"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
河口へGO! [探虫行]
今週は休刊にしようと思っていましたが、電気治療と薬が効いたのか、かなり快復しました。
靴下も履けるしバイクにも乗れるので、半日コースでロケハンに行ってきました。
ただし崖に取りついたりバチツルを振るうことはできないので、見るだけのまさに下見になります。
何をターゲットとするか、どこへ向かうか、前夜いつになく悩みました。

一応、虫にも出会えました。
12月3日、朝は曇っていて気温が低かったものの、午後からは晴れて気温が上がるとのこと。
ワクチン接種の影響か、ちょっとだけ眠かったので、ゆっくり出発しました。
北総にするか、前回のリベンジに東総か、それとも南房か、前の晩に色々悩んだのですが。
朝起きてふと、あるゴミムシの外房生息地にまだ行ったことがないなと思い立ったのでした。

まず向かう場所は夷隅川の河口なのですが、どういうルートで行くかはナビに任せました。
京葉道路から東金道が選択され、東金からは東金九十九里有料道路~九十九里有料道路。
ならば辿る順番を変えて、先に一宮川の河口へ向かうことにしました。
(これは結局オモテ目にでました)
海岸線を走る九十九里有料道路はうっすら砂が浮いているのか、横風が強まるとリアがズレる。
滑るというほどではないけれど、とても気持ち悪いので、後続車に煽られない程度に安全走行。
8月に通ったときと同様、終点のすぐ手前の一宮PAにピットインして小休止しました。
一宮川の河口は波高しなれど、サーファーとサーフアングラーたちが何人かいました。

ただ、ここは目的地ではありません。
河口を過ぎた先に出口があるので、一旦内陸側に入って戻り、河口へのアプローチを探して無事到着。
この干潟が目的地です。

東側に遊歩道があったので、歩いて辿ります。
しかし、干潟の中へ入る道はなく、遊歩道から様子を眺めるだけ。

そもそも岸はほとんどなく、浅瀬に芦原が広がっていました。

排水機場がある突き当りまで行くと、干潟の外縁の用水路がありました。
バンが何羽か浮いていただけ。

これ以上は進めなかったので、ベニシジミ号に戻り、反対岸へ向かってみました。
干潟の縁に出られるところを見つけ、全体の様子を見渡しましたが、やはり岸はなくて中には入れない。

中に入れたとしても、物件らしきものが見られなかったので、次の場所へ向かうことに。

次は夷隅川の河口です。
九十九里ビーチラインを南下し、東浪見を過ぎてR128に乗ってすぐ、太東を過ぎたところで海側へ。
こちらの干潟はかなり広大。

水辺の様子を見ていると、目の前に舞い降りてきてくれたので記念撮影。

この日唯一見る昆虫かもしれないので。
広い岸辺に向かうべく、半舗装の狭い道を辿っていき、廃業したホテルの角を曲がると間もなく海岸に。
波しぶきが少しかかるほど荒れていました。

海岸に沿ってちょっと進むと行き止まりになるので、ベニシジミ号を降りて歩いて河口へ向かいます。
さっきのアキアカネがいたところと入江を挟んで反対側に出るとこんな標識がありました。

いくつか水辺へと続く獣道があったので辿ってみました。
なんとか水際を歩けたので進入して物件探しを。

芦原の中にも踏み込んでみたものの、物件は皆無といっていいくらい。
ちょっと意外な出会いがありましたが。

ここはあきらめて、もう少し広い岸辺を探しました。

干潟と海の間の土手というか狭い砂丘を歩いていると、流木がいくつか転がっていました。
どれも朽ちてはいないようだったし、持ち上げて叩き割ることは不可能なので、ごろんと転がすだけ。
そしたら一本の流木の裏にいたのが扉の写真の子でした。

