"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
Only You [観察会]
師走になりました。
その朔日、ネリマ方面に行く用事がありました。
一昨年までは光が丘でも採集会を開催していたので、年に数回はこちら方面に来ていました。
逆に言えば採集会でもないと訪れることがないので久しぶりでした。
せっかくなので地元のメンバーに声をかけ、午前中だけですがプチ観察会をすることに。
やや曇っていましたが師走とは思えない暖かい日でした。
23区内とはいえ、チバからは2時間近くかかりました。
広い公園のちょうど真ん中あたりにある管理事務所で待ち合わせ。
さて何を探すか。
12月ということもあり対象は限られます。
ネリマの状況は分かりませんでしたが、やはり旬のフユシャクを探してみることに。
地元メンバーは庭のような場所なので、どの辺がよさそうかはすぐわかる。
池に沿った、陽の当たる散策路をローラー。
最初に出迎えてくれたのは。
笹を食べていたことに一瞬ほぉーと感じつつも、笹もイネ科なんだということをあらためて認識。
と、目の前をチラチラと横切るものが。
フユシャクに見えました。
とまれ、とまれ、と呟きながら目で後を追いました。
彼はきっとメスを探しているのでしょう。しかし、とうとう斜面林の散策路の方へ消えていきました。
当然、後を追います。
散策路は右と左に分岐していましたが野生の勘で右へ。
登り始めてすぐ、ピンポン♪と正解のチャイムが鳴りました。
しかも、すぐとまってくれました。
あっさりと本命を観察できて心の中ではにやにやしていましたが、別個体を探そうと歩を進めます。
斜面を横切る散策路に沿って、古い木の柵が続いていて、その柵の裏側はコカマキリの卵塊がたくさん見られました。
同行してくれたカワイイ地元メンバー(もちろん保護者同伴)。
持って帰って観察したいとのことでしたが、これだけあればここがいい観察エリアになるよと。
カマキリの卵のほかに、ついこの前も紹介しましたが、ビリビリ虫もたくさん観察できました。
その散策路がおわり、池の方へ下っていると、やっと別個体に会えました。
フユシャクの仲間は文字通り冬の蛾。ただ、種類によって出現時期が違います。
クロスジフユエダシャクは早めに出現する普通種ですが、オスは短命で出現は短期間。
メスはまだ発生していないのか、とうとう観察することはできませんでした。
池の畔、陽だまりになっている低い梢にいたのが扉の写真の子でした。
ここで越冬するのでしょう。
観察したのは一頭だけですが、広い公園ですからきっと仲間が多数いて、集団で冬を越すと思います。
Only you can make all this world seem right ♪
明るい陽射しを浴びて気持ちよさそうでした。
ところで観察するのに適当な生き物展示柵にはこんなものも多数見られました。
少し金色がかっていてゴージャスな雰囲気が漂うサナギ。
これを見た同行者はオオゴマダラ!?
温暖化が進んだ数十年後にはほんとに見られるかもしれませんが・・
垂蛹(すいよう)ではないのもありました。
あとで調べたところ、これはキアシドクガのサナギかと。
5月の記事でも紹介しましたが、キアシドクガは今年関東各地で大発生したようです。
おそらくこの公園でも大量発生したのではないかと想像します。
一度大発生すると数年続くようなので、来年も多数観察できるかもしれません。
ちなみにキアシドクガはドクガの仲間ですが無毒です。
そろそろタイムアップ。
最後に、庭園風になっているエリアの様子をみることにしました。
(この日の朝のテレビ占いでラッキーアイテムがなんと”庭園”でした)
占いが当たったのか、庭園というかミニガーデンでこんな子たちに会えました。
続けてよく似た子が登場して、オスとメスか?と思いましたが、よく分からないのでとりあえず確保。
ベンチに腰掛け、ポケット図鑑を参照してお腹側の気門の色で同定をしました。
(気門が黒いのがクヌギカメムシ、白っぽいのがヘラクヌギカメムシです)
腰掛けついでに大きなサルノコシカケを観察して解散。
バスに乗って公園を後にしました。
午後の用事はネリマのとある銭湯でのライブ。
彼女は何度も採集会イベントに参加してくれたことのある虫好き。
石川さんはプラターズの『オンリー湯』も歌ってくれました。
今日の湯加減
その朔日、ネリマ方面に行く用事がありました。
一昨年までは光が丘でも採集会を開催していたので、年に数回はこちら方面に来ていました。
逆に言えば採集会でもないと訪れることがないので久しぶりでした。
せっかくなので地元のメンバーに声をかけ、午前中だけですがプチ観察会をすることに。
やや曇っていましたが師走とは思えない暖かい日でした。
23区内とはいえ、チバからは2時間近くかかりました。
広い公園のちょうど真ん中あたりにある管理事務所で待ち合わせ。
さて何を探すか。
12月ということもあり対象は限られます。
ネリマの状況は分かりませんでしたが、やはり旬のフユシャクを探してみることに。
地元メンバーは庭のような場所なので、どの辺がよさそうかはすぐわかる。
池に沿った、陽の当たる散策路をローラー。
最初に出迎えてくれたのは。
コバネイナゴ (バッタ科)
笹を食べていたことに一瞬ほぉーと感じつつも、笹もイネ科なんだということをあらためて認識。
と、目の前をチラチラと横切るものが。
フユシャクに見えました。
