"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
蜻蛉 2020 [トンボ]
年末恒例のトンボで振り返る一年。トンボ総集編です。
今回で11回目。この特集を目指してトンボの写真を撮っているわけではないので毎回寄せ集め。
いや、トンボを縦軸にして一年を振り返り思い出すのは結構面白くて、実は楽しみでもあります。
前回、”年々トンボのショットが少なくなっていると思う”と書きましたが、さて今年はどうだったか。
非常事態宣言が発出され、まさに異常な状況の今シーズン。春のトンボ探しも遅くなりました。
4月下旬、なるべく人気の少ないところへと、春のトップバッターを探しに。
チバ市の隣町にある公園をはじめて訪れ、隣接する圃場との境にある湿地で偶然遭遇できました。
このあと、いつものビオトープに行きましたが、なぜかシオヤトンボがなかなか見つかりませんでした。
シオカラも初見でした。
これは例年ならHFで多く観察できる種ですが、今年はなぜか観察できず、外房某所で初見でした。
春も酣でたくさんの虫たちを観察できましたが、トンボはシオヤとカワトンボだけでしたね。
5月。
子供の日は(特に目当ての虫があったわけでもなく)衝動的に北関東へ遠征。
奇跡的にマイマイカブリを採集できたことは忘れられないエピソードですがトンボは少なかった。
山の上の池を巡ったにもかかわらず。でも、ベンチで休憩していたら足元にこの子が現れました。
あ、トンボ特集の写真は、本編では掲載しなかったもの(ボツネタ)から選んでいます。
例年の5月なら、高尾や秩父方面にも行って、逢えるはずのトンボたちも今年はおあずけ。
その代わりに今年フィーチャーしたのは外房のイスミエリア。
ここも予備情報はなかったのですが、溜池巡りをして、春に逢っておきたい子に遭遇できました。
それと、うれしい想定外のトンボも観察できました。
この日はオスだけだったので、あらためてメスを探しに再訪。
生息環境を調べ、いそうな場所を選んで見つけたときは、普通種だとしてもうれしいものです。
チバでは初見だったし、好きなトンボなのでよろこびも一入でした。
しかし今季はハラビロづいていて、別の場所でも逢うことができました。(増えているのなら嬉しい)
昨年、チバ市内でトンボがいそうな溜池を見つけたので、満を持して訪れたのですが見事に空振り。
5月末に訪れたのは、後にオオセンチの里と呼ぶことになるフィールド。
ここでも想定外のオオトラフコガネに逢えて大興奮でしたが、ヤマビルの大群もいて大パニックにも。
渓流に沿って哨戒するこの子もいました。
ヤマサナエには、6月にチバの奈良の大仏を訪れたときに寄り道した谷津田でも。
ゴミムシの聖域ではないかと目を付けていたボウソウ某所で逢ったのがハラビロちゃんとこの子。
この場所は秋に再訪することに。(後述)
さて6月。
西風速報を出したくてHFへ。
しかし前日のお天気が悪かったせいか、ほとんど成果はあがりませんでした。
その代わりに甲虫たちを色々と観察できたのですが、レギュラーのオオアオイトトンボは見られず。
この日、久しぶりに古い一眼レフを持って行ったのに・・
夕方出直そうと思い、それまで外房の某所へ行って暇つぶしをしていたらアナグマに遭遇しました。
そこで観察したトンボ。
内房方面へオオテントウを見に行くも空振りした日に逢ったのはこの子とハラビロちゃんでした。
ハラビロちゃんの写真はたくさん撮ったのですが割愛。
7月。
奈良の大仏方面の谷津田が気に入り再訪。
この日はまさにトンボデーとなり、今季HFで逢えない子を観察できました。
この子に逢えたのも想定外。
そしてこの日の主役は扉の写真の子。
の相方。
プチ熱中症になりながら、潜水産卵の様子を撮影しました。
ふらふらになりながらも、帰りに寄り道をしたら駄賃を稼ぐことができました。
ここ数年、チバで逢えなかった子。
ヤマナシ遠征の際、清里で合宿し、山で出逢えた、チバでは見られない子。
