"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
何に見える? [探虫行]
チバも突然真冬並みの気温になり、昆虫観察も冬モードにチェンジ。
前記事でもフユシャクのプチ観察会をしたのですが、チバの定点観測場所にも行ってみました。
昨冬はショウナイにいたのでニ年振りです。
観察のメイン会場は水路沿いの手すり(木柵)です。
これはフユシャクではありませんが・・
手すりが新しくなったように思います・・気のせいかな。
斜面の散策路を下りきると水路にぶつかります。
すぐ右手が公園の端なので、そこからまさに片っ端から探索をはじめます。
と、あっけなく見つけてしまいました。
フユシャクの仲間はその名の通り、冬になると活動を始めます。
メスは翅が退化して飛べません。
だから、オスに見つけてもらうために開けた場所に這い出てじっとしています。
手すりはオスとの待ち合わせ場所。
と、視界の隅を何か白っぽいものが横切りました。
すぐ足元をかすめて散策路の林縁側へ低空飛行のまま移動していくのですぐ後を追います。
すると林縁の笹の茎にとまったので急いで近寄ると、勘付かれたのかすぐ離陸してしまいました。
メスはこっちだよと指さしながら、なおも後を追ったのですが、とうとう林の中へ消えていきました。
手すり探索を続けます。
これまで何回か、「天道の花道」シリーズで紹介したとおり、この日もテントウムシを観察しました。
が、それは後ほどまとめてということで・・
水路沿いのちょうど中間地点あたりの林縁側の手すりに2頭目を発見。
クモに見えますよね。(擬態しているわけではないと思いますが)
正面顔も。
ちぢまった翅が稚さを醸し出していますが立派な成虫。
ところでこれは何に見えますか?
アニメのキャラクターにこういうのがいたような気がしますが・・名前が出てきません。
キョンシーっぽくもありますね。
さてその正体は。
5ミリないくらいなので、見つけたときはダニだと思いました。
接写してみてやっとクモだと分かりましたが、さらにお尻の模様をみてびっくり。
これは何に見えますか?
2センチくらいでした。
水路の終点(正確には始点)に近づくころに3頭目を発見。
翅の形と色が少し違うように見えますが、これも同種ではないかと思います。
フユシャクの仲間は国内に35種、関東だけでも20種以上分布するそうですが、種ごとの発現時期はあまり重ならないのです。
タイムシフトすることで互いに繁殖の邪魔をしないというか、繁殖効率を上げているのだと思います。
テントウムシの前にカメムシを。
この子は小型で5~6ミリくらい。
注視していないと見過ごしますが、2頭観察。
名前の通り本来は山地性なのでしょうけど、越冬するときは里に下りてくるのかもしれません。
そして扉の写真の子がこちら。
実は2周目で観察しました。
2センチ以上ある大型のカメムシで、名前の通り元々は南方系の子ですが北へ分布拡大しているとのこと。
手元の図鑑では成虫越冬とは書いていないですが・・越冬できるのでしょうね・・
手すりはテントウムシたちのランウェイでもあります。
柄が微妙に違う、これもナミテントウ。
この子もナミテントウだと思いますが・・
翅につやがなく、むしろざらざらしているように見えるのは、うまく羽化できなかったのかもしれません。
この子は別種。2周目に観察できました。
4ミリもないちびっ子ですが、よく観察すると黄色と黒のコントラストが美しい。
さて、水路の一番奥からは斜面を登って林内を散策して1周となります。
その林内でやっとオスを見つけました。
折からの冷たい風で頭上から枯れ葉が次々と舞い降り、フユシャクと見間違うことしきり。
しかし、コンチューターは笹の葉に止まっている子をキャッチしました。
風にあおられたおかげで翅の裏側も撮影できました。
最後に、これも2周目で見つけた子。
カネタタキのメスではないかと。
成虫越冬しないと思いますが・・
こちらは冷たい風に耐えられなくなって公園を後にしました。
ヤドカリーズの近況。
ときには何週間も砂に潜ったままで、安否が心配になる生き物ですが、水槽にヒーターを敷いたら活性があがったのか、この頃は地表に出ているので撮影できました。
おかずカップは給水場。
どちらも大きいお家に引越しています。
今日の湯加減
前記事でもフユシャクのプチ観察会をしたのですが、チバの定点観測場所にも行ってみました。
昨冬はショウナイにいたのでニ年振りです。
観察のメイン会場は水路沿いの手すり(木柵)です。
これはフユシャクではありませんが・・
手すりが新しくなったように思います・・気のせいかな。
斜面の散策路を下りきると水路にぶつかります。
すぐ右手が公園の端なので、そこからまさに片っ端から探索をはじめます。
と、あっけなく見つけてしまいました。
クロスジフユエダシャク ♀ (シャクガ科)
フユシャクの仲間はその名の通り、冬になると活動を始めます。
メスは翅が退化して飛べません。
だから、オスに見つけてもらうために開けた場所に這い出てじっとしています。
手すりはオスとの待ち合わせ場所。
と、視界の隅を何か白っぽいものが横切りました。
すぐ足元をかすめて散策路の林縁側へ低空飛行のまま移動していくのですぐ後を追います。
すると林縁の笹の茎にとまったので急いで近寄ると、勘付かれたのかすぐ離陸してしまいました。
メスはこっちだよと指さしながら、なおも後を追ったのですが、とうとう林の中へ消えていきました。
手すり探索を続けます。
これまで何回か、「天道の花道」シリーズで紹介したとおり、この日もテントウムシを観察しました。
が、それは後ほどまとめてということで・・
水路沿いのちょうど中間地点あたりの林縁側の手すりに2頭目を発見。
クモに見えますよね。(擬態しているわけではないと思いますが)
正面顔も。
ちぢまった翅が稚さを醸し出していますが立派な成虫。
ところでこれは何に見えますか?
