"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
タイガービートル [オサムシ]
ハンミョウにはみなさんよい反応をしていただけるので、追い打ち記事を。
ほんとは写真ネタが枯渇しかかっているがゆえの中継ぎ記事なのですが・・
さて、ハンミョウは漢字では”斑猫”と書きます。
ブチネコということですが、まあたしかに模様は”ブチ”に見えないこともありませんね。
とびっきりヴィヴィッドな”ブチ”ですが・・
でも、なぜ”猫”なのでしょう。
それは、”はんみょう”という呼び方にあとから漢字をあてたのではないかと想像します。
その漢字”斑猫”にちなんで、英名が"Tiger Beetle"になったと思うのですが・・・さてさて。
そもそも”ハンミョウ”とはツチハンミョウやゲンセイの仲間のことを指していたという説があります。
ツチハンミョウやゲンセイはツチハンミョウ科、ハンミョウはオサムシ科(ハンミョウ科)で、全く別の科の昆虫です。
ツチハンミョウ科の虫はカンタリジンなどの有毒成分を体内に含んでいます。
昔はこの成分を逆に薬として使っていたこともあるそうです。
また、江戸時代には美しい昆虫をひとくくりにして、”はむみょう”と呼んでいたという話もあります。
だとするとツチハンミョウやルリハムシ(当時はこの名前はまだなかったでしょう)はキレイな瑠璃色をしているので、やはり”はむみょう”と呼ばれていたのではないかと思います。
実際に昔の薬屋さんが保管していた薬の原料”はむみょう”の中からオオルリハムシが見つかったことがあるそうです。
美しい虫”はむみょう”の代表選手が斑猫(ハンミョウ)であり、ハンミョウの体はあまりにハデで、見方によっては毒々しくもあるため、いつの間にかハンミョウも毒があるというように誤解されてしまったのではないかと思うわけです。
虫に限らず、カエル、ヘビ、キノコなども毒があるのは派手な色柄をしているのが多数いますね。
このような色を警戒色といいますが、ハンミョウの色柄は警戒色ではなく、分断色なのだと思っています。
先日の「ダーウィンが来た!」でも解説されていたとおり、捕食者の鳥の目線からすると、ハンミョウは決して目立つことはないのです。
毒がないし、その上に目立ってしまったら、あっという間にハンミョウは鳥に食べつくされてしまうでしょうからね。
それでは昨日里子に出した虫を紹介します。
別名”へひりむし”、”へっぴりむし”で有名ですが、どこの田んぼにでもいる昆虫です。
ただ、そこにはケラがいる必要があります。(なぜかは割愛します)
逆にいうと、この子がいる田んぼにはまず間違いなくケラがいるということになります。
先日、ウチで羽化した子 その2。
と、ここまで書いていたら、テーブルの上をゴミムシが横切っていきました。
たまに家の中で昆虫採集をするというのは、虫屋あるあるのひとつです。
採集してきました。この子です。
ゴミムシ類の同定はむずかしく、飼っていながら誰だかわからない子もいます。
(じっとしてくれないし、かといって押さえつけて細部を観察するのもかわいそうだし)
ということで、今日の関東地方はどこも雨。
予定していた昆虫採集会も延期となり、こうしてブログを書いていましたが、
書き終わったので、もうあとは本でも読みながらのんびり過ごす日曜日にしようと思います。
今日の湯加減
ほんとは写真ネタが枯渇しかかっているがゆえの中継ぎ記事なのですが・・
さて、ハンミョウは漢字では”斑猫”と書きます。
ブチネコということですが、まあたしかに模様は”ブチ”に見えないこともありませんね。
とびっきりヴィヴィッドな”ブチ”ですが・・
ハンミョウ ペア (オサムシ科)
でも、なぜ”猫”なのでしょう。
それは、”はんみょう”という呼び方にあとから漢字をあてたのではないかと想像します。
その漢字”斑猫”にちなんで、英名が"Tiger Beetle"になったと思うのですが・・・さてさて。
そもそも”ハンミョウ”とはツチハンミョウやゲンセイの仲間のことを指していたという説があります。
ツチハンミョウやゲンセイはツチハンミョウ科、ハンミョウはオサムシ科(ハンミョウ科)で、全く別の科の昆虫です。
ツチハンミョウ科の虫はカンタリジンなどの有毒成分を体内に含んでいます。
