"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
蜻蛉 2021 [トンボ]
年末恒例のトンボで振り返る一年。トンボ総集編(今年で12回目)です。
トンボを縦軸にして今シーズンの出来事(FW)を思い出すことを楽しんでいます。
最初のこのトンボも思い出深いですが、解説は本編にて。
その年のトンボのショット数あるいは種数をデータ化して見ていくと面白いかもとも思います。
今年の一番手は1月に撮影。
証拠写真しか撮れませんでしたが、越冬中の成虫個体を観察することができました。
はじめてHFで見つけたので興奮してしまい、手振れとピンボケしているうちに逃げられました。
3月になって越冬明けの個体を見つけたときは落ち着いて撮影。
四街道市の圃場の端にある湿地にて。
春も酣となると、婚姻色のターコイズブルーにお色直し。
特にオスはみごとな変身を遂げます。
メスも薄化粧を施します。
タンデムになると、二人でグラデーションの演出を見せてくれます。
春といえばのトンボをもう一種。
これも四街道市の湿地にいるだろうと探しに行きました。
これは三浦半島の某所で観察したトンボですが、この場所の発生が少なくて心配でした。
来年はまた多数の個体が観察できますように。
これは都内南部の某所にて。
クロイトトンボの仲間は、特にメスは同定が大変困難ですが、図鑑と首っ引きで確認しました。
オスは比較的わかりやすい。
まさにブラックボディ。
クロイトトンボでなくてもイトトンボの同定は簡単ではありません。
これもちょっと難問でした。
イトトンボの仲間は、雌雄はもちろん、成熟度や季節によって色や模様が変化するものがいるのです。
ところで、この日はイトトンボではなく、このトンボを観察するのが目的でした。
幸運にもあっさり見つかりましたが、カメラの設定に手間取ってあたふたしたことを覚えています。
メスも一瞬現れたものの、あっさり撮り逃がしました。
オスは縄張りをもっているのでじっくり撮影できます。一眼レフにて。
4月末、師匠に誘われて裏高尾へ。
カミキリムシが狙いでしたが、この時期、この場所でのレギュラーにも会えました。
扉の写真の子と同種ですが、まったく色が違うのは前述のとおりです。
5月。
久しぶりにHFへ。
いきなり団体さんのお出迎え。7頭すべてオスだと思います。
北斗七星になってくれないかとしばし待ちましたが叶わず。
ここ数年、HFでは減ったと思われるトンボたちも複数観察できてホッとしました。
そうそう、カワトンボも変異がありますね。
同じオスでも褐色型というかオレンジ色の翅のも。
この個体はヒッカケ問題。オスかメスかどっちでしょう。
前出のように、オスは翅の縁紋が赤いのですが、この子は白いのでメスかと思いきや。
未成熟なので体色も緑色で縁紋も白いですが、尾端を見ると分かるとおり立派なオスです。
5月はトンボ熱に浮かされてボウソウを駆け回りました。
ところが、かなり期待して訪れた外房の某沼は肩透かし。
やっと見つけた一頭がこの子でした。
アオイトトンボとオオアオイトトンボの違いも分かりづらく、この子も未成熟なので迷いました。
この子はあらためて見ると、どっちだっけ?となって、当時の記事を読み返して確認しました。
同所にいたこのトンボのメスとよく似ているのです。
この個体は半熟で、どっちか判別できませんでした。
外房方面へも何回か行きました。
バードサンクチュアリならぬトンボサンクチュアリのような場所を訪れた日のこと。
まず出迎えてくれたのはツタンカーメンカラーのトンボ。
サナエトンボも発生しはじめる季節です。
お目当ては、昨年このエリアで観察できたこのトンボでした。
普通色はこんな装い。
この時たしか、なかなかメスが見つけられなくて焦ったと記憶。
すっかり巡回ルートが確立しているのですが、初訪の池に寄ってから次のポイントへ。
ここはイトトンボたちのサンクチュアリで数種類が観察できます。
でもちょっと数が少なかった気がします。
次の2種は当時の記事でも並べて掲載し、”見比べると分かりやすいですね”と書いていましたが。
分かりやすくはなかったですね・・
少なくとも複数アングルで比較しないとムリだと反省。
6月。
HF経由でふらっと東総方面へ行き、とある湿地を散策しているとゼフの楽園を発見。
気を良くし、欲張ってヤンマを探しにさらに東へ移動したのですが。
その沼で観察できたヤンマはウチワヤンマだけでした。
いや、正確にはウチワヤンマはヤンマじゃないんですよね。
この子たちは大勢いました。
