"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ちょう類あわれみの令 [生物]
10月18日も朝からどん曇りのチバ。
事前の天気予報でも雨マークがついていたので出かけられないとあきらめていました。
なのでいつもより遅く起き、ゆっくり虫たちの世話をしつつ眺めながらぼうっとしていたのですが。
窓の外を見ても雨は降っていないので、あらためて天気予報を確認すると雨マークが消えています。
降水確率も低いし、近場なら降られてもいいやとベニシジミ号にまたがりました。
先日、新聞の地方面にたしか観察舎が新しくなったとの記事が出ていたのを思い出してたこともあり。
野鳥の楽園に行ってきました。
どれくらい振りだろうと、過去記事を掘ってみたら、なんと前回の訪問は7年前でした。
公園のHPを見てみると、ちょうどこの日の午後に観察会がある(現地集合先着順)とのこと。
外に出たついでにラーメン屋さんに寄ってお昼を食べ、東京湾岸道路R357で行徳へ向かいました。
7年振りということもあり、ナビに連れて行ってもらいましたが、駐車場を通り過ぎてしまった。
駐車場はほぼ満車でしたが、バイクをとめるのは問題なし。
観察舎までは歩いて5分ほどですが、集合時間まではまだ30分以上あったので新観察舎に入場。
時節柄か記名をする必要がありましたが、入場者制限はしていないようでした。
さすがに出来たばかりで館内はピカピカ。カフェもできていて賑わっている様子。(いいのか?)
観察フロアは以前とあまり変わらない広さでしたが、スコープにはカバーがかけられています。
スコープを覗くには都度係員に声をかけなくてはならないようで面倒でした。
が、目の前の係員が覗き終わった瞬間を見逃さず、「覗いていいですか?」と聞いて観察しました。
2Fの窓のガラス越しに湿地帯を眺めるとこんな様子。
先着順なので早めに集合場所へと思ったのですが・・どこへ行けば・・ここか。
しばらく待っていると観察指導員の方が来て、また記名と検温をさせられました。
非接触式の検温器でしたが、野外で風もあったので計ると皆36度あるかないか・・検温の意味なし。
定員10名と書いてあったのに15~6名集まっていたので2班に分かれることに・・定員の意味なし。
鳥グループと干潟グループに分かれるとのことで後者を選択。
湿地内は観察会でしか入らせてもらえないのですが、入口まで行ってみると見覚えのある場所でした。
しかし、中に入ってみると、もうすっかり記憶に残ってなくて、まったく見覚えがないという。
この船溜まりも見たはずなのに。(新鮮な気分になれて良しとします)
ここから観察がスタートし、指導員の方の説明がはじまりました。
堤防からすぐ下の干潟を見下ろすと、泥の上や浅瀬に色々います。
ムツゴロウのお友達。
飛びはしませんが、匍匐前進するようにちょろちょろ動きます。
シオマネキのお友達。
こういう生き物は見ていてあきません。
これははじめて見た。というか、教えてもらわないと分からない。
地中海という名の通り、外人さんだそうで、世界中に分布しているそうな。要注意外来生物。
この湿地には宮内庁の鴨場もあるのですが、鳥たちが生息しやすいように笹が植えられています。
その高さは場所によっては3メートル以上もあり、散策路の一部は笹トンネル状態で暗い。
水路も何本かあり、その土手にはゴルフボール大の穴があちこちに空いています。
写真では分からないと思いますが、中にはビリヤードの球くらいの大きな穴もあります。
何の穴か・・いや、誰の住処かを指導員の方が説明してくれています。
それを聞きながら近くの木の根元を見ると、その窪みにその生き物がいました。
地面を徘徊していたけど、人が近づくのに気が付いて、あわてて穴に逃げ込む姿が其処此処に。
でも中には間違えて他人の穴へ入ってしまうやつも。
穴の主は迷惑そうですが、よくあることなのか、追い出すことはないようです。でも狭そう。
