"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
春の一人園遊会 ~ 虫編 ~ [日記]
前記事の続きというか、虫ブロという意味ではこちらが本編。
電車とバスを乗り継いで訪れたチバ市郊外の広い自然公園。
カタクリやイチリンソウなど、初春の草花が見頃でしたが、もちろん虫は無視せず同時に観察。
さて、この子は誰でしょう。
よく知られた、虫のスプ・エフェです。
スプ・エフェとはスプリング・エフェメラル。
春の儚い妖精たち。
虫に限らず、春のある一時期にだけ現れ、うたかたのように消え失せてしまう生き物、草花。
見損なってしまうと翌年の春まで会えないのです。
アブやハエは一年中いそうですが、このアブは春にしか出会えません。
チョウのように花から花へ。
大きさや色合いがバラバラなのが面白く、そもそもツリアブの仲間はもふもふの毛が目にやわらかい。
次は甲虫たちを。
ビロウドつながりの子。
10ミリ弱。ヒメビロウドコガネかもしれませんが、いずれにしてもよく見るともふもふです。
この子は花を撮っていたら目の前にいました。
ちょうどライトが当たるような陽だまりでしたが、明るすぎて撮るのが大変でした。
大きさは12ミリ前後。
あまり見ないのですが、手元の図鑑によると都市部にも分布しているそうです。
ヒゲナガハナノミと色も大きさも似ているので見間違わないように。
これは甲虫のスプ・エフェ。
スイバやギシギシが生えてくると現れ、メスは卵を産み、しばらくすると幼虫が孵ります。
幼虫も同じ葉を食べて土に潜りサナギなり、土中で羽化するのです。
が、なんと羽化した成虫はそのまま土の中で翌年の春まで眠るのです。
セミやカゲロウのように成虫期間が短いわけではなく、一生のほとんどを成虫で眠って過ごすのです。
そんな出現期間が短い虫ですが、子孫を残すと役目は終わり、アリたちのエサになります。
冬眠からさめてアリたちも活動を開始し、エサ集めや巣作りに大忙し。
アリはどこにでもいますが、被写体としてはハイレベルなので、なかなかカメラが向かない虫です。
次はアリと近縁なハチたち。
といいつつ、これはハチに擬態したアブかもしれません。
この子もむずかしい。
いよいよチョウチョです。
前記事で書きましたが、イチリンソウのエリアでしばらく待ち伏せしてやっと撮れました。
何頭かが代わる代わる訪れるのですが、なかなか花に止まってくれず。
スジグロシロチョウは明るいところを好まないといいますが、おそらくオスたちのグループで。
白いイチリンソウの花をメスだと見間違って寄って来ていたのかもしれません。
ナツトウダイにきた子は食欲優先だったのか。
この子は一頭だけ突然現れましたのですが、カメラは構えていたので一瞬とまったのをすかさず撮影。
ちようど花を撮りに来た二人のおじさんがカメラを向けるも撮り損ねたようで。
粘った甲斐があったというもの。
さらに、イチリンソウの咲く斜面上部の日向にやってくる子もいました。
遠目にもフルオープンなのがわかったので、階段を駆け上がって撮りました。
帰りのバスの時間を確認してから、もう一度カタクリの群生地を巡っていると。
この日もっともハデな子が現れてくれました。
しかも近寄らせてくれて、しばらくじっとモデルポーズをしてくれた美人(美虫)。
真打ち登場で春の園遊会は幕となりました。
虫たちも皆本格的な活動を開始し、さまざまな種類(目)が観察できました。
アブの仲間(双翅目)、ハチの仲間(膜翅目)、甲虫(鞘翅目)、チョウの仲間(鱗翅目)。
カメムシ(半翅目)が登場しませんでしたが、最後にバッタ(直翅目)を。
このブログでは通称”ピン君”です。
今日の湯加減
電車とバスを乗り継いで訪れたチバ市郊外の広い自然公園。
カタクリやイチリンソウなど、初春の草花が見頃でしたが、もちろん虫は無視せず同時に観察。
さて、この子は誰でしょう。
よく知られた、虫のスプ・エフェです。
スプ・エフェとはスプリング・エフェメラル。
春の儚い妖精たち。
虫に限らず、春のある一時期にだけ現れ、うたかたのように消え失せてしまう生き物、草花。
見損なってしまうと翌年の春まで会えないのです。
アブやハエは一年中いそうですが、このアブは春にしか出会えません。
ビロウドツリアブ (ツリアブ科)
チョウのように花から花へ。
大きさや色合いがバラバラなのが面白く、そもそもツリアブの仲間はもふもふの毛が目にやわらかい。
次は甲虫たちを。
ビロウドつながりの子。
ビロウドコガネ (コガネムシ科)
10ミリ弱。ヒメビロウドコガネかもしれませんが、いずれにしてもよく見るともふもふです。
この子は花を撮っていたら目の前にいました。
ちょうどライトが当たるような陽だまりでしたが、明るすぎて撮るのが大変でした。
大きさは12ミリ前後。
トラフコメツキ (コメツキムシ科)
あまり見ないのですが、手元の図鑑によると都市部にも分布しているそうです。
ヒゲナガハナノミと色も大きさも似ているので見間違わないように。