ヤンマには会えなかったのですが、これはうれしい想定外。
メスにだけ時々翅に帯紋が現れるのです。
数年ぶりに見られました。
7月。
あるトンボに会いたくて、お江戸の川(江戸川ではない)の河川敷へ。
半日粘りましたが結局、発見はできなかったので記事にはしませんでした。
そこで観察できたのはこの子たち。
メスもいるだろうと探したのですが見つからず。
見つかったのは意外にも別種のメス。
少し時期が遅かったかもしれないので、また来シーズン再訪できたらいいなと。
ボウソウへHくんとトンボ対決しにも出かけました。
山中の沢沿いで想定外にでくわしたヤンマ。
ボウソウマチュピチュではレギュラーメンバーと対戦。
とまっているところを狙ったのでゲームとは言えませんが・・
対戦相手はあくまでヤンマ。
勝負の判定は、一撃でネットインできるかどうか。
この子との勝負には勝ちました。
7月末は第2HFへ。
ヤマユリとキツネノカミソリが見頃でしたが、この子と絡めて。
今年は梅雨が二度あったような夏でしたね。
8月。
次々とやってくる台風の間隙をついて、また外房方面へでかけました。
その甲斐あってか、というかトンボのサンクチュアリではこの子たちが大勢雨宿りしていました。
池から林縁に退避してきていたので撮影しやすかった。
5月に訪れたとき以来、この子にも会えました。
メスも観察できたのですが、撮らせてくれたのは一枚だけで、それは掲載済み。
巡回ルートを辿ったあと、最後に寄り道した堰で見かけた子。
飛んでいるのはよく見かけますが、なかなかとまってくれないので意外に写真が少ない種です。
今夏はどうもビタミンTが不足気味で、2週続けてお江戸の某公園へトンボを見にも行きました。
ギンヤンマやウチワヤンマも含め、顔見知りには大勢会えたのですが、初対面は叶わず。
未熟個体の見極め練習は少しできたかな。
これはあまり自信ありませんが、オスの半熟個体かと。
8月末には別件で神奈川~埼玉~長野と遠征しました。
丹沢の尾根で熱風に煽られながら、頭上を見上げ続けていたとき、あきれ顔で見下ろしていた子。
ツマグロ型になるのはメスだけ。
これは10月にHFで撮影したオスですが、まったく似てないですよね。
場所を移動した先の森の中でも見上げ続けました。
結局、本命はボウズでした。
9月のはじめ、ひょんなことから裏高尾へ行くことに。
何も狙いはなく、何がいるかなぁという、ゆるい探虫行でしたがこの子たちに会えて満足でした。
帰り際にメスも観察できました。
9月も別件で山梨~長野~神奈川と遠征。
中北のはじめて訪れた森の中で観察したのが扉の写真のこのトンボでした。
しかも、そこは3種の成虫越冬トンボが同所的に棲息するポイントだったのです。
そういう場所を偶然見つけられただけでも遠征した甲斐があったというもの。
よほど越冬に適しているのでしょうけれど、とにかく人気はない場所でした。
さらに幸運にも、この遠征の本命は大漁。
帰り道に寄ったとある山腹でも1種だけでしたが観察できました。
水路沿いではこの子が遊んでくれました。
一勝一敗でした。
10月のはじめ。
今シーズンのトンボ対決の最終戦をとHくんに誘われていつもの試合会場へ。
しかし待てど暮らせど対戦相手は現れませんでした。
今年の残暑は例年よりも緩く、急に涼しくなってしまったからだったのかも。
(この日も曇りがちでちょっと涼しかった)
出待ちをしながら撮影したのも扉の写真と同種。
それと常連さんたち。
トンボ採りが目的ではなかったのですが、最終戦は別の日に内房方面での試合となりました。
有終の美を飾りました。
その日はもう一種、美男子に会えました。
現在のタイトルバナーのトンボです。
いつもはショット数が多いのに、なぜか今シーズンは写真が少ないトンボ。
HFの訪問回数が少なかったことも大きな要因だと思いますが。
チバでも12月中旬まで見られるのが普通ですが、今年は11月のショットが最後でした。
このトンボも観察機会や観察数が少なかったわけではなく、単にカメラが向かなかっただけでしょう。
でも、この個体はとても思い出深く、今年の締めくくりにぴったり。
小春日和の陽射しが降り注ぐ谷津田の畔で、Hくんと二人並んで食べていたお弁当を見に来た子。
今年はあまり初見のトンボに会えませんでしたが、トンボ運はあったように思います。
来年もたっぷりビタミンTが摂れますように。
本編を書き終わって読み返すと、レギュラーメンバーが一種いないことに気が付きました。
フォトライブラリを探していたら撮っていたので追加します。
敗者復活?
