"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
オオセンチ観察記録 [探虫行]
8月下旬になってやっと探虫に行けました。
休みがほとんどなかったこともあり、半日空いても暑すぎて出かける気にならなかった。
予定が変わり、やっと丸一日ぽっかり空いたのでボウソウしてきました。
目的は二つ。一つはこれ。
もう一つは本編にて。
8月24日の朝、捕虫網とトラップセットをホシベニ号に積み込んで出発。
もはや通勤路ともいえるルートでクルリ方面へ。
土曜日だったのでチバ市内を抜けるまでは混んでいたものの、標準タイムで現着。
見下ろした川の中にはハヤ(オイカワ)たちが気持ちよさそうに泳いでいました。
さっそくオオセンチのトラップを設置し、ルーティーンの山道探虫へ。
いや、もう一つの目的のハンミョウ採集へ。
ホシベニ号で最徐行しながら山の奥へと進んでいくと、川を渡ったところで第一村虫発見。
一頭目は逃げられてしまったのですが、他に何頭か近くにいるのが分かりました。
隧道をバックに記念撮影。
昆虫館で展示するためのハンミョウ採集が二つ目の目的でした。
山道を歩きながら数頭採集でき、さらに奥へと進んでいくとコンチューターが反応。
すぐ先の地面に赤い物体がトコトコ歩いている。
すぐ近くに巣穴があるのがわかりました。
しかも、複数頭が活動しています。(センチコガネも一頭いました)
どうやらイノシシかサルの糞を巣穴に運ぼうとしているようです。
協働作業をしているように見えますが、むしろ奪い合いのようでした。
しかも巣穴からは別の個体が出てきました。
巣穴への糞の運搬はペアで行うことがあります。
別の一頭は別の巣穴へと運ぼうとしているようです。
その巣穴はどうやら路傍に堆積した落ち葉の下にあるようでした。
つまり、違うペアがそれぞれの巣穴に糞を運んでいる状況だったと思われます。
取り急ぎ片方のペアとセンチコガネを確保。
巣穴の位置を木の枝でマークして一旦先へ進みました。
今年シマゲンを見つけた小さな湿地まで行ってみたのですが、途中の道に排水路の工事の痕跡が。
工事が原因かどうかは不確かですが、湿地の水位が下がり、ゲンゴロウたちには不適な環境に。
オタマたちもみんな上陸したのでしょう、水の中にそれらしき影は見当たりませんでした。
何とかならないものかと無念に思いつつ山道を引き返し、再度オオセンチの巣穴へ。
別のペアは一所懸命に活動していました。
以下は糞を運ぶ様子です。
適度な大きさに裁断した糞を後ずさりする形で運んでいきます。
転がすわけではないので、いわゆる“フンコロガシ”ではないのです。
ハエも飛んできますがもちろんお構いなし。
無事巣穴に到着。
これで落ちていた糞はほぼ運び込んだようだったので、トラップ用の糞を少し追加してあげました。
トラップの放置時間を確保するために移動しようとした時、ホシベニ号のそばにトンボが飛んできました。
さて、お昼を食べにカモガワへ向けてバビューン。
マスターに無沙汰を詫びて席に着くと、この日は忙しかったようで、「今日はアイデアがない」とのこと。
「じゃあ、原点に戻って基本メニューのトンコツラーメンを」
出てきたのはサービスで叉焼たっぷりのチャシューメンでした。
食後にもサービスでジュースを出してくれたのですが、トラップの回収に行かなければなので暇乞い。
いつもチバより2~3度は涼しいと思われるカモガワもこの日は暑かったので聞いてみました。
「今年はカモガワも暑いの?」
「そうだね、特に今日は暑いね」
トラップ設置場所へ戻り、期待をこめてベイトをひっくり返しましたが成果ゼロ。
エンマコガネも少数しかきていませんでした。
ベイトはエンマコガネたちに献上してトラップを回収し、もう一度オオセンチの観察に。
まだ作業は続いていました。
扉の写真はこの個体です。
この子ともう一頭も確保して確認したところ、やはりオオセンチはオスメスそれぞれ二頭でした。
トラップは不発だったものの、貴重な生態観察ができて有意義な探虫となりました。
ハンミョウも追加でき、つばなれしない数だけ確保して帰途に着きました。