それにしても、ここは余程食糧が豊富なのでしょうか、どの個体も大きいです。
Wikiでは成体の甲幅は35ミリとありますが、どう見ても50ミリ近くあるように思える。
よく見かけるアカテガニに似ていますが、ベンケイガニはサイズが全然違います。
名前の由来は目と目の間にあるシワが弁慶のようだからだそうですが。
甲羅を見ると、怖そうな弁慶どころか、ニコちゃんマークにしか見えません。
アシハラガニもいましたが撮り損ねました。
散策路の一番奥が終点の干潟の畔でした。
渡り板の上を歩いていると、さっき土手の上から見たやつを間近に撮影することができました。
テレコン付けてズームはしていますがノートリミングなので、かなり接近しているのに逃げなかった。
慣れているのか鈍感なのか・・それとも見つかっていないと思っているのか・・
鳥の楽園でカニ三昧の干潟見学でしたが、実は草むらにはコオロギもたくさんいました。
撮らせてくれたのはこの子だけだったものの、一応昆虫登場ということで一安心。
帰り道は往きと違うルートを辿りましたが、笹トンネルが多くて特に観察対象はなし。
目についたのはこれ。
一般人は使用禁止のカスミ網。何かの鳥を捕獲して調査しているのでしょう。(説明を聞き逃した)
観察会終了後、前回と同様、観察舎の隣にある野鳥の保護施設に寄ってみました。
もちろん捕獲した鳥ではなく、傷ついたり病気になったりした鳥を保護・治療しています。
ハト、カモメ、トンビなどがやはり常連さんですが、ちょっと珍しい鳥もいました。
チバというか、京葉湾岸地域にもいるんですね。
まだ時間は早かったのですが、いつ降ってくるか分からなかったのでそそくさと楽園を後に。
駐車場へ戻る途中のフェンス際に、狂い咲きの桜を見つけました。
二つ三つしか咲いてなかったので十月桜ではないと思うのですが・・・
それにしても、木の枝にぽつりと咲いた小さな花の蜜を見つけるアリたちの能力には驚かされます。
アリには適いませんが、この数日後、買物に出かけようと玄関を出ると、急にコンチューターが反応。
見つけた瞬間、はっと息を呑んでしまいました。
地面にいて、まだ翅を動かしていましたが、もう飛べそうになかったので家の中へ招き入れました。
あまりにボロボロですが、これは単に傷んだのではなく、ネコか何かに弄られたのだと思います。
吸水をさせてみましたが、もうあまり飲まず、翅を動かして移動しようとする。
しかし、ほどなく足を縮め、とうとう動かなくなってしまいました。
鳥の保護のようにはいきませんが、さすがに寿命でもあったのではないかと。
ナガサキアゲハだと思います。
今日の湯加減
事前の天気予報でも雨マークがついていたので出かけられないとあきらめていました。
なのでいつもより遅く起き、ゆっくり虫たちの世話をしつつ眺めながらぼうっとしていたのですが。
窓の外を見ても雨は降っていないので、あらためて天気予報を確認すると雨マークが消えています。
降水確率も低いし、近場なら降られてもいいやとベニシジミ号にまたがりました。
先日、新聞の地方面にたしか観察舎が新しくなったとの記事が出ていたのを思い出してたこともあり。
野鳥の楽園に行ってきました。
どれくらい振りだろうと、過去記事を掘ってみたら、なんと前回の訪問は7年前でした。
公園のHPを見てみると、ちょうどこの日の午後に観察会がある(現地集合先着順)とのこと。
外に出たついでにラーメン屋さんに寄ってお昼を食べ、東京湾岸道路R357で行徳へ向かいました。
7年振りということもあり、ナビに連れて行ってもらいましたが、駐車場を通り過ぎてしまった。
駐車場はほぼ満車でしたが、バイクをとめるのは問題なし。
観察舎までは歩いて5分ほどですが、集合時間まではまだ30分以上あったので新観察舎に入場。
時節柄か記名をする必要がありましたが、入場者制限はしていないようでした。
さすがに出来たばかりで館内はピカピカ。カフェもできていて賑わっている様子。(いいのか?)
