"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
サルビアトンボ [探虫行]
10月21日は(後半はただのソロツーになってしまいましたが)房総の巡回でした。
その2日後、今度はHFを含めたチバ市周辺の巡回をしようかなと。
Google Map を表示させて(この頃はまだパソコン元気でした)、HF辺りをぼんやり見て、たまに行く数キロ先の谷津田を拡大していると、貯水池らしきものを発見。
Google Earth に切り替えてみると干上がって草地になっているように見えました。
それでもまずは行ってみることに。
閑散とした谷津田。 人影もなく、中央部は幹線道路からも距離があるので騒音なく、風がないと梢も鳴らず。
冬の野鳥の声もまだ聞こえないので、ほんとうに静かで音のない世界。
ただ、虫影もない。
成虫越冬するキタテハらしき姿がちらっと見えるくらいで、花がないのでモンシロチョウもいない。
ただ、なんとなく田んぼの中央へ向けてあぜ道を少し進んでみました。
どうやらこの子たちに導かれていたようです。
セイタカアワダチソウは他にも近くにたくさん咲いているのに、一か所だけに集まっているのです。
ナカカメムシの仲間の(もう過ぎてしまいましたが)ハロウィーンカラーのこの体色は、おそらく警戒色でしょう。
さらに集団でいることでその効果を高めているのではないかと思います。
近くにもうひとグループいました。
ガガイモ科の植物が食草とのことですが、これは何かわかりませんでした。
ともかく彼らはこれから集団行動を続けて越冬するのでしょう。
さて、地図で見た貯水池に行きたいので、まずは林の向こう側へ回ってみました。
貯水池があると思われる方向に歩いていると、畑の角っこの木に。
先日のカマキリざんまいでは観察できなかったし、思えば最近お目にかかっていなかったハラビロ。
オオカマキリやとチョウセンカマキリは見分けが困難ですが、この子は翅に白い紋があるので簡単です。
(体型が少しずんぐりしているので翅を見なくてもわかりますが)
ところで。
ちょっと訳あってこの子を連れて帰ったのですが、飼育するにはエサがいります。
カマキリのエサは虫。 チョウ、トンボ、バッタ、セミ。
後日、やっと雨があがった日、近くの公園にエサを探しに行きました。
曇っていて初冬かと思うくらいの低温で花壇にチョウもいない。 トンボの姿もまったく見えず。
ローズマリーの花を眺めていると虫が。
さすがにこの虫は小さすぎてエサにはならない。
もうひとつだけ咲いていたセージの花にはなにもいない。
原っぱにバッタくらいいるだろうとタカをくくっていたけれど、30分歩き回っても一匹もいない。
あきらめて帰りました。
(今週バッタを調達できましたがそれまで何をあげていたかはタグで)
ところで、池は貯水池ではなく、調整池でした。(違いが分かっていませんが)
しかし、干上がっているわけではなく、半ば葦原と化していましたが水は一部ありました。
水があるのでトンボはいました。
真っ赤に熟したアップルのようですが、形も含めると前出のパイナップルセージにそっくり。
アップル、パイナップル・・・どこかで聞いたような・・・ペンには似てないし。
パイナップルセージはサルビアに似ていますね。(近縁種のようです)
もし、サルビアが日本原産だったらこのトンボは”サルビアトンボ”という名前になっていたかもしれません。
(その場合そもそも”サルビア”という名前になっていない と自分で突っ込んでおきます)
こちらは少し控えめ。
この子はその中間?
