"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ホリ初めオサ部活 [オサムシ]
前記事でちょっと触れたとおり、オサ部活の現地下見と当日のことの記録です。
珍しくお正月はまったくFWしなかったので、下見のときの試掘が今年のホリ初めとなりました。
おなじみのオサムシなので解説不要と思いますが、また本編にも登場します。
1月6日に降った大雪も、近所では翌日にほぼなくなりました。
しかし部活を実施する現地(山の中)の様子は不明です。
全員車で参加ですが、みんなノーマルタイヤでしょうから、道路状況によっては中止する判断が必要。
という訳で、前日に現地確認をしに行くことにしました。
急ぐ必要はないし、道中の路面状況も心配なので陽が高くなってから出発。
いつものようにR16を南下しますが、集合場所を経由するため大多喜街道には入らず。
姉ヶ崎まで南下して久留里街道に入り、房総半島の真ん中辺りを目指します。
詳しくはオマケに書きますが、道を間違え、ついでに胃もたれしながら、Uターンして再出発。
山の中といっても標高は大したことありませんが、遠回りだけど峠道などの坂は避けるルートを選択。
それでもやはり、山の陰や木の陰になっている箇所は雪が残っていました。
ただアイスバーンではなくシャーベット状なので、最徐行すればバイクでも走行可能でした。
(両足を下ろしたヤジロベー走法ですが)
ポイントへのアプローチは上り坂なのですが、狭くて木々に覆われているため路面まで雪が届かない。
おかげで無事目的地の林道へたどり着き、念のため歩いて林道の中の様子も見に行きます。
林道の中に雪はなく、倒木やがけ崩れもなく、安全に通行可能であることを確認して下見終了。
これでミッションは終了なのですが、せっかくなので周辺で新規ポイントの開拓をすることに。
(実は予定行動で前日に下調べをしていました)
近くにもう一本、林道があって、数百メートル進んだ奥の行き止まりまで行ったことがありました。
ところが実は、そこは行き止まりではなく、まだ先があるらしいのです。
しかしかなりの悪路で、バイクでは通行困難らしい。
じゃあ終点側から入ればどうかと思って、ここら辺かとあたりをつけて行ってみると。
それらしい山道の入口を発見。
さっそく装備を整えて突撃。
入ってすぐでこんな様子。
山道というか、大きな溝というか、ボブスレーのコースのような道が続きます。
しかも両側に土壁が露出していて、掘り放題に見えますが、叩いてみるとカッチカチ。
岩盤ではないものの、固くしまっていて、あちこち叩きながら進むも、何も出てきません。
しばらく進むと分岐が現れたので、オサムシの匂いがする方へ。
すると、崖は小さくなったのですが、所々少し柔らかい土質の壁も出てきました。
しかし、いくら掘っても指標虫すら出ない。
環境はよさそうなのに何もいないのかと思った矢先。どこからか「プシッ」という音が。
音が聞こえたところの土をちょんちょんと突くと、プープー虫が現れて屁っぴり攻撃。
体長約15mm。ガス噴射でおしりが白くなっています。
ミイデラゴミムシもそうですが、クビボソゴミムシの仲間はガス噴射システムを装備しています。
「キジも鳴かずば撃たれまい」ならぬ、「オサもひらねば掘られまい」というところでしょうか。
これは続けて何か出るだろうと思いきや、またしばらく何もでませんでした。
ムカデなどの前触れのあとに出たのは、顔なじみの親分衆。
アオゴミムシの仲間はガス噴射システムを装備していない代わりに青臭い匂いをまき散らします。
(でもイヤな匂いではない)
ルイスくらい出てほしいなぁという願いが通じたのか、やっとオサムシが顔を出した。
そしてやっと、常連さんも登場。
くすんだ青銅色というのでしょうか、渋い金属光沢を放っています。
明日もあるので、あまり粘らず、ルイスの追加が出たところで掘り止めとしました。
それが扉の写真です。
ただ、まだまだ溝は延々と続いていたので、またいつか試掘に来ようと思います。
さて、一夜明けて本番当日は天気も上々、集合場所の道の駅でゲスト(オサ部員)たちと合流。
前日からさらに雪は融けていたものの、峠道は避けて前日と同じルートで部活会場へ向かいました。
林道の入口に車を停めて、それぞれ装備を整えたら、部員(子供たち)とエイエイオー!
