"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
赤い触角のハチ [日記]
いよいよ梅雨らしく蒸し暑くなってきたチバです。平年なら明けていてもいい時期ですが・・
さて、同定できないハチがいたので、その特徴を記事タイトルにしました。
検索で引っ掛かって、誰かがヒントか候補を教えてくれないかなという魂胆です。
そのハチはこれです。

触角が赤いという、極めて分かりやすい特徴。
デンエンの東へ向かった翌日、完全休養日にしようと決めていたのですが・・
天気がもちそうだったのと、この時点では解決していなかったアジサイラミーが気になっていたので。
家でお昼を食べたあと、例のチバ市郊外にある双子の溜池へ向けて出発してしまいました。

何故ここを目的地にしたかというと、散策路の入口にアジサイとラミーがあるから。
そう、アジサイもたくさん咲いているのですが、やはりラミーたちは皆カラムシの葉の上にいました。

そりゃそうだよなと俄かに力が抜けてしまいましたが、せっかくなので溜池の周りを歩いてみることに。
ところが、思いのほか虫影が少ないことにすぐ気付いてトーンダウンしてしまいました。
それでも、ふと見上げた梢の葉の裏にお久しぶりの子。

やっぱり今シーズンはカミキリムシに縁があるのかなと思いながら撮影していると・・
自動落下装置が作動して、ポトリと落ちてしまいました・・ベルトポーチの中に。
おお、一緒に帰るかい?と一瞬心が揺らぎましたが、カミキリムシの仲間は飼育が困難。

よっぽど標本にしたい場合でないとお持ち帰りはしないので、そっと元の桑の木に戻しました。
溜池の縁に沿ってさらに先へと進むと間もなく、倒木(竹)で通行不可。
やっと去年、台風でできたバリケードが撤去されたというのに・・
仕方なくというか、ならばと双子池の方へ行ってみることにしました。

双子池の方も虫影が少なかったのですが、ある意味レアな子がいました。

さすがにかなり傷んでいるものの春型だと思います。
一番奥を過ぎて反対側を戻り始めたときに頭上で妙に大きな黒い影が横切りました。
ペアが交尾しながら飛んでいるのかと思いましたが・・違いました。

なんとメスが狩っていたのはオス。
カマキリのように交尾した後にエサになることがあるのかな?
初めて見る生態(あるいは単なる偶然)に驚いたのも束の間、ムシヒキアブの連鎖。
こちらは定番の小型のコガネムシが獲物。

そして、次に見つけたのが、林縁の梢を不規則に飛ぶ黒いやつ。
ミカドガガンボのような大型のガガンボも大勢見かけていたのですが、色も飛び方も違う。
さっきのムシヒキアブよりも大きな影だったので、視線をロックオンして追っかけました。
やっと止まったのが葉の裏で、遠くて暗くて逆光という三重苦でしたが証拠写真だけでもと。
扉の写真もそうですが、暗部の明度を上げたり、逆光を補正したりと、できる限りの調整をしました。

体長は目検で30mm弱。こんな色の触角の大きなハチは少ないと思うのでベッコウバチとしました。
ベッコウバチは昔の名前で、今はキバネオオクモバチまたはキバネオオベッコウと呼ばれます。
つまり、以前ベッコウバチ科と呼ばれていたグループの名がクモバチ科に変わったということです。

その後も足元のクモの巣を棒きれで払いながら池の上空も見渡しつつ進みました。
結局、トンボとの縁はなかったのですが、カミキリムシとはやはり縁があったようで。
なぜ湖畔の草の茎にしがみついていたのかは不明ですが・・

双子池の周辺はマツやエノキやクヌギやクワなど、様々な雑木があることがうかがえます。
そろそろ出口というところで最後に観察したのが、またまたハチでした。
ちょこちょこ動き回るので撮るのに苦労しましたが、これも Happy Blue Bee ♪

体長20mmほど。正式にはヤマトルリジガバチ。
ところで、この子の同定をしていて気が付いたことがあります。
アナバチは以前、ジガバチ科の亜科とされていましたが、今はアナバチ科ができています。
そしてなんと、ジガバチはアナバチ科の亜科になっているのです。
科と亜科が逆転することもあるのだと、今更ながら知っておどろきました。
入口でのお出迎えは青いカミキリムシ、出口でのお見送りは青いジガバチとなりました。

いつもより短い記事になったので、先日HFの様子を見に行ったときのことも掲げておきます。
目的があったのではなく、実はその日は例の受験日。
試験は午後からだったので、午前中にちょっとFWしてから会場へ行こうということにしたのです。
(本番直前はジタバタしない性質です)
まずはやっぱりと、ハンノキ林に向かい、芦原の縁のあぜ道を歩いているとちっちゃいのが。
ちょっと遠くてちっちゃくしか撮れなかったので思いっきりトリミングしています。

