"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
春のご近所パトロール [日記]
ちょうど一年前もご近所パトロール記事を書いていました。
お江戸の開花宣言があった3月14日。(昨年と同日でタイ記録だそう)
ボウソウしようかとも思ったのですが、この時期は発生確認のルーティーンも大事。
遠征の疲れも少し残っているし、近場の様子を確認しようということに。
ところで、先週末は天気が悪く、強風も吹き、宮城では震度5強の地震もありました。
それでも今年のチバの春は、ここ数年と比べると比較的穏やか。雪も降らないし。
天気もいいし、たまにはゆっくり写真を撮ろうと、ミラーレス一眼を携えて。
まずは昨年はじめて訪れ、シオヤトンボを観察した四街道の谷津田へまっしぐら。
もう位置関係がわかったので、公園を経由しては行きません。
前回とは逆に、田んぼから上流に位置する公園に向けて散歩コースを歩きます。
動きが速くて写真は撮りませんでしたが、路上を歩いていたゴミムシの幼虫を踏まれないように逮捕。
公園に着くまでに2頭見つけてしまいました。
ここが公園の端にある、おそらく元は小さな溜池。
ぐるっと一周してシオヤを探しましたが、あいにくまだ開店してないよう。
その代わりにキタテハたちが日向ぼっこ兼なわばり争いをしていたので、溜池の中へ下りてみました。
湿ってはいますが、堆積物や枯れ葉がたまっていて歩けるので、さっそくミラーレスで這い蹲り撮影。
何枚か撮影していると、縁を白いものがチラチラ飛んでいるのに気が付きました。
(降りてなければ見逃したと思います)
飛んでいる間は裏翅の白と表翅の青が点滅して美しいのですが、飛翔写真は撮れませんでした。
その代わりにちょっとアップに。
3月から発生するチョウですが、チバで中旬に観察したのははじめてだと思います。
通りかかった親子にザリガニ撮ってるのですか?と尋ねられましたが、やはり気付かないのでしょう。
テングチョウもいたので、撮ろうとしたら、どうしてもピントが周りの葉っぱに持っていかれ。
MFに切り替えるのに手こずっているうちに逃げられました。(機材の不慣れさが露呈)
ホバリングしているこの子はピントもSSも合わなかった・・
公園には入らず、一か所目はこれくらいにして、また田んぼ沿いの散歩道を歩いて戻りました。
次はS川の上流のビオトープ。少しずつ手入れが進んでいるように見えます。
すぐに目についたのはオタマジャクシたち。
おそらくニホンアカガエルの子たちだと思います。
ぐるっと一周した印象としては、昨シーズンよりは少ない。
ここもシオヤはまだ発生していないようで、特に虫影はありませんでした。
S川の定点撮影の一枚。
菜の花(セイヨウカラシナ)もこれからという感じ。
ここでお昼となったので、次へ行く途中のラーメン屋さんにピットインしました。
(特筆すべき味ではなかったのでレポート省略)
次に訪れたのはHF。
とにかくこの日も風は強かったものの、日本晴れに近いスカイブルー一色のいいお天気。
レジャーシートが飛ばされそうになりながらも、家族連れが何組かピクニックをしていました。
田んぼの縁を歩いていると道の上に小さなカメムシ。
少し早いお目覚めだったようで、手元の図鑑によると、4月から発生とある。体長は5~6mm。
ツヤマルシラホシカメムシという別名の方がしっくりくるかな。
と、しゃがんでいたら視界の隅を何かが横切りました。
林縁の木の枝にとまるのを確認して、そっとそっと近づいて・・やっと撮れた。(TGで)
すぐに逃げられましたが、今回は2、3回シャッターを切れました。
その足元にこんな花が何株かあるのに気が付いた。
一瞬、ビロウドツリアブがとまったのですが、カメラを向ける暇もありませんでした。
田んぼに降り、ウ◯コ座りしてオタマたちの観察をしていると、木道の上を歩いていくカップルが。
それが扉の写真の子たちで体長は二人合わせて1cmない。(4~5mm)
イタドリやギシギシなどのタデ科が食草。手元の図鑑では成虫越冬で4月から発生とある。
やはり早いお出ましのようですが、この日HFではたくさん湧いていました。
ツマキチョウが出ていないかと下の田も見て回りましたが観察できず。
4か所目はM川の支流。
