"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
定点観測 [自然]
虫がいません。
今日もホームフィールドとサブフィールドを巡回してきましたが、ほとんど何もでてきませんでした。
関東地方のこの冬はかなり厳しく、農作物にも影響が少なからず出ているようですが、それにしても、
アブとハエが数匹だけとは・・・
ムシブロはまさに”開店休業”というところですので、今回はホームフィールドを少しだけ紹介します。
正確にいうと、ホームフィールドの谷津田の中にあるハンノキ林の一年をご覧ください。
一年でもっとも寒い時期・・・
寒さのピークが過ぎ、アカガエルが谷津田に産卵にくる頃・・・
虫たちが活動をはじめる啓蟄・・・でも昨年のこの頃は寒かった
畦に緑が萌えはじめました・・・(ここから画角を合わせています)
春の彼岸の頃・・・ハンノキもやっと芽吹いてきました・・・
春たけなわ、桜は散ってしまいましたが、ハンノキは新緑がまぶしい
それからほんの2~3週間の変わり様には自然の力強さを感じます
梅雨入り・・・でもハンノキの妖精たちの季節の到来でもあります
もうすぐ梅雨明け・・・稲もすくすく育ってきましたが、ハンノキの妖精たちの季節も終わりを迎えます
夏真っ盛り、林も田んぼも谷津田は緑一色の世界・・・
お盆も過ぎましたがまだまだ残暑は続きます・・・でも稲はこうべを垂れてきました
(9月の写真がありません・・撮り忘れてたようです)
秋も深まりつつありますが、蝶や甲虫類はだんだん見かける回数が減っていきます・・・
晩秋、いよいよ里も紅葉がはじまりました・・・
短い秋が終わり、とうとう冬がやってきました・・・ハンノキも冬模様・・・田んぼの落穂の育ち具合にびっくり・・・
厳しい寒さのせいもあるのでしょうか、今度は2週間で落穂の稲がすっかり枯れました・・・
そして今日の様子です。陽射しは暖かいものの気温は10℃を越えませんでした。
年明け早々から用水路の整備や畦の養生などが施され、谷津田は植物や生物の命を育むための態勢が、里山を守る有志の方たちによって整えられています。
ハンノキ林の下草にも妖精たちの卵がじっとじっと春がくるのを待っていることでしょう。
この谷津田には小鳥たちもたくさんいます。
定点撮影をしていたら目の前の田んぼにこの子たちが降りてきたので、気まぐれに撮りました。
葦原には・・
ガマの穂に顔を突っ込んでタネを食べていました。
今日の湯加減
補足 虫という字は本来はこういう字↓です
今日もホームフィールドとサブフィールドを巡回してきましたが、ほとんど何もでてきませんでした。
関東地方のこの冬はかなり厳しく、農作物にも影響が少なからず出ているようですが、それにしても、
アブとハエが数匹だけとは・・・
ムシブロはまさに”開店休業”というところですので、今回はホームフィールドを少しだけ紹介します。
正確にいうと、ホームフィールドの谷津田の中にあるハンノキ林の一年をご覧ください。
2012年1月15日
一年でもっとも寒い時期・・・
2月5日
寒さのピークが過ぎ、アカガエルが谷津田に産卵にくる頃・・・
2月19日
虫たちが活動をはじめる啓蟄・・・でも昨年のこの頃は寒かった
3月4日
畦に緑が萌えはじめました・・・(ここから画角を合わせています)
3月11日
春の彼岸の頃・・・ハンノキもやっと芽吹いてきました・・・
3月20日
春たけなわ、桜は散ってしまいましたが、ハンノキは新緑がまぶしい
4月15日
それからほんの2~3週間の変わり様には自然の力強さを感じます
5月6日
梅雨入り・・・でもハンノキの妖精たちの季節の到来でもあります
6月17日
もうすぐ梅雨明け・・・稲もすくすく育ってきましたが、ハンノキの妖精たちの季節も終わりを迎えます
7月15日
夏真っ盛り、林も田んぼも谷津田は緑一色の世界・・・
8月5日
お盆も過ぎましたがまだまだ残暑は続きます・・・でも稲はこうべを垂れてきました
8月19日
(9月の写真がありません・・撮り忘れてたようです)
秋も深まりつつありますが、蝶や甲虫類はだんだん見かける回数が減っていきます・・・
10月10日
晩秋、いよいよ里も紅葉がはじまりました・・・
11月18日
短い秋が終わり、とうとう冬がやってきました・・・ハンノキも冬模様・・・田んぼの落穂の育ち具合にびっくり・・・
12月2日
厳しい寒さのせいもあるのでしょうか、今度は2週間で落穂の稲がすっかり枯れました・・・
12月16日
そして今日の様子です。陽射しは暖かいものの気温は10℃を越えませんでした。
1月27日
年明け早々から用水路の整備や畦の養生などが施され、谷津田は植物や生物の命を育むための態勢が、里山を守る有志の方たちによって整えられています。