とまれ、とまれ、と呟きながら目で後を追いました。
彼はきっとメスを探しているのでしょう。しかし、とうとう斜面林の散策路の方へ消えていきました。
当然、後を追います。
散策路は右と左に分岐していましたが野生の勘で右へ。
登り始めてすぐ、ピンポン♪と正解のチャイムが鳴りました。
しかも、すぐとまってくれました。
クロスジフユエダシャク ♂(シャクガ科)
あっさりと本命を観察できて心の中ではにやにやしていましたが、別個体を探そうと歩を進めます。
斜面を横切る散策路に沿って、古い木の柵が続いていて、その柵の裏側はコカマキリの卵塊がたくさん見られました。
同行してくれたカワイイ地元メンバー(もちろん保護者同伴)。
持って帰って観察したいとのことでしたが、これだけあればここがいい観察エリアになるよと。
カマキリの卵のほかに、ついこの前も紹介しましたが、ビリビリ虫もたくさん観察できました。
トホシテントウ 幼虫 (テントウムシ科)
その散策路がおわり、池の方へ下っていると、やっと別個体に会えました。
クロスジフユエダシャク ♂(シャクガ科)
フユシャクの仲間は文字通り冬の蛾。ただ、種類によって出現時期が違います。
クロスジフユエダシャクは早めに出現する普通種ですが、オスは短命で出現は短期間。
メスはまだ発生していないのか、とうとう観察することはできませんでした。
池の畔、陽だまりになっている低い梢にいたのが扉の写真の子でした。
ここで越冬するのでしょう。
観察したのは一頭だけですが、広い公園ですからきっと仲間が多数いて、集団で冬を越すと思います。
ムラサキシジミ (シジミチョウ科)
Only you can make all this world seem right ♪
明るい陽射しを浴びて気持ちよさそうでした。
ところで観察するのに適当な生き物展示柵にはこんなものも多数見られました。
少し金色がかっていてゴージャスな雰囲気が漂うサナギ。
これを見た同行者はオオゴマダラ!?
温暖化が進んだ数十年後にはほんとに見られるかもしれませんが・・
垂蛹(すいよう)ではないのもありました。
あとで調べたところ、これはキアシドクガのサナギかと。
5月の記事でも紹介しましたが、キアシドクガは今年関東各地で大発生したようです。
おそらくこの公園でも大量発生したのではないかと想像します。
一度大発生すると数年続くようなので、来年も多数観察できるかもしれません。
ちなみにキアシドクガはドクガの仲間ですが無毒です。
そろそろタイムアップ。
最後に、庭園風になっているエリアの様子をみることにしました。
(この日の朝のテレビ占いでラッキーアイテムがなんと”庭園”でした)
占いが当たったのか、庭園というかミニガーデンでこんな子たちに会えました。
クヌギカメムシ (クヌギカメムシ科)
続けてよく似た子が登場して、オスとメスか?と思いましたが、よく分からないのでとりあえず確保。
ヘラクヌギカメムシ (クヌギカメムシ科)
ベンチに腰掛け、ポケット図鑑を参照してお腹側の気門の色で同定をしました。
(気門が黒いのがクヌギカメムシ、白っぽいのがヘラクヌギカメムシです)
腰掛けついでに大きなサルノコシカケを観察して解散。
バスに乗って公園を後にしました。
オマケ
午後の用事はネリマのとある銭湯でのライブ。
『碧番台のぼせ歌』
彼女は何度も採集会イベントに参加してくれたことのある虫好き。
石川さんはプラターズの『オンリー湯』も歌ってくれました。
今日の湯加減
暖かくていい湯でした。
アンコールでは『さよなら人類』も演奏してくれました。
ところでこの記事は予約投稿ですが、今日は恒例のクリスマス会。
今年はカマキリ先生効果で虫ブームが来つつありますが(希望的勘違い?)
公民館は虫キッズたちの熱気にあふれることでしょう。
プレゼントを携えて、オトナも楽しんできます。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
昆虫たちにとって、この時期の日向ぼっこは貴重な時間でしょうね。
by sasasa (2018-12-09 17:50)
トホシテントウの幼虫、ものすごいインパクトですね。
こんなにたくさんのトゲトゲが必要なのか、と思ってしまいます^^;。
昔、チョウの飼われている熱帯植物園(温室)のようなところへ
入ったコトがあるのですが、オオゴマダラって、こんな感じでした。
by sakamono (2018-12-13 23:50)
>sasasaさん
この光景は冬の風物詩でもありますね。
>sakamonoさん
成虫になったらぜんぶなくなりますからね^^
オオゴマダラはまさに錬金術で作られたような輝きですが、このサナギもなかなかでした。
by ぜふ (2018-12-14 22:46)
トホシテントウの幼虫、もうびっくりな姿ですね
イガイガでなく小さな枝がツンツン、、
カメムシの足、鮮やですね、なかなかの洒落者ね
by engrid (2018-12-15 01:43)
>engridさん
これ以上ないツンツンですよね^^
クヌギカメムシの肢は目立ちます。そういう色にしているのですね。
by ぜふ (2018-12-15 08:39)
>少し金色がかっていてゴージャスな雰囲気が漂うサナギ。
アールヌーボーって感じ、ですね。
たま、好きです。石川さん、知久さんが特に ^。^
by アヨアン・イゴカー (2018-12-16 11:20)