アブラムシたちの狩りに集中していました。
ハンノキ林を一周しても虫影なしという状況になり、ひょっとしてここでの写真はこれだけか・・
という不安を抱えながら、一応また例の栗の木の方へ向けて歩いていると、林縁に前掲のアブ再び。

やっぱりコガネムシが好きなようです。
まだ時間が早かったせいか、栗の木にはほとんど何もいませんでした。
お決まりのコースを辿り、ハンノキ林の北側へ行ってみたら、やっとこの子を観察できました。

やはりちょっと発生が遅れていたようです。
オスも観察。

カミキリの縁も続きます。

ところで、林の中も畦道も、足を一歩踏み出す度にピョコピョコ飛び出すのがいるので注意が必要。
今年は産卵数が多かった証拠でしょう。

ボランティアの方々の環境保全活動が奏功し、HFでは近年安定生息してると思います。

まだまだ時間はあったので、谷津田の奥の方の様子も見に行ってみました。
この子はデビューしたてか、今年初見のトンボ。秋にまた会いましょう。

これも幼虫ですがこれからたくさん見られるようになるでしょう。

コバネイナゴはちょこちょこ動いて撮りづらいですが、この子はじっとしてても撮りづらい。

引き返してきて、最後に観察したのは、HFではおそらく初見ではないかと。

体長は約10mm。一見カツオゾウムシに見えますが、もっとずんぐりしています。
さあ、お昼も食べたいので余裕をもって移動するべく、ベニシジミ号へ戻りました。
どこで食べようかなぁと脳内で会場までのルートとラーメン屋マップを重ねながら出発・・と・・
前方の路上に不審者を発見して緊急停止。
ひっくり返っていたので起こしてあげました。

クワガタの恩返しを期待しつつ、決戦会場へ向かいました。
クワガタつながりというわけではありませんが・・
緊事宣言が解除されたことに伴い昆虫館も再開するので、昨冬に羽化したオオクワたちを持っていこうと。
オオクワは長生きするし、飼育していて楽しいのですが、再開記念に販売しようということで。

この記事がアップされた時点では売り切れかもしれませんが、市場価格よりはかなり安くしたつもり。
ご希望の方はファーブル昆虫館へ(事前に電話で確認するのがいいかもしれません)。
と書いていたら、来週から四回目の宣言発出のニュースが・・・ツライですね。
今日の湯加減
さて、同定できないハチがいたので、その特徴を記事タイトルにしました。
検索で引っ掛かって、誰かがヒントか候補を教えてくれないかなという魂胆です。
そのハチはこれです。

触角が赤いという、極めて分かりやすい特徴。
デンエンの東へ向かった翌日、完全休養日にしようと決めていたのですが・・
天気がもちそうだったのと、この時点では解決していなかったアジサイラミーが気になっていたので。
家でお昼を食べたあと、例のチバ市郊外にある双子の溜池へ向けて出発してしまいました。

何故ここを目的地にしたかというと、散策路の入口にアジサイとラミーがあるから。
そう、アジサイもたくさん咲いているのですが、やはりラミーたちは皆カラムシの葉の上にいました。

そりゃそうだよなと俄かに力が抜けてしまいましたが、せっかくなので溜池の周りを歩いてみることに。
ところが、思いのほか虫影が少ないことにすぐ気付いてトーンダウンしてしまいました。
それでも、ふと見上げた梢の葉の裏にお久しぶりの子。

キボシカミキリ (カミキリムシ科)
やっぱり今シーズンはカミキリムシに縁があるのかなと思いながら撮影していると・・
自動落下装置が作動して、ポトリと落ちてしまいました・・ベルトポーチの中に。
おお、一緒に帰るかい?と一瞬心が揺らぎましたが、カミキリムシの仲間は飼育が困難。

同上
よっぽど標本にしたい場合でないとお持ち帰りはしないので、そっと元の桑の木に戻しました。
溜池の縁に沿ってさらに先へと進むと間もなく、倒木(竹)で通行不可。
やっと去年、台風でできたバリケードが撤去されたというのに・・
仕方なくというか、ならばと双子池の方へ行ってみることにしました。

双子池の方も虫影が少なかったのですが、ある意味レアな子がいました。

アカボシゴマダラ (タテハチョウ科)
さすがにかなり傷んでいるものの春型だと思います。
一番奥を過ぎて反対側を戻り始めたときに頭上で妙に大きな黒い影が横切りました。
ペアが交尾しながら飛んでいるのかと思いましたが・・違いました。

