"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
津々堰々 [探虫行]
先日の「ゴミ湿地を探せ」は内房編でしたが、今回は外房編です。
どうも今年はゴミムシの成果が上がらないので、まだまだゴミムシ熱冷めやらず。
でももう今シーズンはきびしいので、来シーズンに向けてのロケハンということで。
とにかくボウソウローラーして、途中こんなところにも寄りました。
トンボ目当てではなく、たまたま通りすがっただけです。
向かうは五輪のサーフィン会場にもなった一宮町方面。
ルートはいくつもあるのですが、K20大網白里街道に入り、途中から外房有料道路へ。
茂原から一旦R128に入りましたが、距離優占設定のナビは茂原駅の手前から白子方面へ行けという。
おそらく駅の東側を通ってK293に入ってしばらく南下すると、またR128に合流。
上総一ノ宮の玉前神社の入口を通過し、東浪見を過ぎ、太東の海岸線に出る手前で急に右折指示。
国道からいきなり細い未舗装路へ進入して不安でしたが、目的地はすぐそこらしい。
低い丘を越えて林を抜けると、突然こんな社が現れたので休憩がてら停車しました。
説明板を見ると、玉前神社の元宮というべき社なのだそう。
こんな所にひっそりと建っていることは勿論、存在自体も知らなかったけれど参拝しておきました。
(もちろん虫運を祈って)
再出発してほどなく第一の目的地に設定した場所に到着。
しかしここは湿地ではなく、ただの田んぼでした。
大きな堰が近くにあるはずなので、GoogleMapでルートを確認して、細い農道を辿ると。
岬町にある双子堰の一つ、椎木堰の北端にたどり着きました。
しかし辺りに湿原は形成されていないようだし、周囲を辿れる道もありませんでした。
早々に離脱しようと思いましたが、ダメモトで双子の片割れにも行ってみることに。
東西に並んであるのに、一旦国道まで戻って少し南下してからアプローチする必要がありました。
また、椎木堰よりもさらに細い森の中の小道を走っていき、突き当りまで行っても堰は見えない。
ちょっと意地になって崖をよじ登って細い丘の尾根に立つと、やっと中原堰が見渡せました。
ここも湿原はなく、そもそも水辺に近づくこともできないので、一も二もなく撤収の判断。
藪漕ぎしながらベニシジミ号へ戻りました。
次に向かったのは同じくいすみ市にある堰で、さらに南下して夷隅川を渡り、やや内陸に入ります。
岬町鴨根の浄水場のある大きな堰ではなく、その西にある名もない小堰を目的地にしました。
外房によくある典型的な、三方を森に囲まれている灌漑用の溜池。
堰の土手にあがるとこんな景色。
ここも湿地はありませんでした。
ところで、以降、似たような景色が延々と続きますので、堰に興味ない場合は全スルーしてください。
ちなみに、この堰は外周に入ることができましたが、すぐに行き止まりでこんな標識が。
南房総ではキョンの被害が以前から問題になっていましたが、どんどん拡大しているようです。
西隣の岬町嘉谷の谷津田の奥へ。
この地域は谷津田が多く、小規模な灌漑用堰が点在します。
反対は耕作放棄地。
そのまた隣の谷津田、同じく岬町嘉谷の堰。
反対側は藪だったので省略。
さらに隣町の細尾の堰へ。
この堰の下流側は小さな湿地になっていましたが、水辺へ近寄る道は見当たらず。
とっとと次へ向かいます。
いすみ市ローラーは続きます。
新田野という地域に向けて南下していると、見たことのある風景になりました。
このまま進むとあるはず、と思ったのが、扉の写真の場所。
トンボ沼でした。
しかし、木道が老朽化したようで、沼の中へは全面進入禁止。
ただ、もうここは名前ばかりでトンボの種は少なく、来るたびにがっかりさせられる。
でもちょうどお昼時だったので、沼の反対側へ廻ってベニシジミ号をとめました。
前日に西日暮里で買って、食べ損ねたサンドイッチを食べながら小休止。
木道は直さなくていいから、ウシガエルやザリガニの駆除に予算を投入すればいいのにと思いつつ。
(完全駆除は至難でしょうけど)
アカネたちすらほとんど見当たらないトンボ沼を後にしました。
何となくテンションが下がってしまい、新田野の巡回はやめて、一転北上することに。
夷隅川の北岸の松丸という地域へ。
ここも外周は辿れず、反対側はこんな様子。
すぐ西隣に三つ子堰がありましたが、今ひとつ。
反対側は田んぼが広がっていましたが、湿地は見えません。
さらに西隣に中規模な堰がありました。
ところが周囲の田んぼは逆に小規模。
堰の縁を半周できたので歩いてみましたが特に収獲なしでした。