昔はこの成分を逆に薬として使っていたこともあるそうです。
また、江戸時代には美しい昆虫をひとくくりにして、”はむみょう”と呼んでいたという話もあります。
だとするとツチハンミョウやルリハムシ(当時はこの名前はまだなかったでしょう)はキレイな瑠璃色をしているので、やはり”はむみょう”と呼ばれていたのではないかと思います。
実際に昔の薬屋さんが保管していた薬の原料”はむみょう”の中からオオルリハムシが見つかったことがあるそうです。
美しい虫”はむみょう”の代表選手が斑猫(ハンミョウ)であり、ハンミョウの体はあまりにハデで、見方によっては毒々しくもあるため、いつの間にかハンミョウも毒があるというように誤解されてしまったのではないかと思うわけです。
虫に限らず、カエル、ヘビ、キノコなども毒があるのは派手な色柄をしているのが多数いますね。
このような色を警戒色といいますが、ハンミョウの色柄は警戒色ではなく、分断色なのだと思っています。
先日の「ダーウィンが来た!」でも解説されていたとおり、捕食者の鳥の目線からすると、ハンミョウは決して目立つことはないのです。
毒がないし、その上に目立ってしまったら、あっという間にハンミョウは鳥に食べつくされてしまうでしょうからね。
それでは昨日里子に出した虫を紹介します。
ミイデラゴミムシ (オサムシ科)
別名”へひりむし”、”へっぴりむし”で有名ですが、どこの田んぼにでもいる昆虫です。
ただ、そこにはケラがいる必要があります。(なぜかは割愛します)
逆にいうと、この子がいる田んぼにはまず間違いなくケラがいるということになります。
オマケ
先日、ウチで羽化した子 その2。
シロテンハナムグリ (コガネムシ科)
と、ここまで書いていたら、テーブルの上をゴミムシが横切っていきました。
たまに家の中で昆虫採集をするというのは、虫屋あるあるのひとつです。
採集してきました。この子です。
オオヒラタゴミムシ? (オサムシ科)
ゴミムシ類の同定はむずかしく、飼っていながら誰だかわからない子もいます。
(じっとしてくれないし、かといって押さえつけて細部を観察するのもかわいそうだし)
ということで、今日の関東地方はどこも雨。
予定していた昆虫採集会も延期となり、こうしてブログを書いていましたが、
書き終わったので、もうあとは本でも読みながらのんびり過ごす日曜日にしようと思います。
今日の湯加減
昨日、千石図書館で奥本先生の講演会を開催しました。
図書館の告知活動のおかげで事前申し込みで定員に達し、満員御礼となりました。
2月に発刊された著書『虫から始まる文明論』の内容の講演でしたが、欲がない先生なので
本のことはそっちのけで子供の頃の話、昔の暮らしの話、トンボ釣りの話・・・
予定時間の半分を使ってしまい、予定していた前段「アルマス計画」についてはカットになりました。
アドリブのお話も楽しいのですが、段取りも少し考えてほしいといつも思うのです。。
ぜひ。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
こんにちは^^
やはり虫の中でもハンミョウは美しいですね。目立ちますよ。
でも毒はないのですね^^
by mimimomo (2015-07-05 17:26)
ミイデラゴミムシさんは早くも2015秋冬モノを纏ったGUCCIのモデルさんに見えてしまいました(笑)
by barbie (2015-07-05 17:59)
斑猫って書くのですね。
ほんっとに鮮やかできれいだなあ〜(@o@*
by リュカ (2015-07-05 20:00)
ハンミョウは漢方薬としても使われていたのですね。流石に中国人は、探究心が強い。
>ミイデラゴミムシ
背中の柄がとても面白いです。アフリカやニューギニアの原住民の作る仮面のように見えます。
by アヨアン・イゴカー (2015-07-05 20:33)
何時も毒々しい虫には関わりたくないので避けております。
直ぐ忘れてしまいますがいい勉強になります。
by g_g (2015-07-05 21:29)
>mimimomoさん
タマムシと肩を並べる、日本の超美麗甲虫ですね♪
あ、オオルリハムシも超美麗です^^
>barbieさん
いいデザインですよね♪ オトナ向け?
