"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
Golden Woodborer [探虫行]
半月以上前、師匠からクリストフの発生情報を教えてもらっていたのですが。
天気と予定の都合が合わず、なかなか行くことができず、いなくなってしまわないかと心配しきり。
仮置きした4月30日も前々日までの予想降水確率は50%という、まさに微妙な状況でしたが。
前日のイベントは雨で中止になってしまったものの、当日になってみたら雨の心配はなくなったので。
いそいそと出かけてきました。
この子はメインターゲットではなく、うれしい美しい素晴らしい外道ちゃんでした。
GW中ではあるものの、一応平日なので、都心は経由したくない。
師匠と相談して、集合時間も遅めにしてもらい、チバから西東京方面へ迂回する路線に乗りました。
ところが、車内は予想外に混雑。
満員電車というわけではないものの、立っている乗客がたくさんいました。(学生が目立ちました)
待ち合わせ場所の駅からはタクシーで移動。
目的地に降り立ち、登山口に向けて歩き始めた瞬間。
突然師匠がしゃがんで草をかきわけはじめました。
「何かいましたか?」
「オサムシが歩いていたと思ったんだけど、逃げられたかな」
「この草、引っこ抜いてみましょう」
ビンゴ。ちょうどその根元の土に頭を突っ込んでいたところを逮捕。
周辺にはコデマリが花盛りで、アブ、ハチ、ハナムグリ、カミキリたちがラッシュしていました。
ちょっと目立つ子。
土手ににょきにょきと咲くヒメジョオンには白いチョウがきていますがなかなか止まってくれない。
今年は関東各地での発生が早かったというウワサの今シーズン初見の子。
とにかくスタート地点から次々と登場してくれて、なかなか出発できない状況でした。
とはいえ、目指す場所はすぐそこでした。
メインターゲットのカミキリムシは伐採木にいます。
とにかく目を凝らし、少し陰になっているところにも注意しながらゆっくり歩いていきます。
こういう探し方をしていなかったら、きっと見逃す虫も目に留まります。
名前のように、ギザギザで平たい身体をしていて、見た目の特徴がいくつもあるカメムシ。
翅の模様というかデザインも秀逸。
ただ見た目以外の特徴もあり、なぜ倒木に集まるのかというと、キノコが主食だから。
朽木などに発生したカワラタケやサルノコシカケを食べるという特種なカメムシ。
身体が平べったいのも木の皮の隙間に隠れるためでしょう。
ところで、どういう場所を探虫しているかというと。
クヌギやコナラなどの広葉樹、スギやマツなどの針葉樹もあります。
これはキクイムシかシンクイだと思って撮っていたのですが。
ナラ枯れの媒介生物として大問題になっているカシノナガキクイムシは体長4~5mm。
これは体長が7~8mmあったと思うので違う種だと思います。
ヒラタキクイムシかもしれません。
土場の伐採木にはタマムシたちも産卵のためによくやってきます。
これは一見地味ですが、飛ぶと瑠璃色の翅がキラキラと輝くタマムシ。
体長は10~15mm。群れていたので、あちこちで飛ぶ姿に束の間見惚れました。
この子は飛ばなくても見惚れます。
実は扉の写真と同種です。
グリーンが標準色のようですが、このようなゴールデンな個体もいるのです。
GWだけに、Golden Woodborer と呼びたい。
(タマムシ類は英語で Wood borer や Wood boring beetle といいます)
構造色でもあるようで、標準色の子も角度によっては金色が混じって見えます。
写真を撮り損ねましたが、中間色の個体もいました。
さて、師匠はすでに見つけていたのですが、メインターゲットにも会えました。
本来は山地性のカミキリムシだそうですが、近年は各地でこのように山麓でも見られるように。
低地に分布を拡げているのか、たまたま山中で伐採した木に入っていたのか。詳細は不明です。
