"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
水色めがね [トンボ]
お彼岸は過ぎたものの、まだ残暑が続いていた10月のはじめ。
今シーズンたまたま見つけた湿地とよく知られた沼の巡回ルートを確立できたこともあり。
これだけ暑いとまだヤンマもいるだろうと、外房へビタミン補給に行ってきました。

このペアを撮影したのは、実は外房ではないのですが、事情の説明は本編にて。
外房のトンボ巡回ルートはAコースとBコースがあり、今回は多古町~横芝光町~山武市のBコース。
ただ、冒頭に書いた偶然見つけた湿地は、実はまだ一度しか訪れていません。
なので、そのフィールドの初秋(晩夏?)の様子を見ておきたいというのも訪問の理由でした。
ナビに距離優先で目的地設定したら、前回とは違うルートの下道をひたすら走ることに。
再度紹介しますが、第一目的地の湿地は広い田んぼの中にある川沿いにあります。

前回は気が付かずにスルーしてしまいましたが、このすぐそばに上空が開けた小さな沼が。
見るからに水生昆虫がいそうな雰囲気。たぶん元は田んぼでしょう。

今日は水網を持ってきてないから、いないでくれと念じながら足を踏み入れました。
靴が浸水するぎりぎりまで歩を進め、周りの水面と水中をしばらく注視。
ザリガニの姿もないけれど、アメンボ以外の生き物の姿もない。
一株だけこんな花が咲いていました。

だと思います。
あきらめて道へ戻る途中、イトトンボが足元を横切りましたが残念ながら見失ってしまいました。
深追いはせず、メイン会場の湿地エリアへ。
しかし、湿地の水位が上がっていて、前回は入れたところは深めの長靴でもないと侵入不能。

侵入できるところは限られているのでがっくりでした。
湿地の上空にもトンボの姿は見えません。
目の前にいたいつもフレンドリーな子もたまには撮影しよう。

入れない湿地の中を恨めし気に眺めながら外周を歩いていると、チョウには会えました。

夏を過ごしたチョウたちの翅はかなり傷んではいるものの、それぞれ活発に飛び交っています。
彼もしっかりテリトリーを守っていました。

その後しばらく歩くもノシメトンボ以外に虫影がない。
何かシンボリックなのが現れないかなと思いつつ、ベニシジミ号に戻ろうとしたとき。
ボクでいい?とでも言うように目の前に黒い物体が舞い降りてきました。
シンボリックなやつが。

せっかくなので職務質問。

キボシカミキリに慰められたおかげで次の目的地へ向けて出発することができました。

移動中お腹がすいてきたので先に腹ごしらえをしようと、GoogleMapで店探し。
近年マイブームの街中華を探すと・・「幸楽」という店名を発見。しかも現在地から近い。
着いてみると、渡鬼とは違い、国道(R126)に面して建つ中華レストランという店構えでした。
家族連れやグループでかなり混んでいたのですが、なぜか奥のコーナーの広い席が空いていた。
座ろうとすると、空いている理由が何となくわかりました。
全面ガラス張りの窓にぶんぶんとぶつかり続けるハチがいたのです。
おそらくツチバチの仲間なので何も問題なし。大きなテーブルを独り占めしました。
さて、注文したのは、知名度は恐ろしく低いと思いますが、外房B級グルメのこれ。

外房のラーメン屋さんのメニューに載っていることが多く、蕎麦屋さんにもあることも。
ただ、レギュレーションはないようで、ここのは広東麺のような醤油味のあんかけそば。
広東麺と違うのは、醤油味なのにさっぱりしていること。ボリュームがあることも特徴。
それと激熱なこと。決して猫舌ではないですが大苦戦しました。
お盆にも載せず、素手で持ってきた店員さん(女性)の手は一体どうなっているのかしら・・
外に出て出発しようとすると、店員さんがさっきの席でハエたたきを振り回しているのが見えました。

さて、次の目的地の沼へ向けて少し逆戻り。
横芝光町にある、比較的広い湿地帯にいくつもの沼があります。

ベニシジミ号を停めたこの場所の写真を撮ってすぐ、足元にトンボを発見。
逃げられたので後を追うと、道路の方へ飛んでいきました。
それでも第一村人を撮ろうと粘りました。

ベニシジミ号まで戻り、オスもいないかと周辺を探索したら苦も無く見つかりました。
それがタイトルバナーになってもらった個体です。

メスの目玉も半分青いのですが、オスのこの青いビー玉のような目にはドキッとしてしまいます。
オスはメスと違い、体も青くなり、成熟すると白粉をまとったようになるのも特徴。
これは扉の写真と同じく、別日に撮影したものですが、まさに水色めがね。

