"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
Tailless Bushblue [蝶]
立秋が過ぎ、お盆が過ぎ、処暑が過ぎても、このブログタイトルのような暑さが続いていますね。
ただ、今日のチバは25度は下回らなかった(ウチの温度計)ものの、昨日よりぐっと気温が下がりました。
夜半から降っている雨は朝になってからやや強くなり、セミたちも鳴くのをやめたほどです。
晴耕雨読ならぬ、”晴虫雨ブログ”。 こういう日はブログ日和ともいえるので探虫もお休みです。
(西日本方面では未曾有の大雨、大変お気の毒ですが・・・)
実は昨日、この子にやっと会えたのです。(もったいぶっていた例のチョウチョです)
鴨川に通い始めたのは去年の9月。
約1年かかってやっと会えました。昨日、2013年8月24日はささやかな記念日です。
日本には局地的な分布をしているチョウが何種類かいますが、ルーミスシジミもその内の一種です。
房総半島(南部)、紀伊半島(南部)、隠岐ノ島、屋久島、四国・九州の一部に生息しているといわれています。
この中で房総半島だけは比較的広範囲の場所にいるようですが、その他の地域では、ごく局所にしか生息してないそうです。
昔は奈良県春日山にもいて、天然記念物に指定されていましたが残念ながら絶滅してしまったとのことです。
明治時代、1877年に来日したアメリカ人宣教師ヘンリー・ルーミスが千葉県の山中で発見したとされ、
彼の名をとってルーミスシジミという種名になりました。
ルーミスシジミは、このブログでも何度か登場しているムラサキシジミにとてもよく似ています。
ムラサキシジミの裏翅はミルクチョコレートのような色をしていますが、ルーミスは少しだけ緑がかった灰褐色。
よく見るとわかると思いますが、目の色も違っていて、ムラサキシジミは茶色、ルーミスシジミは深い緑色。
アメリカ人の名前がついていることもあり、どこか異国情緒のあるチョウです。
ちなみに外国人の名前を冠する日本のチョウチョはこの子とシルビアシジミだけだと思います。
表翅の色も違うのですが、今回は(1時間以上粘りましたが)開張してくれませんでした。
ムラサキシジミの表翅は↓のような色。(6月撮影)
ルーミスシジミはムラサキシジミの翅の色をさらに明るくして金属光沢を加えたような水色をしています。
英名” Tailless Bushblue” といわれる翅の色をいつか撮りたいと思います。
※インドネシアなどに生息するムラサキシジミの仲間”Bushblue”は尾状突起がありますが、ルーミスシジミにはないためこのような呼び方をしているのだと思います
昨日の鴨川行で見つけた他の虫たちも載せておきます。
一番最初に出迎えてくれたのはモンキアゲハでしたが、あっという間に飛び去ってカメラを向けるヒマもなし。
その次に現れて撮らせてくれたのが前出のムラサキシジミでした。
その次がこの子。
ハンミョウがたくさんいた明るい沢の梢を舞っていたキレイな翅の子。
山の中だからでしょうか、都会のアオスジアゲハとは違い、ゆっくり飛んでは休み飛んでは休みしていました。
次はキレイな模様の幼虫
次はキレイなしっぽのハチュ。
ルーミスを探して沢伝いに歩いたり、尾根伝いに歩いたりしたのですが、これはあるルートの尾根。
これ、案内板では「ファミリールート」になってるのですが、どうみても傾斜40度以上ある急登。
どんなファミリーがここを進むんだ?とひとりごちましたが、単行ではキケンなので引き返しました。
別の尾根を歩いていたとき、キチョウが吸蜜していました。
よく見ると色も形も特徴のある花でした。
この尾根も途中で引き返したのですが、戻る途中で下から青白い翅のシジミチョウが飛んできました。
頭上を通り過ぎ振り返ると高い梢の先にとまってくれたので、ズームレンズに変えて真上を仰ぐように撮りました。
ルリシジミなのかなと思いましたが・・う~ん・・もう少し近くで見たかった。 (後日追記)ルリシジミと同定します。
裏翅がパールのように煌いていてしばらく見とれていました。
帰宅したとき、ウチの前の路上でひっくりかえってもだえているコガネムシの仲間がいました。
