"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
オオセンチ始動ならず [探虫行]
昨シーズン、センチ始動できなかった記事を書きましたが、今シーズンはオオセンチ編となりました。
じゃあセンチの始動はできたかというと、それもまだなのですが、今年はオオセンチを優先したのです。
残念な結果でしたが、記録として残します。

扉の写真からして空振りしているのを物語っているという・・
4月8日の朝、ベイトの馬糞を調達しに行き、その夜キサラヅへ前乗りしました。
そして9日の朝、意気揚々といつもの山の中の草原へ。
前夜は想定外に凍えそうな気温だったけれど、この日は朝からじわじわと気温が上がり穏やかな天気。

いつもの草原の様子を確認するため、地面に目を凝らしながらふらふら歩いていると。
足元からわらわらと大勢飛び立ったのが扉の写真の子たちでした。

春も酣であることが確認できて一安心。
と、弱々しく低く舞い上がる影がいることに気が付きました。
よおく目を凝らして着地したところに近づくと、意外にすばしっこくて芝の中に紛れ込む。
何頭目かを見つけたところでやっと写真が撮れました。

元々は西日本以南に生息していた1センチほどの小さな虫ですが、芝生と一緒に移入してきたようです。
記録を残すためにいくつか持って帰りたいと思い探索していると、春らしい虫がもう一種いた。

実は冬でも活動する虫なのですが、春は繁殖期なので日中も観察されるようになるのです。
トラップの設置も終わり、現場を一旦離脱し、久しぶりに某観光名所を訪れました。
そこでもまた春らしい虫がいました。
湿地にかかる木道の終点まで来たとき、たまたま目の前の足元に着地してくれたところを撮影。

草原にもいたのですが、撮影するのが大変なのでスルーしていたのです。

約3時間後、草原に戻ってきて、さっそくトラップを確認すると・・来てくれていました。

しかし、どうも様子がおかしい。
元気がなくてとても弱っているようでした。
最後の力を振り絞ってここまで飛んできたのか?とその時点では深く考えませんでした。
ところで左上にも写っていますが、大勢飛んできていたのはこの場所の常連の子たちでした。

オオセンチはもう一つ来ていたのですが、さらに時間を空けるために今回も林道の奥の探索へ。
林道はニワハンミョウだらけでした。
数メートル進むごとに前方の地面から音もなくふわりと何頭かが舞い上がります。
ニワハンミョウは鞘翅の色や模様に個体変異があり、もっともオーソドックスなのが前出のタイプ。
次に多いのが少し緑がかったタイプ。

そしてたまにいるのが黒タイプ。

スプエフェのチョウにも会えました。

林道の終点まで行って引き返し、復路で再会したので今度は吸水しているところを別アングルで。

この子は吸水ではなく、鳥の糞を吸っていました。

春のチョウというより初夏のイメージでしたが、早いお出ましだったのか・・

トラップ設置地点の手前まで戻ってくると、小さなコンクリートの橋の上にまた青いのがいました。
今度はメスで、歩き回るのでとまってくれるまで後をつけていると、こんなところで停止。

とまっているのは橋の垂直面で、後ろは川面です。
まさかダイブはしないと思いましたが、落ちそうで心配でした。
さて、最後のトラップ巡回をした結果はというと。
エンマコガネ祭りでしたが、なんとか追加が一つ。

結局3頭すべてオスという結果でがっくり。
これも昨年ぽつぽつ咲いていましたが、今年は一株だけでした。


さてこの日、夜はライブ観戦でした。
場所はカワサキ。
休日のアクアラインの混雑は分かっているので余裕をもって移動要ですが、さすがにまだ時間がある。
なので、アクアラインへ向かう道中、ちょっとだけ寄り道をすることに。
そこは近年ヘビロテのトンボのサンクチュアリ。
ひょっとして春トンボがいるかと期待していたのですが・・とても静かでした。

