"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ミルフィーユ発見 [探虫行]
先日開拓した、チバ市郊外の調整池。
前々記事に書いたとおり、実は双子池だったので、さっそくもう一方へも行ってみました。
雨続きの中の7月12日、なんとか天気がもつかもしれないと思って出発。
これは寄り道した場所でのヒトコマ。

まだ終齢のようで種別ははっきりしませんでしたが、ナイスなアングルにお出ましになってくれた。
この場所についての詳細は本編にて。
先日、昆虫館のボランティアに中学生の男子が応募してくれました。
ボランティア活動や社会奉仕活動を推進している学校なのだそうです。(すばらしい)
その子が初日にさっそく自分でカブトムシやオサムシを採ってきてくれたので生体展示しました。
その虫たちの由来を聞くとなんとチバ市内の公園で採集したとのこと。
名前を聞いても知らなかったのですが、場所を聞くとそこは時々通る街道から少し入ったところ。
小さな公園のようで、街道からは見えないので今まで気が付かなかった。
実は調整池へ行くのにもその街道を通っていくので先日の記事のときも近くを通っていたということ。
というわけで、もう一方の池へ向かう途中、その公園へ寄ってみました。
街道沿いの目印的施設も知っていたので地図を見なくても着けましたが・・いきなり。

公園を二つに分断しているとても細い車道の上にクワガタが。

こんなところを歩いていたら轢かれるよと逮捕しました。

園内にはスギもありますが、クヌギやコナラなども多く、まさに里地の雑木林という風情でした。

当然、後者の木を丹念にチェックしながら散策していると、何かがキヅタの影から這い出てきた。
それもノコギリ。

ニセノコかもしれませんが、あっという間に樹上へ登っていきました。
伐採したクヌギが積まれていたのでチェックしてみると・・

シャッターを押した瞬間、自動落下装置が作動して木の隙間へと消えました。
カミキリムシをもう一種。この子は撮った瞬間に飛び立ちました。

ヒカゲチョウがたくさんいたので樹液が出ている木がないか探しましたが見つからず。
ちょっとだけ出ているのでしょう、やっと樹液酒場の常連を発見。

もう一種、木の幹に今年初見の虫を発見しました。どこにいるかわかりますか?

今年は発生が少し遅かったのではと思います。
いますよね?

実際はゆっくりカニ歩きしていました。
メスだと思います。
正解は。

今週、家の裏でもアブラゼミの初鳴きを聞きました。いよいよ本格的にセミのシーズンですね。
ヒカゲチョウの他にこの蝶が何頭か見られました。

やっと止まってくれたメス。

こちらはメスが一頭のみ。

園内に川はなさそうだったのですが、近くに水辺があるのでしょう。
それとこのハムシは集団で。

体長は約6ミリ。サンゴジュハムシとよく似ていますが、鞘翅の縁が黒いのが特徴。

カブトムシやクワガタの頭というか上半身だけはいくつか見つかるのですが(たぶんカラスの仕業)、
ザンネンながら生きたものは見つけられせんでした。
ところでこの日はおそらくボランティアと思われる方々が園内の草刈りをしていました。
よく見る手持ちのやつの他、四輪の芝刈り機も登場してクヌギの根元の草まで刈り始められました。
それがベニシジミ号をとめた道路沿いにもおよんできたので、あわてて木の根元の葉っぱの下を・・
すると、いくつか出てきました。

これも個人的に好きな中歯型。

メスは一頭も見つけられませんでした。(カラスにお腹だけ食べられて頭だけで生きてるのはいた)
というところで寄り道を終了し目的地に向けて出発しました。

ものの15分で到着。
これは堰に接する最上流の田んぼ。

さっそく調整池の外周路に突入しようとしたら、入口に自転車をとめて自前の椅子でくつろぐ人影。
近所のお年寄りと思われ、木陰でくつろいでいる様子。
これは後で撮った写真。

