"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
むしや詣で その弐 [日記]
前記事までで四か所の六社神社を巡りました。
四社神社や五社神社などもありますが、対象はあくまで六社(むしや)神社。
GoogleMapで見る限り、チバ県内にはむしや神社が8社あることが分かりました。
探虫のついでに訪れるのもいいのですが、比較的閑散期の冬の内に巡ってコンプリートできればと。
立春も過ぎた2月7日、残り4社の内、ボウソウ方面にある二か所へ行ってみることにしました。
ゆっくり出発して、ゆっくり走り、ゆっくりお参りして・・(予定外の)ゆっくり山登り。
まず向かったのは袖ケ浦。
内房方面へ行くときと同様にR16でトコトコと南下していきました。
五つ目のむしや神社はR16からちょっと入ったところにあるようです。
どこを曲がるのかなと思っていたら、まさに袖ケ浦駅の入口交差点でした。
駅とは反対へ左折するとすぐに閑静な住宅街、突き当たりを道なりに左折するとあっさり到着。
したと思ったのですが、鳥居には「率土神社」とある。
あれ?間違えたかと、GoogleMapで現在地を確認したら・・合っている。
どうやら、摂末社(神社の中の神社)のようです。
ところで、扉の写真のとおり、南側に長くのびている参道が気になりました。
参拝する前に本来の参道の入口へ行くことに。
二の鳥居からは袖ケ浦の町が一望できました。
さて、本殿にもお参りして、境内の片隅にあるむしや神社へ。
ちゃんと看板?もあったので間違いなし。
六つ目のむしや神社は君津。R16に戻り、木更津から先はそのままR127。
K92に入り、君津ICを通り過ぎていく、清和方面へ行くときと同じルートでした。
そろそろお昼なので、ラーメン屋さんにピットインして再出発。目的地までそう遠くはありません。
途中、こんな崖がありましたが巨大すぎてオサホリはできません。
そもそも採石・採土場なので立ち入れないですが、山がそのまま一つ二つ分削られていることが驚き。
そんな景色に気をとられていて、いつの間にか目的地を行き過ぎていました。
道沿いにあるのですが強烈に目立たないので気が付かなかった。
鳥居は赤いですが、鉄製で神社名がありません。
お神輿などの置き場というか作業場をくぐって本殿に行ってみました。
が、どこにも表示がない。
お参りの際に隙間から暗い本殿の中を撮影し、プレビューしてみたら確かにそうであることが判明。
境内に小さいけれど適度に放置された池があったので、また夏の探虫の際にでも寄ろうと思いました。
これでこの日のミッションは終わり。
ではなく、久しぶりに行ってみたいところがありました。
少し南下してR465を西へ向かい、もみじロードを通るつもりが間違えてK88第一シイタケへ。
ロスはないのでそのまま走り、長狭街道に出てまた西へ。
むしや神社から1時間もかからずに着いたのはここです。
水仙はピークを越えてはいたものの、斜面いっぱいにまだ咲いていました。
それより、この時期だからこそ楽しめるのは桜とのコラボレーション。
静岡の河津桜を移植したもので、こちらでは頼朝桜と名付けられています。
元々水仙の名所は「をくずれ水仙郷」といい、佐久間ダムを見下ろす丘とその斜面。
(タイプミスではなく”大崩”というチバの難読地名)
今は営業していませんが、丘の上のお茶屋さんの前で休憩。
さあ、まだまだ陽は高いし、これからどうしようかなと見晴らし台から景色を眺めていると・・
富山(これもチバの難読地名で”とみさん”)か・・そうだ、あそこには宿題があったな。
K184で一旦山を下って勝山まで出て、R127をちょっと南下して岩井を左折。
訪れたことがあるので迷うこともなく30分ほどで着いたのはここ。
一年前に富山を西側から開拓しようとしたときに見つけたのですが、そのときは時間がなく。
再訪を宿題として心に期していたのです。(そのときの記事はこちら)
富山の海側からの登山道の中腹にありますが、道すがらに案内板などはない隠れスポット。
言わずと知れた、南総里見八犬伝で臥姫が八房と籠ったとされる洞穴。