今回もあっさりミッションクリアしてしまい、気が緩んだのかこの子は雑に撮ってしまいました。
体長5mm。イボタロウとはイボタの木につくカイガラムシの名前。
さて、メインターゲットは捕らえたので、サブターゲットを探しに山の中へ。
と、その時、何かが頭上を横切りました。チョウに見えましたがやたら大きい。
近くの草むらに着陸したので、カメラを構えて近づいていきましたが、もう少しのところで離陸。
師匠も見ていたので見失うことなく後を追い、草むらをかき分けて再度接近して撮影。
連結飛行していたので大きく見えたのでした。
小さな谷の沢沿いの緩い散策路を登っていきました。
序盤はずっと日陰ということもあり、虫影はほとんどありません。
コミスジやテングチョウに挨拶しながらしばらく進むと、踊り場のような明るい広場に出ます。
カメラを抱えた鳥屋さんが二人ほどいましたが、ここはイトトンボのポイントでもあります。
さっそく林縁を探虫開始。
と、目の高さにいた、とても目立つ突飛なデザインの子。
いかにも危険そうですが、毒はないとのことです。(試してみる気にはなりませんが)
難なくお目当ての子も見つけました。一年振りの再会です。
複数頭いました。
一生懸命メスも探したのですが、ザンネンながら見つからず。
同定用の証拠写真を撮って先へ進みました。
前日の雨で、日当たりの良い明るい山道も適度にモイスチャーで気持ちがいい。
路傍のイタドリをチェックしていると、レギュラー選手がいてくれました。
先日、家の中で初見だった子。
一度逃げられたものの、目の高さにとまってくれた子。
もうこの辺りから次々と虫たちが現れるので、なかなか前に進めなくなりました。
ニコイチ撮影で、アトボシのペアとベニボタルかな。
こちらはムラサキシキブの葉の上のレギュラー。
今シーズン初見の子ばかりなのでゆっくり撮りたいところですが、まだミッションがあるので次へ。
と思ったら、お気に入りの子が現れた。
幸い、この子はじっとしてくれていたこともあり、じっくり撮らせてもらいました。
どうしてこんなにピカピカのハデハデである必要があるのか、前出の子と同じ種とは思えません。
(タマムシもそうですが)
沢沿いの道を上り詰めたところも小さな広場になっています。
明るい陽射しが降り注ぐ沢の中空には小さな甲虫やトビケラと思しき虫がわらわらと舞っています。
実はもう一つの本命はムカシトンボ。
ここまでの道中、姿を見ることはできなかったので、ひょっとしてと沢へ下りてみました。
しかし、湿った岩場をチェックしてみるも、トンボどころか、虫影がまったくない。
早々にあきらめて広場に上がり、周辺の灌木を見て回ると、さっき見つけられなかった子を発見。
ちょっと気が収まったところで、お昼も過ぎていたのでお弁当タイムとしました。
食べながらも目線は中空に向けています。
黒いチョウが現れると、ミヤマカラスじゃないかとすぐさま師匠は網を持って立ち上がります。
と、何かがブーンと飛んできて前方の地面に着地。
網ではなく、カメラを持ってあわてて駆け寄りシャッターを切ると、離陸する瞬間でした。
結局、ムカシトンボは現れずでした。
後半戦をどうするか、作戦会議の結果、さらに登って尾根まで出てみようということに。
ここからはハイキングコースではない細い山道になりますが、いざ突撃。
ほとんど陽射しが届かない杉林の中を進むので虫は望めません。
アップダウンもロープ場も急登も何か所かあり、途中一度休憩し、やっとこさピークに到着。
真ん中の奥の峰は、陣馬山ではないかと思います。
反対側の沢へ下りるという選択肢もあったのですが、悪路注意の案内板があったので断念。
違うルートで下山することにしました。
途中の八王子神社で休憩。
さらに一目散に下っていきます。
途中、一か所だけ視界が開けました。八王子の市街というか武蔵野が一望できました。