おじいさんが座っていた位置から撮った写真。
こういう光景を日がな一日眺めているのでしょう。

迂回して進むほど入口は広くないので、そこからの突入は一旦あきらめて反対側の縁に行ってみた。
しかし、散策路どころか侵入口すらありませんでした。
しょうがないので田んぼの周辺を探索することにしました。
降りてみるとすぐ、テリトリーを張っているトンボがいました。

縁に沿って歩いているともう一匹。
オオシオカラよりも大きいシオカラでした。

こんなに大きい個体ははじめてみたかもしれません。
それと農道の地面をハエのようなのが飛び回っていましたがハエではなく。

田んぼの中も見ていきましたが、いたのはハイイロゲンゴロウくらいでした。
一人作戦会議をしようと、一旦ベニシジミ号まで戻っていくと、その足元に何か白いものが。

これがじわじわ動いているわけです。(しかも複数いました)
しかも触ろうとすると、意外にもぴょーんと跳躍して一瞬で視界から消えます。
気付かれないように、土下座の態勢でそっとカメラを近づけて横から撮ると顔がわかります。

白い毛のようなのは、おしりから分泌される蝋物質で、カモフラージュしているのでしょうね。
何にカモフラージュしているのか、白くてふわふわしているので、かえって目立つ気もしますが。

さて、会議の結果、田んぼの反対側にある森の様子を見てみることにしました。
一応、入口があり、道が続いているように見えましたが・・人が入ることはないようで。

でもせっかくなので突入。
藪の入口にふさわしい花が咲いていました。

ヤブミョウガの群生の間をすり抜けていくと、右手に意外な光景が。

まさにミルフィーユという地層。
ところで、”ミルフィーユ”はご存じの通り、フランス語の mille-feuille 、つまり千の葉を意味します。
チバはミルフィーユ県ということです。(地層に由来しているのではありませんが)

進んでいくと徐々に藪が深くなり、とうとう行き止まりというか足が前に進まない状況になりました。
虫は少しいました。

この子はちょっと理由があってお連れしたかったのですが、飛ばれてしまいました。

それと、これは証拠写真しか撮れなかったのですが、一見オオスズメバチかと思ったほど大きな蜂。

のようですが、4センチくらいあるように見えました。(実際は3センチくらいかもしれません)

この時点でまだお昼を過ぎたくらいだったので、お昼を食べに行ってから別の場所へ行くことに。
GoogleMapでラーメン屋を探すと、行きたい方向の途中に、なんと評価4.7のお店が。即決。

辛党の人は物足りないかもですが、そうでもないのでちょうどよい辛さのとんこつ醤油ラーメン。
チャーシューではなく、牛スジならぬ豚スジの煮込みをほぐしたのが入っているのが特徴的。
背脂の量は調整できる(なしも可)ので安心。中太麺はコシがあるけどちょっとのどに引っかかる。
久しぶりにまんぼう以外のラーメンレポートしましたが、長くなったので続きはまた。
寄り道した森の中を散策していると、やぶ蚊がいてずっとまとわりつかれました。
途中、手の甲にとまったのを叩こうかと思ったとき、気まぐれにそのまま吸わせてみました。
その代わりに接写をさせていただきました。

蚊に刺されてかゆくなるのは、蚊が分泌する唾液(血が凝固するのを防ぐため)が原因。
でも、蚊は吸い終わると、自分が出した唾液も回収していくのです。(リユースするため?)
なので吸い終わるまで待って、そのまま逃げさせると、それほどかゆくならない。
(100%回収はできないのでちょっとはかゆいですが)
逆に、吸っている途中で叩いて殺すと唾液がまったく回収されないので、とてもかゆいのです。
今日の湯加減
前々記事に書いたとおり、実は双子池だったので、さっそくもう一方へも行ってみました。
雨続きの中の7月12日、なんとか天気がもつかもしれないと思って出発。
これは寄り道した場所でのヒトコマ。

