"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ただいま [探虫行]
ご無沙汰しました。
ライフイベントのため、3月は休止していましたが、ムシブロ再開します。よろしくお願いします。
1か月以上ブログ更新してないのですが、ほんとにまったくフィールドに出なかったので、ネタの入荷なし。
やっと昨日、少しだけ時間がとれたのでホームフィールドに行ってきました。
通い慣れた道なのに、気持ちが急いてしまうからでしょうか、往きはとても遠く感じました。
まずは一番気になる、カエルの産卵場所へ。
そうです、もうこの時期だとアカガエルの卵がかえっているはずなのです。
ところが、田んぼに着いて真っ先に目に付いたのはコレでした。
シュレーゲルアオガエルの卵だと思います。
アカガエルはみんなデビューしてました!
卵塊の目印の旗の数はそれほど増えてはいませんでしたが、それぞれ無事に孵ったようでほっとしました。
用水路では小学生の女の子がふたり、網で何かをすくっています。
「何とってるの? ザリガニ?」
「ザリガニとドジョウ」
「ドジョウもとれたの? ちょっと見せて」
「いいよ~」
ドジョウもザリガニも赤ちゃんばかりでした。
さてさて、肝心のムシブロ用の被写体がいません。
こういうときは、必ず何かはいるだろうと思われる、休耕田の方へ谷津田を下っていきます。
ムラサキハナナや、
ハナニラの咲く、
土手沿いに目を凝らしていると、
白いのがふわふわと、
モンシロチョウのように見えますがそうではなく、小さいので蛾のようにも見えますが、蛾でもなく。
そう。春先にしか現れない、ツマキチョウ♂でした。
が、とまる瞬間を待っている間に遠くに飛び去られてしまいました。
またその内もどってくるだろうと高をくくって休耕田の中に足を踏み入れた瞬間、
黒い影が足元から飛び立ち、顔の前をかすめていきました。
その子をじっと目で追っていると、その内また地面に舞い降りてきてくれました。
近くにもう一頭、オスとおぼしき個体がいて、風が吹いてどちらかが飛び立つともう一方も飛び立ち、
空中でぐるぐると巴飛行を見せてくれました。
また舞い降りてくるときは、汗などの匂いにつられるのでしょう、こちらに向かって飛んできて、
バサバサバサという翅の音がしっかり聞こえるほど顔の近くをかすめていきます。
なんとか虫ネタが撮れたので、気持ちが楽になり、カメラの電源をオフにし、
そんな縄張り争いと休戦の繰り返しを楽しく観察していると、もうすっかり日が傾いてしまいました。
仕方なく来た道を戻りながらも、未練がましくツマキチョウを探していると、遠くのコブシか何かの木の梢を舞っているのが見えました。
でも間もなく、陽が翳るのと同時に高い木の梢の彼方に姿を消してしまいました。
そろそろ帰ろう、ということです。
”ネタの入荷なし”と書きましたが、実は1週間前にちょっとした奇跡がおこりました。
その日は冷たい雨が一日中降っていました。
午後、用事があって出かけようとしたときです。
家の前のトベラの葉陰に小さな白い欠片のようなものがついていました。
(わざわざ比喩をするまでもなくすぐに何かはわかりましたが)
そうです。もうみなさんにもお馴染みのウラギンシジミです。
さすがにこの子はここで越冬しているわけではなく、葉っぱの下で雨宿りしているだけでしょうけど、
越冬した個体なのだろうなぁと、近づいて観察していると、(近づきすぎたのかもしれませんが)
なんとこの子、こちらの肩に飛び移ってきたのです!(こげ茶と灰色の表翅を見せながら)
ギンコが 「ただいま~」 と笑っているようでした。
今日の湯加減
ライフイベントのため、3月は休止していましたが、ムシブロ再開します。よろしくお願いします。
1か月以上ブログ更新してないのですが、ほんとにまったくフィールドに出なかったので、ネタの入荷なし。
やっと昨日、少しだけ時間がとれたのでホームフィールドに行ってきました。
通い慣れた道なのに、気持ちが急いてしまうからでしょうか、往きはとても遠く感じました。
*
まずは一番気になる、カエルの産卵場所へ。
そうです、もうこの時期だとアカガエルの卵がかえっているはずなのです。
ところが、田んぼに着いて真っ先に目に付いたのはコレでした。
シュレーゲルアオガエルの卵だと思います。
アカガエルはみんなデビューしてました!
