"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
空白を埋めろ Chal.8 [オサムシ]
昨シーズン、7回チャレンジした「空白を埋めろ」シリーズ。
まだ空白地帯(自治体)があるので、今シーズンもはじめました。
アオオサのチバ県内全自治体のラベルを揃えたいのですが、未採集エリアがあるのです。
もう全くもってお馴染みの虫でしょうけど、これは別の日に撮影した個体です。
別の日の写真ということは結果がバレてしまいますね。
1月3日、お正月早々ですが気温も高くて穏やかな天気でした。
とはいえ朝起きられなくて、ゆっくりまったり出発。
今回目指したチャレンジエリアも東総。ナリタ市の東に接するタコ町という自治体。
予め目星を付けておいた谷津田付近に到着したのはお昼近くでした。
なので現場に突入する前に腹ごしらえしようと、地元のスーパーでお弁当を購入。
レンジもあるし、駐車場にベンチもあったので、日向ぼっこしながら食べて、いざ出陣。
意外にアプローチに手こずったものの、谷津田の上流はいい雰囲気でした。
しかも、バイクを停めたすぐ後ろの林縁に、見た目のいい小崖があった。
もうサクッと出してさっさと別のエリアへ移動だ、という希望的観測が頭に浮かびました。
しかし現実はきびしかった。
全面良好ではないけれど、土の固さと湿度がいいのに指標虫すら出ない。
崖は意外にも林の奥へ向けて10メートルくらい繋がっていたのに、やっとミイデラくんが出たくらい。
(写真省略)
ほぼ試掘し尽くしてしまったので別の崖を探しに出発。
一旦最上流の様子を確認するも崖はなく、下流に向けて林縁をしばらく進みますがなかなかない。
ちょっと高い位置にありましたが、やっと見つけた崖。
滑らないように気を付けながら登り試掘すると、ちょっと固くて掘りづらい。
そういう土質の垂直面あるいはアゴの部分からよく出るのはヒラタゴミムシの仲間。
特に多いのはこの子。
クロモリ祭りが続きましたが、ちょっと変わったのも出た。
体長約9.5mm。名前のとおりお腹が赤いのが特徴です。
アオゴミが一つとコキベも一つ出ましたが、本命は出そうにないので次を探しに。
こんな崖がいくつもあるのですが、どれも固くしまっていて本命が出るイメージがない。
ヒラタゴミ祭りが延々と続くばかりでしたが、砂の混じった乾燥気味のこの崖で観察したのは。
ヤスデと同棲中のオオホソクビゴミたちでした。
まだまだ崖はありました。
でもやはり乾いて固くしまっているものばかり。
崖の写真ばかり撮るのが空しくなってきましたが、谷津田の分岐点に出ました。
広い方へと進みましたが、今度は崖がなかなか見つからなくなりました。
やっと見つけた小崖で、久しぶりにゴミムシが出て喜ぶ始末。
これも本命ではないですが、やっと大型のゴミムシが顔を出した。
全体像の写真がないですが体長約19mm。体に艶があってオオゴミに似ています。
(大型のゴミムシの比較については過去記事を参照)
その後も崖は見つかりますが成果は上がらず。
とうとう道路にぶつかってしまいましたが、そのすぐ手前にも崖がありました。
特に何も出なかったのですが、この子が出たところで力尽きました。(そのせいかピンボケ)
これは大型ではなく、体長10mmちょっとしかありません。でもゴモクムシの中では好みのタイプ。
引き返して前出の分岐を別の方へ入る気分にはなりませんでした。
扉の写真のアオオサを撮ったのは1月8日のオサホリ実習会のときのことだったのですが。
その日、集合時間前に道草してロケハンをしました。
内房の某河口付近の様子を見に。
海岸付近には適当な土手や崖がなかったので、田んぼの周りもパトロール。
用水路の周辺に沼地と残土置き場はあったので試掘してみたのですが、手ごたえはありませんでした。
何も成果がないまま撤収したのですが、実はこれは下見でもありました。
つまり後日再訪したわけですが、そのときのことはまた別途。
