきたとき、ふと見上げたウツギの花にハナムグリがいるのを認めました。
その子を観察しているとコンチューターの針が振れました。梢のてっぺんに何かいる。
最大ズーム&トリミングでもこんな感じ。
もっと近くで見たいと思い、捕虫網を出して捕まえてみました。
20ミリ弱。翅の先が棘状につんつんしているのが同定ポイント。
そこを撮ろうとしていたら飛び去ってしまいました。
さらに戻っていくと、川岸へ一段下がったところに草地というか灌木の疎林のような平地が見えます。
何かに引き寄せられるようにそこへ行ってみました。
そこでも足元から次々にハンミョウが舞い上がっていきます。
これはハンティングレベルが最大になったときの体勢。
昆虫館で生態展示するため、オスを選んでいくつか採集しました。つばなれしないように。
さてハンミョウの採集はおわったので、視線を上げて梢をチェックしながら歩いていると。
あまり見かけない姿が。
形はテントウムシの幼虫。
しかし大きさが二回り以上。
一旦この子たちはスルーして周りをチェックしていると、いました、親が。
体長約12ミリ。国内最大のテントウムシの一種。ボウソウではじめて見つけました。
その名の由来がわかるアングルも撮れました。
幼虫も成虫も含めてこの周りの木に複数確認しました。
飼ってみたくてこの子はお連れしました。
後日無事羽化しました。
このあと長狭街道へ出て、一路カモガワへ。
いつものまんぼうで今日のスペシャルを頼もうとしたら黒板の新メニューが目に止まりました。
マスターも「しじみラーメン食べてみる?」と。
でてきたのはザ・シンプル。ザ・シジミ・ラーメン。
シジミはなんと江戸川産。スープはなんと塩しか使ってないとのこと。
もちろん薄味ですが出汁も効いていて旨味もある。
何より、シジミがこれでもかというほど入っていて身を食べるのにとても時間がかかりました。
昆虫館のパンフレットをお店においてもらった途端、入ってきたお客さんが手に取ってくれました。
マスターが紹介してくれて、子供が虫好きなので昆虫館へ行きたいと言ってくださいました。
(パパも好きそうでした)
シジミつながりではないですが、まんぼうを出発して、例のシルビアのエリアのパトロールに。
食草のミヤコグサは見当たらなかったのですが、いてもよさそうなポイントはいくつかありました。
第二斑猫沢と名付けようかとも思いましたが、やはりここはハラグロオオテントウをフィーチャーしたい。
忘れ去られた虫たちの小さな楽園。ささやかなフィールド・オブ・ドリームス。瓢虫沢。
また巡回ポイントが増えました。
今日の湯加減
”斑猫沢”と名付けて年に一度は様子を確認しに訪れています。
ハンミョウ (オサムシ科)
今回は偶然、もうひとつの斑猫沢を発見した探虫行です。
5月25日、ボウソウの2大峰のひとつ、鋸山を目指しました。
もちろんロープウェイがある観光スポットの鋸山ではなく、ウラノコ(裏鋸山)方面。
そのまた裏側のとある川に沿って未踏の山に突撃する予定だったのですが・・
いつものごとく寝坊したので、時間稼ぎのために高速に乗ったのが間違いの元。
周りの景色をちらちらと眺めながら走っているうちに予定の出口を通り過ぎてしまいました。
次の出口のスロープを降りるとちょっと不思議な光景が。
青い路面は料金所へのルート。オレンジ色の路面は一般道?いや工事用道路かな。
とにかく、写真ではちょっと分かりづらいと思いますが、2つの道は交差しているのです。
オレンジの方へ進んでいくとどこへ出るのか・・ちょっと気になります。
料金所を出てGoogleMapで周囲の様子を確認すると、途切れてはいるものの山中へのルートがある。
転んでもタダでは起きない心を持っているため、未踏の地に突入してみることにしました。
高速をくぐり直し、小さな集落を抜け、ぽつんと一軒家の庭先を通り過ぎ奥へ奥へ。
とうとう細い廃道?の入口に辿り着きました。そこには空き地があったのでベニシジミ号を停車。
ここからは徒歩で小川沿いのデコボコ道を歩いていきました。
川側の葉の上には明るい陽射しを浴びて自分の成長具合を誇示するかのような子が。
幼虫なので種類は判定できませんが、もう立派な若虫です。
カマキリの幼虫
そのとき、足元からふわっと飛び立ち、数メートル前方へ舞い降りたハンミョウを目にしたのです。
その子にまさに水先案内をされるようにして、荒れた道を進んでいきました。
デコボコ道ではあるけれど、倒木や崖崩れはなく、ほんの小さな草地や藪を抜けながらも進めました。
それでもしばらく行くと小川沿いの道は行き止まりました。(別の登り道らしきものはあったかも)
分かりにくいと思いますが小さな滝もありました。
木漏れ日にライトアップされた淵の水面にはアメンボたちの描くナチュラルアート。
その周囲にはたくさんのハンミョウたちがいたのです。
ハンミョウ (オサムシ科)
さっき通った草地にもいたのですが、平らな地面でないと撮りにくいので。
地味だけど翅を開いて飛ぶ姿は美しい子も少しだけ観察しました。
ニワハンミョウ (オサムシ科)
もうひとつ目的地があったので、これ以上は深入りせずに引き返すことにしました。
さっきの草地まで戻ってきたとき、ふと見上げたウツギの花にハナムグリがいるのを認めました。
その子を観察しているとコンチューターの針が振れました。梢のてっぺんに何かいる。
最大ズーム&トリミングでもこんな感じ。
もっと近くで見たいと思い、捕虫網を出して捕まえてみました。