観察フロアは以前とあまり変わらない広さでしたが、スコープにはカバーがかけられています。
スコープを覗くには都度係員に声をかけなくてはならないようで面倒でした。
が、目の前の係員が覗き終わった瞬間を見逃さず、「覗いていいですか?」と聞いて観察しました。
2Fの窓のガラス越しに湿地帯を眺めるとこんな様子。
先着順なので早めに集合場所へと思ったのですが・・どこへ行けば・・ここか。
しばらく待っていると観察指導員の方が来て、また記名と検温をさせられました。
非接触式の検温器でしたが、野外で風もあったので計ると皆36度あるかないか・・検温の意味なし。
定員10名と書いてあったのに15~6名集まっていたので2班に分かれることに・・定員の意味なし。
鳥グループと干潟グループに分かれるとのことで後者を選択。
湿地内は観察会でしか入らせてもらえないのですが、入口まで行ってみると見覚えのある場所でした。
しかし、中に入ってみると、もうすっかり記憶に残ってなくて、まったく見覚えがないという。
この船溜まりも見たはずなのに。(新鮮な気分になれて良しとします)
ここから観察がスタートし、指導員の方の説明がはじまりました。
堤防からすぐ下の干潟を見下ろすと、泥の上や浅瀬に色々います。
ムツゴロウのお友達。
トビハゼ
飛びはしませんが、匍匐前進するようにちょろちょろ動きます。
シオマネキのお友達。
ヤマトオサガニ
こういう生き物は見ていてあきません。
同上
これははじめて見た。というか、教えてもらわないと分からない。
チチュウカイミドリガニ
地中海という名の通り、外人さんだそうで、世界中に分布しているそうな。要注意外来生物。
この湿地には宮内庁の鴨場もあるのですが、鳥たちが生息しやすいように笹が植えられています。
その高さは場所によっては3メートル以上もあり、散策路の一部は笹トンネル状態で暗い。
水路も何本かあり、その土手にはゴルフボール大の穴があちこちに空いています。
写真では分からないと思いますが、中にはビリヤードの球くらいの大きな穴もあります。
何の穴か・・いや、誰の住処かを指導員の方が説明してくれています。
それを聞きながら近くの木の根元を見ると、その窪みにその生き物がいました。
クロベンケイガニ
地面を徘徊していたけど、人が近づくのに気が付いて、あわてて穴に逃げ込む姿が其処此処に。
でも中には間違えて他人の穴へ入ってしまうやつも。
穴の主は迷惑そうですが、よくあることなのか、追い出すことはないようです。でも狭そう。
それにしても、ここは余程食糧が豊富なのでしょうか、どの個体も大きいです。
Wikiでは成体の甲幅は35ミリとありますが、どう見ても50ミリ近くあるように思える。
ベンケイガニ
よく見かけるアカテガニに似ていますが、ベンケイガニはサイズが全然違います。
名前の由来は目と目の間にあるシワが弁慶のようだからだそうですが。
甲羅を見ると、怖そうな弁慶どころか、ニコちゃんマークにしか見えません。
同上
アシハラガニもいましたが撮り損ねました。
散策路の一番奥が終点の干潟の畔でした。
渡り板の上を歩いていると、さっき土手の上から見たやつを間近に撮影することができました。
トビハゼ
テレコン付けてズームはしていますがノートリミングなので、かなり接近しているのに逃げなかった。
慣れているのか鈍感なのか・・それとも見つかっていないと思っているのか・・
鳥の楽園でカニ三昧の干潟見学でしたが、実は草むらにはコオロギもたくさんいました。
撮らせてくれたのはこの子だけだったものの、一応昆虫登場ということで一安心。
エンマコオロギ (コオロギ科)
帰り道は往きと違うルートを辿りましたが、笹トンネルが多くて特に観察対象はなし。
目についたのはこれ。
一般人は使用禁止のカスミ網。何かの鳥を捕獲して調査しているのでしょう。(説明を聞き逃した)
観察会終了後、前回と同様、観察舎の隣にある野鳥の保護施設に寄ってみました。
もちろん捕獲した鳥ではなく、傷ついたり病気になったりした鳥を保護・治療しています。
ハト、カモメ、トンビなどがやはり常連さんですが、ちょっと珍しい鳥もいました。
チバというか、京葉湾岸地域にもいるんですね。
アオバト
まだ時間は早かったのですが、いつ降ってくるか分からなかったのでそそくさと楽園を後に。
駐車場へ戻る途中のフェンス際に、狂い咲きの桜を見つけました。