とにかくこの貯水池・・いや調整池周辺のフィールドは普段人跡未踏と思われ。
粗大ごみの不法投棄場所にもなっていなくてロストワールド的でした。
調整池から南に向けて水路もあり、それに沿って一応道もありました。
その道沿いにはこんな花がまだ咲き残っていました。
案の定、ホシホウジャクが現れましたが、コンデジでは撮影不可能でした。
オートバイにまたがった帰り際、ツチイナゴの姿が見えたのでヘルメットをまた脱いで近づいていると・・
キラリと小さくきらめく虫がヒメジョオンの花に。
ハムシの仲間だと思いますが体長は5ミリ程度。
肉眼ではメタリックグリーンに見えたのですが、写真に撮るとどのショットもブルー寄りになりました。
ルリクビボソハムシに似ていますが、前胸背板の後部があきらかにえぐれているので違うように思います。
こういうときはお連れすればいいのに、取り逃がしてしまいました。
オンシーズンは虫影が濃そうなフィールドですので、来シーズンが待ち遠しく思います。
先週はコガネムシ研究会の総会がありました。
会員ではないのですが、総会が東京で開かれたのでまた行ってきました。
今回は総会よりもこの方の記念講演を聴講するのが目当てでした。
最新西アフリカでゴライアスオオツノハナムグリの写真を撮りに行ったことなど、面白い話ばかり。
昆虫写真を撮る身としては参考になることもたくさんありましたが、TG-4の宣伝もたくさん。
「もうマクロレンズはいらない」と言い放っていましたが、こんな撮影には接写用の機材が必要ですね。
OLYMPUSの技術顧問もされているようで、OM-D EM1 MarkⅡが出るという話もありました。
(11月2日プレスリリース)
現行EM1を持っていても買い替える価値ありますよと。
持ってなくても買えませんが・・
今日の湯加減
その2日後、今度はHFを含めたチバ市周辺の巡回をしようかなと。
Google Map を表示させて(この頃はまだパソコン元気でした)、HF辺りをぼんやり見て、たまに行く数キロ先の谷津田を拡大していると、貯水池らしきものを発見。
Google Earth に切り替えてみると干上がって草地になっているように見えました。
それでもまずは行ってみることに。
チバ市某所
閑散とした谷津田。 人影もなく、中央部は幹線道路からも距離があるので騒音なく、風がないと梢も鳴らず。
冬の野鳥の声もまだ聞こえないので、ほんとうに静かで音のない世界。
ただ、虫影もない。
成虫越冬するキタテハらしき姿がちらっと見えるくらいで、花がないのでモンシロチョウもいない。
ただ、なんとなく田んぼの中央へ向けてあぜ道を少し進んでみました。
どうやらこの子たちに導かれていたようです。
ヒメジュウジナガカメムシ (マダラナガカメムシ科)
セイタカアワダチソウは他にも近くにたくさん咲いているのに、一か所だけに集まっているのです。
ナカカメムシの仲間の(もう過ぎてしまいましたが)ハロウィーンカラーのこの体色は、おそらく警戒色でしょう。
さらに集団でいることでその効果を高めているのではないかと思います。
近くにもうひとグループいました。
ガガイモ科の植物が食草とのことですが、これは何かわかりませんでした。
ともかく彼らはこれから集団行動を続けて越冬するのでしょう。
さて、地図で見た貯水池に行きたいので、まずは林の向こう側へ回ってみました。
貯水池があると思われる方向に歩いていると、畑の角っこの木に。
ハラビロカマキリ ♀ (カマキリ科)
先日のカマキリざんまいでは観察できなかったし、思えば最近お目にかかっていなかったハラビロ。
オオカマキリやとチョウセンカマキリは見分けが困難ですが、この子は翅に白い紋があるので簡単です。
(体型が少しずんぐりしているので翅を見なくてもわかりますが)
ところで。
ちょっと訳あってこの子を連れて帰ったのですが、飼育するにはエサがいります。
カマキリのエサは虫。 チョウ、トンボ、バッタ、セミ。
後日、やっと雨があがった日、近くの公園にエサを探しに行きました。
曇っていて初冬かと思うくらいの低温で花壇にチョウもいない。 トンボの姿もまったく見えず。
ローズマリーの花を眺めていると虫が。
ホソヒラタアブの仲間
さすがにこの虫は小さすぎてエサにはならない。
もうひとつだけ咲いていたセージの花にはなにもいない。
パイナップルセージ
原っぱにバッタくらいいるだろうとタカをくくっていたけれど、30分歩き回っても一匹もいない。
あきらめて帰りました。
(今週バッタを調達できましたがそれまで何をあげていたかはタグで)
ところで、池は貯水池ではなく、調整池でした。(違いが分かっていませんが)
しかし、干上がっているわけではなく、半ば葦原と化していましたが水は一部ありました。
水があるのでトンボはいました。
ナツアカネ ♂ (トンボ科)
真っ赤に熟したアップルのようですが、形も含めると前出のパイナップルセージにそっくり。
アップル、パイナップル・・・どこかで聞いたような・・・ペンには似てないし。
パイナップルセージはサルビアに似ていますね。(近縁種のようです)
もし、サルビアが日本原産だったらこのトンボは”サルビアトンボ”という名前になっていたかもしれません。
(その場合そもそも”サルビア”という名前になっていない と自分で突っ込んでおきます)
こちらは少し控えめ。
アキアカネ ♂ (トンボ科)
この子はその中間?