みんなやる気満々、掘る気満々で林道を進んでいきます。
ただ、オサホリ未経験者限定の部活なので、まずは掘る場所と掘り方の説明が必要。
適当な小崖があったので、こういう所がいいですと言うと、もうすぐに掘り始める部員たち。
何も出ないようなので、模範演技とばかりに土質がよさそうな所をトントンすると運よくすぐに出た。
オサムシやゴミムシたちが、どれくらいの深さに、どのように潜っているか分かってもらえたかと。
それと、掘る場所の選び方、道具の使い方、気を付けることを説明しているそばから出始めました。
しかも本命。
ルイスオオゴミやスジアオの親分などもいくつか出たところで場所を変えました。
その後、ミイデラマンションやカマドウマンションなどを掘り出すたびにみんな大興奮。
ルイスオサムシも採れたし、貴重なハンミョウの集団越冬も観察できました。
それと、アオオサムシも多数採れたのですが、なんと7頭連続してオスでした。
恐いくらいでしたが、ゲストの一人がやっとメスを出して安心。
子供たちはまだまだ掘りたそうでしたが、予定の時間になったところで実習終了。
みなさんなかなかの収獲だったと思います。
こちらもミッションクリアできてほっとしました。
目的地は何度も訪れているのでナビを使わなかったのですが、いつもとルートが違うため間違えた。
現在地と正しいルートを確認するため、一旦停車したのがここ。
”ドライブイン”という絶滅危惧種的な呼称にも惹かれ、ましてや”UFO”という店名はスルーしづらい。
もうそろそろお昼というタイミングでもあったので、そのままピットインしました。
ドライブインというだけあって、定食はもちろん一品料理までメニューが豊富。
(なぜかお酒のつまみも色々あった)
壁のメニュー札を眺めていたら、”遊歩(UFO)ラーメン”という、これまたスルーしづらいのが。
注文を取りに来たおばちゃんに「UFOラーメンてのはどんなのですか?」と聞いたら。
「野菜とお肉が乗ってて、あんかけになってて、それにニンニクが入っています」
「じゃそれを」と口が滑ったあと、しばらくして出てきたのがこれ。
いわゆるスタミナラーメンですかね。熱いし、多いし、みじん切りニンニクが満載。
おいしかったけれど、麺と具をやっつけるのが精いっぱいで、スープは一滴も飲めませんでした。
今日の湯加減
珍しくお正月はまったくFWしなかったので、下見のときの試掘が今年のホリ初めとなりました。
おなじみのオサムシなので解説不要と思いますが、また本編にも登場します。
1月6日に降った大雪も、近所では翌日にほぼなくなりました。
しかし部活を実施する現地(山の中)の様子は不明です。
全員車で参加ですが、みんなノーマルタイヤでしょうから、道路状況によっては中止する判断が必要。
という訳で、前日に現地確認をしに行くことにしました。
急ぐ必要はないし、道中の路面状況も心配なので陽が高くなってから出発。
いつものようにR16を南下しますが、集合場所を経由するため大多喜街道には入らず。
姉ヶ崎まで南下して久留里街道に入り、房総半島の真ん中辺りを目指します。
詳しくはオマケに書きますが、道を間違え、ついでに胃もたれしながら、Uターンして再出発。
山の中といっても標高は大したことありませんが、遠回りだけど峠道などの坂は避けるルートを選択。