アニメのキャラクターにこういうのがいたような気がしますが・・名前が出てきません。
キョンシーっぽくもありますね。
さてその正体は。
シロスジショウジョウグモ
5ミリないくらいなので、見つけたときはダニだと思いました。
接写してみてやっとクモだと分かりましたが、さらにお尻の模様をみてびっくり。
これは何に見えますか?
謎の物体 ”テスリン”
2センチくらいでした。
水路の終点(正確には始点)に近づくころに3頭目を発見。
翅の形と色が少し違うように見えますが、これも同種ではないかと思います。
フユシャクの仲間は国内に35種、関東だけでも20種以上分布するそうですが、種ごとの発現時期はあまり重ならないのです。
タイムシフトすることで互いに繁殖の邪魔をしないというか、繁殖効率を上げているのだと思います。
トビケラの仲間?
テントウムシの前にカメムシを。
この子は小型で5~6ミリくらい。
注視していないと見過ごしますが、2頭観察。
ミヤマカメムシ (カメムシ科)
名前の通り本来は山地性なのでしょうけど、越冬するときは里に下りてくるのかもしれません。
そして扉の写真の子がこちら。
ミナミトゲヘリカメムシ (ヘリカメムシ科)
実は2周目で観察しました。
2センチ以上ある大型のカメムシで、名前の通り元々は南方系の子ですが北へ分布拡大しているとのこと。
手元の図鑑では成虫越冬とは書いていないですが・・越冬できるのでしょうね・・
手すりはテントウムシたちのランウェイでもあります。
ナミテントウ (テントウムシ科)
柄が微妙に違う、これもナミテントウ。
同上
この子もナミテントウだと思いますが・・
翅につやがなく、むしろざらざらしているように見えるのは、うまく羽化できなかったのかもしれません。
この子は別種。2周目に観察できました。
ウスキホシテントウ (テントウムシ科)
4ミリもないちびっ子ですが、よく観察すると黄色と黒のコントラストが美しい。
さて、水路の一番奥からは斜面を登って林内を散策して1周となります。
その林内でやっとオスを見つけました。
折からの冷たい風で頭上から枯れ葉が次々と舞い降り、フユシャクと見間違うことしきり。
しかし、コンチューターは笹の葉に止まっている子をキャッチしました。
クロスジフユエダシャク ♂ (シャクガ科)
風にあおられたおかげで翅の裏側も撮影できました。
最後に、これも2周目で見つけた子。
カネタタキのメスではないかと。
成虫越冬しないと思いますが・・
こちらは冷たい風に耐えられなくなって公園を後にしました。
オマケ
ヤドカリーズの近況。
ときには何週間も砂に潜ったままで、安否が心配になる生き物ですが、水槽にヒーターを敷いたら活性があがったのか、この頃は地表に出ているので撮影できました。
コジロウ
おかずカップは給水場。
ムサシ
どちらも大きいお家に引越しています。
今日の湯加減
やっと『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました。
予告編やポスターで見るフレディーは、似ているけれどやっぱり違う。
きっと感情移入はしきれないだろうなと、ちょっと斜に構えていたのですが。
その予断は見事に却下されました。
見ているうちに、フレディーだけでなく4人のメンバー全員、何も違和感がなくなりました。
特にブライアンなんか、もう瓜ひとつ。
メイク技術の効果もあるでしょうけど、4人のヘアスタイルの年代に沿った変化がまさに完コピ。
リアルタイムのファンなら、ディテールのこだわりが随所にわかるトリビュートムービーでした♪
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
>メスは翅が退化して飛べません。
シロアリの女王のようなものでしょうか、棲息域も行動も異なり分業になっている、そんな印象ですが、そういうことなのでしょうか?
by アヨアン・イゴカー (2018-12-16 11:15)
冬でもこんなにたくさん?
わたしも精進いたします。
ムサシちゃんコジロウ君引っ越したのね。
by 響 (2018-12-16 20:35)
>アヨアン・イゴカーさん
そうですね、生存コストの配分を変えたということでしょうね。
見つけられる側は移動能力は高くなくていいと。
>響さん
冬に活動する虫もいますし、越冬中の虫もいますからね。
ムサコジは物件を紹介してすぐに新居に越しました^^
by ぜふ (2018-12-17 22:34)
おはようございます^^
冬でも虫っているものなんですね。
謎の物体・・・何でしょ?気になります^^
by mimimomo (2018-12-18 07:18)
手すりのランウエィすごいわー! ここ64さんたち、歩き易いのかな^^
>撮影行をテレビで取材してドキュメンタリー番組として放送してほしい!
基本真っ暗な中歩いて、真っ暗な中撮ってるだけなので、番組としては成立しなさそうす^^;
by よしころん (2018-12-18 12:36)
>mimimomoさん
あえて冬に活動することが生存戦略なのですね。
ナゾの物体はナゾです^^
>よしころんさん
歩きやすくもあり、見つけられやすくもあるのでしょうね。
今のビデオカメラは月明りくらいあれば大丈夫でしょう!
撮影行後に明るい山小屋の中でインタビューを受けてください^^
by ぜふ (2018-12-19 21:29)
オスとメスが、同じ種類の昆虫とは思えないくらい、形が
違うんですね。フユシャク。確かにメスは虫っぽく見えません。
ヤドカリのお目目がかわいいですね^^;。
by sakamono (2018-12-21 00:08)
>sakamonoさん
フユシャクたちはこんなに違うのにちゃんと相手がわかるんですね。
オカヤドカリを飼うひとはみんなこの目にやられるんです^^
by ぜふ (2018-12-22 09:35)