訳あってその後昆虫館に行けていないのですが、みんな家で元気にしているので近々展示したいです。
久しぶりにうちのゲンちゃんズを紹介します。
ゲンゴロウ水槽にはタニシも入れています。
タニシはイシマキ貝と同じくガラス面のコケをとるお掃除屋さんなのですが。
場合によってはゲンちゃんたちのおやつに。
まるでマイマイカブリのように頭を突っ込んで食べます。
よく見ると首が伸びているのもわかります。
今日の湯加減
休みがほとんどなかったこともあり、半日空いても暑すぎて出かける気にならなかった。
予定が変わり、やっと丸一日ぽっかり空いたのでボウソウしてきました。
目的は二つ。一つはこれ。
オオセンチコガネ ♀ (センチコガネ科)
もう一つは本編にて。
8月24日の朝、捕虫網とトラップセットをホシベニ号に積み込んで出発。
もはや通勤路ともいえるルートでクルリ方面へ。
土曜日だったのでチバ市内を抜けるまでは混んでいたものの、標準タイムで現着。
見下ろした川の中にはハヤ(オイカワ)たちが気持ちよさそうに泳いでいました。
さっそくオオセンチのトラップを設置し、ルーティーンの山道探虫へ。
いや、もう一つの目的のハンミョウ採集へ。
ホシベニ号で最徐行しながら山の奥へと進んでいくと、川を渡ったところで第一村虫発見。
一頭目は逃げられてしまったのですが、他に何頭か近くにいるのが分かりました。
隧道をバックに記念撮影。
ハンミョウ ♀ (オサムシ科)
昆虫館で展示するためのハンミョウ採集が二つ目の目的でした。
山道を歩きながら数頭採集でき、さらに奥へと進んでいくとコンチューターが反応。
すぐ先の地面に赤い物体がトコトコ歩いている。
オオセンチコガネ ♂ (センチコガネ科)
すぐ近くに巣穴があるのがわかりました。
しかも、複数頭が活動しています。(センチコガネも一頭いました)
どうやらイノシシかサルの糞を巣穴に運ぼうとしているようです。
協働作業をしているように見えますが、むしろ奪い合いのようでした。
しかも巣穴からは別の個体が出てきました。
巣穴への糞の運搬はペアで行うことがあります。
別の一頭は別の巣穴へと運ぼうとしているようです。
その巣穴はどうやら路傍に堆積した落ち葉の下にあるようでした。
つまり、違うペアがそれぞれの巣穴に糞を運んでいる状況だったと思われます。
オオセンチコガネ ♂ (センチコガネ科)
取り急ぎ片方のペアとセンチコガネを確保。
巣穴の位置を木の枝でマークして一旦先へ進みました。
今年シマゲンを見つけた小さな湿地まで行ってみたのですが、途中の道に排水路の工事の痕跡が。
工事が原因かどうかは不確かですが、湿地の水位が下がり、ゲンゴロウたちには不適な環境に。
オタマたちもみんな上陸したのでしょう、水の中にそれらしき影は見当たりませんでした。
何とかならないものかと無念に思いつつ山道を引き返し、再度オオセンチの巣穴へ。
別のペアは一所懸命に活動していました。
以下は糞を運ぶ様子です。
適度な大きさに裁断した糞を後ずさりする形で運んでいきます。
転がすわけではないので、いわゆる“フンコロガシ”ではないのです。
ハエも飛んできますがもちろんお構いなし。
無事巣穴に到着。
これで落ちていた糞はほぼ運び込んだようだったので、トラップ用の糞を少し追加してあげました。
トラップの放置時間を確保するために移動しようとした時、ホシベニ号のそばにトンボが飛んできました。
コオニヤンマ (サナエトンボ科)
さて、お昼を食べにカモガワへ向けてバビューン。
マスターに無沙汰を詫びて席に着くと、この日は忙しかったようで、「今日はアイデアがない」とのこと。
「じゃあ、原点に戻って基本メニューのトンコツラーメンを」
出てきたのはサービスで叉焼たっぷりのチャシューメンでした。
食後にもサービスでジュースを出してくれたのですが、トラップの回収に行かなければなので暇乞い。
いつもチバより2~3度は涼しいと思われるカモガワもこの日は暑かったので聞いてみました。
「今年はカモガワも暑いの?」
「そうだね、特に今日は暑いね」
トラップ設置場所へ戻り、期待をこめてベイトをひっくり返しましたが成果ゼロ。
