"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ルーミス採集会 at 鴨川 [ファーブル会]
昨日はチバで採集会を企画していただいたので、いそいそとでかけてきました。
(実は前記事は今回の下見をかねていたのでした)
当初は9月1日の今日開催の予定だったのですが、台風の進路や降水確率を考慮して一日繰り上げました。
というわけで天気は上々・・いや、良すぎて気温もうなぎのぼり。 酷暑の中の採集会となりました。
それでは、いざ出陣!
採集ポイントの沢に向かって進みますが、二手に分かれることに。
集合時間を決めて、HさんとTさんは支流の方へ。 AさんとUさんチームに同道していくことにしました。
下見のときよりも見かける虫の姿が少なくて、少々不安でもあり、大先生方との採集行でちょっと緊張感もあったのてすが・・
林道を進んでいくと、Uさんが竿をひとふり。
採れたのは立派な体格のウバタマムシでした。
たまたますぐそばに間伐材が置いてあったので、ちょっと演出撮影。
沢に着いてみると先客のグループがいて、ちょうど一匹目のルーミスを採集したところでした。
その様子を見ていると頭上からチラチラと青白くものが沢の石の上に舞い降りてきました。
ルーミスかと思いましたが・・
違いました。
でも沢の入り口にいたUさんが呼んでいます。
いました。
2匹いたのですが、両方をフレームに収めることは出来ませんでした。
沢の中に降りてみると、堰堤に赤いニョロと
ミドリ色のガ。
後翅にオレンジ色の模様があって、飛ぶとミドリとオレンジのツートーンになってさらに美麗。
数頭採集できたようなので、支流の方へ移動することに。
そしたらまた別の虫屋さんたちがいました。
数えたわけではありませんが、この日は総勢20人くらい入山していたかもしれません。
こちらの沢にもいました。 向こう岸のシダの葉の上で休んでいます。
長竿でも瀬の中に入らないと届かない。 さあ、どうだ。
一瞬早く舞い上がってしまいました。
さて、ハンミョウと遊びながら集合場所へ戻ります。
集合場所で小休止しながら、別働隊を待つことしばし。
戻ってきたTさんに聞いたら、なんと5頭も収集したとのことでした。
(泥だらけになって、おまけにヒルも連れてきてましたが・・)
相談の結果、ヤマキマダラヒカゲをターゲットに、まったく別のロケーションに移動することになりました。
そこではムラサキシジミが大勢出迎えてくれました。(写真なし)
が、Hさんが木の幹で食事中のカマキリを発見。
少し腹ごしらえをしてから、今度はTさんとUさんがチームになり山道へ突入。
(AさんとHさんは山道の入口付近でヤマキマ探し)
ルーミスチックな沢をしばらく進みましたが、まったく見当たらず・・でしたが、
ある支流へ入ってみると数頭観察できました。
本流の奥から引き返してきたTさんは見つけられなかったというので、支流へ案内しました。
Tさんを見送って沢の入口まで戻り、何か別の虫がいないか探していると、Uさんがおもしろい虫を見つけてくれました。
だと思いますが、目玉模様がひとつしかない。 かじりついている草はどう見てもアケビ類ではない。
「あれ?違うのかなぁ」とU先生も首をかしげましたが、あとで調べてみると片方の目玉が輪郭だけになる個体もいるようです。
もう一種類、崖の岩陰に美麗なガがいました。
もう少し近くで撮ろうと、斜面をにじり寄っていきましたがあいにく逃げられました。
そんなことをしてしばらく時間が経ちましたが、支流に入っていったTさんがぜんぜん戻ってこない。
心配になって支流に戻り、おーいと叫んでも返事がない。
風が強いのと支流は細く蛇行しているので声が届かなかったようですが、しばらく入ったところで姿を確認。
かなり奥まで行っていたようで、なんとここでも5頭採集! この日の採集頭はTさんに決定です。
この後、山道の入口でAさんと合流。(ヤマキマはザンネンながら振り逃がしたとのことでした)
東屋で待機していたHさんとも合流してしばらく休んでいると、すぐ近くのウツギに・・
見ていると次から次へ何頭も飛んできました。
ナガサキアゲハも通りすがりましたが、あまりの混雑ぶりに嫌気が差したのか素通り。
でもモンキのおかげで採集会は賑わいのフィナーレとなりました。
最初のロケーションからの帰り道すがら、Uさんが捕まえたオニヤンマ。
なんとスズメバチを捕食中でした。
すぐそばの路上にはドロバチの仲間が身をよじっていました。 人に踏まれたようには見えない。
片方の翅を食いちぎられているようだったので、これもオニヤンマに襲撃されたのかもしれません。
今日の湯加減
(実は前記事は今回の下見をかねていたのでした)
当初は9月1日の今日開催の予定だったのですが、台風の進路や降水確率を考慮して一日繰り上げました。
というわけで天気は上々・・いや、良すぎて気温もうなぎのぼり。 酷暑の中の採集会となりました。
それでは、いざ出陣!
