"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
マキノ探訪 [旅行]
前週は帰省していたため休刊しました。
寄生虫・・いや、帰省中も虫採りはしなかったので、今回は虫記事ではありません。
(オサホリしたくてバチツルを持っていこうかギリギリまで悩みましたが)
虫ネタではありませんが、牧野植物園を訪問したのでそのことを書き留めておきます。
マキノと言えば。

草花にくわしい方は説明不要だと思いますが本編で再掲します。
立春の翌日の2月4日。
天気は快晴。そのため朝は少し冷えましたが、日中の最高気温は15℃になるという予報でした。
高知駅から五台山の中腹にある牧野植物園まではバスで30分ほど。
6年半ぶりの訪問となりました。(その時の記事はこちら)

この春から放送予定のNHK連続テレビ小説『らんまん』の主役は牧野富太郎博士(以下マキノ)がモデル。
そのため市内の観光スポットはもちろん、文化施設、商業施設はマキノ一色と言ってもいいほど。
この日は土曜日というのにそれほど混雑はしていないように思ったけれどそれは気のせい。
ちょうどお昼時ということで、本館のレストランに行くと満席。
記名して呼ばれるまでの間、グッズコーナーで物色しお土産を購入。
希望してテラス席にしましたが、風も穏やかで寒さを感じることなくランチができました。
さあ、園内の散策開始。
約8ヘクタールにも及ぶ敷地内には三千種以上の植物があるそうで、常に手入れが行き届いています。
前回訪問した後に新設された二つの園地も散策しましたが、さすがにこの時期はやや寂しかった。
あちらこちらと足の向くままに散策路を辿っていると、突然視界に広がったのが扉の写真でした。

マキノが愛したバイカオウレン。

ユキワリイチゲやセツブンソウなど、この時期に咲くキンポウゲ科の草花には癒されます。

牧野富太郎記念館は本館とは別に展示館という建物があります。
その入口近くに掲げられているこのウェルカムボードも新しくされたのだと思います。

”植物”を”昆虫”に代えても同じかと。
マキノの研究記録や遺品がたくさん展示してあり、一つひとつ見ているととても一日ではムリ。
標本そのものは展示されていませんが、採集道具や書物や写真は見ることができます。

マキノ式胴乱はレプリカではなく本物だと思いましたが、もう一つ同じものが無造作に壁にかけてあった。

牧野家から寄贈された遺品類や植物図などは「牧野文庫」として整理保存されているそうです。

国産のスミレ属約100種のうち、13種はマキノが命名したものだそう。

「牧野博士と図鑑展」では、直筆と思しき植物図も多数展示されていました。
その中で面白いなと思ったものをピックアップ。
日本植物図鑑(1925年)のNo.273図版の原図で「ツノゴマ」という植物。

「イヌノシリ」という種名について、マキノが都々逸を落書きしています。

「犬の尻 かいでは見んが 臭からう」
「犬の尻 もっと臭いは 人の尻」
マキノのお茶目さがうかがえますね。

展示館のバルコニーから北の方向、四国山地を望めます。

次は今回お目当てのイベント会場である温室へ向かいました。
迷子になりかけながらも、やっとそのすぐ手前まで来たら散策路整備中で通せんぼ。
(だから他の来園者がみんな途中から坂を下っていたのだとここで知る)
でも転んでもただは起きぬというところで、目の前にあった建物に入るとそこは土佐寒蘭センターでした。
さまざまな品種改良されたランが展示されていましたが一つだけ紹介。