登山口までたどり着き、お疲れさま、ちょっと休憩しましょうとベンチを探していると不審者発見。
スタートとゴールで、まるでお見送りと出迎えのようでした。
休憩後、追加を狙いましょうということで、もう一度カミキリムシ探索をしました。
陽が陰り、気温も少し下がったせいか、タマムシたちはもう姿を消していました。
その代わりに大量に飛び交っていたのは赤い虫。この子たちの時間なのでしょう。
もう一種、赤くて目立った子。こちらの方が色鮮やか。
遊歩道を横切っていく、春の風物詩といいたいカップルも目立ちました。
メスがオスを引っ張りながら歩いていたのですが、心配なので草陰にたどり着くまで見守りました。
倒木の陰にやっと追加個体を発見。
師匠と合流し、周辺をもう一度だけ探虫。
延長戦で見つけたカミキリもなかなか美麗でした。
一目見てトホシカミキリだと思い込んでしまったのですが、ホシが八つしかないことに気付いた。
師匠からも、トホシはかなりの珍品ですよと指摘されました。
これは逆に普通の子だと思ったのですが、けっこう珍品だったかも。
体長は約6mm。普通種のヨツボシケシキスイは10mm前後あるので別種と思われます。
最後の最後に登場したのは、お昼に一瞬だけお出ましになった顔なじみ。
もうお腹いっぱい。カメラの電池も切れる寸前。時計を見たら思わぬ時刻。
大満足して帰路につきました。
バス通りまで歩いていく途中、集落の中の空き地にこんな花がたくさん咲いていました。
草丈は脛の高さ、葉っぱは丸くて縁がギザギザ。まるでノコギリヒラタカメムシのよう。
なんだろうなと写真を撮っていたら目の前の木の葉っぱの上でお見送りをしてくれたキラキラ虫。
復路は通勤通学時間帯になり、電車は朝よりも混雑していました。
この翌日、HFで撮ったものを記録として。
今年は少ないのかと思っていたシオヤトンボが群れを成していました。
この子は初見の子だったので。
体長約7mmのチビッコ。
今日の湯加減
天気と予定の都合が合わず、なかなか行くことができず、いなくなってしまわないかと心配しきり。
仮置きした4月30日も前々日までの予想降水確率は50%という、まさに微妙な状況でしたが。
前日のイベントは雨で中止になってしまったものの、当日になってみたら雨の心配はなくなったので。
いそいそと出かけてきました。
クロホシタマムシ (タマムシ科)
この子はメインターゲットではなく、うれしい美しい素晴らしい外道ちゃんでした。
GW中ではあるものの、一応平日なので、都心は経由したくない。
師匠と相談して、集合時間も遅めにしてもらい、チバから西東京方面へ迂回する路線に乗りました。
ところが、車内は予想外に混雑。
満員電車というわけではないものの、立っている乗客がたくさんいました。(学生が目立ちました)
待ち合わせ場所の駅からはタクシーで移動。
目的地に降り立ち、登山口に向けて歩き始めた瞬間。
突然師匠がしゃがんで草をかきわけはじめました。
「何かいましたか?」
「オサムシが歩いていたと思ったんだけど、逃げられたかな」
「この草、引っこ抜いてみましょう」
ビンゴ。ちょうどその根元の土に頭を突っ込んでいたところを逮捕。
アオオサムシ ♀(オサムシ科)
周辺にはコデマリが花盛りで、アブ、ハチ、ハナムグリ、カミキリたちがラッシュしていました。
クロハナムグリ (コガネムシ科)
ちょっと目立つ子。
ベニカミキリ (カミキリムシ科)
土手ににょきにょきと咲くヒメジョオンには白いチョウがきていますがなかなか止まってくれない。
今年は関東各地での発生が早かったというウワサの今シーズン初見の子。
ウスバシロチョウ (アゲハチョウ科)
とにかくスタート地点から次々と登場してくれて、なかなか出発できない状況でした。
とはいえ、目指す場所はすぐそこでした。
メインターゲットのカミキリムシは伐採木にいます。
とにかく目を凝らし、少し陰になっているところにも注意しながらゆっくり歩いていきます。