よくいるカクスナやコスナと違って、鞘翅にくっきりした条紋があり、よく見ると頭の先が凹んでます。
実は、この子たちの他にワラジムシやザトウムシが大量に身を寄せていたのですが割愛します。
河口に向かって歩きながら、水辺の様子確認と物件探しをしましたが目ぼしいものがない。

カマキリがいた場所もそうでしたが、水辺にあるのは流木ならぬ流竹ばかり。


河口まで辿り着いてしまったので、海側の様子も見ましたが、やはりあるのは大量の流竹だけ。

がっくりしつつも、砂の上にぽつぽつと咲いている黄色い花を観察していると。

雨がぽつぽつと降ってきました。
聞いてないよと思いながらも、あきらめの合図と判断して撤収開始。
ところがベニシジミ号へ辿り着いた頃には本降りになってきてしまいました。
海辺なので逃げ場がないぞ、どうしようと思いつつもとにかく発進。
半舗装の細道を走っていて思い出しました。
廃業したホテルがあったじゃないか。
玄関の軒下を借りました。

閉まっててよかった。

階段に腰かけて雨雲レーダーをチェックしてみると、通り雨で30分後には止むという。
しかし念のため、現在地をちょっとずらして確認すると、逆に30分後に降り出すという。
どういうことなのかこれは、と思いつつも15分ほど雨宿りしていると小降りになってきました。
雲はゆっくり東北東に移動しているようなので、来た道を戻るよりも、西南西に逃げる方がいいと判断。
ここから西南西に向かう帰宅ルートをチェックすると、いすみ鉄道の国吉を通るじゃないか。
すぐに出発。
もうとっくにお昼は過ぎていたけれど、どこにも寄らず一目散。
国吉を通りかかるとほぼ必ず吸い込まれる田舎のスーパーへピットイン。

あったらいいなと思っていたナガラミも買え、尾頭付きのイサキの刺身や総菜を買い込みました。
店の前の木のテーブルとベンチでお弁当を食べて給油も完了したところで帰路につきました。
途中ちょっと欲が出て、睦沢エリアのポイント探しをしたら、知らない堰を見つけました。
比べるのはムリがありますが、御射鹿池の風情もある?

今晩は海の幸の夕餉です。
実は一昨日の12月1日、Tさんのアトリエに行きました。
午前中は別の取材に同行させていただき、フィールド実験現場を見学。
検証が終わって移動する途中、ちょっとだけ掘らせてもらい、一つだけ採れました。

腰が悪いので5分間しか掘れませんでした。(インターバルおいてもう5分)
ウルトラマンよりはマシか。
今日の湯加減
靴下も履けるしバイクにも乗れるので、半日コースでロケハンに行ってきました。
ただし崖に取りついたりバチツルを振るうことはできないので、見るだけのまさに下見になります。
何をターゲットとするか、どこへ向かうか、前夜いつになく悩みました。

ゴミムシダマシの仲間
一応、虫にも出会えました。
12月3日、朝は曇っていて気温が低かったものの、午後からは晴れて気温が上がるとのこと。
ワクチン接種の影響か、ちょっとだけ眠かったので、ゆっくり出発しました。
北総にするか、前回のリベンジに東総か、それとも南房か、前の晩に色々悩んだのですが。
朝起きてふと、あるゴミムシの外房生息地にまだ行ったことがないなと思い立ったのでした。

まず向かう場所は夷隅川の河口なのですが、どういうルートで行くかはナビに任せました。
京葉道路から東金道が選択され、東金からは東金九十九里有料道路~九十九里有料道路。
ならば辿る順番を変えて、先に一宮川の河口へ向かうことにしました。
(これは結局オモテ目にでました)
海岸線を走る九十九里有料道路はうっすら砂が浮いているのか、横風が強まるとリアがズレる。
滑るというほどではないけれど、とても気持ち悪いので、後続車に煽られない程度に安全走行。
8月に通ったときと同様、終点のすぐ手前の一宮PAにピットインして小休止しました。
一宮川の河口は波高しなれど、サーファーとサーフアングラーたちが何人かいました。