虫屋のプロのいでたちはカッコイイ!
採集ポイントの沢に向かって進みますが、二手に分かれることに。
集合時間を決めて、HさんとTさんは支流の方へ。 AさんとUさんチームに同道していくことにしました。
下見のときよりも見かける虫の姿が少なくて、少々不安でもあり、大先生方との採集行でちょっと緊張感もあったのてすが・・
林道を進んでいくと、Uさんが竿をひとふり。
採れたのは立派な体格のウバタマムシでした。
たまたますぐそばに間伐材が置いてあったので、ちょっと演出撮影。
ウバタマムシ (タマムシ科)
沢に着いてみると先客のグループがいて、ちょうど一匹目のルーミスを採集したところでした。
その様子を見ていると頭上からチラチラと青白くものが沢の石の上に舞い降りてきました。
ルーミスかと思いましたが・・
ルリシジミ (シジミチョウ科)
違いました。
でも沢の入り口にいたUさんが呼んでいます。
いました。
ルーミスシジミ (シジミチョウ科)
2匹いたのですが、両方をフレームに収めることは出来ませんでした。
沢の中に降りてみると、堰堤に赤いニョロと
ミドリ色のガ。
ミドリリンガ? (ヤガ科)
後翅にオレンジ色の模様があって、飛ぶとミドリとオレンジのツートーンになってさらに美麗。
数頭採集できたようなので、支流の方へ移動することに。
そしたらまた別の虫屋さんたちがいました。
数えたわけではありませんが、この日は総勢20人くらい入山していたかもしれません。
こちらの沢にもいました。 向こう岸のシダの葉の上で休んでいます。
長竿でも瀬の中に入らないと届かない。 さあ、どうだ。
一瞬早く舞い上がってしまいました。
さて、ハンミョウと遊びながら集合場所へ戻ります。
ナミハンミョウ (オサムシ科)
集合場所で小休止しながら、別働隊を待つことしばし。
戻ってきたTさんに聞いたら、なんと5頭も収集したとのことでした。
(泥だらけになって、おまけにヒルも連れてきてましたが・・)
相談の結果、ヤマキマダラヒカゲをターゲットに、まったく別のロケーションに移動することになりました。
*
そこではムラサキシジミが大勢出迎えてくれました。(写真なし)
が、Hさんが木の幹で食事中のカマキリを発見。
チョウセンカマキリ (カマキリ科)
少し腹ごしらえをしてから、今度はTさんとUさんがチームになり山道へ突入。
(AさんとHさんは山道の入口付近でヤマキマ探し)
ルーミスチックな沢をしばらく進みましたが、まったく見当たらず・・でしたが、
ある支流へ入ってみると数頭観察できました。
本流の奥から引き返してきたTさんは見つけられなかったというので、支流へ案内しました。
Tさんを見送って沢の入口まで戻り、何か別の虫がいないか探していると、Uさんがおもしろい虫を見つけてくれました。
アケビコノハの幼虫
だと思いますが、目玉模様がひとつしかない。 かじりついている草はどう見てもアケビ類ではない。
「あれ?違うのかなぁ」とU先生も首をかしげましたが、あとで調べてみると片方の目玉が輪郭だけになる個体もいるようです。
片目で威嚇のポーズ
もう一種類、崖の岩陰に美麗なガがいました。
ミヤマツバメエダシャク (シャクガ科)
もう少し近くで撮ろうと、斜面をにじり寄っていきましたがあいにく逃げられました。
そんなことをしてしばらく時間が経ちましたが、支流に入っていったTさんがぜんぜん戻ってこない。
心配になって支流に戻り、おーいと叫んでも返事がない。
風が強いのと支流は細く蛇行しているので声が届かなかったようですが、しばらく入ったところで姿を確認。
かなり奥まで行っていたようで、なんとここでも5頭採集! この日の採集頭はTさんに決定です。
この後、山道の入口でAさんと合流。(ヤマキマはザンネンながら振り逃がしたとのことでした)