マユタテアカネ ♂ (トンボ科)
とにかくこの貯水池・・いや調整池周辺のフィールドは普段人跡未踏と思われ。
粗大ごみの不法投棄場所にもなっていなくてロストワールド的でした。
調整池から南に向けて水路もあり、それに沿って一応道もありました。
その道沿いにはこんな花がまだ咲き残っていました。
キツリフネ
案の定、ホシホウジャクが現れましたが、コンデジでは撮影不可能でした。
オートバイにまたがった帰り際、ツチイナゴの姿が見えたのでヘルメットをまた脱いで近づいていると・・
キラリと小さくきらめく虫がヒメジョオンの花に。
未同定
ハムシの仲間だと思いますが体長は5ミリ程度。
肉眼ではメタリックグリーンに見えたのですが、写真に撮るとどのショットもブルー寄りになりました。
ルリクビボソハムシに似ていますが、前胸背板の後部があきらかにえぐれているので違うように思います。
こういうときはお連れすればいいのに、取り逃がしてしまいました。
オンシーズンは虫影が濃そうなフィールドですので、来シーズンが待ち遠しく思います。
オマケ
先週はコガネムシ研究会の総会がありました。
会員ではないのですが、総会が東京で開かれたのでまた行ってきました。
今回は総会よりもこの方の記念講演を聴講するのが目当てでした。
海野和男さん
最新西アフリカでゴライアスオオツノハナムグリの写真を撮りに行ったことなど、面白い話ばかり。
昆虫写真を撮る身としては参考になることもたくさんありましたが、TG-4の宣伝もたくさん。
「もうマクロレンズはいらない」と言い放っていましたが、こんな撮影には接写用の機材が必要ですね。
海野さんの実機によるデモ
OLYMPUSの技術顧問もされているようで、OM-D EM1 MarkⅡが出るという話もありました。
(11月2日プレスリリース)
現行EM1を持っていても買い替える価値ありますよと。
持ってなくても買えませんが・・
今日の湯加減
パソコンも買い替える余裕がないので、サポートセンターとやりとりして、動くようにはなりました。
Win10にアップするとまた動かなくなるので、しばらく8.1です。
とりあえず、ブログの編集と写真の編集と、ブラウザが使えてメールが見れればなんとかなります。
(メールはもうスマホで見ることがほとんどですが、添付ファイルが大きいとパソコンが必要です)
8.1だし各種設定もできていないこともあり、しばしば操作に手間取りますがどうにか使うしかありません。
いつも通りが如何に大事かが身に染みます。
ところで、実はパソコンより先にTG-4が不調だったのです。
シーズンオフということもあり、そろそろ修理に出さないといけない。
いや、オサ屋にシーズンオフはないのです。
その理由ついてはまた次回。
でました!ザ・クロマニヨンズのニューアルバム
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
あら~♪ まだキツリフネが咲いていたのですね^^ いいなぁ~~♪
それにしてもヒメジュウジナガカメムシの集団!!!
ちょっとゾワゾワしました~~~^^;
by よしころん (2016-11-05 20:15)
こんばんは^^
これだけ寒くなっても虫はまだいるのですね。数は少ないようですが。
最初のたくさん集まっている虫の写真は・・・苦手です(><;
by mimimomo (2016-11-05 20:32)
今年は小さな虫も気になり事が多いのですが、マクロを今年は持って歩いていませんので小さなムシさんはスルー・・・山野草でもまだ分からない花があるのに、ムシさんは今は・・・無視です・・・
by g_g (2016-11-06 18:58)
お早うございます。
蝶以外の昆虫は苦手です。まして集団は・・・(◎-◎;)
by yakko (2016-11-10 08:36)
まだまだ見つかるものですね。
ウジャウジャと固まってると
ヒェーーと思っちゃう(笑)
by 響 (2016-11-10 11:05)
>よしころんさん
キツリフネは一応野生かと♪
ゾワゾワするのは、カメムシたちの思うつぼですよ^^
>mimimomoさん
花のタネや根が真冬でも生きているように、虫も逞しく生きていますね。
>g_gさん
記事にも書きましたが、もうマクロはいらないと海野さんは言ってます。
TG-4は花も撮れますよ♪
>yakkoさん
逆に蝶だけが苦手という方もいますね。
集団だけNGという方もいるのでしょうか?^^;
>響さん
集団越冬するのでしょうね。こけからの季節は越冬昆虫探しですよф
集団は苦手ですか?^^
>
by ぜふ (2016-11-10 22:04)
アキアカネまで読んで、そこから一人クックックと笑いました
ぜふさんのツッコミにも。。
カメムシの集団に、ゾクリときたのも忘れるほどにです
良きフィールド発見ですね、楽しみが増えましたね
by engrid (2016-11-11 00:16)
虫がこのように集団で固まるのは越冬のためでしたか。
ひし形が、いっぱい集まっていて、見た目も面白いです^^;。
by sakamono (2016-11-11 00:28)
毒々しい柄のカメムシでやすね。
これだけ集団でいるとかなりの迫力でやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2016-11-11 15:56)
>engridさん
反応していただいてうれしいです♪
赤ペンになら似てますよね?^^
>sakamonoさん
越冬のためと警告色の効果を高めるためではないかと言われています。
×ばっかりという見方も^^
>ぼんぼちさん
そう、そう見させるのが彼らの戦略なのですね。
怖くて迫力があるように。
by ぜふ (2016-11-12 08:18)
サルビアのツッコミ
ちょっと考えて読み直して納得
最近こういう感覚の回転が鈍くていけません^^
by shino* (2016-11-12 11:31)
>shino*さん
実は本人もタイプしてから気が付いてセルフ突っ込みしたんです^^;
by ぜふ (2016-11-12 14:17)