二つ三つしか咲いてなかったので十月桜ではないと思うのですが・・・
それにしても、木の枝にぽつりと咲いた小さな花の蜜を見つけるアリたちの能力には驚かされます。
オマケ
アリには適いませんが、この数日後、買物に出かけようと玄関を出ると、急にコンチューターが反応。
見つけた瞬間、はっと息を呑んでしまいました。
地面にいて、まだ翅を動かしていましたが、もう飛べそうになかったので家の中へ招き入れました。
あまりにボロボロですが、これは単に傷んだのではなく、ネコか何かに弄られたのだと思います。
吸水をさせてみましたが、もうあまり飲まず、翅を動かして移動しようとする。
しかし、ほどなく足を縮め、とうとう動かなくなってしまいました。
鳥の保護のようにはいきませんが、さすがに寿命でもあったのではないかと。
ナガサキアゲハだと思います。
今日の湯加減
今日は全国的に天気が良く、チバは気温も18度以上、南房は20度ありました。
つまり、ボウソウ日和だったわけで。
二つのミッションをもって行ってきたのですが、まさに出端をくじかれました。
長くなるので詳細はまた別途書こうと思います。(事故を起こしたわけではないのでご安心を)
それはともかく、朝夕はめっきり寒くなりました。
それなりの装備で出かけましたが、日没後に走っていると手がかじかむほど。
明日から11月。まだ秋といえば秋なのか。ならばもうしばらく秋を味わいたいのですが・・
でも今年も突然冬が来そうな気がします。
2020-10-31 20:00
nice!(21)
コメント(7)
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
トビハゼとムツゴロウは、どう違うんですか?高和には区別がつきません。
ナガサキさん、ゼフさんに見つかってよかったですね。高和が初めてネットインしたクロアゲハを思い出しました。あの時のクロアゲハは鱗粉も剥げていた記憶があります。
高和5歳でした。
by 高和です。 (2020-11-01 09:00)
クロベンケイガニ、装甲車みたいで格好いい!!
>えーーー!あそこから富士山が見えたのかーーー!
そう、写真の通りど真ん中に富士山見えるのですよ^^v
周回は夏に行ったきりですが、おそらく年中できるのではないかと…
霧氷が着いたらよさげだなぁと狙っているポイントもあるので~
ナガサキさん、今頃自由に羽ばたいていますね。
by よしころん (2020-11-02 09:28)
有明海ではムツゴロウよりトビハゼのほうが可愛くて好きです。
九州にアオバトはすくないので見てみたい野鳥です。
by 響 (2020-11-02 17:57)
>高和です。さん
分かりませんが、ハゼの仲間なのでしょうね。
5才で採集したことを覚えているとは、やはり生まれつきの・・ですね♪
>よしころんさん
大きなクロベンケイガニでした。赤いのはかわいかったです^^
来年、踊り場に行くモチベーションがアップしました!
アゲハは家のドアをノックしたかったのだと思います・・合掌。
>響さん
何がカワイイかは人それぞれでしょうけどトビハゼは癒されます♪
アオバトはなかなか近くでは見られないのである意味幸運でした。
(鳥に興味のない方はスルーしてしまうと思いますし)
by ぜふ (2020-11-02 22:16)
ニコちゃんマーク 確かに笑顔満開、、
朗らかに顔色もよくですよね
蝶の破れた翅、痛々しいな、ぜふさんの、優しい心、伝わったことでしょう
by engrid (2020-11-02 22:34)
カニ三昧でしたね^^;。こういう水辺の生き物たちを観察
できるのって、とても好きです。最初のクロベンケイガニの
写真、ごつくてカッコいいですねぇ。
アオバト、キレイな色です。1度見てみたい鳥です。
by sakamono (2020-11-05 21:17)
>engridさん
味方によって印象がまったく違ってしまいますよね。
この時期はアゲハやカマキリがよく落ちていますがこんなにボロボロはめずらしいですね。。。
>sakamonoさん
すごい数でした^^; クロベンケイはモノクロのようでしたね。
アオバトをこんなに近くで見られるとは思っていませんでした。
またいつか、野生の姿を見せてほしいものです。
by ぜふ (2020-11-06 18:30)