同定に自信がないのですが・・
メスも観察できたのは幸運でした。
トンボ目当ての遠征ではなかったけれど、観察したトンボは意外に少なかったということが今わかる。
逆に近所ではとても意外な子に逢えたのでした。
この子は近年分布を拡大しているように思いますが、まさか散歩中に観察できるとは。
都会的な環境に順応しつつあるようですが、8月には近所のローソンの前で採集してしまいました。
8月は虫友のリクエストがあり、都内某所でギンヤンマと手合わせに行きました。
ギンヤンマの他にも、そこで出逢えるうれしいトンボがいくつか。
まずはここで定番の子、というと値打ちが下がるようですが、けっして普通種とはいえないトンボ。
ここで初見の子も。
オスもいたのに撮り逃がしました。
イトトンボをもう一種。
そしてこの日、ギンヤンマには散々からかわれましたが、まったく想定外の子をヒットしました。
同定していてまさかと半信半疑でしたが、四万十のトンボ王国で観察して以来の再会でした。
別の日にチバニアン方面へカワトンボ(白化型)を探しに行き、あえなく撃沈しましたが代わりに。
市民の森のおじさんに教えてもらった場所へカワトンボを探しに行ったら群れでいました。
このとき採集したギンヤンマと一緒に標本教室(トンボ編)の教材になってもらいました。
ところで、今年の夏は記録的な猛暑(猛暑日数が過去最多)となりましたね。
8月のチバも炎暑が続き、ボウソウするのを自重したほどでした。
それでもチバ市内の耕作放棄地というか、だだっ広い荒れ地というか、訪問者はいないと思う場所へ。
貯水池と芦原があるのに、観察できたトンボはシオカラトンボだけという残念な結果でした。
そのハライセに帰り道に寄った初訪の公園でかろうじてこの子を観察。
この公園はカブトムシやノコギリクワガタもいることがわかり、ヨツケシを採集して帰りました。
(ブリードを試みましたが失敗)
ゲンちゃんを見つけたくて、炎暑の中、池巡りもしましたが、これまた空振りでした。
池にいたトンボはギンヤンマとこの子。
それと、なぐさめになったのはこの子たちの群れ。
普通種ですが、ここ数年チバ市内では見かけなくなってさびしく思っています。
池巡りの翌日は東京と埼玉の県境のとある公園へ。
ここでもギンヤンマやコシアキトンボなど、たくさんのトンボに遊んでもらいました。
ピックアップしたいのはこの子。ビオトープに群れがいました。
それと、これは翌月に再訪したときの写真ですが、イトトンボも。
どうしてもゲンちゃんを見つけたくて、トラップを仕掛けにも行きました。
トラップを放置している間、訪れたのは内房のささやかなトンボの楽園。
レギュラーメンバーは観察できました。
映像会社のお兄ちゃんに話しかけられて逃がしてしまったトンボ。
群れでいたので、この子たちも実は元々レギュラーだったのかもしれません。
採集はしませんでしたが、たくさんいたのでじっくり観察できました。
9月。
秋型アゲハの採集会で三浦半島を訪れたのですが、いつもいる場所にカワトンボがいなかった。
というか、トンボをほとんど観察しなかったのでちょっと心配。来季はまた見られますように。
久しぶりに訪れたHFでうれしい発見が。
HFでの初見でした。(増えてほしい~)
この子たちはレギュラーメンバーです。
先に最近見られなくなったと書きましたが、少し増えてきているのかもしれません。
この子も普通種ですが、一時期よりは減った気がします。
カワトンボがHFで見られなかったのもちょっと心配。
猛暑ではありましたが、今年は台風や大雨の被害がなくて済んだチバ。
10月は東総方面に通いました。
”虫幡”という地名にひかれて訪れた田んぼはこの子たちのサンクチュアリでした。
何十頭も大量発生していた林縁。
はとむぎに出逢えたのも彼らのおかげでした。
この翌日は多摩川の河川敷でバッタ採集会。
アカネ類とシオカラトンボとウスバキトンボくらいしかいませんでしたが写真を撮るヒマはなし。
唯一撮影したのはこの子たち。