ただ、ここは目的地ではありません。
河口を過ぎた先に出口があるので、一旦内陸側に入って戻り、河口へのアプローチを探して無事到着。
この干潟が目的地です。

東側に遊歩道があったので、歩いて辿ります。
しかし、干潟の中へ入る道はなく、遊歩道から様子を眺めるだけ。

そもそも岸はほとんどなく、浅瀬に芦原が広がっていました。

排水機場がある突き当りまで行くと、干潟の外縁の用水路がありました。
バンが何羽か浮いていただけ。

これ以上は進めなかったので、ベニシジミ号に戻り、反対岸へ向かってみました。
干潟の縁に出られるところを見つけ、全体の様子を見渡しましたが、やはり岸はなくて中には入れない。

中に入れたとしても、物件らしきものが見られなかったので、次の場所へ向かうことに。

次は夷隅川の河口です。
九十九里ビーチラインを南下し、東浪見を過ぎてR128に乗ってすぐ、太東を過ぎたところで海側へ。
こちらの干潟はかなり広大。

水辺の様子を見ていると、目の前に舞い降りてきてくれたので記念撮影。

アキアカネ ♂(トンボ科)
この日唯一見る昆虫かもしれないので。
広い岸辺に向かうべく、半舗装の狭い道を辿っていき、廃業したホテルの角を曲がると間もなく海岸に。
波しぶきが少しかかるほど荒れていました。

海岸に沿ってちょっと進むと行き止まりになるので、ベニシジミ号を降りて歩いて河口へ向かいます。
さっきのアキアカネがいたところと入江を挟んで反対側に出るとこんな標識がありました。

いくつか水辺へと続く獣道があったので辿ってみました。
なんとか水際を歩けたので進入して物件探しを。

芦原の中にも踏み込んでみたものの、物件は皆無といっていいくらい。
ちょっと意外な出会いがありましたが。

カマキリ (カマキリ科)
ここはあきらめて、もう少し広い岸辺を探しました。

干潟と海の間の土手というか狭い砂丘を歩いていると、流木がいくつか転がっていました。
どれも朽ちてはいないようだったし、持ち上げて叩き割ることは不可能なので、ごろんと転がすだけ。
そしたら一本の流木の裏にいたのが扉の写真の子でした。

スジコガシラゴミムシダマシ (ゴミムシダマシ科)
よくいるカクスナやコスナと違って、鞘翅にくっきりした条紋があり、よく見ると頭の先が凹んでます。
実は、この子たちの他にワラジムシやザトウムシが大量に身を寄せていたのですが割愛します。
河口に向かって歩きながら、水辺の様子確認と物件探しをしましたが目ぼしいものがない。

カマキリがいた場所もそうでしたが、水辺にあるのは流木ならぬ流竹ばかり。


河口まで辿り着いてしまったので、海側の様子も見ましたが、やはりあるのは大量の流竹だけ。

がっくりしつつも、砂の上にぽつぽつと咲いている黄色い花を観察していると。

コマツヨイグサ
雨がぽつぽつと降ってきました。
聞いてないよと思いながらも、あきらめの合図と判断して撤収開始。
ところがベニシジミ号へ辿り着いた頃には本降りになってきてしまいました。
海辺なので逃げ場がないぞ、どうしようと思いつつもとにかく発進。
半舗装の細道を走っていて思い出しました。
廃業したホテルがあったじゃないか。
玄関の軒下を借りました。