このポイントは数年前までギンイチモンジを観察できたのですが・・とんと見られなくなりました。
それはともかく、春型のベニシジミがたくさんいるだろうと思って来たのに・・
両岸を30分以上かけて歩きましたが全然いませんでした。
川沿いにメガソーラーができているし、何か不穏な気配がしたのですが、杞憂でありますように。
それならば、もう一度S川の下流の方へ戻ってみようと、ナビにランドマークの病院を設定して出発。
最短ルートのモードにしてはありましたが、案内されたのはこんな道。
軽トラでも通れない。
ただ実は、この場所は通ったことがあったので、そのままナビに従って進みました。
その後も裏道と思しきルートを辿り、やっと見覚えのある道に出たときは目的地の近くでした。
さっそく土手に出てみましたが、どうも寂しい雰囲気。
この辺りも菜の花でいっぱいになるはずですが、まだこれからのようでした。
写真の奥が上流で、前出のビオトープがある方向です。
時折、いや波を打つように断続的に強い風が吹いていて、この子も必死に草葉の陰で耐えていました。
モンシロチョウは普通なかなか止まってくれないので、こんな状況は撮影チャンスでもありました。
それでも何かいないかと、風上に林がある、川沿いの休耕田に入ってみることに。
やはりシオヤトンボの姿もないし、まったく虫影がないなぁとあきらめて踵を返そうとした時。
何かが舞い降りてきました。
なかなか近づかせてくれず、それでもしばらくするとまた舞い降りてくるを何度か繰り返し。
ピンボケも連発した末に、やっとこさミラーレスで撮った証拠写真。
ちょっと写真に納得できず、さらに粘って追いかけました。
どうやら2頭いたようで、今度はTGで撮影。
この日は、里地でも成虫越冬する、黄色いタテハと青いタテハを見られました。
もう一つの赤いタテハをここ数年、この辺りで観察していないのがちょっと心配。
最後は先日O先生に偶然再会した某公園へ。
もうフユシャクのシーズンは終わっていますが、何か他にいないかなと。
何頭か観察できたのは、このちびっ子テントウ。
体長は4mm弱。小っちゃいけれどカイガラムシなどを食べる肉食タイプ。
それと、この場所のレギュラーも現れてくれました。
体長は前の子より少し大きくて5mm弱。最近知ったのですが、うどんこ病菌を食べる菌食タイプ。
ミラーレスでも撮りましたが全部ボツ。
先日ゴマダラチョウの幼虫がいたエノキはあえてスルーして、この日のパトロールは終了。
できればまた、今回会えなかったスプ・エフェたちを探しに出かけようと思います。
遠征の前の先月末、ちょっとだけボウソウしてきました。
ターゲットはボウマイだったのですが、見事に返り討ちに遭ったので記事化を断念。
ただ、記録としてその時の収獲を載せておきます。
ボウマイ狙いなので朽木や倒木と格闘していたのですが、あまりに出ないのでちょこっと崖を。
でちゃうかな~と思いつつ掘ると・・これが出る。
それとゴミムシが一つだけ。
体長は7mm弱。見たことない子だったのでお連れしました。
前記事のヤホシゴミムシと同じく、樹上性のゴミムシ。
ホソアトキリゴミムシの仲間は他にベーツホソアトキリゴミムシなど5種が国内に分布するようです。
今日の湯加減
お江戸の開花宣言があった3月14日。(昨年と同日でタイ記録だそう)
ボウソウしようかとも思ったのですが、この時期は発生確認のルーティーンも大事。
遠征の疲れも少し残っているし、近場の様子を確認しようということに。
ところで、先週末は天気が悪く、強風も吹き、宮城では震度5強の地震もありました。
それでも今年のチバの春は、ここ数年と比べると比較的穏やか。雪も降らないし。
天気もいいし、たまにはゆっくり写真を撮ろうと、ミラーレス一眼を携えて。
まずは昨年はじめて訪れ、シオヤトンボを観察した四街道の谷津田へまっしぐら。
もう位置関係がわかったので、公園を経由しては行きません。
前回とは逆に、田んぼから上流に位置する公園に向けて散歩コースを歩きます。
動きが速くて写真は撮りませんでしたが、路上を歩いていたゴミムシの幼虫を踏まれないように逮捕。
公園に着くまでに2頭見つけてしまいました。
ここが公園の端にある、おそらく元は小さな溜池。
ぐるっと一周してシオヤを探しましたが、あいにくまだ開店してないよう。