東総方面へ新規開拓しに行き、ひたすら延々と水路を辿り続けた日のことでした。
今日の湯加減
トンボを縦軸にして今シーズンの出来事(FW)を思い出すことを楽しんでいます。
最初のこのトンボも思い出深いですが、解説は本編にて。
9.21撮影 ホソミイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
その年のトンボのショット数あるいは種数をデータ化して見ていくと面白いかもとも思います。
今年の一番手は1月に撮影。
証拠写真しか撮れませんでしたが、越冬中の成虫個体を観察することができました。
1.16撮影 ホソミオツネントンボ ♀(アオイトトンボ科)
はじめてHFで見つけたので興奮してしまい、手振れとピンボケしているうちに逃げられました。
3月になって越冬明けの個体を見つけたときは落ち着いて撮影。
四街道市の圃場の端にある湿地にて。
3.14撮影 ホソミオツネントンボ ♀(アオイトトンボ科)
春も酣となると、婚姻色のターコイズブルーにお色直し。
特にオスはみごとな変身を遂げます。
4.4撮影 ホソミオツネントンボ ♂(アオイトトンボ科)
メスも薄化粧を施します。
タンデムになると、二人でグラデーションの演出を見せてくれます。
3.14撮影 ホソミオツネントンボ ペア(アオイトトンボ科)
春といえばのトンボをもう一種。
これも四街道市の湿地にいるだろうと探しに行きました。
4.3撮影 シオヤトンボ ♀(トンボ科)
これは三浦半島の某所で観察したトンボですが、この場所の発生が少なくて心配でした。
来年はまた多数の個体が観察できますように。
4.18撮影 アサヒナカワトンボ ♀ 未成熟 (カワトンボ科)
これは都内南部の某所にて。
クロイトトンボの仲間は、特にメスは同定が大変困難ですが、図鑑と首っ引きで確認しました。
4.24撮影 クロイトトンボ ♀ (イトトンボ科)
オスは比較的わかりやすい。
まさにブラックボディ。
4.24撮影 クロイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
クロイトトンボでなくてもイトトンボの同定は簡単ではありません。
これもちょっと難問でした。
4.24撮影 アオモンイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
イトトンボの仲間は、雌雄はもちろん、成熟度や季節によって色や模様が変化するものがいるのです。
ところで、この日はイトトンボではなく、このトンボを観察するのが目的でした。
幸運にもあっさり見つかりましたが、カメラの設定に手間取ってあたふたしたことを覚えています。
4.24撮影 ヨツボシトンボ ♂ (トンボ科)
メスも一瞬現れたものの、あっさり撮り逃がしました。
オスは縄張りをもっているのでじっくり撮影できます。一眼レフにて。
同上
4月末、師匠に誘われて裏高尾へ。
カミキリムシが狙いでしたが、この時期、この場所でのレギュラーにも会えました。
4.30撮影 ホソミイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
扉の写真の子と同種ですが、まったく色が違うのは前述のとおりです。
5月。
久しぶりにHFへ。
いきなり団体さんのお出迎え。7頭すべてオスだと思います。
5.1撮影 シオヤトンボ (トンボ科)
北斗七星になってくれないかとしばし待ちましたが叶わず。
ここ数年、HFでは減ったと思われるトンボたちも複数観察できてホッとしました。
5.1撮影 ニホンカワトンボ ♂ (カワトンボ科)
そうそう、カワトンボも変異がありますね。
同じオスでも褐色型というかオレンジ色の翅のも。
5.1撮影 同上
この個体はヒッカケ問題。オスかメスかどっちでしょう。
5.2撮影 同上
前出のように、オスは翅の縁紋が赤いのですが、この子は白いのでメスかと思いきや。
未成熟なので体色も緑色で縁紋も白いですが、尾端を見ると分かるとおり立派なオスです。
5月はトンボ熱に浮かされてボウソウを駆け回りました。
ところが、かなり期待して訪れた外房の某沼は肩透かし。
やっと見つけた一頭がこの子でした。
5.3撮影 アオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
アオイトトンボとオオアオイトトンボの違いも分かりづらく、この子も未成熟なので迷いました。
同上 (同一個体)
この子はあらためて見ると、どっちだっけ?となって、当時の記事を読み返して確認しました。
5.4撮影 アジアイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