この時のことはまた別途書こうと思います。
ところで前回紹介したとおり、沼と沼の間や道路との緩衝地帯にはメガソーラーが敷設されています。
景観としてもよろしくないので写真は撮りませんが、散策路も荒れ放題でゴミも目立つ。
ちなみにここから1km先に町役場があるのですが。
そんな愚痴を言っても詮無いというか承知の上なので、ヤンマを探して池沼を巡ります。
そう、目当てはイトトンボではなくてヤンマ。
池の畔に立って水面を見渡し、じっと飛行体に目を凝らします。

場所を移動しつつ探し歩きましたが、アカネ類と思われるトンボ以外は現れない。
釣り客が踏み固めたと思われる藪の隙間に立っていると、やっとヤンマらしき飛行体が横切りました。

もう一度巡回してくるまで待って、しっかり確認するとギンヤンマでした。
ギンちゃんには触指は動かず、網は出さずに眺めただけ。

たぶん池面を眺められる場所は廻り尽すも、とうとうギンヤンマ以外のヤンマは現れませんでした。
途方に暮れつつトンボモードを解除し、見かけた虫たちを撮りながらベニシジミ号へと戻ることに。
まず見つけたのは秋を感じるカフェラテちゃん、今年はその姿を見かけることが少ない気がします。

同じく秋色のバッタ。

よく似ていますが別種。

すぐそばに幼虫もいて、色の変化を見せてくれました。

ベニシジミ号にまたがる前にもう一度、お見送りをしてもらいました。

陽が傾いてきたのでヤンマタイムは終了、帰路に着きました。

山武での探虫をする時間はなかったのですが、帰り道も山武~東金と下道でトコトコと。
HFの近くまで来て、まだ日没前だったのでちょっとだけ寄り道をしました。

アオイトがよくいる場所にいってみると、一頭だけ見つけられました。
それでなくても日没直前で光量が足りないのに田んぼ脇の草陰にいるので暗いですがあしからず。

アオイトトンボと違い、オオアオイトトンボは林縁などの日陰を好むのです。
近年HFで見られなかったトンボがいたので証拠写真。

それと、このバッタもはじめて観察。
サトクダマキモドキだと思って撮っていましたが・・

前脚が赤いのでヤマだと思われます。

というわけで、ヤンマ不足となったので翌日違う場所へと連投したのですが・・

結果は惨敗でした。
タイトルバナーの個体ではありませんが、同日に撮影したアオイトトンボを載せておきます。
白粉をまとっているのがよくわかると思います。

オスですが。
昨日の湯加減
今シーズンたまたま見つけた湿地とよく知られた沼の巡回ルートを確立できたこともあり。
これだけ暑いとまだヤンマもいるだろうと、外房へビタミン補給に行ってきました。

アオイトトンボ ペア (アオイトトンボ科)
このペアを撮影したのは、実は外房ではないのですが、事情の説明は本編にて。
外房のトンボ巡回ルートはAコースとBコースがあり、今回は多古町~横芝光町~山武市のBコース。
ただ、冒頭に書いた偶然見つけた湿地は、実はまだ一度しか訪れていません。
なので、そのフィールドの初秋(晩夏?)の様子を見ておきたいというのも訪問の理由でした。
ナビに距離優先で目的地設定したら、前回とは違うルートの下道をひたすら走ることに。
再度紹介しますが、第一目的地の湿地は広い田んぼの中にある川沿いにあります。

前回は気が付かずにスルーしてしまいましたが、このすぐそばに上空が開けた小さな沼が。
見るからに水生昆虫がいそうな雰囲気。たぶん元は田んぼでしょう。

今日は水網を持ってきてないから、いないでくれと念じながら足を踏み入れました。
靴が浸水するぎりぎりまで歩を進め、周りの水面と水中をしばらく注視。
ザリガニの姿もないけれど、アメンボ以外の生き物の姿もない。
一株だけこんな花が咲いていました。

ミズアオイ
だと思います。
あきらめて道へ戻る途中、イトトンボが足元を横切りましたが残念ながら見失ってしまいました。
深追いはせず、メイン会場の湿地エリアへ。
しかし、湿地の水位が上がっていて、前回は入れたところは深めの長靴でもないと侵入不能。