その代わりにキタテハたちが日向ぼっこ兼なわばり争いをしていたので、溜池の中へ下りてみました。
湿ってはいますが、堆積物や枯れ葉がたまっていて歩けるので、さっそくミラーレスで這い蹲り撮影。
キタテハ (タテハチョウ科)
何枚か撮影していると、縁を白いものがチラチラ飛んでいるのに気が付きました。
(降りてなければ見逃したと思います)
ルリシジミ (シジミチョウ科)
飛んでいる間は裏翅の白と表翅の青が点滅して美しいのですが、飛翔写真は撮れませんでした。
その代わりにちょっとアップに。
同上
3月から発生するチョウですが、チバで中旬に観察したのははじめてだと思います。
通りかかった親子にザリガニ撮ってるのですか?と尋ねられましたが、やはり気付かないのでしょう。
テングチョウもいたので、撮ろうとしたら、どうしてもピントが周りの葉っぱに持っていかれ。
MFに切り替えるのに手こずっているうちに逃げられました。(機材の不慣れさが露呈)
ホバリングしているこの子はピントもSSも合わなかった・・
ビロウドツリアブ (ツリアブ科)
公園には入らず、一か所目はこれくらいにして、また田んぼ沿いの散歩道を歩いて戻りました。
次はS川の上流のビオトープ。少しずつ手入れが進んでいるように見えます。
すぐに目についたのはオタマジャクシたち。
おそらくニホンアカガエルの子たちだと思います。
ぐるっと一周した印象としては、昨シーズンよりは少ない。
ここもシオヤはまだ発生していないようで、特に虫影はありませんでした。
S川の定点撮影の一枚。
菜の花(セイヨウカラシナ)もこれからという感じ。
ここでお昼となったので、次へ行く途中のラーメン屋さんにピットインしました。
(特筆すべき味ではなかったのでレポート省略)
次に訪れたのはHF。
とにかくこの日も風は強かったものの、日本晴れに近いスカイブルー一色のいいお天気。
レジャーシートが飛ばされそうになりながらも、家族連れが何組かピクニックをしていました。
田んぼの縁を歩いていると道の上に小さなカメムシ。
ムラサキシラホシカメムシ (カメムシ科)
少し早いお目覚めだったようで、手元の図鑑によると、4月から発生とある。体長は5~6mm。
ツヤマルシラホシカメムシという別名の方がしっくりくるかな。
と、しゃがんでいたら視界の隅を何かが横切りました。
林縁の木の枝にとまるのを確認して、そっとそっと近づいて・・やっと撮れた。(TGで)
ホソミオツネントンボ (アオイトトンボ科)
すぐに逃げられましたが、今回は2、3回シャッターを切れました。
その足元にこんな花が何株かあるのに気が付いた。
フデリンドウ
一瞬、ビロウドツリアブがとまったのですが、カメラを向ける暇もありませんでした。
田んぼに降り、ウ◯コ座りしてオタマたちの観察をしていると、木道の上を歩いていくカップルが。
それが扉の写真の子たちで体長は二人合わせて1cmない。(4~5mm)
イチゴハムシ ペア (ハムシ科)
イタドリやギシギシなどのタデ科が食草。手元の図鑑では成虫越冬で4月から発生とある。
やはり早いお出ましのようですが、この日HFではたくさん湧いていました。
ツマキチョウが出ていないかと下の田も見て回りましたが観察できず。
4か所目はM川の支流。
このポイントは数年前までギンイチモンジを観察できたのですが・・とんと見られなくなりました。
それはともかく、春型のベニシジミがたくさんいるだろうと思って来たのに・・
両岸を30分以上かけて歩きましたが全然いませんでした。
川沿いにメガソーラーができているし、何か不穏な気配がしたのですが、杞憂でありますように。
それならば、もう一度S川の下流の方へ戻ってみようと、ナビにランドマークの病院を設定して出発。
最短ルートのモードにしてはありましたが、案内されたのはこんな道。
軽トラでも通れない。
ただ実は、この場所は通ったことがあったので、そのままナビに従って進みました。
その後も裏道と思しきルートを辿り、やっと見覚えのある道に出たときは目的地の近くでした。
さっそく土手に出てみましたが、どうも寂しい雰囲気。
この辺りも菜の花でいっぱいになるはずですが、まだこれからのようでした。
写真の奥が上流で、前出のビオトープがある方向です。
時折、いや波を打つように断続的に強い風が吹いていて、この子も必死に草葉の陰で耐えていました。