これは甲虫のスプ・エフェ。
コガタルリハムシ ♀ (ハムシ科)
スイバやギシギシが生えてくると現れ、メスは卵を産み、しばらくすると幼虫が孵ります。
幼虫も同じ葉を食べて土に潜りサナギなり、土中で羽化するのです。
が、なんと羽化した成虫はそのまま土の中で翌年の春まで眠るのです。
セミやカゲロウのように成虫期間が短いわけではなく、一生のほとんどを成虫で眠って過ごすのです。
そんな出現期間が短い虫ですが、子孫を残すと役目は終わり、アリたちのエサになります。
冬眠からさめてアリたちも活動を開始し、エサ集めや巣作りに大忙し。
クロヤマアリ (アリ科)
アリはどこにでもいますが、被写体としてはハイレベルなので、なかなかカメラが向かない虫です。
次はアリと近縁なハチたち。
といいつつ、これはハチに擬態したアブかもしれません。
未同定
この子もむずかしい。
アナバチの仲間
いよいよチョウチョです。
前記事で書きましたが、イチリンソウのエリアでしばらく待ち伏せしてやっと撮れました。
何頭かが代わる代わる訪れるのですが、なかなか花に止まってくれず。
スジグロシロチョウ (シロチョウ科)
スジグロシロチョウは明るいところを好まないといいますが、おそらくオスたちのグループで。
白いイチリンソウの花をメスだと見間違って寄って来ていたのかもしれません。
ナツトウダイにきた子は食欲優先だったのか。
同上 (ハエも一緒に)
この子は一頭だけ突然現れましたのですが、カメラは構えていたので一瞬とまったのをすかさず撮影。
キタテハ (タテハチョウ科)
ちようど花を撮りに来た二人のおじさんがカメラを向けるも撮り損ねたようで。
粘った甲斐があったというもの。
さらに、イチリンソウの咲く斜面上部の日向にやってくる子もいました。
テングチョウ (テングチョウ科)
遠目にもフルオープンなのがわかったので、階段を駆け上がって撮りました。
帰りのバスの時間を確認してから、もう一度カタクリの群生地を巡っていると。
この日もっともハデな子が現れてくれました。
しかも近寄らせてくれて、しばらくじっとモデルポーズをしてくれた美人(美虫)。
アカタテハ (タテハチョウ科)
真打ち登場で春の園遊会は幕となりました。
オマケ
虫たちも皆本格的な活動を開始し、さまざまな種類(目)が観察できました。
アブの仲間(双翅目)、ハチの仲間(膜翅目)、甲虫(鞘翅目)、チョウの仲間(鱗翅目)。
カメムシ(半翅目)が登場しませんでしたが、最後にバッタ(直翅目)を。
ヤブキリの幼虫 (キリギリス科)
このブログでは通称”ピン君”です。
今日の湯加減
桜の季節も過ぎようとしていますが、まだフィールドワークには行けません。
真冬のような花冷えから一変、関東地方は一気に暖かくなり、虫たちもどんどん出てきましたが。
ところで、実は今、ファーブル会としてある本(児童書)の監修をしています。
拙ブログの写真も使っていただける見込みで、写真選定・・というか発掘に大わらわ。
夏になる前に発刊ということで、制作はすでに佳境に入っているのですが。
概要など紹介できるようになればまたお知らせ(宣伝)します。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
ははーん、ここはあそこ^^ きっと。
今春、まだ蝶を見かけないです。
by mimimomo (2019-04-09 07:32)
児童書の監修、大変そうですが楽しみですね^^
宣伝お待ちしていますよー\(^o^)/
>タカオスミレは”高尾”由来なのでしょうか?
ヒカゲスミレの変種として高尾山で最初に発見されたことが由来となっているようです~^^
詳しくはネットにて(笑)↓ ↓ ↓
http://www.takao599museum.jp/treasures/selected/2317/?lang=ja
by よしころん (2019-04-10 20:45)
上のサイト昆虫図鑑もあるみたい^^v
by よしころん (2019-04-10 20:47)
なんと、白い花をメスと間違えて寄って来るとは。
そんなコトもあるんですね^^;。
ビロウドツリアブって、今の時期だけでしたか。
1度、会ってみたい虫だなぁ。
by sakamono (2019-04-11 22:03)
>mimimomoさん
そう、あそこです^^
モンシロチョウはもちろん、アゲハたちも飛び始めましたね♪
>よしころんさん
タカオは草花観察もいい場所ですね♪
ご紹介してくれたサイト、虫図鑑も方は知っていました^^
監修は写真の選定(発掘)が大変です^^;
>sakamonoさん
間違えてというか、似ているものは確認するということでしょうね。
ビロツリは春限定ですが、まだ見られますよ♪
by ぜふ (2019-04-12 20:02)
スジグロシロチョウ,素敵ですよね
派手さ,華麗さはないけれど,素敵っと見つめています
by engrid (2019-04-18 22:39)