閉まっててよかった。

階段に腰かけて雨雲レーダーをチェックしてみると、通り雨で30分後には止むという。
しかし念のため、現在地をちょっとずらして確認すると、逆に30分後に降り出すという。
どういうことなのかこれは、と思いつつも15分ほど雨宿りしていると小降りになってきました。
雲はゆっくり東北東に移動しているようなので、来た道を戻るよりも、西南西に逃げる方がいいと判断。
ここから西南西に向かう帰宅ルートをチェックすると、いすみ鉄道の国吉を通るじゃないか。
すぐに出発。
もうとっくにお昼は過ぎていたけれど、どこにも寄らず一目散。
国吉を通りかかるとほぼ必ず吸い込まれる田舎のスーパーへピットイン。

あったらいいなと思っていたナガラミも買え、尾頭付きのイサキの刺身や総菜を買い込みました。
店の前の木のテーブルとベンチでお弁当を食べて給油も完了したところで帰路につきました。
途中ちょっと欲が出て、睦沢エリアのポイント探しをしたら、知らない堰を見つけました。
比べるのはムリがありますが、御射鹿池の風情もある?

猿田堰
今晩は海の幸の夕餉です。
オマケ
実は一昨日の12月1日、Tさんのアトリエに行きました。
午前中は別の取材に同行させていただき、フィールド実験現場を見学。
検証が終わって移動する途中、ちょっとだけ掘らせてもらい、一つだけ採れました。

アオオサムシ ♂ (オサムシ科)
腰が悪いので5分間しか掘れませんでした。(インターバルおいてもう5分)
ウルトラマンよりはマシか。
今日の湯加減
晴れパワーだけは誰にも負けない自信があるのですが、これも腰のせいか。
でもすぐに雨宿りできたので、ちょっと湿っただけですんだし、再出発後は問題なしでした。
肝心のロケハンが不発だったのはザンネンでした。
絶滅してはいないと思いますが、採集は困難な気がします。(トラップならいけるかも)
でも夕餉は言うことなしでした。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
こんにちは^^
腰痛もだいぶ良くなられたようで何よりです。
コマツヨイグサは確か北アメリカ原産の小さなお花ですね。
以前育てていたものですから...^^
お目当の虫に会えなくて残念でしたが、美味しいお刺身がいただけたそうで、良かったです!
by いろは (2022-12-04 16:57)
干潟でも虫探しができるのですね。
最後の子のグリーンがすごく綺麗。
by 響 (2022-12-04 18:55)
腰痛、次第に回復してみえて何よりです
となると、動きたくなる、あそこはどうかなと 気になる、、淋しげな眺めの中に、コマツヨイグサの黄色が映えます、
by engrid (2022-12-05 10:42)
こんなに寒くなっても、マツヨイグサの仲間が咲いているのでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2022-12-05 11:37)
>いろはさん
しばらく大人しくしていた甲斐があってか割によくなりました。
夕餉の食材は雨のおかげですね^^;
>響さん
干潟とその周辺にはたくさんの虫がいますね。
そうなんです、このアオオサの色は実は意外だったのです。
>engridさん
丸一日活動したいところなのですけどね。。
ムリはしないようにしています。
>ぼんぼちぼちぼちさん
外来種のようですが、寒さにも強いのでしょうね。
by ぜふ (2022-12-05 22:16)
つくづく、羨ましい環境ですこと!河口付近、つまり塩分もあるんですよね。昆虫に塩気、あまりピンとぎませんが。アオオサ、混じり気ない深い金緑色が素敵でした。
by 高和です。 (2022-12-06 10:43)
最後のアオオサが光の加減なのか、すごく緑色に見えます。
腰を大事にして、少しだけというのは賢明な判断ですね。
それでも、仕入れた魚貝で大満足の夕餉。うらやましいです^^;。
by sakamono (2022-12-08 23:30)
>高和です。さん
ヒョウタンゴミムシもそうですが海浜性昆虫はたくさんいると思います。
神奈川のアオオサはアオオサらしいですね。
>sakamonoさん
見る角度によっても変わってしまいますが、金属光沢が強かったですね。
痛い目に遭うと慎重になるものです^^;
by ぜふ (2022-12-10 00:13)