こういう探し方をしていなかったら、きっと見逃す虫も目に留まります。
ノコギリヒラタカメムシ (ヒラタカメムシ科)
名前のように、ギザギザで平たい身体をしていて、見た目の特徴がいくつもあるカメムシ。
翅の模様というかデザインも秀逸。
同上
ただ見た目以外の特徴もあり、なぜ倒木に集まるのかというと、キノコが主食だから。
朽木などに発生したカワラタケやサルノコシカケを食べるという特種なカメムシ。
身体が平べったいのも木の皮の隙間に隠れるためでしょう。
ところで、どういう場所を探虫しているかというと。
クヌギやコナラなどの広葉樹、スギやマツなどの針葉樹もあります。
これはキクイムシかシンクイだと思って撮っていたのですが。
ナガキクイムシの仲間 (ナガキクイムシ科)
ナラ枯れの媒介生物として大問題になっているカシノナガキクイムシは体長4~5mm。
これは体長が7~8mmあったと思うので違う種だと思います。
ヒラタキクイムシかもしれません。
土場の伐採木にはタマムシたちも産卵のためによくやってきます。
これは一見地味ですが、飛ぶと瑠璃色の翅がキラキラと輝くタマムシ。
クロナガタマムシ (タマムシ科)
体長は10~15mm。群れていたので、あちこちで飛ぶ姿に束の間見惚れました。
この子は飛ばなくても見惚れます。
クロホシタマムシ (タマムシ科)
実は扉の写真と同種です。
グリーンが標準色のようですが、このようなゴールデンな個体もいるのです。
GWだけに、Golden Woodborer と呼びたい。
(タマムシ類は英語で Wood borer や Wood boring beetle といいます)
構造色でもあるようで、標準色の子も角度によっては金色が混じって見えます。
同上
写真を撮り損ねましたが、中間色の個体もいました。
さて、師匠はすでに見つけていたのですが、メインターゲットにも会えました。
クリストフコトラカミキリ ♂ (カミキリムシ科)
本来は山地性のカミキリムシだそうですが、近年は各地でこのように山麓でも見られるように。
低地に分布を拡げているのか、たまたま山中で伐採した木に入っていたのか。詳細は不明です。
今回もあっさりミッションクリアしてしまい、気が緩んだのかこの子は雑に撮ってしまいました。
イボタロウヒゲナガゾウムシ (ヒゲナガゾウムシ科)
体長5mm。イボタロウとはイボタの木につくカイガラムシの名前。
さて、メインターゲットは捕らえたので、サブターゲットを探しに山の中へ。
と、その時、何かが頭上を横切りました。チョウに見えましたがやたら大きい。
近くの草むらに着陸したので、カメラを構えて近づいていきましたが、もう少しのところで離陸。
師匠も見ていたので見失うことなく後を追い、草むらをかき分けて再度接近して撮影。
クモガタヒョウモン ペア (タテハチョウ科)
連結飛行していたので大きく見えたのでした。
小さな谷の沢沿いの緩い散策路を登っていきました。
序盤はずっと日陰ということもあり、虫影はほとんどありません。
コミスジやテングチョウに挨拶しながらしばらく進むと、踊り場のような明るい広場に出ます。
カメラを抱えた鳥屋さんが二人ほどいましたが、ここはイトトンボのポイントでもあります。
さっそく林縁を探虫開始。
と、目の高さにいた、とても目立つ突飛なデザインの子。
マメドクガの幼虫 (ドクガ科)
いかにも危険そうですが、毒はないとのことです。(試してみる気にはなりませんが)
難なくお目当ての子も見つけました。一年振りの再会です。
ホソミイトトンボ ♂(イトトンボ科)
複数頭いました。
同上
一生懸命メスも探したのですが、ザンネンながら見つからず。
同定用の証拠写真を撮って先へ進みました。
同上
前日の雨で、日当たりの良い明るい山道も適度にモイスチャーで気持ちがいい。
路傍のイタドリをチェックしていると、レギュラー選手がいてくれました。
先日、家の中で初見だった子。
イタドリハムシ (ハムシ科)