侵入できるところは限られているのでがっくりでした。
湿地の上空にもトンボの姿は見えません。
目の前にいたいつもフレンドリーな子もたまには撮影しよう。

ノシメトンボ (トンボ科)
入れない湿地の中を恨めし気に眺めながら外周を歩いていると、チョウには会えました。

ヒメアカタテハ (タテハチョウ科)
夏を過ごしたチョウたちの翅はかなり傷んではいるものの、それぞれ活発に飛び交っています。
彼もしっかりテリトリーを守っていました。

イチモンジチョウ (タテハチョウ科)
その後しばらく歩くもノシメトンボ以外に虫影がない。
何かシンボリックなのが現れないかなと思いつつ、ベニシジミ号に戻ろうとしたとき。
ボクでいい?とでも言うように目の前に黒い物体が舞い降りてきました。
シンボリックなやつが。

キボシカミキリ (カミキリムシ科)
せっかくなので職務質問。

同上
キボシカミキリに慰められたおかげで次の目的地へ向けて出発することができました。

移動中お腹がすいてきたので先に腹ごしらえをしようと、GoogleMapで店探し。
近年マイブームの街中華を探すと・・「幸楽」という店名を発見。しかも現在地から近い。
着いてみると、渡鬼とは違い、国道(R126)に面して建つ中華レストランという店構えでした。
家族連れやグループでかなり混んでいたのですが、なぜか奥のコーナーの広い席が空いていた。
座ろうとすると、空いている理由が何となくわかりました。
全面ガラス張りの窓にぶんぶんとぶつかり続けるハチがいたのです。
おそらくツチバチの仲間なので何も問題なし。大きなテーブルを独り占めしました。
さて、注文したのは、知名度は恐ろしく低いと思いますが、外房B級グルメのこれ。

チャンポン
外房のラーメン屋さんのメニューに載っていることが多く、蕎麦屋さんにもあることも。
ただ、レギュレーションはないようで、ここのは広東麺のような醤油味のあんかけそば。
広東麺と違うのは、醤油味なのにさっぱりしていること。ボリュームがあることも特徴。
それと激熱なこと。決して猫舌ではないですが大苦戦しました。
お盆にも載せず、素手で持ってきた店員さん(女性)の手は一体どうなっているのかしら・・
外に出て出発しようとすると、店員さんがさっきの席でハエたたきを振り回しているのが見えました。

さて、次の目的地の沼へ向けて少し逆戻り。
横芝光町にある、比較的広い湿地帯にいくつもの沼があります。

乾草沼
ベニシジミ号を停めたこの場所の写真を撮ってすぐ、足元にトンボを発見。
逃げられたので後を追うと、道路の方へ飛んでいきました。
それでも第一村人を撮ろうと粘りました。

アオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
ベニシジミ号まで戻り、オスもいないかと周辺を探索したら苦も無く見つかりました。
それがタイトルバナーになってもらった個体です。

同上 ♂
メスの目玉も半分青いのですが、オスのこの青いビー玉のような目にはドキッとしてしまいます。
オスはメスと違い、体も青くなり、成熟すると白粉をまとったようになるのも特徴。
これは扉の写真と同じく、別日に撮影したものですが、まさに水色めがね。

同上
この時のことはまた別途書こうと思います。
ところで前回紹介したとおり、沼と沼の間や道路との緩衝地帯にはメガソーラーが敷設されています。
景観としてもよろしくないので写真は撮りませんが、散策路も荒れ放題でゴミも目立つ。
ちなみにここから1km先に町役場があるのですが。
そんな愚痴を言っても詮無いというか承知の上なので、ヤンマを探して池沼を巡ります。
そう、目当てはイトトンボではなくてヤンマ。
池の畔に立って水面を見渡し、じっと飛行体に目を凝らします。

場所を移動しつつ探し歩きましたが、アカネ類と思われるトンボ以外は現れない。
釣り客が踏み固めたと思われる藪の隙間に立っていると、やっとヤンマらしき飛行体が横切りました。

もう一度巡回してくるまで待って、しっかり確認するとギンヤンマでした。
ギンちゃんには触指は動かず、網は出さずに眺めただけ。

たぶん池面を眺められる場所は廻り尽すも、とうとうギンヤンマ以外のヤンマは現れませんでした。
途方に暮れつつトンボモードを解除し、見かけた虫たちを撮りながらベニシジミ号へと戻ることに。
まず見つけたのは秋を感じるカフェラテちゃん、今年はその姿を見かけることが少ない気がします。

ウラナミシジミ (シジミチョウ科)
同じく秋色のバッタ。

トノサマバッタ 褐色型(バッタ科)
よく似ていますが別種。

ツチイナゴ (バッタ科)
すぐそばに幼虫もいて、色の変化を見せてくれました。

同上 幼虫
ベニシジミ号にまたがる前にもう一度、お見送りをしてもらいました。

アオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
陽が傾いてきたのでヤンマタイムは終了、帰路に着きました。