先日、県立美術館へ江口寿史のイラストレーション展を見に行った帰り。
この時期の恒例でもある、チバ市内某所の定点観測をしてきました。
この手すりの上が観測場所。
しかし、お目当ての虫がいません。
ぽつぽつとテントウムシがいるくらい。
手すりの終点も近くなったときに、やっと一頭いました。しかも珍しくオスが。
フユシャクは真冬に活動するシャクガの仲間。
毎冬一度くらいはここに観察に来ますが、気象条件にもよるとは思うものの今までで一番少なかった。
同種かどうかは判定不能ですが、メスも一頭だけ観察できました。
メスは翅がなくて飛べないので、こういう開けた場所に静止してフェロモンでオスを呼ぶのです。
いつもはカメムシなど他の昆虫も見られるのに、どうしたことでしょう。
今日の湯加減
ザ・クロマニヨンズの16枚目のアルバム『MOUNTAIN BANANA』が発売されました。
NHK Eテレ「ギョギョッとサカナ★スター」の主題歌『イノチノマーチ』収録♪
まだ空白地帯(自治体)があるので、今シーズンもはじめました。
アオオサのチバ県内全自治体のラベルを揃えたいのですが、未採集エリアがあるのです。
もう全くもってお馴染みの虫でしょうけど、これは別の日に撮影した個体です。
アオオサムシ ♂ (オサムシ科)
別の日の写真ということは結果がバレてしまいますね。
1月3日、お正月早々ですが気温も高くて穏やかな天気でした。
とはいえ朝起きられなくて、ゆっくりまったり出発。
今回目指したチャレンジエリアも東総。ナリタ市の東に接するタコ町という自治体。
予め目星を付けておいた谷津田付近に到着したのはお昼近くでした。
なので現場に突入する前に腹ごしらえしようと、地元のスーパーでお弁当を購入。
レンジもあるし、駐車場にベンチもあったので、日向ぼっこしながら食べて、いざ出陣。
意外にアプローチに手こずったものの、谷津田の上流はいい雰囲気でした。
しかも、バイクを停めたすぐ後ろの林縁に、見た目のいい小崖があった。
もうサクッと出してさっさと別のエリアへ移動だ、という希望的観測が頭に浮かびました。
しかし現実はきびしかった。
全面良好ではないけれど、土の固さと湿度がいいのに指標虫すら出ない。
崖は意外にも林の奥へ向けて10メートルくらい繋がっていたのに、やっとミイデラくんが出たくらい。
(写真省略)
ほぼ試掘し尽くしてしまったので別の崖を探しに出発。
一旦最上流の様子を確認するも崖はなく、下流に向けて林縁をしばらく進みますがなかなかない。
ちょっと高い位置にありましたが、やっと見つけた崖。
滑らないように気を付けながら登り試掘すると、ちょっと固くて掘りづらい。
そういう土質の垂直面あるいはアゴの部分からよく出るのはヒラタゴミムシの仲間。
特に多いのはこの子。
クロモリヒラタゴミムシ (オサムシ科)
クロモリ祭りが続きましたが、ちょっと変わったのも出た。
ハラアカモリヒラタゴミムシ (オサムシ科)
体長約9.5mm。名前のとおりお腹が赤いのが特徴です。
アオゴミが一つとコキベも一つ出ましたが、本命は出そうにないので次を探しに。
こんな崖がいくつもあるのですが、どれも固くしまっていて本命が出るイメージがない。
ヒラタゴミ祭りが延々と続くばかりでしたが、砂の混じった乾燥気味のこの崖で観察したのは。
ヤスデと同棲中のオオホソクビゴミたちでした。
まだまだ崖はありました。
でもやはり乾いて固くしまっているものばかり。
崖の写真ばかり撮るのが空しくなってきましたが、谷津田の分岐点に出ました。
広い方へと進みましたが、今度は崖がなかなか見つからなくなりました。
やっと見つけた小崖で、久しぶりにゴミムシが出て喜ぶ始末。
キボシアオゴミムシ (オサムシ科)
これも本命ではないですが、やっと大型のゴミムシが顔を出した。
オオナガゴミムシ (オサムシ科)
全体像の写真がないですが体長約19mm。体に艶があってオオゴミに似ています。