温室の前から坂の下というか谷を望みます。

このエリアは蛇紋岩植生園と石灰岩植生園なのですが、写真ではまったく分からないですね。

温室ではこういうイベントが開催されていたのです。

でもこの日が初日というのは知らずに来たという・・(お気楽さと運の良さが自慢)
中に入るとすぐ、まるで東京駅丸の内駅舎のドームを思わせるような景色が頭上に。

温室内に入った瞬間、むせかえるようなランの匂いに包まれます。

マキノが命名したランたちが主役。
ランのアーチでマキノがお出迎え。

これは『まきのまきのレター』というアート絵本の表紙に使われたイラストです。

ランの園遊会のホストはもちろんマキノ。
いくつかの応接間でもてなしてくれます。
これは「日の出の間」のハツヒノデラン。

他の間のランはうまく撮影できなかったので割愛しますが、室内には何百種も植えられていました。
どうしてもこの色のランに目が向いてしまいます。

それにしても原種だけでも様々なランがあるものです。

最後に「博士の応接間」というのがあって、3つの間を象徴するランが一堂に会していました。

出口のすぐ手前にあった、ちょっとヘンテコな茎のラン。

牧野植物園は、花咲く季節だと園地を巡るだけでも一日かかると思います。
この時期でも、常設展示と企画展示を観るだけで半日では足りなかったほど。
でもこの時期が見頃の、マキノが愛したバイカオウレンを見られただけでも満足でした。
この後またバスに乗って桂浜へ。

十三夜月を愛でることができました。

~月の名所は桂浜 よさこい よさこい~♪
今日の湯加減
寄生虫・・いや、帰省中も虫採りはしなかったので、今回は虫記事ではありません。
(オサホリしたくてバチツルを持っていこうかギリギリまで悩みましたが)
虫ネタではありませんが、牧野植物園を訪問したのでそのことを書き留めておきます。
マキノと言えば。

草花にくわしい方は説明不要だと思いますが本編で再掲します。
立春の翌日の2月4日。
天気は快晴。そのため朝は少し冷えましたが、日中の最高気温は15℃になるという予報でした。
高知駅から五台山の中腹にある牧野植物園まではバスで30分ほど。
6年半ぶりの訪問となりました。(その時の記事はこちら)

この春から放送予定のNHK連続テレビ小説『らんまん』の主役は牧野富太郎博士(以下マキノ)がモデル。
そのため市内の観光スポットはもちろん、文化施設、商業施設はマキノ一色と言ってもいいほど。
この日は土曜日というのにそれほど混雑はしていないように思ったけれどそれは気のせい。
ちょうどお昼時ということで、本館のレストランに行くと満席。
記名して呼ばれるまでの間、グッズコーナーで物色しお土産を購入。
希望してテラス席にしましたが、風も穏やかで寒さを感じることなくランチができました。
さあ、園内の散策開始。
約8ヘクタールにも及ぶ敷地内には三千種以上の植物があるそうで、常に手入れが行き届いています。
前回訪問した後に新設された二つの園地も散策しましたが、さすがにこの時期はやや寂しかった。
あちらこちらと足の向くままに散策路を辿っていると、突然視界に広がったのが扉の写真でした。

マキノが愛したバイカオウレン。

ユキワリイチゲやセツブンソウなど、この時期に咲くキンポウゲ科の草花には癒されます。

牧野富太郎記念館は本館とは別に展示館という建物があります。
その入口近くに掲げられているこのウェルカムボードも新しくされたのだと思います。

”植物”を”昆虫”に代えても同じかと。
マキノの研究記録や遺品がたくさん展示してあり、一つひとつ見ているととても一日ではムリ。
標本そのものは展示されていませんが、採集道具や書物や写真は見ることができます。

マキノ式胴乱はレプリカではなく本物だと思いましたが、もう一つ同じものが無造作に壁にかけてあった。

牧野家から寄贈された遺品類や植物図などは「牧野文庫」として整理保存されているそうです。

国産のスミレ属約100種のうち、13種はマキノが命名したものだそう。

「牧野博士と図鑑展」では、直筆と思しき植物図も多数展示されていました。
その中で面白いなと思ったものをピックアップ。
日本植物図鑑(1925年)のNo.273図版の原図で「ツノゴマ」という植物。

「イヌノシリ」という種名について、マキノが都々逸を落書きしています。

「犬の尻 かいでは見んが 臭からう」
「犬の尻 もっと臭いは 人の尻」
マキノのお茶目さがうかがえますね。

展示館のバルコニーから北の方向、四国山地を望めます。

次は今回お目当てのイベント会場である温室へ向かいました。
迷子になりかけながらも、やっとそのすぐ手前まで来たら散策路整備中で通せんぼ。
(だから他の来園者がみんな途中から坂を下っていたのだとここで知る)
でも転んでもただは起きぬというところで、目の前にあった建物に入るとそこは土佐寒蘭センターでした。
さまざまな品種改良されたランが展示されていましたが一つだけ紹介。

