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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

カマキリの子 [詩句]



カマキリの子2010.jpg

うっかり息をすると
その息で
吹きとばされてしまう 糸くずのようなチビが

えんぴつを だすと
えんぴつに のこのこのぼってくる
ひとさし指を だすと
ひとさし指に のこのこのぼってくる
顔をつきだしてやると
鼻の頭に のこのこのぼってくる

ああ
風速100メートルの台風でも
吹きとばせはしないだろう
この生まれたばかりのチビの心は

でてくるものなら
であうものなら
どんなものでも
みんな すばらしい友だちにきまっている
と 思っているチビの心は

   まどみちお   『カマキリの子』



モンキチョウ2010.jpg


そろそろ梅雨も店じまい・・・・


アジサイ2010.jpg





してね。。

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Firefly [詩句]

夏の日なかのヂキタリス
釣鐘状に汗つけて
光るこころもいとほしや
またその陰影にひそみゆく
蛍のむしのしおらしや

北原白秋 『蛍』 抜粋


ホタルブクロ1.jpg


ホタルブクロはキキョウ科の花ですが、「釣鐘草」ともいうそうです。
白秋は知っていたのでしょうか・・

さて、とある里山にホタルを見に行ってきました。
あいにくの雨模様で、なかばあきらめていましたが、幾筋ものほの青い光を楽しむことができました。

ゲンジボタル.jpg

ゲンジボタル



翌朝、ひとときだけ雨が上がった束の間、まるで雨宿りをしにホタルブクロに入っていく蜂がいました。
ホタルブクロ2.jpg





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シジミチョウ [詩句]

庭のシオンの花にきている シジミチョウが
どうも ぼくの手のおや指の 爪ににている
くらべてみたくなって そっと手をちかづけると
チビのやつ さっさと逃げていって
それっきり 影も形もない
あほらしかったのだ
爪にではなくて ぼくににているのだ
自分でいばって生きているのだ
いいぞ チビ!

  まどみちお 『シジミチョウ』


貴重な貴重な梅雨の合間の朝に、ホームフィールドに出かけてきました。
(といっても、車で30分ちょっとかかるんですけど^^;)

畦にそって一周したけど、ゼファーは見当たらず・・
散歩に来ていた人に「何かめずらしい鳥はいますか?」って聞かれて返答に困りつつ・・

もう一度出発地点のハンの木に戻ってみたら・。・

いたいた~♪
ミドリシジミ06171.jpg

やっと生まれたねっ はっぴーばーすでー!


実は2頭いたんですが、じっとしててくれたのはこの子だけ。
でも、ほんとにじっとしてるだけ。。
♂だと確信したので、ご開帳を祈って、2時間くらいこの子とにらめっこしてねばりましたが、
アリにちょっかい出されて葉っぱの上をちょっとだけ移動しただけー(・_・。)

あと少しでこの葉っぱの上にも陽が射すところでしたが、マクロ撮影をしようと手を伸ばした瞬間、
さっさと逃げていってしまいました。。。
ミドリシジミ06172.jpg

もう今年は会えないかもね。
でもまた来年、君の子どもたちに会いに来るよ~

あとはこんな子たちにも会いました。
ウラギン2.jpg

ウラギンシジミ

ヒカゲチョウ.jpg

ちょっとめずらしい?ヒカゲチョウのツーショット




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けむし [詩句]

さんぱつは きらい
まどみちお 「けむし」


P1020923.JPG

ゴマフリドクガの幼虫でしょうか


毛虫は蛾の幼虫、芋虫は蝶の幼虫であることが多いそうです。
でも、蝶と蛾を区別しない国もあるそうです。実ははっきり区別するのはむずかしいんだって。

この子も散髪はキライだろうなぁ。。

てとこで、先日出くわした虫たちのアラカルトをお届けしまーす。
INDX1155.jpg

ひとつだけ拡大
IMGP1064.jpg

コアオハナムグリ

INDX1169.jpg

トンボいろいろ

最後はオナガアゲハのツーショット!(^-')b
INDX1157.jpg

アゲハはなかなか止まってくれないですが、なぜかこの子たちはしばらくひとところで戯れてました。
求愛行動してたのかしら?


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杜鵑花 [詩句]

盛りなる 花曼荼羅の 躑躅かな
高浜虚子

まだ”満開”とまではいえないですが、躑躅(ツツジ)が見頃になりつつあります。
公園や街路に、これからいやでも目にするのですが、五月はこの花ですよねっ
(北海道や沖縄は少し違うのでしょうけども・・)

IMGP0774.jpg


それと、五月というと
目には青葉 山ホトトギス 初カツオ

ですよね。
”ホトトギス”は色々な漢字が当てられます。
時鳥、不如帰、子規、霍公鳥・・・
でも中国では、”杜鵑”だけなのだそうです。(今日調べてて知りました ^^;)

ホトトギスが鳴くときに吐いた血でできたのがツツジの花という伝説もあるそうですが、
単にホトトギスの口の中が真っ赤なので、ツツジを”杜鵑花(とけんか)”と書くという説もあるようです。。

IMGP0808-2.jpg


さて、杜鵑花(ツツジ)は満開になると、まさに花曼荼羅ですね。
色も多彩ですし、密集して咲くし、香りも溢れますし、サルビアのように蜜も吸えます ( ̄ー ̄)
咲き方が賑やかだからか、全国あちこちで「ツツジ祭り」もありますよねv(^o^)v

同じツツジでもこちらはまったく趣きが違う”ドウダンツツジ”
IMGP0770.jpg

”満天星”という漢字をあてた人はどういう心境だったのでしょうか・・・
不思議な花です。。。

ところで、ツツジに比べて影が薄いですが、こんな花も実は見頃ですよね♪
IMGP0797.jpg
ハナミズキ


今日、今年はじめてトンボを見かけましたが、虫撮りはできませんでした~ 残念っっ


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