ということは分かっているものの、それ以上の予備知識は持たずに突入です。
門をくぐるといきなり山の中の散策路のような階段。(受付も係の人もいないので入場料なし)
かなり急で、一段の幅が大きくて、大股歩きのエクササイズのようです。
でもほどなく何か舞台のようなものが見えてきました。
舞台までたどり着くと籠穴の位置が分かりましたが、先客の家族が見学中でした。
小さいながらもRPGのラスボスに逢うために開けるような門のところで待機します。
歩きづらい狭い通路をえっちらおっちら降りてきた、おばあちゃんを含めた家族と入れ替わりで登る。
まさにひっそりと隠れるのに都合がよさそうな穴でした。
これは舞台の縁にあった説明板ですが、ふむふむと読みました。
穴の内部はこんな様子。奥には仁義礼智忠信孝悌の玉が置いてありました。
籠穴から見下ろすと、舞台が八角形なのが分かります。
もちろん一つ一つの柱にはそれぞれ八つの字が刻印されていました。
八本の柱に囲まれて舞台の中心に立つと、まさにパワースポットのように神聖な気を感じました。
さあ、他に見るところはないので出発しますが、前回通行止めになっていた所が気になりました。
なのでベニシジミ号でさらに山道を登ります。
ところが、この前行く手を阻まれた地点よりももっと手前でストップ。
と、熊手や携帯チェーンソーなどを持ったグループが山から下りてきた。
じゃあちょっと歩いて様子を見に行ってみようと、一応装備を整えて登り始めました。
歩くとなかなか急な坂、しかもポカポカ陽気で、籠穴の階段の後ということもありすぐに汗が。
インナーを一枚脱いで手に持ってしばらく歩くと・・見覚えのある光景が目の前に。
一年前と何も変わっていませんでした。
が、左手の登山道を見ると、何だか行けそう・・(と思わなかったら良かったのに)
さっきの人たちはきっと、登山道の整備に来ていたのでしょう。
倒木が切られていたり、土が固められていたり、そして・・ロープが結ばれていたり。
右手は深い谷なのでかなりビビリつつも、山頂まで行けるなら行きたいという気が勝りました。
でも木の柵が谷底に落ちている光景などを見ると段々と心細くなり。
こんな表示があるし。
この光景を目の当たりにするに至っては、完全に腰が砕けました。
崩落している登山道をロープを伝って下から巻いて行けそうでしたが、単行でもあるし撤退を決断。
下りのロープ場の方が格段に怖かったことは言うまでもないですが、無事下山できてよかった。
ヒザがうすら笑いをしながらもベニシジミ号まで戻る道すがら、今年初のスミレを発見。
春遠からじ。
ベニシジミ号で走る帰り道、たくさんかいた汗が冷えて、体がコチコチになりました。
というわけで、虫が登場しない記事になったので、うちの子の一人を紹介します。
正確にはヘラクレスヘラクレスの幼虫で、カブトムシの幼虫より長さが倍、大きさは4倍くらい。
先日マット替えをしたのですが、4頭いた内、1頭は☆になっていました。(☆になりたて)
約1年半も育てているのでくやしいですが、残りの皆はあと半年、羽化までがんばってほしい。
今日の湯加減
四社神社や五社神社などもありますが、対象はあくまで六社(むしや)神社。
GoogleMapで見る限り、チバ県内にはむしや神社が8社あることが分かりました。
探虫のついでに訪れるのもいいのですが、比較的閑散期の冬の内に巡ってコンプリートできればと。
立春も過ぎた2月7日、残り4社の内、ボウソウ方面にある二か所へ行ってみることにしました。
ゆっくり出発して、ゆっくり走り、ゆっくりお参りして・・(予定外の)ゆっくり山登り。
まず向かったのは袖ケ浦。
内房方面へ行くときと同様にR16でトコトコと南下していきました。
五つ目のむしや神社はR16からちょっと入ったところにあるようです。
どこを曲がるのかなと思っていたら、まさに袖ケ浦駅の入口交差点でした。
駅とは反対へ左折するとすぐに閑静な住宅街、突き当たりを道なりに左折するとあっさり到着。
したと思ったのですが、鳥居には「率土神社」とある。