エンマコガネも少数しかきていませんでした。
ベイトはエンマコガネたちに献上してトラップを回収し、もう一度オオセンチの観察に。
まだ作業は続いていました。
オオセンチコガネ ♀ (センチコガネ科)
扉の写真はこの個体です。
この子ともう一頭も確保して確認したところ、やはりオオセンチはオスメスそれぞれ二頭でした。
トラップは不発だったものの、貴重な生態観察ができて有意義な探虫となりました。
ハンミョウも追加でき、つばなれしない数だけ確保して帰途に着きました。
訳あってその後昆虫館に行けていないのですが、みんな家で元気にしているので近々展示したいです。
オマケ
久しぶりにうちのゲンちゃんズを紹介します。
ゲンゴロウ水槽にはタニシも入れています。
タニシはイシマキ貝と同じくガラス面のコケをとるお掃除屋さんなのですが。
場合によってはゲンちゃんたちのおやつに。
まるでマイマイカブリのように頭を突っ込んで食べます。
ゲンゴロウ ♀(ゲンゴロウ科)
よく見ると首が伸びているのもわかります。
今日の湯加減
待ちに待っていたプチ遠征に行ってきました。
本来は8月28日からだったのですが、台風10号の進路予想を考えて日程変更。
ところがホテルをキャンセルしたら急に台風が進路変更して超スローダウン。
強行すればよかったかと思ったのですが、当日の遠征地(信州某所)は雨でした。
その後も進路は西へずれてさらにスローダウンしたので、メンバーで相談して9月頭に再計画。
ところが今度は台風から離れた多数地域で集中豪雨が発生する状況に。
それでもイチかバチか決行することにしたのです。
そしたら当日は愛知や静岡の東海地方や関東地方の一部は大雨だったというのに現地は快晴。
虫神様が微笑んでくれたのでした。
(遠征のことは訳あって記事化しないつもりなので、また探虫に行けたら投稿します)
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
こんにちは^^
ハンミョウが綺麗ですね♪
多分出会った事はないと思います。
オオセンチコガネもよく見ると、メタリックで美しいのですね^^
雄、雌、力を合わせてえさ(糞)を巣に運ぶとは微笑ましいですね。見ていると時間が経つのを忘れそう^^
コオニヤンマ、目のグリーンに惹かれます。
ゲンゴロウの餌タニシは採りにいくのでしょうか...?
by いろは (2024-09-08 17:10)
ゲンちゃんのお食事シーンは初めて見ました。水生昆虫自体縁が遠くなってしまいましたので。消化液を出して水割りにするんでしょうね。幼虫に食い付かれた指をそのままにしていた知人は、指を骨ごと溶かされてしまいましたからね。
by 高和です。 (2024-09-11 08:41)
オオセンチコガネ、紫色のツヤツヤの輝きが美しいです。こんな巣穴を
作るんですね。そこへ糞を運び込む、と。転がしはしないのですね^^;。
ゲンゴロウは、こんなふうに食事をするんですねぇ。
by sakamono (2024-09-12 22:36)
>いろはさん
オオセンチの新個体はピカピカですね♪
タニシは田んぼに採りに行きます。
>高和です。さん
タガメもそうですが、なぜ水中で消化液(液体)を出すのかふしぎです。
特にゲンゴロウは立派なアゴを持っているのに・・
>sakamonoさん
オオセンチの鞘翅の縁や足は緑色の金属光沢もあって美しいです。
ゲンゴロウのエサにタニシを与えるケースは多くないと思います。
by kon(昆) (2024-09-18 12:58)
センチコガネいっぱい居ますね。
と、言うは見つけるのが凄いのかも。
イシマキガイは掃除にも餌にもなる万能貝ですね。
by 響 (2024-09-18 19:30)
>響さん
今回は”いる”場所に行っているので見つけられました。
でもこういう生態を観察できたのはラッキーでした♪
by kon(昆) (2024-09-19 09:17)
毎日が涼しい場所に引っ越しました(笑)
たまには、こちらに遠征してください(^^♪
by ごろすけ (2024-09-20 20:41)