一度逃げられたものの、目の高さにとまってくれた子。
ウスアカオトシブミ (オトシブミ科)
もうこの辺りから次々と虫たちが現れるので、なかなか前に進めなくなりました。
ニコイチ撮影で、アトボシのペアとベニボタルかな。
アトボシハムシ ペア とカクムネベニボタル
こちらはムラサキシキブの葉の上のレギュラー。
イチモンジカメノコハムシ (ハムシ科)
今シーズン初見の子ばかりなのでゆっくり撮りたいところですが、まだミッションがあるので次へ。
と思ったら、お気に入りの子が現れた。
イタヤハマキチョッキリ (オトシブミ科)
幸い、この子はじっとしてくれていたこともあり、じっくり撮らせてもらいました。
同上
どうしてこんなにピカピカのハデハデである必要があるのか、前出の子と同じ種とは思えません。
(タマムシもそうですが)
沢沿いの道を上り詰めたところも小さな広場になっています。
明るい陽射しが降り注ぐ沢の中空には小さな甲虫やトビケラと思しき虫がわらわらと舞っています。
実はもう一つの本命はムカシトンボ。
ここまでの道中、姿を見ることはできなかったので、ひょっとしてと沢へ下りてみました。
しかし、湿った岩場をチェックしてみるも、トンボどころか、虫影がまったくない。
早々にあきらめて広場に上がり、周辺の灌木を見て回ると、さっき見つけられなかった子を発見。
ホソミイトトンボ ♀ (イトトンボ科)
ちょっと気が収まったところで、お昼も過ぎていたのでお弁当タイムとしました。
食べながらも目線は中空に向けています。
黒いチョウが現れると、ミヤマカラスじゃないかとすぐさま師匠は網を持って立ち上がります。
と、何かがブーンと飛んできて前方の地面に着地。
網ではなく、カメラを持ってあわてて駆け寄りシャッターを切ると、離陸する瞬間でした。
センチコガネ (センチコガネ科)
結局、ムカシトンボは現れずでした。
後半戦をどうするか、作戦会議の結果、さらに登って尾根まで出てみようということに。
ここからはハイキングコースではない細い山道になりますが、いざ突撃。
ほとんど陽射しが届かない杉林の中を進むので虫は望めません。
アップダウンもロープ場も急登も何か所かあり、途中一度休憩し、やっとこさピークに到着。
真ん中の奥の峰は、陣馬山ではないかと思います。
反対側の沢へ下りるという選択肢もあったのですが、悪路注意の案内板があったので断念。
違うルートで下山することにしました。
途中の八王子神社で休憩。
さらに一目散に下っていきます。
途中、一か所だけ視界が開けました。八王子の市街というか武蔵野が一望できました。
登山口までたどり着き、お疲れさま、ちょっと休憩しましょうとベンチを探していると不審者発見。
アオオサムシ (オサムシ科)
スタートとゴールで、まるでお見送りと出迎えのようでした。
休憩後、追加を狙いましょうということで、もう一度カミキリムシ探索をしました。
陽が陰り、気温も少し下がったせいか、タマムシたちはもう姿を消していました。
その代わりに大量に飛び交っていたのは赤い虫。この子たちの時間なのでしょう。
アカハネムシの仲間 (アカハネムシ科)
もう一種、赤くて目立った子。こちらの方が色鮮やか。
クロボシツツハムシ (ハムシ科)
遊歩道を横切っていく、春の風物詩といいたいカップルも目立ちました。
ヒメツチハンミョウ ペア (ツチハンミョウ科)
メスがオスを引っ張りながら歩いていたのですが、心配なので草陰にたどり着くまで見守りました。
倒木の陰にやっと追加個体を発見。
クリストフコトラカミキリ ♀(カミキリムシ科)
師匠と合流し、周辺をもう一度だけ探虫。
延長戦で見つけたカミキリもなかなか美麗でした。
ヤツメカミキリ (カミキリムシ科)
一目見てトホシカミキリだと思い込んでしまったのですが、ホシが八つしかないことに気付いた。
師匠からも、トホシはかなりの珍品ですよと指摘されました。