東屋で待機していたHさんとも合流してしばらく休んでいると、すぐ近くのウツギに・・
モンキアゲハ (アゲハチョウ科)
見ていると次から次へ何頭も飛んできました。
ナガサキアゲハも通りすがりましたが、あまりの混雑ぶりに嫌気が差したのか素通り。
でもモンキのおかげで採集会は賑わいのフィナーレとなりました。
オマケ
最初のロケーションからの帰り道すがら、Uさんが捕まえたオニヤンマ。
なんとスズメバチを捕食中でした。
すぐそばの路上にはドロバチの仲間が身をよじっていました。 人に踏まれたようには見えない。
片方の翅を食いちぎられているようだったので、これもオニヤンマに襲撃されたのかもしれません。
今日の湯加減
前日の夜は興奮して眠れなかったというとウソですが、本文にも書いたとおり、子どものようにわくわくして当日を迎えました。
ただ、大先生方と行動を共にするのは緊張しますね・・
昔の彼の地を知るHさんの話では、星が降るようにルーミスが乱舞していたこともあったそうです。
ひとりで100匹以上採集する人もいたとか。でもそんなに採っても標本にするのは大変です。
今や希少種、せいぜいこの日のHさんの採った10頭がMAXでしょうねというのが一致した意見でした。
ちなみに、Hさんも捕虫網を持ってきていますがキャッチ&リリース。今は見て楽しむだけだそうです。
先生方、大変お世話になりました。またぜひ、ご指導よろしくお願いします。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
わ、本当に目玉が(>_<)
by sasasa (2013-09-01 21:54)
当地は、今日も雨、今週は晴れる日がないようです。
by Silvermac (2013-09-02 06:12)
おはようございます^^
趣味の一致する仲間と、楽しい採集旅でしたね^^
by mimimomo (2013-09-02 07:00)
この目玉模様さん」には、確かに威嚇されちゃいますね。
というか、目っていうのを、みんな意識してるんだなあと
思うと、何か不思議な気分になってきます。
by うえいぱうわ (2013-09-02 10:12)
楽しい採集会でした(感謝)。
館へのお土産用にハンミョウを3ペア採集したのをタッパごと忘れて来てしまいました。誰か気づいて解放してくれていればいいんですが。
しかしダムの水少なかったですね。節水せねば!
by Aで〜す (2013-09-02 10:51)
いいお天気でうらやましい。
目玉模様にはビクッとします(^^;;
蛾はキレイでも、かぶれたことがあるので苦手です(^^;;
by barbie (2013-09-02 13:07)
>さささん
図鑑で見たことないですか? 特徴的なので登場頻度の高い虫です。
普通は目が2つあります^^
>Silvermacさん
気候まで格差が進んでいるんでしょうか・・
>mimimomoさん
もうほんとに楽しかったというしかないですね♪ 滅多にないことです^^
>うえいぱうわさん
目玉模様があるのは虫だけではないですが、小さい動物は食べられないように工夫した結果なのでしょうね。 何万年もかかって目玉模様が有効だということがDNAにプログラムされたのだと思うと不思議な気持ちになります。
>Aさん
あらら、そうでしたか。
でもあれだけ虫屋さんがいたので、まず見つけられているでしょう。
ただ、そのまま持って帰られたと思いますが^^;
>Bさん^^
そちらも雨模様(ゲリラも?)が続いてるんですね。 こっちはまったくですね・・
蛾は成虫でも触るとかぶれることがある種類がいるので、知らないガは触りません。
それでもキレイな蛾は近寄ってじっくり見てしまいますが・・^^;
追伸 今、窓の外(少し遠いですが)からカッコーの声が聞こえました!