同所にいたこのトンボのメスとよく似ているのです。
5.4撮影 アオモンイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
この個体は半熟で、どっちか判別できませんでした。
外房方面へも何回か行きました。
バードサンクチュアリならぬトンボサンクチュアリのような場所を訪れた日のこと。
まず出迎えてくれたのはツタンカーメンカラーのトンボ。
5.8撮影 アオイトトンボ ♀ 未成熟 (アオイトトンボ科)
サナエトンボも発生しはじめる季節です。
5.8撮影 ヤマサナエ (サナエトンボ科)
お目当ては、昨年このエリアで観察できたこのトンボでした。
5.8撮影 ハラビロトンボ ♂ 黒化型(トンボ科)
普通色はこんな装い。
5.8撮影 ハラビロトンボ ♂(トンボ科)
この時たしか、なかなかメスが見つけられなくて焦ったと記憶。
5.8撮影 ハラビロトンボ ♀(トンボ科)
すっかり巡回ルートが確立しているのですが、初訪の池に寄ってから次のポイントへ。
ここはイトトンボたちのサンクチュアリで数種類が観察できます。
5.8撮影 アオモンイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
でもちょっと数が少なかった気がします。
5.8撮影 クロイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
次の2種は当時の記事でも並べて掲載し、”見比べると分かりやすいですね”と書いていましたが。
5.8撮影 アオモンイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
分かりやすくはなかったですね・・
5.8撮影 アジアイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
少なくとも複数アングルで比較しないとムリだと反省。
6月。
HF経由でふらっと東総方面へ行き、とある湿地を散策しているとゼフの楽園を発見。
気を良くし、欲張ってヤンマを探しにさらに東へ移動したのですが。
その沼で観察できたヤンマはウチワヤンマだけでした。
いや、正確にはウチワヤンマはヤンマじゃないんですよね。
6.12撮影 ウチワヤンマ ♂ (サナエトンボ科)
この子たちは大勢いました。
6.12撮影 コシアキトンボ ♂ (上) と コフキトンボ ♂ (トンボ科)
ヤンマには会えなかったのですが、これはうれしい想定外。
6.12撮影 コフキトンボ ♀ オビトンボ型 (トンボ科)
メスにだけ時々翅に帯紋が現れるのです。
数年ぶりに見られました。
7月。
あるトンボに会いたくて、お江戸の川(江戸川ではない)の河川敷へ。
半日粘りましたが結局、発見はできなかったので記事にはしませんでした。
そこで観察できたのはこの子たち。
7.12撮影 アオモンイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
メスもいるだろうと探したのですが見つからず。
見つかったのは意外にも別種のメス。
7.12撮影 アジアイトトンボ ♀ (イトトンボ科)
少し時期が遅かったかもしれないので、また来シーズン再訪できたらいいなと。
ボウソウへHくんとトンボ対決しにも出かけました。
山中の沢沿いで想定外にでくわしたヤンマ。
7.17撮影 ネアカヨシヤンマ ♀(ヤンマ科)
ボウソウマチュピチュではレギュラーメンバーと対戦。
7.17撮影 タイワンウチワヤンマ ♂ (サナエトンボ科)
とまっているところを狙ったのでゲームとは言えませんが・・
7.17撮影 ショウジョウトンボ ♂(トンボ科)
対戦相手はあくまでヤンマ。
勝負の判定は、一撃でネットインできるかどうか。
この子との勝負には勝ちました。
7.17撮影 ギンヤンマ ♂ (ヤンマ科)
7月末は第2HFへ。
ヤマユリとキツネノカミソリが見頃でしたが、この子と絡めて。
7.23撮影 アキアカネ (トンボ科)
今年は梅雨が二度あったような夏でしたね。
8.1撮影 同上
8月。
次々とやってくる台風の間隙をついて、また外房方面へでかけました。
その甲斐あってか、というかトンボのサンクチュアリではこの子たちが大勢雨宿りしていました。
8.9撮影 クロイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
池から林縁に退避してきていたので撮影しやすかった。
8.9撮影 クロイトトンボ ♀ (イトトンボ科)
5月に訪れたとき以来、この子にも会えました。
8.9撮影 オオイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