そろそろ晩秋となってきたので、ゴミムシたちのサンクチュアリと見込んだポイントへ。
そこで偶然見つけたのはアカトンボたちの溜まり場(共同産卵場所)でした。
その中から代表して。
肝心のゴミムシの方は不発でしたが、このフィールドにもこの子たちがいることが分かりました。
そして11月は突然発生したクマソのおかげで、南房ヘビロテでした。
なのでトンボの写真をまったくといっていいほど撮らなかったようです。
最後の一枚が完全ボツ写真というのも悲しいのですが、撮らなかったのでしょうがない。
(トンボに罪はなくうまく撮れなかったのが悪いのですが)
イナゲの浜を偵察に行ったときに日向ぼっこしていた子。
こうして一年を振り返ってみると、今年は遠征が少なく、初対面の種が少なかった印象。
ハラビロトンボ、ギンヤンマ、アオモンイトトンボと出逢う機会が多いシーズンでした。
来年はもっとあちこちに行けて、お初の子たちの写真がたくさん撮れますように。
本編でも紹介しましたが、生まれて初めて採集したネアカヨシヤンマ。
昆虫館で展翅して標本にしましたが、先生にロックオンされたので、謹んで献上しました。
4年前、四万十のトンボ王国で先生と杉村館長と黄昏飛翔を眺めたことが懐かしく思い出されます。
今日の湯加減
今回で11回目。この特集を目指してトンボの写真を撮っているわけではないので毎回寄せ集め。
いや、トンボを縦軸にして一年を振り返り思い出すのは結構面白くて、実は楽しみでもあります。
7.12撮影 アジアイトトンボ (イトトンボ科)
前回、”年々トンボのショットが少なくなっていると思う”と書きましたが、さて今年はどうだったか。
非常事態宣言が発出され、まさに異常な状況の今シーズン。春のトンボ探しも遅くなりました。
4月下旬、なるべく人気の少ないところへと、春のトップバッターを探しに。
チバ市の隣町にある公園をはじめて訪れ、隣接する圃場との境にある湿地で偶然遭遇できました。
4.25撮影 シオヤトンボ ♀(トンボ科)
このあと、いつものビオトープに行きましたが、なぜかシオヤトンボがなかなか見つかりませんでした。
4.25撮影 シオヤトンボ ♂ (トンボ科)
シオカラも初見でした。
4.25撮影 シオカラトンボ ♀ (トンボ科)
これは例年ならHFで多く観察できる種ですが、今年はなぜか観察できず、外房某所で初見でした。
4.29撮影 ニホンカワトンボ ♂ (カワトンボ科)
春も酣でたくさんの虫たちを観察できましたが、トンボはシオヤとカワトンボだけでしたね。
4.29撮影 ニホンカワトンボ ♀ (カワトンボ科)
5月。
子供の日は(特に目当ての虫があったわけでもなく)衝動的に北関東へ遠征。
奇跡的にマイマイカブリを採集できたことは忘れられないエピソードですがトンボは少なかった。
山の上の池を巡ったにもかかわらず。でも、ベンチで休憩していたら足元にこの子が現れました。
5.5撮影 アジアイトトンボ ♀ 未成熟 (イトトンボ科)
あ、トンボ特集の写真は、本編では掲載しなかったもの(ボツネタ)から選んでいます。
例年の5月なら、高尾や秩父方面にも行って、逢えるはずのトンボたちも今年はおあずけ。
その代わりに今年フィーチャーしたのは外房のイスミエリア。
ここも予備情報はなかったのですが、溜池巡りをして、春に逢っておきたい子に遭遇できました。
5.9撮影 ホソミオツネントンボ ♂ (アオイトトンボ科)
それと、うれしい想定外のトンボも観察できました。
5.9撮影 ハラビロトンボ ♂ (トンボ科)
この日はオスだけだったので、あらためてメスを探しに再訪。
生息環境を調べ、いそうな場所を選んで見つけたときは、普通種だとしてもうれしいものです。
5.24撮影 ハラビロトンボ ♀ (トンボ科)
チバでは初見だったし、好きなトンボなのでよろこびも一入でした。
同上
しかし今季はハラビロづいていて、別の場所でも逢うことができました。(増えているのなら嬉しい)
昨年、チバ市内でトンボがいそうな溜池を見つけたので、満を持して訪れたのですが見事に空振り。