さらにテンションが下がりつつ、どうしようかと一人作戦会議。
そうだ、イトトンボたちの蓮田を目指しながらこのまま北上しようということにして再出発。
とその前に、荻原という地区の北にある、奥まった堰が気になったので寄り道。
奥に木道が見えるので、ここは外周を辿ることができそう。
反対側はこんな様子でした。
狭い外周路の一部は山側が崖になっている箇所もありましたが、小さい岩が多くて乾いている。
木道に見えたのは丸木橋でした。
と、そこへ何かが着陸した。
シオカラトンボならいざ知らず、平らな場所にとまることは珍しい。
この日はじめて観察した虫ではありませんでしたが、やっと収獲らしい写真が撮れてよかった。
堰の奥側からの景色はこんな感じ。
まもなく行き止まりになり、弁財様の小さな祠をお参りしてUターン。
木道のところまで来ると、今度は産卵場所を探すペアがいてくれました。
またしばらく北上し、山菜採りのおばちゃんたちに出会ったのを思い出す堰でも記念写真。
スルーしかかったけれど、イトトンボの蓮田の手前、休耕田だったところが湿地になっていました。
緊急停車して忘れないように記録。
反対側も。
まもなく蓮田に到着。
トンボたちが賑やかに飛び交う夏に、こんな景色は想像できなかったけれど、ワビサビの静けさ。
蓮田の奥の耕作放棄地の様子だけ確認しに行きました。
こちらは湿地化はしてないものの、ゴミムシたちの運動場のイメージはありました。
以上のように散々堰巡りをしたのに、見つけた湿地は通り過ぎかけた一か所のみ。
トホホな成果でしたが、実はこの日は別の用事があり、まだ陽は高いものの急いで帰路につきました。
この日、一旦帰宅した後、着替えて電車でお江戸へと向かいました。
降りた駅は水道橋。
目的は東京ドームシティのGallery AaMoで開催されていた天野尚さんの写真展とこれを見ること。
写真よりむしろ、アクアリウム制作の方が有名のような気がします。
さまざまなテーマでさまざまな植物と魚が配われていました。
中でも圧巻だったのは、このアクアリウムタワー。
もはやアクアリウムというよりも、水族館の中の展示水槽でした。
水の中の錦秋とでも言いたいような風情の作品も目を惹きました。
魚ではなく、ゲンちゃんたちを泳がせてみたい。
先日、23日はインセクトフェアが開催されました。
昨年は開催されなかったので2年ぶりで、しかもいつもと違い会期は一日限り。
そういうわけで、会場は大盛況で大混雑でした。
標本の購入はガマンしましたが、2年分の散財をしてしまいました。
でも、いつもと比べて生き虫の出品が少なかったと思います。(クワガタ類は別として)
今日の湯加減
どうも今年はゴミムシの成果が上がらないので、まだまだゴミムシ熱冷めやらず。
でももう今シーズンはきびしいので、来シーズンに向けてのロケハンということで。
とにかくボウソウローラーして、途中こんなところにも寄りました。
トンボ目当てではなく、たまたま通りすがっただけです。
向かうは五輪のサーフィン会場にもなった一宮町方面。
ルートはいくつもあるのですが、K20大網白里街道に入り、途中から外房有料道路へ。
茂原から一旦R128に入りましたが、距離優占設定のナビは茂原駅の手前から白子方面へ行けという。
おそらく駅の東側を通ってK293に入ってしばらく南下すると、またR128に合流。
上総一ノ宮の玉前神社の入口を通過し、東浪見を過ぎ、太東の海岸線に出る手前で急に右折指示。
国道からいきなり細い未舗装路へ進入して不安でしたが、目的地はすぐそこらしい。
低い丘を越えて林を抜けると、突然こんな社が現れたので休憩がてら停車しました。
玉前神社末社 神洗神社
説明板を見ると、玉前神社の元宮というべき社なのだそう。
こんな所にひっそりと建っていることは勿論、存在自体も知らなかったけれど参拝しておきました。
(もちろん虫運を祈って)
再出発してほどなく第一の目的地に設定した場所に到着。
しかしここは湿地ではなく、ただの田んぼでした。
大きな堰が近くにあるはずなので、GoogleMapでルートを確認して、細い農道を辿ると。
岬町にある双子堰の一つ、椎木堰の北端にたどり着きました。
しかし辺りに湿原は形成されていないようだし、周囲を辿れる道もありませんでした。
早々に離脱しようと思いましたが、ダメモトで双子の片割れにも行ってみることに。
東西に並んであるのに、一旦国道まで戻って少し南下してからアプローチする必要がありました。
また、椎木堰よりもさらに細い森の中の小道を走っていき、突き当りまで行っても堰は見えない。