メスも観察できたのですが、撮らせてくれたのは一枚だけで、それは掲載済み。
巡回ルートを辿ったあと、最後に寄り道した堰で見かけた子。
8.9撮影 ウスバキトンボ ♀ (トンボ科)
飛んでいるのはよく見かけますが、なかなかとまってくれないので意外に写真が少ない種です。
今夏はどうもビタミンTが不足気味で、2週続けてお江戸の某公園へトンボを見にも行きました。
8.22撮影 チョウトンボ (トンボ科)
ギンヤンマやウチワヤンマも含め、顔見知りには大勢会えたのですが、初対面は叶わず。
未熟個体の見極め練習は少しできたかな。
8.28撮影 アジアイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
これはあまり自信ありませんが、オスの半熟個体かと。
8.28撮影 アオモンイトトンボ ♂ 未成熟 (イトトンボ科)
8月末には別件で神奈川~埼玉~長野と遠征しました。
丹沢の尾根で熱風に煽られながら、頭上を見上げ続けていたとき、あきれ顔で見下ろしていた子。
8.30撮影 マユタテアカネ ♀ ツマグロ型 (トンボ科)
ツマグロ型になるのはメスだけ。
これは10月にHFで撮影したオスですが、まったく似てないですよね。
10.2撮影 マユタテアカネ ♂ (トンボ科)
場所を移動した先の森の中でも見上げ続けました。
8.30撮影 アキアカネ ♂ (トンボ科)
結局、本命はボウズでした。
9月のはじめ、ひょんなことから裏高尾へ行くことに。
何も狙いはなく、何がいるかなぁという、ゆるい探虫行でしたがこの子たちに会えて満足でした。
9.5撮影 ミヤマアカネ ♂ (トンボ科)
帰り際にメスも観察できました。
9.5撮影 ミヤマアカネ ♀ (トンボ科)
9月も別件で山梨~長野~神奈川と遠征。
中北のはじめて訪れた森の中で観察したのが扉の写真のこのトンボでした。
9.21撮影 ホソミイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
しかも、そこは3種の成虫越冬トンボが同所的に棲息するポイントだったのです。
9.21撮影 オツネントンボ ♀ (イトトンボ科)
そういう場所を偶然見つけられただけでも遠征した甲斐があったというもの。
9.21撮影 ホソミオツネントンボ ♂ (イトトンボ科)
よほど越冬に適しているのでしょうけれど、とにかく人気はない場所でした。
さらに幸運にも、この遠征の本命は大漁。
帰り道に寄ったとある山腹でも1種だけでしたが観察できました。
9.22撮影 ホソミオツネントンボ ♀ (イトトンボ科)
水路沿いではこの子が遊んでくれました。
9.22撮影 ミルンヤンマ ♂ (ヤンマ科)
一勝一敗でした。
10月のはじめ。
今シーズンのトンボ対決の最終戦をとHくんに誘われていつもの試合会場へ。
しかし待てど暮らせど対戦相手は現れませんでした。
今年の残暑は例年よりも緩く、急に涼しくなってしまったからだったのかも。
(この日も曇りがちでちょっと涼しかった)
出待ちをしながら撮影したのも扉の写真と同種。
10.3撮影 ホソミイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
それと常連さんたち。
10.3撮影 アオモンイトトンボ ペア (イトトンボ科)
トンボ採りが目的ではなかったのですが、最終戦は別の日に内房方面での試合となりました。
10.10撮影 ギンヤンマ ♂ (ヤンマ科)
有終の美を飾りました。
その日はもう一種、美男子に会えました。
10.10撮影 アオイトトンボ ♂ (アオイトトンボ科)
現在のタイトルバナーのトンボです。
いつもはショット数が多いのに、なぜか今シーズンは写真が少ないトンボ。
HFの訪問回数が少なかったことも大きな要因だと思いますが。
10.2撮影 オオアオイトトンボ ♂ (アオイトトンボ科)
チバでも12月中旬まで見られるのが普通ですが、今年は11月のショットが最後でした。
11.26撮影 同上
このトンボも観察機会や観察数が少なかったわけではなく、単にカメラが向かなかっただけでしょう。
でも、この個体はとても思い出深く、今年の締めくくりにぴったり。
小春日和の陽射しが降り注ぐ谷津田の畔で、Hくんと二人並んで食べていたお弁当を見に来た子。
11.28撮影 ナツアカネ ♀ (トンボ科)
今年はあまり初見のトンボに会えませんでしたが、トンボ運はあったように思います。
来年もたっぷりビタミンTが摂れますように。
オマケ
本編を書き終わって読み返すと、レギュラーメンバーが一種いないことに気が付きました。
フォトライブラリを探していたら撮っていたので追加します。
敗者復活?