5月末に訪れたのは、後にオオセンチの里と呼ぶことになるフィールド。
ここでも想定外のオオトラフコガネに逢えて大興奮でしたが、ヤマビルの大群もいて大パニックにも。
渓流に沿って哨戒するこの子もいました。
5.30撮影 ヤマサナエ(サナエトンボ科)
ヤマサナエには、6月にチバの奈良の大仏を訪れたときに寄り道した谷津田でも。
6.6撮影 ヤマサナエ(サナエトンボ科)
ゴミムシの聖域ではないかと目を付けていたボウソウ某所で逢ったのがハラビロちゃんとこの子。
5.30撮影 ショウジョウトンボ ♀ (トンボ科)
この場所は秋に再訪することに。(後述)
さて6月。
西風速報を出したくてHFへ。
しかし前日のお天気が悪かったせいか、ほとんど成果はあがりませんでした。
その代わりに甲虫たちを色々と観察できたのですが、レギュラーのオオアオイトトンボは見られず。
6.20撮影 オオシオカラトンボ ♂ (トンボ科)
この日、久しぶりに古い一眼レフを持って行ったのに・・
6.20撮影 オオシオカラトンボ ♀ (トンボ科)
夕方出直そうと思い、それまで外房の某所へ行って暇つぶしをしていたらアナグマに遭遇しました。
そこで観察したトンボ。
6.20撮影 ノシメトンボ (トンボ科)
内房方面へオオテントウを見に行くも空振りした日に逢ったのはこの子とハラビロちゃんでした。
6.27撮影 アキアカネ (トンボ科)
ハラビロちゃんの写真はたくさん撮ったのですが割愛。
7月。
奈良の大仏方面の谷津田が気に入り再訪。
この日はまさにトンボデーとなり、今季HFで逢えない子を観察できました。
7.12撮影 オオアオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
この子に逢えたのも想定外。
7.12撮影 ホソミイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
そしてこの日の主役は扉の写真の子。
の相方。
7.12撮影 アジアイトトンボ ♀ (イトトンボ科)
プチ熱中症になりながら、潜水産卵の様子を撮影しました。
同上
ふらふらになりながらも、帰りに寄り道をしたら駄賃を稼ぐことができました。
ここ数年、チバで逢えなかった子。
7.12撮影 マユタテアカネ ♂ (トンボ科)
ヤマナシ遠征の際、清里で合宿し、山で出逢えた、チバでは見られない子。
同定に自信がないのですが・・
7.20撮影 クロサナエ ♂(サナエトンボ科)
メスも観察できたのは幸運でした。
同上 ♀
トンボ目当ての遠征ではなかったけれど、観察したトンボは意外に少なかったということが今わかる。
逆に近所ではとても意外な子に逢えたのでした。
この子は近年分布を拡大しているように思いますが、まさか散歩中に観察できるとは。
7.28撮影 ギンヤンマ (ヤンマ科)
都会的な環境に順応しつつあるようですが、8月には近所のローソンの前で採集してしまいました。
8月は虫友のリクエストがあり、都内某所でギンヤンマと手合わせに行きました。
ギンヤンマの他にも、そこで出逢えるうれしいトンボがいくつか。
まずはここで定番の子、というと値打ちが下がるようですが、けっして普通種とはいえないトンボ。
8.6撮影 チョウトンボ (トンボ科)
ここで初見の子も。
8.6撮影 ベニイトトンボ ♀ (イトトンボ科)
オスもいたのに撮り逃がしました。
イトトンボをもう一種。
8.6撮影 アオモンイトトンボ ♀ (イトトンボ科)
そしてこの日、ギンヤンマには散々からかわれましたが、まったく想定外の子をヒットしました。
8.6撮影 ネアカヨシヤンマ ♂ (ヤンマ科)
同定していてまさかと半信半疑でしたが、四万十のトンボ王国で観察して以来の再会でした。
別の日にチバニアン方面へカワトンボ(白化型)を探しに行き、あえなく撃沈しましたが代わりに。
市民の森のおじさんに教えてもらった場所へカワトンボを探しに行ったら群れでいました。