シオヤアブ (ムシヒキアブ科)
なんとメスが狩っていたのはオス。
カマキリのように交尾した後にエサになることがあるのかな?
初めて見る生態(あるいは単なる偶然)に驚いたのも束の間、ムシヒキアブの連鎖。
こちらは定番の小型のコガネムシが獲物。

チャイロオオイシアブ (ムシヒキアブ科)
そして、次に見つけたのが、林縁の梢を不規則に飛ぶ黒いやつ。
ミカドガガンボのような大型のガガンボも大勢見かけていたのですが、色も飛び方も違う。
さっきのムシヒキアブよりも大きな影だったので、視線をロックオンして追っかけました。
やっと止まったのが葉の裏で、遠くて暗くて逆光という三重苦でしたが証拠写真だけでもと。
扉の写真もそうですが、暗部の明度を上げたり、逆光を補正したりと、できる限りの調整をしました。

ベッコウバチ(キバネオオクモバチ)(クモバチ科)
体長は目検で30mm弱。こんな色の触角の大きなハチは少ないと思うのでベッコウバチとしました。
ベッコウバチは昔の名前で、今はキバネオオクモバチまたはキバネオオベッコウと呼ばれます。
つまり、以前ベッコウバチ科と呼ばれていたグループの名がクモバチ科に変わったということです。

その後も足元のクモの巣を棒きれで払いながら池の上空も見渡しつつ進みました。
結局、トンボとの縁はなかったのですが、カミキリムシとはやはり縁があったようで。
なぜ湖畔の草の茎にしがみついていたのかは不明ですが・・

マツノマダラカミキリ ♂ (カミキリムシ科)
双子池の周辺はマツやエノキやクヌギやクワなど、様々な雑木があることがうかがえます。
そろそろ出口というところで最後に観察したのが、またまたハチでした。
ちょこちょこ動き回るので撮るのに苦労しましたが、これも Happy Blue Bee ♪

ルリジガバチ (アナバチ科)
体長20mmほど。正式にはヤマトルリジガバチ。
ところで、この子の同定をしていて気が付いたことがあります。
アナバチは以前、ジガバチ科の亜科とされていましたが、今はアナバチ科ができています。
そしてなんと、ジガバチはアナバチ科の亜科になっているのです。
科と亜科が逆転することもあるのだと、今更ながら知っておどろきました。
入口でのお出迎えは青いカミキリムシ、出口でのお見送りは青いジガバチとなりました。

いつもより短い記事になったので、先日HFの様子を見に行ったときのことも掲げておきます。
目的があったのではなく、実はその日は例の受験日。
試験は午後からだったので、午前中にちょっとFWしてから会場へ行こうということにしたのです。
(本番直前はジタバタしない性質です)
まずはやっぱりと、ハンノキ林に向かい、芦原の縁のあぜ道を歩いているとちっちゃいのが。
ちょっと遠くてちっちゃくしか撮れなかったので思いっきりトリミングしています。

ヒメカメノコテントウ (テントウムシ科)
アブラムシたちの狩りに集中していました。
ハンノキ林を一周しても虫影なしという状況になり、ひょっとしてここでの写真はこれだけか・・
という不安を抱えながら、一応また例の栗の木の方へ向けて歩いていると、林縁に前掲のアブ再び。

チャイロオオイシアブ (ムシヒキアブ科)
やっぱりコガネムシが好きなようです。
まだ時間が早かったせいか、栗の木にはほとんど何もいませんでした。
お決まりのコースを辿り、ハンノキ林の北側へ行ってみたら、やっとこの子を観察できました。

ニホンカワトンボ ♀ (カワトンボ科)
やはりちょっと発生が遅れていたようです。
オスも観察。

同上 ♂
カミキリの縁も続きます。

シラホシカミキリ (カミキリムシ科)
ところで、林の中も畦道も、足を一歩踏み出す度にピョコピョコ飛び出すのがいるので注意が必要。
今年は産卵数が多かった証拠でしょう。

ニホンアカガエル
ボランティアの方々の環境保全活動が奏功し、HFでは近年安定生息してると思います。

まだまだ時間はあったので、谷津田の奥の方の様子も見に行ってみました。
この子はデビューしたてか、今年初見のトンボ。秋にまた会いましょう。

アキアカネ (トンボ科)
これも幼虫ですがこれからたくさん見られるようになるでしょう。

コバネイナゴ (バッタ科)
コバネイナゴはちょこちょこ動いて撮りづらいですが、この子はじっとしてても撮りづらい。

トホシテントウ (テントウムシ科)
引き返してきて、最後に観察したのは、HFではおそらく初見ではないかと。

ツツゾウムシ (ゾウムシ科)
体長は約10mm。一見カツオゾウムシに見えますが、もっとずんぐりしています。
さあ、お昼も食べたいので余裕をもって移動するべく、ベニシジミ号へ戻りました。
どこで食べようかなぁと脳内で会場までのルートとラーメン屋マップを重ねながら出発・・と・・
前方の路上に不審者を発見して緊急停止。
ひっくり返っていたので起こしてあげました。