ドウガネくんだろうとひっくり返してみたら・・
そういえば、いそうでなかなかいない。 束の間でしたが数年ぶりの再開でした。
今日の湯加減
ただ、今日のチバは25度は下回らなかった(ウチの温度計)ものの、昨日よりぐっと気温が下がりました。
夜半から降っている雨は朝になってからやや強くなり、セミたちも鳴くのをやめたほどです。
晴耕雨読ならぬ、”晴虫雨ブログ”。 こういう日はブログ日和ともいえるので探虫もお休みです。
(西日本方面では未曾有の大雨、大変お気の毒ですが・・・)
実は昨日、この子にやっと会えたのです。(もったいぶっていた例のチョウチョです)
鴨川に通い始めたのは去年の9月。
約1年かかってやっと会えました。昨日、2013年8月24日はささやかな記念日です。
ルーミスシジミ (シジミチョウ科)
日本には局地的な分布をしているチョウが何種類かいますが、ルーミスシジミもその内の一種です。
房総半島(南部)、紀伊半島(南部)、隠岐ノ島、屋久島、四国・九州の一部に生息しているといわれています。
この中で房総半島だけは比較的広範囲の場所にいるようですが、その他の地域では、ごく局所にしか生息してないそうです。
昔は奈良県春日山にもいて、天然記念物に指定されていましたが残念ながら絶滅してしまったとのことです。
明治時代、1877年に来日したアメリカ人宣教師ヘンリー・ルーミスが千葉県の山中で発見したとされ、
彼の名をとってルーミスシジミという種名になりました。
ルーミスシジミは、このブログでも何度か登場しているムラサキシジミにとてもよく似ています。
ムラサキシジミ ♂ (シジミチョウ科)
ムラサキシジミの裏翅はミルクチョコレートのような色をしていますが、ルーミスは少しだけ緑がかった灰褐色。
よく見るとわかると思いますが、目の色も違っていて、ムラサキシジミは茶色、ルーミスシジミは深い緑色。
アメリカ人の名前がついていることもあり、どこか異国情緒のあるチョウです。
ちなみに外国人の名前を冠する日本のチョウチョはこの子とシルビアシジミだけだと思います。
表翅の色も違うのですが、今回は(1時間以上粘りましたが)開張してくれませんでした。
ムラサキシジミの表翅は↓のような色。(6月撮影)
ルーミスシジミはムラサキシジミの翅の色をさらに明るくして金属光沢を加えたような水色をしています。
英名” Tailless Bushblue” といわれる翅の色をいつか撮りたいと思います。
※インドネシアなどに生息するムラサキシジミの仲間”Bushblue”は尾状突起がありますが、ルーミスシジミにはないためこのような呼び方をしているのだと思います
*
昨日の鴨川行で見つけた他の虫たちも載せておきます。
一番最初に出迎えてくれたのはモンキアゲハでしたが、あっという間に飛び去ってカメラを向けるヒマもなし。
その次に現れて撮らせてくれたのが前出のムラサキシジミでした。
その次がこの子。
クロコノマチョウ (タテハチョウ科)
ハンミョウがたくさんいた明るい沢の梢を舞っていたキレイな翅の子。
アオスジアゲハ (アゲハチョウ科)
山の中だからでしょうか、都会のアオスジアゲハとは違い、ゆっくり飛んでは休み飛んでは休みしていました。
次はキレイな模様の幼虫
ホタルガ (幼虫)
次はキレイなしっぽのハチュ。
ニホントカゲ
ルーミスを探して沢伝いに歩いたり、尾根伝いに歩いたりしたのですが、これはあるルートの尾根。
これ、案内板では「ファミリールート」になってるのですが、どうみても傾斜40度以上ある急登。
どんなファミリーがここを進むんだ?とひとりごちましたが、単行ではキケンなので引き返しました。
別の尾根を歩いていたとき、キチョウが吸蜜していました。
キチョウ (シロチョウ科)
よく見ると色も形も特徴のある花でした。
ナガバノコウヤボウキ
この尾根も途中で引き返したのですが、戻る途中で下から青白い翅のシジミチョウが飛んできました。
頭上を通り過ぎ振り返ると高い梢の先にとまってくれたので、ズームレンズに変えて真上を仰ぐように撮りました。
ルリシジミ (シジミチョウ科)
トリミング
裏翅がパールのように煌いていてしばらく見とれていました。
オマケ
帰宅したとき、ウチの前の路上でひっくりかえってもだえているコガネムシの仲間がいました。