そういえば講演会でルイ・ヴィトンの話もでてきました^^
>リュカさん
どうしてネコなのか・・おもしろいですね^^
>アヨアン・イゴカーさん
薬に使われていたのはツチハンミョウ科の虫だと思います。
ミイデラはデザインが装飾的ですね♪
>g_gさん
ハンミョウは安全ですよ。
でもそちらにはあまりいないということでしたね? 会えるといいですね^^
by ぜふ (2015-07-05 22:05)
ハンミョウの色がとても美しいですね。
by sasasa (2015-07-05 23:24)
今日もいっぱい勉強させてもらいました。
ハンミョウが目立ってないなんてビックリです。
たしかにファッションで着る迷彩柄は派手だけど自然界だと目立たないですもんね。
by 響 (2015-07-06 09:38)
美しい昆虫だけでなく、昆虫の全てがお好きなのですね。
by Silvermac (2015-07-06 14:06)
ハンミョウは斑猫なんですね
人の目と、鳥の目とでは見え方が違う、、
模様が派手目なのは、毒があるは、確かに言われるし
ハンミョウは、謂れ無き誤解を受けてたのね
by engrid (2015-07-06 18:45)
>さささん
ハンミョウは色柄だけでなく、フォルムの美しさも格別だと思います^^
>響さん
山道を歩いていても、足元から飛び立ってはじめていることに気が付くことが多いです。
ヒョウ柄やシマウマ柄も派手だけど目立たない”分断色”です。
>Silvermacさん
一部例外を除き虫はなんでも好きです。
でも美しい昆虫はもっと好きです^^
>engridさん
鳥は人間とはちがって色よりも形(輪郭)を見ているのだそうです。
ハンミョウの誤解をとくためにこれからもがんばって書きます^^
by ぜふ (2015-07-06 21:30)
またハンミョウが見れて良かったです ^^
それにしても、ホント、どうしてこんな色になるのかな・・・
虫も不思議がいっぱいです。
by MIKUKO. (2015-07-07 00:40)
1枚目の写真、いいですね〜!
by ligia (2015-07-08 00:14)
ブチネコか♪ ちょっとかわいく感じました
虫の家 ハラハラして住めないかもです(笑
by ねこじたん (2015-07-08 09:35)
斑猫からハンミョウって想像が難しいかも
とても美しいけど鳥からは分からないんですね
美しいって思うのは人だけなのかしら?
不思議で面白いですね
by shino* (2015-07-08 11:32)
> MIKUKO.さん
ハンミョウの色については以前の記事
http://floralmoon.blog.so-net.ne.jp/2014-08-26
で考察していますので、おヒマなときにでも^^
それにしても間違いなく日本屈指の美麗昆虫ですね♪
> ligiaさん
新兵器のおかげです^^
>ねこさん
かわいいし、きれいでしょ?^^
虫の家、ハラハラはしないけど、オヤオヤということはたまに^^;
>shino*さん
そう。だから逆で、ハンミョウ→斑猫だとおもうのです。
色に一番敏感なのはひょっとしたらニンゲンかもしれませんね。
ならば、楽しまないとね♪^^
by ぜふ (2015-07-08 22:07)
ハンミョウを見た後に見る、ミイデラゴミムシは、とてもシックで
落ち着いた色合いに見えます。この色合いも良いですね^^;。
by sakamono (2015-07-08 23:00)
お早うございます。
ハンミョウ (斑猫ですか〜) 綺麗ですよね。
by yakko (2015-07-09 08:37)
生き返りました。
ブログURL下記になりました。宜しくお願いします。
http://ryofu2.blog.so-net.ne.jp/
by Silvermac (2015-07-09 19:10)
>sakamonoさん
よく気づいてくれました^^
このギャップも知ってほしいなと思っていたんです。
真っ黒いゴミムシがいいかなと思ってミイデラにしてたら、オオヒラタが物言いにきたみたいでした^^
>yakkoさん
ブチネコです。美しいネコです^^
>Silvermacさん
復活おめでとうございます。
by ぜふ (2015-07-11 07:21)