by ぜふ (2013-09-03 07:01)
もう、目玉にびっくり
自然の造形の妙て、凄いです
ぎょっと睨まれているような、
虫やのプロの方々の、いでたち、姿いいです
by engrid (2013-09-03 07:32)
プロの虫屋さん、ほんとうにカッコイイです。
オニヤンマ、ワイルドですねぇ~。先日やっとこ虫を見に行って
やっぱりヤンマが蝉を捕まえて、悠々と飛んでるのを見ました。勿論捕えられた蝉は鳴きっぱなしで、凄いもの見ちゃったなぁと(^^;
カマキリの蝉補色中は、よく見かけるのですが(汗)
そんなにルーミスが飛んでいた世界、実感したいものですね。
by miya_gon (2013-09-03 07:58)
>engridさん
やっぱりインパクトがありますよね^^; 鳥もたじろぐでしょう。
>miya_gonさん
さすがに正装だときつい暑さではありましたが、ぴしっと決まってました^^
オニヤンマは昆虫の世界では間違いなくピラミッドの頂点部分でしょうね。
でも、鳴き続けているセミを捕食しているところはまだ見たことないです。
一時期ヤマトシジミと間違うくらいいたそうですよ。そんな経験してみたいですね^^
by ぜふ (2013-09-03 21:40)
どれも面白い写真ばかりで、さすがですね。
緑色の蛾が、とても印象的でした。
by さとし (2013-09-03 23:09)
昆虫採集は子供の頃よくやりましたが大人になってからはほとんど見るだけですね、先日松本で帽子で飛んで来たオニヤンマを捕まえました、孫に見せてすぐに逃がしました。
by 馬爺 (2013-09-04 21:04)
>さとしさん
ミドリリンガは実物のほうが断然きれいです。
(暗い沢での撮影ではお伝えしきれない・・^^;)
>馬爺さん
子どもの頃の昆虫採集で学ぶことは少なくありませんね。
帽子で捕獲とはなかなかできない技です。勘が鈍ってないということですね^^
by ぜふ (2013-09-04 21:35)
ハンターの皆様の後ろ姿も
昆虫もスゴイです^^
by aidesu (2013-09-05 10:07)
アケビコノハの幼虫は、以前実物を見たことがあり、成虫の写真を、5年程前に「夏の枯れ葉」という記事にもしているので、すぐに分かりましたが・・・
モミの木の葉に付いているというのが・・・かなりの謎ですね・・・モミの木に、アケビが絡んでいたのでしょうか・・・
採集会の雰囲気が伝わって来る、素敵な記事でした。
by albireo (2013-09-05 10:42)
>aidesuさん
わくわくする後姿でしょ? ハンミョウもオニヤンマもすごいハンターです^^
>albireoさん
このモミは実生でごく小さい株だったのでからまってはいなかったと思います。
それよりも食痕らしきものがあることを先生と確認したのです。
連れて帰ればよかったのですが・・ナゾのままにしておきました^^
by ぜふ (2013-09-06 07:32)
とても楽しそうですね。1枚目の写真を見ていると、高揚したその場の気分が
伝わってくるように思います^^。幼虫が体をねじったポーズは、やはり威嚇
だったんですね。かつて、こういうポーズをしている幼虫を見た時に、ビビった
記憶がありますもの^^;。
by sakamono (2013-09-07 16:26)
アケビコノハの幼虫、わざと目を書いたようですね!
by g_g (2013-09-07 20:09)