下流側の休耕田池はクレソンが生い茂っていました。

そろそろ会場へ向かおうとしていたら、足元にちょこちょこ動く物体が。

体長約6mm。全国に分布する普通種のようですが、ボウソウではあまりお目にかかりません。
この後、アクアラインの10km以上手前から渋滞。
それは織り込み済みだったのですが、予想以上の混雑でアクアラインに乗るまでノロノロ運転。
結局、ライブ会場に着いたのは開演5分前。
席に着いたのは開演1分前という、ギリギリガガンガンの、今夜は最高の日でした。
これは春の虫というわけではありませんが、オサホリやトラップでは採ったことがないやつ。
あまりにすばしっこくて止まってくれることはないので、お連れしてから翌日撮った写真。

旧名エビアカガネゴミムシ。昨年もここで観察しました。
今日の湯加減
ライブはこのアルバムをリリースした人たち。

それはそれは盛り上がりました。
じゃあセンチの始動はできたかというと、それもまだなのですが、今年はオオセンチを優先したのです。
残念な結果でしたが、記録として残します。

ニワハンミョウ (オサムシ科)
扉の写真からして空振りしているのを物語っているという・・
4月8日の朝、ベイトの馬糞を調達しに行き、その夜キサラヅへ前乗りしました。
そして9日の朝、意気揚々といつもの山の中の草原へ。
前夜は想定外に凍えそうな気温だったけれど、この日は朝からじわじわと気温が上がり穏やかな天気。

いつもの草原の様子を確認するため、地面に目を凝らしながらふらふら歩いていると。
足元からわらわらと大勢飛び立ったのが扉の写真の子たちでした。

ニワハンミョウ (オサムシ科)
春も酣であることが確認できて一安心。
と、弱々しく低く舞い上がる影がいることに気が付きました。
よおく目を凝らして着地したところに近づくと、意外にすばしっこくて芝の中に紛れ込む。
何頭目かを見つけたところでやっと写真が撮れました。

ヒラタアオコガネ (コガネムシ科)
元々は西日本以南に生息していた1センチほどの小さな虫ですが、芝生と一緒に移入してきたようです。
記録を残すためにいくつか持って帰りたいと思い探索していると、春らしい虫がもう一種いた。

ヒメツチハンミョウ ♂ (ツチハンミョウ科)
実は冬でも活動する虫なのですが、春は繁殖期なので日中も観察されるようになるのです。
トラップの設置も終わり、現場を一旦離脱し、久しぶりに某観光名所を訪れました。
そこでもまた春らしい虫がいました。
湿地にかかる木道の終点まで来たとき、たまたま目の前の足元に着地してくれたところを撮影。

ビロードツリアブ (ツリアブ科)
草原にもいたのですが、撮影するのが大変なのでスルーしていたのです。

約3時間後、草原に戻ってきて、さっそくトラップを確認すると・・来てくれていました。

オオセンチコガネ ♂(センチコガネ科)
しかし、どうも様子がおかしい。
元気がなくてとても弱っているようでした。
最後の力を振り絞ってここまで飛んできたのか?とその時点では深く考えませんでした。
ところで左上にも写っていますが、大勢飛んできていたのはこの場所の常連の子たちでした。

クロマルエンマコガネ ♂(コガネムシ科)
オオセンチはもう一つ来ていたのですが、さらに時間を空けるために今回も林道の奥の探索へ。
林道はニワハンミョウだらけでした。
数メートル進むごとに前方の地面から音もなくふわりと何頭かが舞い上がります。
ニワハンミョウは鞘翅の色や模様に個体変異があり、もっともオーソドックスなのが前出のタイプ。
次に多いのが少し緑がかったタイプ。