ちょっと意地になって崖をよじ登って細い丘の尾根に立つと、やっと中原堰が見渡せました。
ここも湿原はなく、そもそも水辺に近づくこともできないので、一も二もなく撤収の判断。
藪漕ぎしながらベニシジミ号へ戻りました。
次に向かったのは同じくいすみ市にある堰で、さらに南下して夷隅川を渡り、やや内陸に入ります。
岬町鴨根の浄水場のある大きな堰ではなく、その西にある名もない小堰を目的地にしました。
外房によくある典型的な、三方を森に囲まれている灌漑用の溜池。
堰の土手にあがるとこんな景色。
ここも湿地はありませんでした。
ところで、以降、似たような景色が延々と続きますので、堰に興味ない場合は全スルーしてください。
ちなみに、この堰は外周に入ることができましたが、すぐに行き止まりでこんな標識が。
南房総ではキョンの被害が以前から問題になっていましたが、どんどん拡大しているようです。
西隣の岬町嘉谷の谷津田の奥へ。
この地域は谷津田が多く、小規模な灌漑用堰が点在します。
反対は耕作放棄地。
そのまた隣の谷津田、同じく岬町嘉谷の堰。
反対側は藪だったので省略。
さらに隣町の細尾の堰へ。
この堰の下流側は小さな湿地になっていましたが、水辺へ近寄る道は見当たらず。
とっとと次へ向かいます。
いすみ市ローラーは続きます。
新田野という地域に向けて南下していると、見たことのある風景になりました。
このまま進むとあるはず、と思ったのが、扉の写真の場所。
トンボ沼でした。
しかし、木道が老朽化したようで、沼の中へは全面進入禁止。
ただ、もうここは名前ばかりでトンボの種は少なく、来るたびにがっかりさせられる。
でもちょうどお昼時だったので、沼の反対側へ廻ってベニシジミ号をとめました。
前日に西日暮里で買って、食べ損ねたサンドイッチを食べながら小休止。
木道は直さなくていいから、ウシガエルやザリガニの駆除に予算を投入すればいいのにと思いつつ。
(完全駆除は至難でしょうけど)
アカネたちすらほとんど見当たらないトンボ沼を後にしました。
何となくテンションが下がってしまい、新田野の巡回はやめて、一転北上することに。
夷隅川の北岸の松丸という地域へ。
ここも外周は辿れず、反対側はこんな様子。
すぐ西隣に三つ子堰がありましたが、今ひとつ。
反対側は田んぼが広がっていましたが、湿地は見えません。
さらに西隣に中規模な堰がありました。
ところが周囲の田んぼは逆に小規模。
堰の縁を半周できたので歩いてみましたが特に収獲なしでした。
さらにテンションが下がりつつ、どうしようかと一人作戦会議。
そうだ、イトトンボたちの蓮田を目指しながらこのまま北上しようということにして再出発。
とその前に、荻原という地区の北にある、奥まった堰が気になったので寄り道。
奥に木道が見えるので、ここは外周を辿ることができそう。
反対側はこんな様子でした。
狭い外周路の一部は山側が崖になっている箇所もありましたが、小さい岩が多くて乾いている。
木道に見えたのは丸木橋でした。
と、そこへ何かが着陸した。
シオカラトンボならいざ知らず、平らな場所にとまることは珍しい。
オオアオイトトンボ (アオイトトンボ科)
この日はじめて観察した虫ではありませんでしたが、やっと収獲らしい写真が撮れてよかった。
堰の奥側からの景色はこんな感じ。
まもなく行き止まりになり、弁財様の小さな祠をお参りしてUターン。
木道のところまで来ると、今度は産卵場所を探すペアがいてくれました。
同上 ペア
またしばらく北上し、山菜採りのおばちゃんたちに出会ったのを思い出す堰でも記念写真。
スルーしかかったけれど、イトトンボの蓮田の手前、休耕田だったところが湿地になっていました。
緊急停車して忘れないように記録。
反対側も。
まもなく蓮田に到着。
トンボたちが賑やかに飛び交う夏に、こんな景色は想像できなかったけれど、ワビサビの静けさ。
蓮田の奥の耕作放棄地の様子だけ確認しに行きました。
こちらは湿地化はしてないものの、ゴミムシたちの運動場のイメージはありました。
以上のように散々堰巡りをしたのに、見つけた湿地は通り過ぎかけた一か所のみ。
トホホな成果でしたが、実はこの日は別の用事があり、まだ陽は高いものの急いで帰路につきました。
オマケ
この日、一旦帰宅した後、着替えて電車でお江戸へと向かいました。
降りた駅は水道橋。
目的は東京ドームシティのGallery AaMoで開催されていた天野尚さんの写真展とこれを見ること。
写真よりむしろ、アクアリウム制作の方が有名のような気がします。
さまざまなテーマでさまざまな植物と魚が配われていました。