コクワガタ ♂ (クワガタムシ科)
クワガタの恩返しを期待しつつ、決戦会場へ向かいました。
オマケ
クワガタつながりというわけではありませんが・・
緊事宣言が解除されたことに伴い昆虫館も再開するので、昨冬に羽化したオオクワたちを持っていこうと。
オオクワは長生きするし、飼育していて楽しいのですが、再開記念に販売しようということで。

オオクワガタ (クワガタムシ科)
この記事がアップされた時点では売り切れかもしれませんが、市場価格よりはかなり安くしたつもり。
ご希望の方はファーブル昆虫館へ(事前に電話で確認するのがいいかもしれません)。
と書いていたら、来週から四回目の宣言発出のニュースが・・・ツライですね。
今日の湯加減
昨日、合格通知の郵便が来ました。
運よく1級認定もされたようで、安堵しているところです。
すぐ仕事につながるような技能認定ではありませんが、健康管理に関わる知識は持ってて損はないと。
自分に言い聞かせ、さらにスキルアップし、上級認定を目指します。
ところで、当ブログのタイトル「そろそろ帰ろう」ですが。
あまり使われないフレーズなのか、ググるとずっと前から一番上に表示されています。
勿論よいことではありますが、虫とはほぼ無関係のフレーズなのがさびしいところ。
”昆虫”で上位になるのはムリだとしても、何かしらランクアップできないかな・・
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
まずは試験の合格おめでとうございます。また、今日は採集会スタッフご苦労様です。
ゼフさんのお陰で、目に止まる虫たちの守備範囲がずいぶん拡がりました。それにしてもチバの昆虫は奥が深いですね。うらやましい限りです。
by 高和です。 (2021-07-11 09:14)
今週くらいには梅雨明けするのかしら?
蝉の声は聞こえるようになりました。
合格おめでとうございます!!
ブログのタイトル、開設当時はあまり気にせず好きな言葉を付けたけど
アートブログや猫ブログとは全然関係ない名前だからなあww
「そろそろ帰ろう」も確かに虫とは無関係ですものね(笑)
by リュカ (2021-07-12 09:06)
おー!合格おめでとうございます!
さすがぜふさん^^v パチパチ
資格試験系はもう気力がありませぬ^^;
アサギちゃん、実は今年に入ってからもう3回くらい庭で見かけました。
今日は初トンボも。ウスバアゲハは減ってきたよう。
入れ替わりでセセリはヒョウモンチョウが増えてきました♪
by よしころん (2021-07-12 20:10)
>高和です。さん
チバというか、房州の多様性は甲州や信州に比べると低いですよね。
ただ、知らないだけかもしれないので、まだまだ探虫は必要ですね^^
>リュカさん
たまたまですが、今日、ミンミンの初鳴きを聞きました。
ブログタイトルあるあるですね^^;
>よしころんさん
ありがとうございます。勉強は苦手なので大変でした^^;
たまたま今日、湾岸エリアでもアサギちゃんを見かけました♪
何トンボか気になるので、またよろしくお願いします^^
by ぜふ (2021-07-12 21:21)
ぜふさんでもわからない虫がいるのですね。
青蜂はジガバチになっても綺麗です。
by 響 (2021-07-15 13:02)
ラミーの水色がキレイで、たくさんいると映えますね。
この、マツノマダラカミキリというヤツ。触覚がピンとまっすぐ
伸びていて立派で、写真が遠目のせいなのか、体がずんぐりと
丸っこくて、虫じゃないような不思議な生き物の感じがします^^;。
by sakamono (2021-07-16 00:08)
>響さん
それはもう、数えきれないほどいると思います^^;
青い蜂は幸せを感じますね♪
>sakamonoさん
青色はイメージがいいですね♪
マツノマダラカミキリは生命感がなかったですね。
でも存在感はばつぐんでした^^
by ぜふ (2021-07-16 23:13)
>なんとメスが狩っていたのはオス
カマキリ以外にも、こういう昆虫がいたのですね。
こちらの記事は、前回拝見しておりませんでした^^;
by アヨアン・イゴカー (2021-07-20 11:24)