ドウガネくんだろうとひっくり返してみたら・・
シロテンハナムグリ (コガネムシ科)
そういえば、いそうでなかなかいない。 束の間でしたが数年ぶりの再開でした。
今日の湯加減
今回も正確には昨日の湯加減ですが、鴨川行のたび毎回のように行くお店があります。
鴨川有料道路の終点を過ぎてそのままK24号線を進むとまもなく左手にあるラーメン屋さん「まんぼう」
ある目的地までの行き方をたずねたことがきっかけで、マスターとおしゃべりするようになりました。
ルーミスを探していることも話して、いそうな場所を教えてくれたのもここのマスターでした。
この日ももちろん、ついに会えたことを報告しに帰る前に立ち寄り、遅いお昼を食べました。
最初はたまたま入ったのですが、まさに好みの味で感動したのです。でも通った結果わかったのは、このお店はどれを食べてもハズレがないということ。
しばらくおしゃべりをしてから店を出るときに「おめでとう」と言っていただきましたが、いつからかここのラーメンを食べることも鴨川行の楽しみになっていたことはまだマスターには内緒にしてあります。
冷し中華は今まで食べたことがない細めんでさっぱりと食べられますが具もたっぷり!
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
昆虫や蝶類見れば見るほど分からない、図鑑買わないと駄目かな・・・花の写真ナガバノコウヤボウキかな?
by g_g (2013-08-25 20:24)
ルーミスシジミは、小学校の高学年の頃に、千葉県内で見付かったと言う新聞記事を読んで、虫好きだった当時の友だちと、話題にした記憶があります。
蝶にも詳しい、素敵なマスターと知り合えて、本当に良かったですね。
僕も、昨日用事で出掛けた山武市で、虫好きの小学生の男の子と出会って、ほんの短い時間でしたが、虫好き同志としての会話を楽しみました。
アオスジアゲハは、やっぱりカッコいいですね~暫く、見惚れてしまいました。
by albireo (2013-08-25 21:02)
ムラサキシジミの羽の色は本当に美しいですね!
アオスジアゲハの羽の色といい、
自然に出る色というのは、本当に美しいですよね。
こちらでは、マイマイガの大量発生で大変です(>_<)
by sasasa (2013-08-25 21:12)
今日はチョッピリ雨が降りました。
by Silvermac (2013-08-25 22:20)
こんばんは。
初めて聞く蝶の名前、 ルーミスシジミ ! キュートですね〜
どの蝶も美しく バッチリ撮れてますね。
by yakko (2013-08-25 22:35)
一枚目は葉の色が映ってグリーンなのかと思ったら、本当に目の色がグリーンなんですね。
とてもチャーミングです。
ただいま我が家の室温は25℃、明け方はもっと下がるから一枚余分に被り物を用意して寝ることにします(^^
by barbie (2013-08-25 23:13)
>g_gさん
ナガバノコウヤボウキですか、ありがとうございます。
こちらは草花の図鑑が必要です^^;
>albireoさん
そんなことがあったんですね・・
アオスジアゲハのペアダンスはリペア不能でした^^;
もうあんなチャンスはないかな・・
>さささん
虫たちはどう見せようとしているのか、いつもフシギに思います。
マイマイガ大発生ですか・・ちょっと困りますね^^;
>Silvermacさん
そちらは水不足なんですね・・ もう少し平準化できるといいですよね。
>yakkoさん
ルーミスのつんつん顔も見たとたんに魅了されてしまいました^^
かわいいですよね。
>barbieさん
同じ科のチョウなのに目の色がこんなに違うのはおもしろいですが、
もうメロメロ。すいこまれそうでした^^;
チバも今ちょうど25℃ですよ。 風邪引かないよう、お腹かくして寝ましょう^^
みなさん、おやすみなさい・・
by ぜふ (2013-08-25 23:40)
鴨川のまんぼうですか。憶えておきます。
本筋と外れてますが。。。
by ぐす (2013-08-26 00:03)
虫のある種が絶滅したという話しをきくと、つい思ってしまうの