ハンノキ林の下草にも妖精たちの卵がじっとじっと春がくるのを待っていることでしょう。
オマケ
この谷津田には小鳥たちもたくさんいます。
定点撮影をしていたら目の前の田んぼにこの子たちが降りてきたので、気まぐれに撮りました。
セグロセキレイ
葦原には・・
シジュウカラ
ガマの穂に顔を突っ込んでタネを食べていました。
今日の湯加減
前々回の記事に
”蛇も蜥蜴も蛙もみ〜んな虫偏♪ 漢字的にはムシの仲間ですもんね。”
という楽しいコメントをもらいましたので、ちょっとそのことについて。
漢字を作った国ではその昔、まだ漢字があてられていない生き物の字を作る際、
獣は獣偏、鳥は鳥偏、魚は魚偏の漢字にしたのだそうです。
(狼、猫、鴨、鳩、鮎、鯉・・)
そして獣でも鳥でも魚でもない生き物は”虫”というくくりにしたとか。
なので、ヘビもカエルもコンチュウもみんな虫偏。(蛇、蛙、蝶)
なかでもマムシは”真虫”とも書くのだそうで、”虫”という字がヘビの象形であることがうかがえます。
その他に面白いところで、
蜘蛛(クモ)、蛸(タコ)、蛤(ハマグリ)、蟹(カニ)、蝙蝠(コウモリ)という、虫の仲間もいますね(笑)
それと、とびっきり不思議な字は・・・”虹”
どうしてレインボウが虫偏なのか・・・それはまたネタがないときのお楽しみということで・・・
補足 虫という字は本来はこういう字↓です
ファーブル昆虫館にある「虫塚」
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
何もないところが、やがて芽吹いて、
そしてどんどん緑が増えていき、
今度は実りの季節を迎えて、
やがて枯れていく。
毎年その繰り返しではあるけど、
そこに色んな生命が生まれていったりするんですよね。
by sasasa (2013-01-27 21:28)
こんばんは。
冬枯れから始まって、里山の芽吹き 新緑 実りの秋 紅葉まで
懐かしい気持ちで見せて戴きました〜 春よ ! 早く来い !!
by yakko (2013-01-27 22:55)
2月初めから牧野植物園で蘭展です。
多分昆虫はいないでしょうね。
by Silvermac (2013-01-28 06:11)
定点観測素晴らしい。
なかなか出来ないです^^
by aidesu (2013-01-28 07:15)
おはようございます^^
こうして森《田んぼ》の一年を見るとやはりグリーンの美しい5~6月ころが
一番好き^^
by mimimomo (2013-01-28 07:35)
定点観測が面白いですね。
個人的には4月15日が好きかな。って自分の誕生日が近いからってこともないのですが(笑)
日毎に新緑が濃くなる頃が好きです。
牡蛎の「蛎」も虫へんですね(笑)
by barbie (2013-01-28 13:38)
ここまで画角を合わせて一年を追ってるって素晴らしいですね。
あああ、アタシもやってみよう!とマジで思いました。
今日やっとアタシもフィールドに出かけてみましたが、いるのは
ハエとアブ、羽虫の柱というのかな、固まって湧いてるのです。
それだけで一切蝶も虫も居ませんでした。鳥ばっかりです。
最後のシジュウカラとセキレイに萌えます(笑)
by miya_gon (2013-01-28 21:06)
おお、なるほど。
確かにベビって虫の字が入ってますね!
言われてみて初めて気がつきましたよ(笑)
漢字の成り立ちって、そう考えるとなかなか
面白そうですね
by うえいぱうわ (2013-01-28 21:44)
とても面白かったですよ。
季節があるっていいですね。
by さとし (2013-01-28 22:37)
>さささん
何にもなさそうなところから萌え出ずる自然の不思議ですね。
季節の移り変わりを昆虫で知るのもたのしいです^^
>yakkoさん
懐かしく思ってくださってありがとうございます。とてもうれしいです^^
春が恋しくなってきてしまいました・・
>Silvermacさん
温室の中にはいないと思いますが、屋外には越冬しているのがいるかもですよ^^
>aidesuさん
定点観測(撮影)は通い始めてからずっとしています。
が、月単位でみると行くことができない月というのがあるんですよね・・^^;
>mimimomoさん
やっぱりね^^ 緑一色の頃は草いきれもしますが、命が漲っていていいですね。
>barbieさん
4月生まれですか? 何かと過ごしやすい季節でいいですね♪
牡蠣・・・カキオコね^^
>miya_gonさん
虫いませんか・・木の皮をはげば何かしか越冬している虫はいると思いますが・・
まあ冬は野鳥の季節ですからね。鳥たちの観察も楽しんでください^^
>うえいぱうわさん
漢字の成り立ちについては、奥が深すぎますよね^^;
でも虫偏についてはぜひ覚えておいてください!