山武での探虫をする時間はなかったのですが、帰り道も山武~東金と下道でトコトコと。
HFの近くまで来て、まだ日没前だったのでちょっとだけ寄り道をしました。

アオイトがよくいる場所にいってみると、一頭だけ見つけられました。
それでなくても日没直前で光量が足りないのに田んぼ脇の草陰にいるので暗いですがあしからず。

オオアオイトトンボ ♂ (アオイトトンボ科)
アオイトトンボと違い、オオアオイトトンボは林縁などの日陰を好むのです。
近年HFで見られなかったトンボがいたので証拠写真。

マユタテアカネ ♂ (トンボ科)
それと、このバッタもはじめて観察。
サトクダマキモドキだと思って撮っていましたが・・

前脚が赤いのでヤマだと思われます。

ヤマクダマキモドキ (ツユムシ科)
というわけで、ヤンマ不足となったので翌日違う場所へと連投したのですが・・

ミゾソバ
結果は惨敗でした。
オマケ
タイトルバナーの個体ではありませんが、同日に撮影したアオイトトンボを載せておきます。
白粉をまとっているのがよくわかると思います。

アオイトトンボ ♂ (アオイトトンボ科)
オスですが。
昨日の湯加減
昨日のチバは冬でした。
天気予報のとおり、朝の気温は師走並みでした。
一日中雨で昼間も気温が上がらなかったので、とうとう我慢できずにストーブのスイッチに指が。
一夜明けて今日は快晴だったので、敢えてあまり足が向かないエリアのロケハンをしてきました。
お昼前後は気温も上がりぽかぽか陽気でしたが、午後から北風がぶうぶう吹いて急降下。
ひょっとしたら木枯らし一号になったのではないかと。
低温にまだ体が慣れていないこの時期が一番寒いとも言えます。くれぐれもお大事に。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
歌詞のまんまの水色ですね。
キボシさんは昔は近所のイチジクでよく見てたけど
最近は偶然ですら見れてないです。
by 響 (2021-10-24 07:29)
こんにちは^^
アオイトトンボ、目玉が濃いブルーで、とても綺麗ですね♪
トンボのメガネは青色メガネ...♫ でしたっけ?
こんなトンボに会いたいです^^
by いろは (2021-10-24 17:58)
>響さん
アオイトトンボのメガネにはある時ハッとさせられます。
イチジクはクワ科ですがあまり見られなくなりましたね・・
>いろはさん
童謡では”水色めがね”ですね。
理由もちゃんとわかっています^^
by ぜふ (2021-10-24 21:52)
アオイトトンボさん、ビー玉の眼です。素晴らしい
?
イチモンジチョウさん、長生きの証しの翅の傷ですね。
by 高和です。 (2021-10-25 18:26)
再びこんにちは^^
そうそう、水色めがねでしたね。
お恥ずかしい^^
by いろは (2021-10-25 18:58)
>高和です。さん
まさにガラスのように見えますね。とくにオスは。
チョウたちはそろそろ正念場ですね・・
>いろはさん
3番は赤色めがねですけどね^^
by ぜふ (2021-10-25 23:00)
青イトトンボの目、ほんとに綺麗なブルーでやすね!
トンボ、特にイトトンボって、つくづく美しい生物だなあと感じやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-10-27 16:28)
トンボたち、美しいです。
この美しさは写真でしか残せないものですね。
トンボ写真、私も来期はもう少しチャレンジしてみたいと思いました。
by 山健父 (2021-10-27 22:13)
冒頭のアオイトトンボペアは、これ飛んでいるのですよね?
この状態で浮いているような不思議な写真に見えました。
ホントにとてもキレイな水色の目玉です。
イトトンボばかりを見ているせいか、キボシカミキリの触覚を、
一瞬イトトンボの胴かと思ってしまいました^^;。
by sakamono (2021-10-28 20:43)
>ぼんぼちぼちぼちさん
イトトンボは色も形も審美的です♪
目の色は種や雌雄でも違うというところも面白いですね。
>山健父さん
目玉の色を保つ技術を開発できたら、虫ノーベル賞でしょうね^^
来シーズンといわずチャレンジしてください。オツネンいますよ♪
>sakamonoさん
冒頭の写真、よく気が付きましたね。
これ、飛んでいるわけではなく、特殊なシチュエーションなんです。
触角がトンボの胴に見えるとは・・いつかツーショットを撮りたい^^
by ぜふ (2021-10-28 22:39)