(大型のゴミムシの比較については過去記事を参照)
その後も崖は見つかりますが成果は上がらず。
とうとう道路にぶつかってしまいましたが、そのすぐ手前にも崖がありました。
特に何も出なかったのですが、この子が出たところで力尽きました。(そのせいかピンボケ)
クビアカツヤゴモクムシ (オサムシ科)
これは大型ではなく、体長10mmちょっとしかありません。でもゴモクムシの中では好みのタイプ。
引き返して前出の分岐を別の方へ入る気分にはなりませんでした。
扉の写真のアオオサを撮ったのは1月8日のオサホリ実習会のときのことだったのですが。
その日、集合時間前に道草してロケハンをしました。
内房の某河口付近の様子を見に。
海岸付近には適当な土手や崖がなかったので、田んぼの周りもパトロール。
用水路の周辺に沼地と残土置き場はあったので試掘してみたのですが、手ごたえはありませんでした。
何も成果がないまま撤収したのですが、実はこれは下見でもありました。
つまり後日再訪したわけですが、そのときのことはまた別途。
オマケ
先日、県立美術館へ江口寿史のイラストレーション展を見に行った帰り。
この時期の恒例でもある、チバ市内某所の定点観測をしてきました。
この手すりの上が観測場所。
しかし、お目当ての虫がいません。
ぽつぽつとテントウムシがいるくらい。
手すりの終点も近くなったときに、やっと一頭いました。しかも珍しくオスが。
シモフリトゲエダシャク ? ♂ (シャクガ科)
フユシャクは真冬に活動するシャクガの仲間。
毎冬一度くらいはここに観察に来ますが、気象条件にもよるとは思うものの今までで一番少なかった。
同種かどうかは判定不能ですが、メスも一頭だけ観察できました。
シャクガの仲間 ♀
メスは翅がなくて飛べないので、こういう開けた場所に静止してフェロモンでオスを呼ぶのです。
いつもはカメムシなど他の昆虫も見られるのに、どうしたことでしょう。
今日の湯加減
今日のチバは年明けから一番の寒さでした。
それでもがんばってフィールドに出かけたのですが大惨敗。
これから来週半ばまで、全国的に寒波に覆われるようなので、さらに冷え込みそうです。
今冬は珍しく、冬眠欲求が起きなかったのに・・・いよいよか。
まあそれがある意味”平年並み”ということでしょうけど。
ザ・クロマニヨンズの16枚目のアルバム『MOUNTAIN BANANA』が発売されました。
NHK Eテレ「ギョギョッとサカナ★スター」の主題歌『イノチノマーチ』収録♪
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ヤスデとゴミムシは双方合意の上で同棲しているのだろうな、と
思いました^^;。気に食わなかったら互いに攻撃するだろうし。
江口寿史、なつかしい名前です。
やっぱり、千葉つながりということなのだろうか^^;。
by sakamono (2023-01-23 15:36)
ガの生き残り戦略は呆れるほどに見事ですね。摂食機能を捨て、移動の能力も放棄してまでひたすら子孫を残す。徹底してます。翅を捨てたフユシャクが冬に活動するのは、天敵が少ないから?
by 高和です。 (2023-01-24 11:33)
いつも狙ったものを掘り当てるイメージですが
やっぱり難しいものなのですね。
フユシャクはこんなに寒いのに活動できるって凄い。
by 響 (2023-01-24 18:23)
>sakamonoさん
気に入っているかは不明ですが、平和ではありそうですね^^
江口さんはチバ県民らしいです。
>高和です。さん
フユシャクの生態は明らかに戦略ですね。
クモやトカゲやカエルはほぼいないでしょうけど、鳥はどうなんでしょうね・・
>響さん
ターゲットによってハードさは変わりますね。今回はきびしかった^^;
フユシャクも温暖化が進むとどうなるのか・・・
by kon(昆) (2023-01-25 22:45)