ニホンアカガエルのオタマ
卵塊の目印の旗の数はそれほど増えてはいませんでしたが、それぞれ無事に孵ったようでほっとしました。
*
用水路では小学生の女の子がふたり、網で何かをすくっています。
「何とってるの? ザリガニ?」
「ザリガニとドジョウ」
「ドジョウもとれたの? ちょっと見せて」
「いいよ~」
ドジョウもザリガニも赤ちゃんばかりでした。
*
さてさて、肝心のムシブロ用の被写体がいません。
こういうときは、必ず何かはいるだろうと思われる、休耕田の方へ谷津田を下っていきます。
ムラサキハナナや、
ハナニラの咲く、
土手沿いに目を凝らしていると、
白いのがふわふわと、
モンシロチョウのように見えますがそうではなく、小さいので蛾のようにも見えますが、蛾でもなく。
そう。春先にしか現れない、ツマキチョウ♂でした。
が、とまる瞬間を待っている間に遠くに飛び去られてしまいました。
またその内もどってくるだろうと高をくくって休耕田の中に足を踏み入れた瞬間、
黒い影が足元から飛び立ち、顔の前をかすめていきました。
その子をじっと目で追っていると、その内また地面に舞い降りてきてくれました。
ルリタテハ ♂
近くにもう一頭、オスとおぼしき個体がいて、風が吹いてどちらかが飛び立つともう一方も飛び立ち、
空中でぐるぐると巴飛行を見せてくれました。
また舞い降りてくるときは、汗などの匂いにつられるのでしょう、こちらに向かって飛んできて、
バサバサバサという翅の音がしっかり聞こえるほど顔の近くをかすめていきます。
なんとか虫ネタが撮れたので、気持ちが楽になり、カメラの電源をオフにし、
そんな縄張り争いと休戦の繰り返しを楽しく観察していると、もうすっかり日が傾いてしまいました。
仕方なく来た道を戻りながらも、未練がましくツマキチョウを探していると、遠くのコブシか何かの木の梢を舞っているのが見えました。
でも間もなく、陽が翳るのと同時に高い木の梢の彼方に姿を消してしまいました。
そろそろ帰ろう、ということです。
オマケ
”ネタの入荷なし”と書きましたが、実は1週間前にちょっとした奇跡がおこりました。
その日は冷たい雨が一日中降っていました。
午後、用事があって出かけようとしたときです。
家の前のトベラの葉陰に小さな白い欠片のようなものがついていました。
(わざわざ比喩をするまでもなくすぐに何かはわかりましたが)
そうです。もうみなさんにもお馴染みのウラギンシジミです。
さすがにこの子はここで越冬しているわけではなく、葉っぱの下で雨宿りしているだけでしょうけど、
越冬した個体なのだろうなぁと、近づいて観察していると、(近づきすぎたのかもしれませんが)
なんとこの子、こちらの肩に飛び移ってきたのです!(こげ茶と灰色の表翅を見せながら)
ギンコが 「ただいま~」 と笑っているようでした。
今日の湯加減
それにしても今年の春の訪れ方は異常でしたね。
いきなりガラガラっと玄関を開けて土足で入ってきたかと思うと、
腰をすえることもなくいつの間にかどこかにいなくなって、代わりにまた冬がいる。
桜前線という表現は今年はまったくあてはまらず、緯度経度無視のゲリラ開花。
花もメイワクなものでしょうけど、虫たちの生態にも影響があるように思います。
まだ一度しかフィールドに出ていませんが、数が少ないような気がするのです。
ニワザクラも今日明日の雨で終わってしまうのかな・・
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
そちらでは既に田んぼに水が引いているんですね
ウラギンに好かれましたね・・・
by g_g (2013-04-06 19:42)
虫はまだ、ハナアブとモンシロチョウ、ベニシジミとモンキチョウくらいしか、見ていませんが、今夜家の駐車場で、飛び跳ねている小さなカエルを見ました。多分、トウキョウダルマガエルだと思うのですが、どこから来たのやら…