ホソリンゴカミキリ (カミキリムシ科)
20ミリ弱。翅の先が棘状につんつんしているのが同定ポイント。
そこを撮ろうとしていたら飛び去ってしまいました。
さらに戻っていくと、川岸へ一段下がったところに草地というか灌木の疎林のような平地が見えます。
何かに引き寄せられるようにそこへ行ってみました。
そこでも足元から次々にハンミョウが舞い上がっていきます。
これはハンティングレベルが最大になったときの体勢。
昆虫館で生態展示するため、オスを選んでいくつか採集しました。つばなれしないように。
さてハンミョウの採集はおわったので、視線を上げて梢をチェックしながら歩いていると。
あまり見かけない姿が。
形はテントウムシの幼虫。
しかし大きさが二回り以上。
一旦この子たちはスルーして周りをチェックしていると、いました、親が。
ハラグロオオテントウ (テントウムシ科)
体長約12ミリ。国内最大のテントウムシの一種。ボウソウではじめて見つけました。
その名の由来がわかるアングルも撮れました。
同上
幼虫も成虫も含めてこの周りの木に複数確認しました。
ハラグロオオテントウの幼虫
飼ってみたくてこの子はお連れしました。
後日無事羽化しました。
ハラグロオオテントウ (テントウムシ科)
このあと長狭街道へ出て、一路カモガワへ。
いつものまんぼうで今日のスペシャルを頼もうとしたら黒板の新メニューが目に止まりました。
マスターも「しじみラーメン食べてみる?」と。
でてきたのはザ・シンプル。ザ・シジミ・ラーメン。
シジミはなんと江戸川産。スープはなんと塩しか使ってないとのこと。
もちろん薄味ですが出汁も効いていて旨味もある。
何より、シジミがこれでもかというほど入っていて身を食べるのにとても時間がかかりました。
昆虫館のパンフレットをお店においてもらった途端、入ってきたお客さんが手に取ってくれました。
マスターが紹介してくれて、子供が虫好きなので昆虫館へ行きたいと言ってくださいました。
(パパも好きそうでした)
シジミつながりではないですが、まんぼうを出発して、例のシルビアのエリアのパトロールに。
食草のミヤコグサは見当たらなかったのですが、いてもよさそうなポイントはいくつかありました。
オマケ
第二斑猫沢と名付けようかとも思いましたが、やはりここはハラグロオオテントウをフィーチャーしたい。
忘れ去られた虫たちの小さな楽園。ささやかなフィールド・オブ・ドリームス。瓢虫沢。
また巡回ポイントが増えました。
今日の湯加減
寒暖差がはげしいですね。
梅雨寒という表現がふさわしくないと思うほどの低温。
1週間ほど前から、低温低気圧が原因の頭痛かと思っていた症状。
どうやら風邪の初期症状だったようです。
2年に一度くらいしか風邪ひかないのですが、ひくと篤くなりやすい。
今日はブログ日和だったので、通院以外は家に引きこもっていました。
明日は採集会。天気もよくなれ!
ファーブル昆虫館監修「昆虫知育ぶっく」クチコミお願いします^^
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ハンミョウ、鮮やかな色合いで綺麗でやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-06-19 18:14)
おおお!もう立派なカマキリですね(笑)
りっぱな大人になってねーー
シジミラーメン食べてみたいなあ。
by リュカ (2019-06-20 12:10)
ハンミョウの楽園があったのですね。
ベニシジミ号でシジミラーメンとは面白い。
とても肝臓に良さそうなラーメンですね。
by 響 (2019-06-20 15:17)
>ハラグロオオテントウ
12ミリとは、大きいテントウムシですね。
「お連れした」お子様は、まるでエリザベス女王がふんぞり返ったみたいに偉そうで、素敵です。湯浴みの後のお着替え姿もご立派です。
by アヨアン・イゴカー (2019-06-20 15:53)
>ぼんぼちぼちぼちさん
日本の昆虫とは思えない虫のひとつですね♪
子供たちにも人気があります^^
>リュカさん
2センチくらいはありましたねー、もうひ弱な感じはなかったです。
シジミラーメンは間違いなくオススメというかリピートしたい^^
>響さん
テントウムシの楽園でもありました♪
これでシルビアも見つかればコンプリートなのですが・・^^
>アヨアン・イゴカーさん
たしかに何かゴージャスなものをまとっているような感じも^^
飼育下の栄養が足りなかったのか、孵化後の姿はスマートでした。
by ぜふ (2019-06-20 21:33)
未踏の道に踏み入って、素晴らしい発見をした時は、
うれしいでしょうね。適当に入った一見の飲み屋が、
とてもよかった時みたい^^;。
アメンボたちのナチュラルアートの写真、いいですねー。
こんな大きなテントウムシ、いるんですね!
by sakamono (2019-06-20 22:06)
アメンボのナチュラルアート、とても美しくてウットリと見入っています♪
by よしころん (2019-06-21 19:19)
>sakamonoさん
何がいるのかいないのか、逸る気持ちを抑えること自体楽しいですね♪
飲み屋の当たりはなかなかひけませんが・・
このテントウはほんとでかいです!
>よしころんさん
現地でしばらくうっとり見惚れていました^^
一眼持っていけばよかったと思うシーンでした。
by ぜふ (2019-06-21 23:55)