中でも圧巻だったのは、このアクアリウムタワー。
もはやアクアリウムというよりも、水族館の中の展示水槽でした。
水の中の錦秋とでも言いたいような風情の作品も目を惹きました。
魚ではなく、ゲンちゃんたちを泳がせてみたい。
オマケ その2
先日、23日はインセクトフェアが開催されました。
昨年は開催されなかったので2年ぶりで、しかもいつもと違い会期は一日限り。
そういうわけで、会場は大盛況で大混雑でした。
標本の購入はガマンしましたが、2年分の散財をしてしまいました。
でも、いつもと比べて生き虫の出品が少なかったと思います。(クワガタ類は別として)
今日の湯加減
今日は一日、事務処理デイとするつもりでしたが、あまりに天気がよくて午前中だけちょっと巡回。
しかし、帰り道はまた今日もとてつもない強風で、せっかくののんびりムードが吹っ飛びました。
でも、上記の写真でお気づきかもしれませんが、またゲンちゃんたちが増えました。
開場と同時に出品している方のブースへまっしぐら。それでもすでに半分は売約済みでした。
少し大きめの水槽も新しく購入して、ゲンちゃんアクアリウムを制作中です。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
沼の中の木道が歩けないのは残念。
わたしはバイクで晩秋の自然の中を走ってるだけで満足しそう。
by 響 (2021-11-28 11:42)
トンボのいないトンボ池、なんだか残念な感じです。駆除するか、いっそのこと、ウシガエル池、アメザリ池に改名するかでしょうか。
とあるアトラクションの釣り池でのメインターゲットはブルーギルでした。
ちょっと引っかかるものを感じつつも、幼稚園児でも簡単に釣れるのでメリットは感じました。閉鎖環境の人工池ならアリなのでしょうか。
ゲンゴロウ、水を汚しそうなので、流行りの水草アクアリウムは維持が大変そうです。
by 山健父 (2021-11-29 08:14)
晩秋、錦秋、白秋・・・秋もいろいろです。気楽な日帰りツアーかと思いきや、公共交通機関を使うとなるとボウソウって大変ですね。
そうこうするうちにもう一月もしないうちに待望の冬至。春に向かって一直線!「はやりやまい」のせいで自粛を余儀なくされたこの2年の鬱憤を来シーズンこそ晴らしたい!
ゼフさんへ長女から。昆虫アンケートに大好きなナナフシやカマキリがいなくて寂しい思いでした、と。
by 高和です。 (2021-11-29 16:16)
こんにちは^^
まだオオアオイトトンボが見られるのですね。
ペアのお写真が素敵です♪
by いろは (2021-11-29 17:16)
>響さん
修理するにしても環境改善するにしても予算がないのでしょうね・・
自然の中を走るのがいいですね♪
>山健父さん
ビジターセンター内には希少なトンボの写真が多数展示されています。
(もちろんこの沼で撮影されたもの)
でももういないんですよね・・・かなしい。
ブルーギル釣りは・・・さみしいですね・・・
ゲンコロウは意外と汚さないですよ!
エアレーションや濾過器なしでもなんとかなるくらいです♪
>高和です。さん
紅葉狩りだけであれば電車でGOできますけどね・・
冬至までが待ちきれないし、その後はもっとですね^^;
アンケートはこちら側の都合もあり・・申し訳ありません。
>いろはさん
オオアオイトトンボはチバでは12月まで見られます♪
晩秋は繁殖活動の季節でもあります。
by ぜふ (2021-11-29 20:09)
第一目的地の池は、尾根からの眺めを見ても、ずいぶんと広くて
湖のような感じですね。新たに湿地を見つけるべく、走り回って
いたとは思いもよりませんでした。
キョンが増えているのはニュースで見ましたが、ナゼ? という感じです。
最後のアクアリウム、見事ですね。
こういうの、眺めているだけで楽しいです。
by sakamono (2021-12-02 21:47)
ほんとにすごいアクアリウムでやすね!
仰るとおり、水族館みたいでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-03 16:33)
>sakamonoさん
まるでダム湖のようでしたね。水面までの距離といい。
ダム湖や池はMapに掲載されますが、湿地は分からないので・・
アクアリウムは時間があるだけ眺められます♪
>ぼんぼちぼちぼちさん
タワーアクアリウムは圧巻でした。
魚はいませんでしたが・・^^
by ぜふ (2021-12-03 22:06)