8.10撮影 キイトトンボ (イトトンボ科)
このとき採集したギンヤンマと一緒に標本教室(トンボ編)の教材になってもらいました。
ところで、今年の夏は記録的な猛暑(猛暑日数が過去最多)となりましたね。
8月のチバも炎暑が続き、ボウソウするのを自重したほどでした。
それでもチバ市内の耕作放棄地というか、だだっ広い荒れ地というか、訪問者はいないと思う場所へ。
貯水池と芦原があるのに、観察できたトンボはシオカラトンボだけという残念な結果でした。
そのハライセに帰り道に寄った初訪の公園でかろうじてこの子を観察。
8.16撮影 オオアオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
この公園はカブトムシやノコギリクワガタもいることがわかり、ヨツケシを採集して帰りました。
(ブリードを試みましたが失敗)
ゲンちゃんを見つけたくて、炎暑の中、池巡りもしましたが、これまた空振りでした。
池にいたトンボはギンヤンマとこの子。
8.22撮影 アオモンイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
それと、なぐさめになったのはこの子たちの群れ。
8.22撮影 マユタテアカネ ♂ (トンボ科)
普通種ですが、ここ数年チバ市内では見かけなくなってさびしく思っています。
同上
池巡りの翌日は東京と埼玉の県境のとある公園へ。
ここでもギンヤンマやコシアキトンボなど、たくさんのトンボに遊んでもらいました。
ピックアップしたいのはこの子。ビオトープに群れがいました。
8.23撮影 ハグロトンボ ♀ (カワトンボ科)
それと、これは翌月に再訪したときの写真ですが、イトトンボも。
9.21撮影 アオモンイトトンボ ♂ (イトトンボ科)
どうしてもゲンちゃんを見つけたくて、トラップを仕掛けにも行きました。
トラップを放置している間、訪れたのは内房のささやかなトンボの楽園。
レギュラーメンバーは観察できました。
8.29撮影 ショウジョウトンボ ♂ (トンボ科)
映像会社のお兄ちゃんに話しかけられて逃がしてしまったトンボ。
8.29撮影 タイワンウチワヤンマ ♂(サナエトンボ科)
群れでいたので、この子たちも実は元々レギュラーだったのかもしれません。
8.29撮影 アオモンイトトンボ ♀ 未成熟(イトトンボ科)
採集はしませんでしたが、たくさんいたのでじっくり観察できました。
9月。
秋型アゲハの採集会で三浦半島を訪れたのですが、いつもいる場所にカワトンボがいなかった。
というか、トンボをほとんど観察しなかったのでちょっと心配。来季はまた見られますように。
久しぶりに訪れたHFでうれしい発見が。
9.22撮影 ホソミイトトンボ ♀ (イトトンボ科)
HFでの初見でした。(増えてほしい~)
この子たちはレギュラーメンバーです。
9.22撮影 マユタテアカネ ♂ (トンボ科)
先に最近見られなくなったと書きましたが、少し増えてきているのかもしれません。
この子も普通種ですが、一時期よりは減った気がします。
9.22撮影 ノシメトンボ ♀ (トンボ科)
カワトンボがHFで見られなかったのもちょっと心配。
猛暑ではありましたが、今年は台風や大雨の被害がなくて済んだチバ。
10月は東総方面に通いました。
”虫幡”という地名にひかれて訪れた田んぼはこの子たちのサンクチュアリでした。
何十頭も大量発生していた林縁。
10.3撮影 オオアオイトトンボ ペア (アオイトトンボ科)
はとむぎに出逢えたのも彼らのおかげでした。
この翌日は多摩川の河川敷でバッタ採集会。
アカネ類とシオカラトンボとウスバキトンボくらいしかいませんでしたが写真を撮るヒマはなし。
唯一撮影したのはこの子たち。
10.4撮影 アジアイトトンボ ペア (イトトンボ科)
そろそろ晩秋となってきたので、ゴミムシたちのサンクチュアリと見込んだポイントへ。
そこで偶然見つけたのはアカトンボたちの溜まり場(共同産卵場所)でした。