>さとしさん
ニホンが永遠に四季のある国でありますように・・
by ぜふ (2013-01-28 23:37)
ハンノキの妖精たちが変わっていく光景、すごいです。
定点観測、同じ立ち居地でお写真撮るのもいいですね。今年はぼくも鎌倉でやってみようかな?
緑が増えて行って、そして、褐色になっていくのが良く分りますよね。 ^^
最近、会社に行くときに必ずセキレイにあうんです。最初はすぐに逃げていたけれど、ゆっくり歩くようにしたらつ書くまで行っても逃げません。なんだか可愛い。セグロセキレイもかっこいいですね。
確かに、虹は?
楽しみにしていますね。 ^^
by moz (2013-01-30 07:04)
雪がとけたと思ったらまた雪 寒いですね。
同じ場所で同じように撮るっていいですね♪
by mipoko (2013-01-30 13:58)
>mozさん
ぜひ古都でもやってみてください。見映えのするアングルが沢山でしょうね^^
並べてみてあらためてわかる風情もあるのでおもしろいですよ。
セキレイの仲間は都会にいるのほど警戒心がないですが、どれも尻尾の振り方がチャーミングで見ていてあきないですね。
>mipokoさん
今日は3月中旬並みの暖かさでしたが、ゆだんはキンモツな気がしますね・・
画角を合わせるのに気がつくのがちょっと遅かったのと、たまに定点用のカメラを持ってくのを忘れたり、そもそも撮るのを忘れたりと、なかなか大変です^^;
by ぜふ (2013-01-30 22:10)
定点観測、何時もこの言葉のように山歩きで開花状況を記録したいと思っておりますが、世の中のしがらみで何時も挫折・・・反省
今年こそ見習って・・・と思っていますが如何に・・・
by g_g (2013-01-31 10:04)
定点観測。。。こういうの撮ってみたいって
思ってはいたんですけど、計画性が無くて(^^;)
パラパラ漫画風に見てみました。。。面白いなぁ♪
虹。。。もしかしたら、玉虫色。。。とか関係あるのかなぁ。。。??
by ラブスコール (2013-01-31 17:11)
>g_gさん
花を対象にするとわかりやすくて楽しいでしょうね。
もちろん1年じゃなくても^^ ぜひやってみてください。
>ラブスコールさん
ひとりでやっていると、カメラ忘れたり撮るの忘れたりと、計画はままなりません^^;
ほんとは画角もぴったり合わせないとパラパラ漫画にならないですが、楽しんでもらえたようでよかったです。
by ぜふ (2013-02-01 06:30)
定点観測、おもしろいですね。
虫偏の漢字の話、興味深く読みました。「虹」の話が気になります^^;。
by sakamono (2013-02-02 00:50)
>sakamonoさん
よく考えたら、定点観測というよりも、定点”観察”でしたね^^;
虹については今度記事にするまでどうかネット検索がまんしてください・・^^
by ぜふ (2013-02-02 07:14)
ぜふさん、メッセージありがとうございます!
ブログを再開する時は連絡させていただきますね。
定点観察写真、映画を観ているみたいに楽しくて素敵でした。
最後の写真の次のコマ、春の芽吹きが楽しみです ♪
ブログ右側の「メッセージを送る」が使用できなかったので、
こちらに書かせてもらいました。
by 柚子 (2013-02-03 09:20)
虫の件、同じようなことを考えるのは…あー、カッパさんか。
虹の虫偏のネタも知っていますが秘密のままにしておきましょう。
by 春分 (2013-02-03 12:14)
>柚子さん
再開を待っています。
>春分さん
やはりご存知でしたね。蛇は神聖なものだったのでしょうね。
by ぜふ (2013-02-04 11:10)
今日は、モンキチョウ、キタテハに逢えました。
ヤマアカガエルも産卵場所に大集合していましたよ。
ブログ再開しました。
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by masao。 (2013-03-02 15:36)