by albireo (2013-04-06 22:02)
ルリタテハ綺麗ですね。
私はいつになったら出会えることやら、、、、
by さとし (2013-04-06 22:10)
>g_gさん
昔の谷津田を保存してある場所なので、湧き水で一年中干上がることがないのです。
逆にいうと、そういう田んぼじゃないとアカガエルは卵を産めないんです。
汗かきは好かれます^^;
>albireoさん
街中も少ない気がしますね・・ 杞憂であることを願うばかりです。
トウキョウダルマガエルとは、ちょっとびっくりですね^^
>さとしさん
そちらでまだ見かけられてないとは・・信じられないような気がします・・
やはり虫たちにとっても厳しい春なんですかね。。
by ぜふ (2013-04-07 07:23)
おはようおざいます^^
泉自然公園で4月4日、ルリタテハを見ました。写しました^^
黄色い蝶や白い蝶《モンキやモンシロ?》とも出会いましたよ。写せませんでしたが(--
池の中のかえるの卵は見つけられなかったです。おたまじゃくしも・・・
by mimimomo (2013-04-07 07:49)
お早うございます。
蝶の季節になりましたね。
ルリタテハ ウラギンシジミ 会いたいナ〜〜〜 !
by yakko (2013-04-07 08:07)
おかえりなさい
実は、おたまじゃくし苦手、、足が生えたらもっと苦手
ですからそこはスルーして
春の使者の蝶のお話へ
ルリタテハ、
でも、オタクにやってきたウラギンシジミ、、
挨拶にタイよったのかしら
by engrid (2013-04-07 09:53)
苦行の旅から帰ってきました。
by Silvermac (2013-04-07 10:38)
このところの春の嵐で虫たちもビックラしているようです。
昨日もチョウ探しに里山に行きましたが、風で飛ばされそうでした。
by アサギいろ (2013-04-08 00:19)
>mimimomoさん
それはぜひアップしてください^^
この時期に見かける白い蝶はモンシロチョウではないかもしれませんが、
色々いたということでよかったです^^
>yakkoさん
季節は変わりましたが、天気が激しすぎますね・・
もう少し穏やかになってほしいものです。
>engridさん
そうでしたね^^; たまに登場しますがご容赦ください。
トベラの葉に戻してやろうとしたら、飛び立ってしまいました。
同じメスだったし、ちょっと不思議な気持ちになりました。。
>Silvermacさん
そちらも”ただいま”ですね^^
>アサギいろさん
こんなに猛烈だとチョウたちビックリしてどこかでじっとしているでしょうね。
観察するのも大変ですね^^;(撮影はもっと大変・・)
by ぜふ (2013-04-08 06:41)
自然は寒い冬の間も着々と春の準備をしてたわけですが、めまぐるしく変わるお天気に虫たちも戸惑ってることでしょうね。
by barbie (2013-04-08 07:12)
いきなりガラガラっと玄関を開けて...といった比喩、
なるほどなぁ、と思ってしまいました。
ウラギンンジシミ、確かに「銀」という感じがしますね。
by sakamono (2013-04-08 18:31)
>barbieさん
この前、全国的に夏日になってたのに・・ 冬に逆戻りもしていると、
結局、短い春になるんですよね。。 何かといい季節なのに^^;
>sakamonoさん
ピンポンくらい鳴らしてほしかったですね^^
さすがに冬は去っていったようですが、春の嵐が続きますね・・
この色を単に”白”としなかったのはそういうことなんでしょうね。
by ぜふ (2013-04-10 06:48)
今年の春の開幕は荒れ模様でしたよね。
こんな感じで夏もあれるのかなあと、今から
ちと心配しています。
生態系への影響っていうのもあるでしょうねえ。
by うえいぱうわ (2013-04-13 00:20)