ですが、もしかしたら、いまだに発見されていない種が、発見
されないまま、いつの間にか絶滅しているって事もあるのかな
とか。
今度、まんぼう行ってこないとなあ。
by うえいぱうわ (2013-08-26 00:48)
ルーミスさんでしたか
1年越しの願いがかないましたね。
おめでとうございます。
私もいつかは、逢ってみたいのですがたぶん無理でしょう^^;
by masao。 (2013-08-26 06:01)
いきなり、雨が降って涼しくなりました
セミもすっかりなかなくなりましたし、夜には虫の音が
聴こえてきます。秋になりましたね
シジミチョウにも、いろいろ特徴があり名前の由来も
私も、開帳している姿から、此れはとか思うようになりました
少し勉強して、覚えてきました
by engrid (2013-08-26 07:20)
昆虫博士の記事はいつもスゴイですね。
マンボウ今度寄ってみます^^
by aidesu (2013-08-26 08:11)
>ぐすさん
ぜひ一度お試しあれ。 とくにおすすめはトンコツです!^^
麺もサイコーです。
>うえいぱうわさん
いまだに発見されていない種は何千万といるという話ですので、それは多いにありえますね。
冷し中華おわりました の前にぜひ^^ あ、冷しラーメンも絶品です。
>masao。さん
2年越しで歩き回っていたのに、見つかるときは実にあっさり見つかるものです^^;
毛虫を撮って、林道の反対側を見たらすぐ目の前にいました。
なのでいつか会えるかもしれませんよ^^
>engridさん
秋の鳴き虫の声♪こちらも聞こえています。
シジミチョウの見分けができるようになると楽しいですね^^
お気に入りは見つかりましたか?
>aidesuさん
昆虫塾には大先生方ばかり、仙人のような方が何人もいらっしゃいます。
駆け出しのひよっこはコツコツとムシブロ書くくらいです^^;
まんぼうはオススメです!^^
by ぜふ (2013-08-26 19:28)
貴重な写真拝見させていただきました♪
ルーミスシジミの表翅、見てみたいですね。
クロコノマチョウは昨年近所の公園で出逢いました。
今年は新しい出逢いがあるのかどうか、もう少し時間はあるかな(^-^;
by kazykaz (2013-08-26 20:39)
ルーミスシジミ、とても変わった模様をしていますね。
名前すら、聞いたことがありませんでした。
by さとし (2013-08-27 21:59)
町は最近みると写したりしておりますが殆ど名前が分かりません、図鑑はあるんですが調べるのが億劫なだけなんですよ。
by 馬爺 (2013-08-27 22:19)
>kazykazさん
肉眼では見ました。 コバルトブルーというか、サファイアブルーというか・・^^
クロコノマもホームフィールドでは少なくなっている気がします。
>さとしさん
あこがれの君に会えてよかったです。
>馬爺さん
チョウの名前、見てわかるようになると楽しいですよ。
図鑑をお持ちならぜひ調べてみてください^^
by ぜふ (2013-08-27 23:26)
こんにちは^^
一年かかって念願の蝶に会えてよかったですね。来年は開帳ですね^^
今回上高地でアサギマダラにあえました。
ぜふさんにはもう珍しい蝶でも何でもないでしょうけれど、わたくしは数年ぶりでした。
by mimimomo (2013-08-30 14:53)
「ルーミス」なんて、面白い名前だと思いましたが、外人さんの名前から
命名されたものでしたか。ちょっと人っぽい、個性的な顔だちをしている
ように思います^^;。ラーメン屋のご主人との会話も楽しそうですね。
by sakamono (2013-09-01 11:10)
>mimimomoさん
昨日も会えました^^ 居場所さえわかれば、もういつでも大丈夫です。
開張写真のチャンスは秋から冬だと思いますので、今年中を目標にがんばります!
アサギマダラはいつ何度見てもうっとりしますよ^^
>sakamonoさん
そうなんです、こちらの思い入れのせいでしょうけど、表情がいいです♪
まんぼうのマスターもとってもきさくでユニークなんですよ^^
by ぜふ (2013-09-01 18:52)