あれ?間違えたかと、GoogleMapで現在地を確認したら・・合っている。
どうやら、摂末社(神社の中の神社)のようです。
ところで、扉の写真のとおり、南側に長くのびている参道が気になりました。
参拝する前に本来の参道の入口へ行くことに。
二の鳥居からは袖ケ浦の町が一望できました。
さて、本殿にもお参りして、境内の片隅にあるむしや神社へ。
六社神社(5)
ちゃんと看板?もあったので間違いなし。
六つ目のむしや神社は君津。R16に戻り、木更津から先はそのままR127。
K92に入り、君津ICを通り過ぎていく、清和方面へ行くときと同じルートでした。
そろそろお昼なので、ラーメン屋さんにピットインして再出発。目的地までそう遠くはありません。
途中、こんな崖がありましたが巨大すぎてオサホリはできません。
そもそも採石・採土場なので立ち入れないですが、山がそのまま一つ二つ分削られていることが驚き。
そんな景色に気をとられていて、いつの間にか目的地を行き過ぎていました。
道沿いにあるのですが強烈に目立たないので気が付かなかった。
鳥居は赤いですが、鉄製で神社名がありません。
お神輿などの置き場というか作業場をくぐって本殿に行ってみました。
六社神社(6)
が、どこにも表示がない。
お参りの際に隙間から暗い本殿の中を撮影し、プレビューしてみたら確かにそうであることが判明。
境内に小さいけれど適度に放置された池があったので、また夏の探虫の際にでも寄ろうと思いました。
これでこの日のミッションは終わり。
ではなく、久しぶりに行ってみたいところがありました。
少し南下してR465を西へ向かい、もみじロードを通るつもりが間違えてK88第一シイタケへ。
ロスはないのでそのまま走り、長狭街道に出てまた西へ。
むしや神社から1時間もかからずに着いたのはここです。
佐久間ダム湖
水仙はピークを越えてはいたものの、斜面いっぱいにまだ咲いていました。
それより、この時期だからこそ楽しめるのは桜とのコラボレーション。
静岡の河津桜を移植したもので、こちらでは頼朝桜と名付けられています。
元々水仙の名所は「をくずれ水仙郷」といい、佐久間ダムを見下ろす丘とその斜面。
(タイプミスではなく”大崩”というチバの難読地名)
今は営業していませんが、丘の上のお茶屋さんの前で休憩。
さあ、まだまだ陽は高いし、これからどうしようかなと見晴らし台から景色を眺めていると・・
富山(これもチバの難読地名で”とみさん”)か・・そうだ、あそこには宿題があったな。
K184で一旦山を下って勝山まで出て、R127をちょっと南下して岩井を左折。
訪れたことがあるので迷うこともなく30分ほどで着いたのはここ。
臥姫籠穴
一年前に富山を西側から開拓しようとしたときに見つけたのですが、そのときは時間がなく。
再訪を宿題として心に期していたのです。(そのときの記事はこちら)
富山の海側からの登山道の中腹にありますが、道すがらに案内板などはない隠れスポット。
言わずと知れた、南総里見八犬伝で臥姫が八房と籠ったとされる洞穴。
ということは分かっているものの、それ以上の予備知識は持たずに突入です。
門をくぐるといきなり山の中の散策路のような階段。(受付も係の人もいないので入場料なし)
かなり急で、一段の幅が大きくて、大股歩きのエクササイズのようです。
でもほどなく何か舞台のようなものが見えてきました。
舞台までたどり着くと籠穴の位置が分かりましたが、先客の家族が見学中でした。
小さいながらもRPGのラスボスに逢うために開けるような門のところで待機します。
歩きづらい狭い通路をえっちらおっちら降りてきた、おばあちゃんを含めた家族と入れ替わりで登る。
まさにひっそりと隠れるのに都合がよさそうな穴でした。
これは舞台の縁にあった説明板ですが、ふむふむと読みました。
穴の内部はこんな様子。奥には仁義礼智忠信孝悌の玉が置いてありました。
籠穴から見下ろすと、舞台が八角形なのが分かります。
もちろん一つ一つの柱にはそれぞれ八つの字が刻印されていました。
八本の柱に囲まれて舞台の中心に立つと、まさにパワースポットのように神聖な気を感じました。