5.30撮影 ハグロトンボ ♀ (カワトンボ科)
東総方面へ新規開拓しに行き、ひたすら延々と水路を辿り続けた日のことでした。
今日の湯加減
今日はオサホリに行こうと思っていたのですが、天気予報が当たり起きたら雨。
でも(これも予報どおり)お昼前からは陽が射してきました。
冬至が過ぎてまさに一陽来復。散歩をしているとぽかぽか陽気でした。
近所の小学校を通りがかると、太鼓の音と何やら口上の声が聞こえてきました。
よく見ると、校庭の片隅で紙芝居をしているのでした。
何かの行事の中の演目なのでしょうけど、実演しているのはほんと久しぶりに見ました。
午後はT.K.さんのオンラインセミナーを聴講して、年賀状を印刷しようとしたら。
プリンターのランプが点滅・・・メーカーのサイトで確認したら、インク切れではなく故障とな。
修理に出していたら間に合うわけがありません・・どうしよう・・
ともかく皆さん、佳いお年をお迎えください。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ゼフさん、
毎回、色々とトンボの世界を案内して下さりありがとうございます。オニヤンマにギンヤンマ、アカトンボ、オハグロ程度の認識だった高和にとっては、毎回「眼から鱗」でした。
今回はハラビロの黒化型か印象に残りました。一瞬凄みを感じドッキリでした。チョウトンボはモネの「睡蓮」を想いおこしました。
22年もたくさんの虫たちとの逢瀬がかないますよう!
by 高和です。 (2021-12-26 05:11)
こんにちは^^
ホソミオツネントンボ、思い出しました。
オツネンとは冬を越すという意味でしたね^^
イトトンボは色が変わるのですね。未成熟だと色が違うので、別のトンボと思ってしまいそうです。
カワトンボは栃木県を訪れた時に会う事が出来ました。
今年はこちらにお邪魔して、大好きなイトトンボを沢山拝見できて、幸せでした。
来る年も又楽しみにしております。
佳いお年をお迎えくださいませ。
by いろは (2021-12-26 15:27)
>高和です。さん
ハラビロトンボやギンヤンマは観察する機会がボウソウでは増えている気がします
チョウトンボオニヤンマは減っている気が・・
増減消長はあると思いますが来年は初対面が増えますように。
>いろはさん
イトントンボに限らず装いを変える種が多いですね
観察・撮影していて面白い虫です
また多様性高くご紹介できることを祈るばかりです
by ぜふ (2021-12-27 20:56)
トンボって、つくづく美しい虫だなあと思いやした。
こうやって色んな種類を見比べると、違いがよく解って楽しいでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-29 20:30)
タイトルバナーにもなっているというアオイトトンボの写真、
美男子という感じ、私にも分かるような気がします^^;。
イトトンボのメタリックに輝く感じって、ホント美しいですね。
1年の間に撮った写真を見返すと、その時の事々が思い出されるでしょうか。
喪中のため、新年のご挨拶は控えさせていただきますが、
本年もよろしくお願いいたします。
by sakamono (2022-01-01 10:14)
>ぼんぼちぼちぼちさん
トンボはフォトジェニックでもあるのでカメラが向きます。
それと自然の指標虫でもありますね。
>sakamonoさん
アップでよく見ると、ハッとする虫がいますがこれもそうですね。
と言いつつ、元旦からバナーが変わります。申し訳ありません^^;
トンボは一年を振り返る横串にぴったりです。ムシブロゆえですが。
今年もごひいきにしていただければ幸いです。
by ぜふ (2022-01-01 12:49)