ニワハンミョウ (オサムシ科)
そしてたまにいるのが黒タイプ。

同上
スプエフェのチョウにも会えました。

ミヤマセセリ ♂ (セセリチョウ科)
林道の終点まで行って引き返し、復路で再会したので今度は吸水しているところを別アングルで。

同上
この子は吸水ではなく、鳥の糞を吸っていました。

コチャバネセセリ (セセリチョウ科)
春のチョウというより初夏のイメージでしたが、早いお出ましだったのか・・

トラップ設置地点の手前まで戻ってくると、小さなコンクリートの橋の上にまた青いのがいました。
今度はメスで、歩き回るのでとまってくれるまで後をつけていると、こんなところで停止。

ヒメツチハンミョウ ♀ (ツチハンミョウ科)
とまっているのは橋の垂直面で、後ろは川面です。
まさかダイブはしないと思いましたが、落ちそうで心配でした。
さて、最後のトラップ巡回をした結果はというと。
エンマコガネ祭りでしたが、なんとか追加が一つ。

オオセンチコガネ ♂ (センチコガネ科)
結局3頭すべてオスという結果でがっくり。
これも昨年ぽつぽつ咲いていましたが、今年は一株だけでした。

ワイルドパンジー

さてこの日、夜はライブ観戦でした。
場所はカワサキ。
休日のアクアラインの混雑は分かっているので余裕をもって移動要ですが、さすがにまだ時間がある。
なので、アクアラインへ向かう道中、ちょっとだけ寄り道をすることに。
そこは近年ヘビロテのトンボのサンクチュアリ。
ひょっとして春トンボがいるかと期待していたのですが・・とても静かでした。

下流側の休耕田池はクレソンが生い茂っていました。

そろそろ会場へ向かおうとしていたら、足元にちょこちょこ動く物体が。

ムネアカマメゴモクムシ (オサムシ科)
体長約6mm。全国に分布する普通種のようですが、ボウソウではあまりお目にかかりません。
この後、アクアラインの10km以上手前から渋滞。
それは織り込み済みだったのですが、予想以上の混雑でアクアラインに乗るまでノロノロ運転。
結局、ライブ会場に着いたのは開演5分前。
席に着いたのは開演1分前という、ギリギリガガンガンの、今夜は最高の日でした。
オマケ
これは春の虫というわけではありませんが、オサホリやトラップでは採ったことがないやつ。
あまりにすばしっこくて止まってくれることはないので、お連れしてから翌日撮った写真。

アカガネアオゴミムシ (オサムシ科)
旧名エビアカガネゴミムシ。昨年もここで観察しました。
今日の湯加減
ライブ観戦の後、大リバウンドが訪れてドツボにはまってしまいました。
今年のブルーマーチが軽く過ぎたのでホッとしていたところの大波。
幸い現時点では回復でき、ほぼ安定飛行をしています。
それはともかくも、実験が開始できていないのはどうにかしないといけない。
何かと方策を練って実行していくしかありません。
ライブはこのアルバムをリリースした人たち。

それはそれは盛り上がりました。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ヒメツチハンミョウ、黒光りしている様子がキレイで、巨大なアリの
ように見えました。ビロードツリアブ、かわいいですねー。このブログ
で知りました。とてもファンタジックなフォルム^^;。
by sakamono (2023-04-17 16:49)
採集会で虫が出てくれないと、子ども達はトカゲやおたまに向いますが、昆さんはライブに行っちゃうんですね(笑)。
by 高和です。 (2023-04-21 02:53)
クレソンが咲く環境が素晴らしいですね。
ヒメツチハンミョウはなかなか探しても見つからない。
馬のウンチは万能ですね。
by 響 (2023-04-21 22:24)
>sakamonoさん
まさにそうですね^^
ビロツリはもっとちゃんと撮ってあげたいです。来シーズン^^;
>高和です。さん
もちろん採れないから行ったのではないですけどね。
チケットは予め”取って”ましたから^^
>響さん
今のシーズン、日当たりのいい草原を探すのがいいかと♪
薬剤フリーであればバフンは最高です^^
by kon(昆) (2023-04-22 18:32)