それでもやはり、山の陰や木の陰になっている箇所は雪が残っていました。
ただアイスバーンではなくシャーベット状なので、最徐行すればバイクでも走行可能でした。
(両足を下ろしたヤジロベー走法ですが)
ポイントへのアプローチは上り坂なのですが、狭くて木々に覆われているため路面まで雪が届かない。
おかげで無事目的地の林道へたどり着き、念のため歩いて林道の中の様子も見に行きます。
林道の中に雪はなく、倒木やがけ崩れもなく、安全に通行可能であることを確認して下見終了。
これでミッションは終了なのですが、せっかくなので周辺で新規ポイントの開拓をすることに。
(実は予定行動で前日に下調べをしていました)
近くにもう一本、林道があって、数百メートル進んだ奥の行き止まりまで行ったことがありました。
ところが実は、そこは行き止まりではなく、まだ先があるらしいのです。
しかしかなりの悪路で、バイクでは通行困難らしい。
じゃあ終点側から入ればどうかと思って、ここら辺かとあたりをつけて行ってみると。
それらしい山道の入口を発見。
さっそく装備を整えて突撃。
入ってすぐでこんな様子。
山道というか、大きな溝というか、ボブスレーのコースのような道が続きます。
しかも両側に土壁が露出していて、掘り放題に見えますが、叩いてみるとカッチカチ。
岩盤ではないものの、固くしまっていて、あちこち叩きながら進むも、何も出てきません。
しばらく進むと分岐が現れたので、オサムシの匂いがする方へ。
すると、崖は小さくなったのですが、所々少し柔らかい土質の壁も出てきました。
しかし、いくら掘っても指標虫すら出ない。
環境はよさそうなのに何もいないのかと思った矢先。どこからか「プシッ」という音が。
音が聞こえたところの土をちょんちょんと突くと、プープー虫が現れて屁っぴり攻撃。
体長約15mm。ガス噴射でおしりが白くなっています。
ミイデラゴミムシもそうですが、クビボソゴミムシの仲間はガス噴射システムを装備しています。
オオホソクビゴミムシ (オサムシ科)
「キジも鳴かずば撃たれまい」ならぬ、「オサもひらねば掘られまい」というところでしょうか。
これは続けて何か出るだろうと思いきや、またしばらく何もでませんでした。
ムカデなどの前触れのあとに出たのは、顔なじみの親分衆。
スジアオゴミムシ (オサムシ科)
アオゴミムシの仲間はガス噴射システムを装備していない代わりに青臭い匂いをまき散らします。
(でもイヤな匂いではない)
ルイスくらい出てほしいなぁという願いが通じたのか、やっとオサムシが顔を出した。
ルイスオサムシ ♂(オサムシ科)
そしてやっと、常連さんも登場。
くすんだ青銅色というのでしょうか、渋い金属光沢を放っています。
アオオサムシ ♂(オサムシ科)
明日もあるので、あまり粘らず、ルイスの追加が出たところで掘り止めとしました。
それが扉の写真です。
ルイスオサムシ ♀(オサムシ科)
ただ、まだまだ溝は延々と続いていたので、またいつか試掘に来ようと思います。
さて、一夜明けて本番当日は天気も上々、集合場所の道の駅でゲスト(オサ部員)たちと合流。
前日からさらに雪は融けていたものの、峠道は避けて前日と同じルートで部活会場へ向かいました。
林道の入口に車を停めて、それぞれ装備を整えたら、部員(子供たち)とエイエイオー!