これは逆に普通の子だと思ったのですが、けっこう珍品だったかも。
コヨツボシケシキスイ (ケシキスイ科)
体長は約6mm。普通種のヨツボシケシキスイは10mm前後あるので別種と思われます。
最後の最後に登場したのは、お昼に一瞬だけお出ましになった顔なじみ。
センチコガネ (センチコガネ科)
もうお腹いっぱい。カメラの電池も切れる寸前。時計を見たら思わぬ時刻。
大満足して帰路につきました。
オマケ
バス通りまで歩いていく途中、集落の中の空き地にこんな花がたくさん咲いていました。
草丈は脛の高さ、葉っぱは丸くて縁がギザギザ。まるでノコギリヒラタカメムシのよう。
シラユキゲシ
なんだろうなと写真を撮っていたら目の前の木の葉っぱの上でお見送りをしてくれたキラキラ虫。
アオハムシダマシ (ハムシダマシ科)
復路は通勤通学時間帯になり、電車は朝よりも混雑していました。
オマケ その2
この翌日、HFで撮ったものを記録として。
今年は少ないのかと思っていたシオヤトンボが群れを成していました。
シオヤトンボ 北斗の型 (トンボ科)
この子は初見の子だったので。
セスジヒラタゴミムシ (オサムシ科)
体長約7mmのチビッコ。
今日の湯加減
今日も今日とて外房のパトロールに行ってきました。
コンビニのおばちゃん以外には誰にも会うことなく、一日を過ごしました。
新緑も、吹く風も、田んぼの水も、何もかも新鮮。何をするにしても良い季節です。
ところで、緊事宣が延長されてしまったので、昆虫館も休館を延長せざるをえなくなりました。
あらたにイベントを企画することも憚られるため、活動完全停止というところ。
もちろん、再開できるまで、自主練は自粛せずに続けます。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
本命さんから外道さんまで大勢さんとの出逢い、素晴らしいですね。中でも「クリストフ」はうらやましい。ずいぶんと低いところでお目にかかれたみたいですね。
ツチハンミョウのカップルは綺麗ですね、紺色の光具合が素敵です。昆虫記で「過変態」の概念を理解できず苦労しました。
オトシブミさんやチョッキリさんはほそ~い部分をどう咀嚼物を通すのでしょうか?
高和は、連休前半に長女に誘われて越境採集に出かけました。大震災のあと堤体強化工事で水抜きしたために環境が変わり、大きく個体数を減らしたアオオサの復活具合を確かめる意味がありました。
結果は、2時間で4頭の任意同行と久々の戦果でした。
by 高和です。 (2021-05-08 20:43)
追伸です。
ウスバシロも早いですが、クモガタヒョウモンも早いですね!
by 高和です。 (2021-05-08 20:50)
クロホシタマムシは羨ましい外道でございます。
色も綺麗だしなにより大きな目が可愛い。
九州にもいるのかな?
by 響 (2021-05-10 15:10)
>高和です。さん
ヒメツチハンミョウは春の季語でいいと思います^^
オサムシは水の影響が大きいですが復活したようでよかったです。
クモガタヒョウモンはウスバシロの後ですかね、普通。
>響さん
GW虫は想定外の出会いでした♪
手元の図鑑では九州にも分布しているとありますし、ツームシ山があるくらいですから、きっといるでしょう^^
by ぜふ (2021-05-10 23:03)
私も写真を拝見していて、お腹いっぱい、大満足、の言葉に
納得しました^^;。クロホシタマムシってすごい。金色ですね。
塗料で塗ったように見えます。イタヤハマキチョッキリというヤツも
同様で。離陸直前のセンチコガネのフォルムも美しいです。
by sakamono (2021-05-13 23:08)
>sakamonoさん
金メッキだといいんですけどね^^
イタヤハマキもこんなにじっくり撮れたのははじめてでした。
センチコガネは一瞬でした^^;
by ぜふ (2021-05-14 22:58)