温室の前から坂の下というか谷を望みます。

このエリアは蛇紋岩植生園と石灰岩植生園なのですが、写真ではまったく分からないですね。

温室ではこういうイベントが開催されていたのです。

でもこの日が初日というのは知らずに来たという・・(お気楽さと運の良さが自慢)
中に入るとすぐ、まるで東京駅丸の内駅舎のドームを思わせるような景色が頭上に。

温室内に入った瞬間、むせかえるようなランの匂いに包まれます。

マキノが命名したランたちが主役。
ランのアーチでマキノがお出迎え。

これは『まきのまきのレター』というアート絵本の表紙に使われたイラストです。

ランの園遊会のホストはもちろんマキノ。
いくつかの応接間でもてなしてくれます。
これは「日の出の間」のハツヒノデラン。

他の間のランはうまく撮影できなかったので割愛しますが、室内には何百種も植えられていました。
どうしてもこの色のランに目が向いてしまいます。

それにしても原種だけでも様々なランがあるものです。

最後に「博士の応接間」というのがあって、3つの間を象徴するランが一堂に会していました。

出口のすぐ手前にあった、ちょっとヘンテコな茎のラン。

牧野植物園は、花咲く季節だと園地を巡るだけでも一日かかると思います。
この時期でも、常設展示と企画展示を観るだけで半日では足りなかったほど。
でもこの時期が見頃の、マキノが愛したバイカオウレンを見られただけでも満足でした。
オマケ
この後またバスに乗って桂浜へ。

十三夜月を愛でることができました。

~月の名所は桂浜 よさこい よさこい~♪
今日の湯加減
節分が過ぎ、立春が過ぎ、(関東の一部は)大雪が降り。
今日のチバは快晴で春のような陽気。
オサホリに出かけたいところですが、月例会議があるのでお江戸へ向かいます。
牧野富太郎のふるさと佐川の酒、司牡丹の「立春朝しぼり」を提げて。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
昨日は司牡丹の搾りたてをご持参くださりありがとうございました。また、先程はTさんにもお目にかかれ、有意義な週末でした。それにしても、頭の上から降ってきた呼びかけには驚きましたよ。
by 高和です。 (2023-02-12 16:17)
こんにちは^^
牧野富太郎博士、お花を好きな方は皆さんご存知の方ですね^^
バイカオウレン、可愛いお花ですね♪
これも白い部分は萼片ですね^^
毎年我が家のバイカオウレンを載せていましたが、今年は咲く気配がありません。もしかしたら駄目になってしまったかも...。
蘭も沢山あるようですね。オンシジューム(黄色い蘭)
は好きなお花です。
すっと伸びた蘭は土佐蘭でしょうか?
Kon(昆)さんは土佐の方でしたか...
桂浜、行って見たかったのですが、叶いませんでした。
by いろは (2023-02-12 16:44)
マキノ式胴乱、素敵だなあ。
これは本当に見応えがありそうですね。
by リュカ (2023-02-13 13:43)
>高和です。さん
もろもろお疲れさまでした。
あまりの偶然におどろき、お呼びしてしまいました。失礼しました。
>いろはさん
ちょうど見頃に訪問できてよかったです。
セツブンソウもあるはずでしたが、時間が足りず・・・
土佐寒蘭の一種だと思いますが正確な品種は不明です。
>リュカさん
牧野式胴乱はもし売っていれば買いたいですね^^
一日ではとてもとても周れない施設なので年パスですね。
by kon(昆) (2023-02-13 18:37)
牧野博士、私でもその名前くらいは知っていました。
今度、連ドラになるのでしたか。
たくさん咲いてるバイカオウレン、楚々とした可憐な花ですね。
立春しぼりを買われたのですね。いいなぁ^^;。
by sakamono (2023-02-13 20:47)
>sakamonoさん
ドラマはあまり見ませんが今回は見たいと思います。
立春朝しぼりは毎年送ってもらっています♪
by kon(昆) (2023-02-19 10:55)