その中から代表して。
10.24撮影 ナツアカネ ♀ (トンボ科)
肝心のゴミムシの方は不発でしたが、このフィールドにもこの子たちがいることが分かりました。
10.24撮影 オオアオイトトンボ ♂ (アオイトトンボ科)
そして11月は突然発生したクマソのおかげで、南房ヘビロテでした。
なのでトンボの写真をまったくといっていいほど撮らなかったようです。
最後の一枚が完全ボツ写真というのも悲しいのですが、撮らなかったのでしょうがない。
(トンボに罪はなくうまく撮れなかったのが悪いのですが)
イナゲの浜を偵察に行ったときに日向ぼっこしていた子。
11.28撮影 アキアカネ ♂ (トンボ科)
こうして一年を振り返ってみると、今年は遠征が少なく、初対面の種が少なかった印象。
ハラビロトンボ、ギンヤンマ、アオモンイトトンボと出逢う機会が多いシーズンでした。
来年はもっとあちこちに行けて、お初の子たちの写真がたくさん撮れますように。
オマケ
本編でも紹介しましたが、生まれて初めて採集したネアカヨシヤンマ。
昆虫館で展翅して標本にしましたが、先生にロックオンされたので、謹んで献上しました。
ギンヤンマ (上)、ネアカヨシヤンマ (下)
4年前、四万十のトンボ王国で先生と杉村館長と黄昏飛翔を眺めたことが懐かしく思い出されます。
今日の湯加減
遠征が少なかったと書きながら、実は今、静岡へ遠征中です。
(遠征先で記事の編集をする余裕はないので予約投稿です)
この探虫行は最初で最後の機会になるかもしれないので、まさに万障を繰り合わせて来ています。
もう二日目なので初日の結果が出ているのはずですが、果たしてどうだったでしょうか。
それはまた別途、記事化して報告しようと思います。(祈 大漁!)
ところで、一昨年から波乱続きで、昨年も骨折からはじまって色々あり、今年はコロナ鍋。
「来年はなるべく水平飛行になることを期待します」と毎年書いてますが現実はきびしいものです。
それでもやっぱり、来年は個人の事というよりも、世の中が平常・平穏を取り戻せますように。
それでは皆さん、佳いお年を。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ムシブロのおかげで、ずいぶんトンボの名前が身近になりました。マユタテアカネは、ショウジョウトンボとともにいかにも日本人らしくて好きな名前です。
ネアカヨシヤンマ、結局ゼフさんの手許には戻って来ることはなかったんですね。でも昆虫館に採集者の名前と共に収まったんだから、ヨシとせねば!
by 高和です。 (2020-12-27 09:25)
なるほど。
たしかにトンボを追えば季節で一番多くみる種類も変わるので
1年を振り返れますね。
来年は大好きなチョウトンボにいっぱい会いたいな~。
by 響 (2020-12-29 15:32)
こうして見るだけでも日本だけでも本当にたくさんの種類のトンボがいるんですね。
by sasasa (2020-12-30 22:24)
ほんとにトンボって、美しい昆虫でやすね。
特にニホンカワトンボが綺麗だなあと思いやした。
ともあれ、良い年をお迎えくださいでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2020-12-31 11:50)
みなさま、明けましておめでとうございます。
>高和です。さん
そうですね、ネクラアシヤンマではないですからね^^
ところで、マイコアカネもお忘れなく♪
>響さん
どうしても春から秋の3シーズンになるのが玉に瑕ですが^^;
チョウトンボは群れでいますから会えるときはたくさん会えます♪
>sasasaさん
日本には250種以上のトンボがいますので、ほんの一部ですが・・
今年はもっといっぱい逢いたいですね♪
>ぼんぼちぼちぼちさん
トンボは肉食なのに美麗な種ばかりですね。
ニホンカワトンボはついシャッターを押してしまいますね^^
by ぜふ (2021-01-01 00:53)