モンシロチョウ (シロチョウ科)
モンシロチョウは普通なかなか止まってくれないので、こんな状況は撮影チャンスでもありました。
それでも何かいないかと、風上に林がある、川沿いの休耕田に入ってみることに。
やはりシオヤトンボの姿もないし、まったく虫影がないなぁとあきらめて踵を返そうとした時。
何かが舞い降りてきました。
なかなか近づかせてくれず、それでもしばらくするとまた舞い降りてくるを何度か繰り返し。
ピンボケも連発した末に、やっとこさミラーレスで撮った証拠写真。
ルリタテハ (タテハチョウ科)
ちょっと写真に納得できず、さらに粘って追いかけました。
どうやら2頭いたようで、今度はTGで撮影。
同上
この日は、里地でも成虫越冬する、黄色いタテハと青いタテハを見られました。
もう一つの赤いタテハをここ数年、この辺りで観察していないのがちょっと心配。
最後は先日O先生に偶然再会した某公園へ。
もうフユシャクのシーズンは終わっていますが、何か他にいないかなと。
何頭か観察できたのは、このちびっ子テントウ。
ヒメアカホシテントウ (テントウムシ科)
体長は4mm弱。小っちゃいけれどカイガラムシなどを食べる肉食タイプ。
それと、この場所のレギュラーも現れてくれました。
キイロテントウ (テントウムシ科)
体長は前の子より少し大きくて5mm弱。最近知ったのですが、うどんこ病菌を食べる菌食タイプ。
ミラーレスでも撮りましたが全部ボツ。
先日ゴマダラチョウの幼虫がいたエノキはあえてスルーして、この日のパトロールは終了。
できればまた、今回会えなかったスプ・エフェたちを探しに出かけようと思います。
オマケ
遠征の前の先月末、ちょっとだけボウソウしてきました。
ターゲットはボウマイだったのですが、見事に返り討ちに遭ったので記事化を断念。
ただ、記録としてその時の収獲を載せておきます。
ボウマイ狙いなので朽木や倒木と格闘していたのですが、あまりに出ないのでちょこっと崖を。
でちゃうかな~と思いつつ掘ると・・これが出る。
アワカズサオサムシ (オサムシ科)
それとゴミムシが一つだけ。
体長は7mm弱。見たことない子だったのでお連れしました。
ホソアトキリゴミムシ (オサムシ科)
前記事のヤホシゴミムシと同じく、樹上性のゴミムシ。
同上
ホソアトキリゴミムシの仲間は他にベーツホソアトキリゴミムシなど5種が国内に分布するようです。
今日の湯加減
今日は久しぶりにボウソウしてきました。
天気も良く、風もなく、穏やかな日でした。
が、道中が激込み・・・移動で疲れました。
詳しくはまた次回にでも。
明日はこれまた久しぶりの標本教室の開催です。
人数を縮小しての開催となりますが、気合を入れて臨みます。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
キタテハさん、ルリタテハさん共々冬を越したにしては美麗なおすがた。気が早いルリシジミさんもよいですね。
この季節の探虫は回を重ねるごとに種類、個体数が増え、気分爽快です。先週末の26日(金) には杉並区でツマキチョウ♂️と会いましたよ。
by 高和です。 (2021-03-28 08:45)
わ!たくさんのオタマ!
これでも昨年より少ないのでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-03-28 15:18)
>高和です。さん
アカタテハが見られなかったのがザンネンでした。
ツマキチョウを目撃すらできなかったのもザンネンというか心配です。
>ぼんぼちぼちぼちさん
オタマはこの何十倍もいましたが、それでも少ない印象ですね^^
ほんとに生き残るのはごくわずか・・
by ぜふ (2021-03-29 21:36)
おタマも春の訪れを感じさせてくれますね。昔はウチの近所の
田んぼでもたくさん見ました。そういえば最近、見ないな。
小さな川の土手の風景、とてもいいですね。
色の薄いガラス細工のようなフデリンドウもよいです。
by sakamono (2021-04-03 09:40)
オタマも農薬を使われるとイチコロですね。
オタマがいないとサギも来なくなり・・
ブリンドウがHFで見られたのはよかったです^^
by ぜふ (2021-04-03 18:14)