さあ、他に見るところはないので出発しますが、前回通行止めになっていた所が気になりました。
なのでベニシジミ号でさらに山道を登ります。
ところが、この前行く手を阻まれた地点よりももっと手前でストップ。
と、熊手や携帯チェーンソーなどを持ったグループが山から下りてきた。
じゃあちょっと歩いて様子を見に行ってみようと、一応装備を整えて登り始めました。
歩くとなかなか急な坂、しかもポカポカ陽気で、籠穴の階段の後ということもありすぐに汗が。
インナーを一枚脱いで手に持ってしばらく歩くと・・見覚えのある光景が目の前に。
一年前と何も変わっていませんでした。
が、左手の登山道を見ると、何だか行けそう・・(と思わなかったら良かったのに)
さっきの人たちはきっと、登山道の整備に来ていたのでしょう。
倒木が切られていたり、土が固められていたり、そして・・ロープが結ばれていたり。
右手は深い谷なのでかなりビビリつつも、山頂まで行けるなら行きたいという気が勝りました。
でも木の柵が谷底に落ちている光景などを見ると段々と心細くなり。
こんな表示があるし。
この光景を目の当たりにするに至っては、完全に腰が砕けました。
崩落している登山道をロープを伝って下から巻いて行けそうでしたが、単行でもあるし撤退を決断。
下りのロープ場の方が格段に怖かったことは言うまでもないですが、無事下山できてよかった。
ヒザがうすら笑いをしながらもベニシジミ号まで戻る道すがら、今年初のスミレを発見。
春遠からじ。
タチツボスミレ
ベニシジミ号で走る帰り道、たくさんかいた汗が冷えて、体がコチコチになりました。
オマケ
というわけで、虫が登場しない記事になったので、うちの子の一人を紹介します。
ヘラクレスオオカブトの幼虫
正確にはヘラクレスヘラクレスの幼虫で、カブトムシの幼虫より長さが倍、大きさは4倍くらい。
先日マット替えをしたのですが、4頭いた内、1頭は☆になっていました。(☆になりたて)
約1年半も育てているのでくやしいですが、残りの皆はあと半年、羽化までがんばってほしい。
今日の湯加減
この記事の日も春のような気温だったし、その後も考えるとやはり今年は暖冬のような気がします。
啓蟄まであと半月ほどですが、休眠していたうちの子たちの一部も目覚め始めました。
ゲンちゃんたちも皆元気よく泳いでいます。
冬眠はしないまでもあまり動かなかったイモリたちも活発になってきました。
うちの子たちはまた追々登場させようと思います。
やはり、春遠からじ。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
もうスミレが咲き始めているのでやすね。
スミレも春を代表する可愛い花の一つでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2021-02-21 16:17)
すみれのはな さくころ
はじめて きみをしりぬ
もう春ですね。
小生はダム湖畔の水仙よりも桜よりも「佐久間ダム」に反応してしまいました。「佐久間ダム=天竜川」というほどの条件反射で。飯田線の古い電車と特急こだまに乗りたくて、親父にねだって適えてもらった10歳の夏。
by 高和です。 (2021-02-22 16:12)
>ぼんぼちぼちぼちさん
陽だまりに咲くスミレも多種多様ですが冬に見つけるとほっとします。
>高和です。さん
静岡の佐久間の”佐久間個体群”にも会いたいところでした。
小学生で行けたとはうらやましい。
by ぜふ (2021-02-26 22:08)
冒頭の写真。細い道の先にある鳥居の向うが、真っ白に光っていて。
風景を想像させられます。海があるようにイメージしてしまいました。
すごい登山道を登りましたね。ご無事で何よりです^^;。
by sakamono (2021-02-27 09:56)
>sakamonoさん
こういう長い参道の神社はチバではめずらしいと思います。
しかも丘の下から続くというのは。
富山はいつか必ずや再アタックします^^;
by ぜふ (2021-02-28 08:24)