みんなやる気満々、掘る気満々で林道を進んでいきます。
ただ、オサホリ未経験者限定の部活なので、まずは掘る場所と掘り方の説明が必要。
適当な小崖があったので、こういう所がいいですと言うと、もうすぐに掘り始める部員たち。
何も出ないようなので、模範演技とばかりに土質がよさそうな所をトントンすると運よくすぐに出た。
ルイスオオゴミムシ (オサムシ科)
オサムシやゴミムシたちが、どれくらいの深さに、どのように潜っているか分かってもらえたかと。
それと、掘る場所の選び方、道具の使い方、気を付けることを説明しているそばから出始めました。
しかも本命。
アオオサムシ ♂ (オサムシ科)
ルイスオオゴミやスジアオの親分などもいくつか出たところで場所を変えました。
その後、ミイデラマンションやカマドウマンションなどを掘り出すたびにみんな大興奮。
ルイスオサムシも採れたし、貴重なハンミョウの集団越冬も観察できました。
ハンミョウ (オサムシ科)
それと、アオオサムシも多数採れたのですが、なんと7頭連続してオスでした。
アオオサムシ ♂ (オサムシ科)
恐いくらいでしたが、ゲストの一人がやっとメスを出して安心。
子供たちはまだまだ掘りたそうでしたが、予定の時間になったところで実習終了。
みなさんなかなかの収獲だったと思います。
こちらもミッションクリアできてほっとしました。
オマケ
目的地は何度も訪れているのでナビを使わなかったのですが、いつもとルートが違うため間違えた。
現在地と正しいルートを確認するため、一旦停車したのがここ。
”ドライブイン”という絶滅危惧種的な呼称にも惹かれ、ましてや”UFO”という店名はスルーしづらい。
もうそろそろお昼というタイミングでもあったので、そのままピットインしました。
ドライブインというだけあって、定食はもちろん一品料理までメニューが豊富。
(なぜかお酒のつまみも色々あった)
壁のメニュー札を眺めていたら、”遊歩(UFO)ラーメン”という、これまたスルーしづらいのが。
注文を取りに来たおばちゃんに「UFOラーメンてのはどんなのですか?」と聞いたら。
「野菜とお肉が乗ってて、あんかけになってて、それにニンニクが入っています」
「じゃそれを」と口が滑ったあと、しばらくして出てきたのがこれ。
いわゆるスタミナラーメンですかね。熱いし、多いし、みじん切りニンニクが満載。
おいしかったけれど、麺と具をやっつけるのが精いっぱいで、スープは一滴も飲めませんでした。
今日の湯加減
昨日、久しぶりにプチギックリ腰をしました。
だいたい冬は腰の調子はよくないのですが、例によって何の前触れもなく。
今日は少しだけよくなったので軽傷ですみそうです。(すんでくれ)
ところでちょっとイベントの紹介を。
グレートジャーニーで有名な関野吉晴さんが主宰するプロジェクト「地球永住計画」。
その一環で開催される「賢者に訊く」というシリーズの対談企画があります。
次回(1/19)は虫屋で画家で絵本作家の舘野鴻さんがゲスト。(オフとオンの両方で開催)
リアル会場は武蔵境です。お近くの方はぜひオフラインでご参加ください!
(ムシブロ管理人もスライドに登場するかもしれません)
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
部活、盛会でなによりでした。これまでの「虫捕り」が「昆虫採集」に進化した日としてキッズには忘れられない日となるでしょう。
by 高和です。 (2022-01-15 22:28)
昆虫採集に網じゃなくて潮干狩りみたいな道具を持って行くのが
斬新です。
家族はアサリ貝が食べれると楽しみにしてたりして。
ボブスレーみたいな参道の先をずっと進んでみたくなります。
by 響 (2022-01-18 13:31)
>高和です。さん
そうであれば、もろもろの苦労も報われるというものですね
>響さん
潮干狩りもオサホリも宝探しですね♪
ボブスレー会場はまた滑りにいってみます^^
by ぜふ (2022-01-18 22:04)
ドライブインってだけでも懐かしいのに、遊歩でUFOと、昭和に大流行した天下の当て字店名!
あっしも間違いなく入店しちゃってやすね〜ユッフォ〜!
by ぼんぼちぼちぼち (2022-01-19 18:29)
静かな山の中だと、ガス噴射の音まで聞こえるんですね。
それとも、ガス噴射の音は意外と大きい? だとすると、
やっぱり威力もあってキケンなんですね。
カマドウマンションは、ちょっとコワイ^^;。
by sakamono (2022-01-20 23:14)
>ぼんぼちぼちぼちさん
まさに昭和トラップでした。
「焼きそばとコーヒー」という小さい看板にとどめを刺されました^^
>sakamonoさん
たしかに静かですが、音もそれなりに♪
カマドウマンションの他にゲジハウスもあります^^
by ぜふ (2022-01-21 21:20)