まだ終齢のようで種別ははっきりしませんでしたが、ナイスなアングルにお出ましになってくれた。
この場所についての詳細は本編にて。
先日、昆虫館のボランティアに中学生の男子が応募してくれました。
ボランティア活動や社会奉仕活動を推進している学校なのだそうです。(すばらしい)
その子が初日にさっそく自分でカブトムシやオサムシを採ってきてくれたので生体展示しました。
その虫たちの由来を聞くとなんとチバ市内の公園で採集したとのこと。
名前を聞いても知らなかったのですが、場所を聞くとそこは時々通る街道から少し入ったところ。
小さな公園のようで、街道からは見えないので今まで気が付かなかった。
実は調整池へ行くのにもその街道を通っていくので先日の記事のときも近くを通っていたということ。
というわけで、もう一方の池へ向かう途中、その公園へ寄ってみました。
街道沿いの目印的施設も知っていたので地図を見なくても着けましたが・・いきなり。

ヤラセではありません
公園を二つに分断しているとても細い車道の上にクワガタが。

ノコギリクワガタ (クワガタムシ科)
こんなところを歩いていたら轢かれるよと逮捕しました。

園内にはスギもありますが、クヌギやコナラなども多く、まさに里地の雑木林という風情でした。

当然、後者の木を丹念にチェックしながら散策していると、何かがキヅタの影から這い出てきた。
それもノコギリ。

ノコギリカミキリ (カミキリムシ科)
ニセノコかもしれませんが、あっという間に樹上へ登っていきました。
伐採したクヌギが積まれていたのでチェックしてみると・・

ナガゴマフカミキリ (カミキリムシ科)
シャッターを押した瞬間、自動落下装置が作動して木の隙間へと消えました。
カミキリムシをもう一種。この子は撮った瞬間に飛び立ちました。

ヤハズカミキリ (カミキリムシ科)
ヒカゲチョウがたくさんいたので樹液が出ている木がないか探しましたが見つからず。
ちょっとだけ出ているのでしょう、やっと樹液酒場の常連を発見。

カナブン (コガネムシ科)
もう一種、木の幹に今年初見の虫を発見しました。どこにいるかわかりますか?

今年は発生が少し遅かったのではと思います。
いますよね?

実際はゆっくりカニ歩きしていました。
メスだと思います。
正解は。

ニイニイゼミ (セミ科)
今週、家の裏でもアブラゼミの初鳴きを聞きました。いよいよ本格的にセミのシーズンですね。
ヒカゲチョウの他にこの蝶が何頭か見られました。

ジャコウアゲハ ♂ (アゲハチョウ科)
やっと止まってくれたメス。

同上 ♀
こちらはメスが一頭のみ。

ハグロトンボ ♀ (カワトンボ科)
園内に川はなさそうだったのですが、近くに水辺があるのでしょう。
それとこのハムシは集団で。

ニレハムシ (ハムシ科)
体長は約6ミリ。サンゴジュハムシとよく似ていますが、鞘翅の縁が黒いのが特徴。

カブトムシやクワガタの頭というか上半身だけはいくつか見つかるのですが(たぶんカラスの仕業)、
ザンネンながら生きたものは見つけられせんでした。
ところでこの日はおそらくボランティアと思われる方々が園内の草刈りをしていました。
よく見る手持ちのやつの他、四輪の芝刈り機も登場してクヌギの根元の草まで刈り始められました。
それがベニシジミ号をとめた道路沿いにもおよんできたので、あわてて木の根元の葉っぱの下を・・
すると、いくつか出てきました。

ノコギリクワガタ (クワガタムシ科)
これも個人的に好きな中歯型。

同上
メスは一頭も見つけられませんでした。(カラスにお腹だけ食べられて頭だけで生きてるのはいた)
というところで寄り道を終了し目的地に向けて出発しました。

ものの15分で到着。
これは堰に接する最上流の田んぼ。

さっそく調整池の外周路に突入しようとしたら、入口に自転車をとめて自前の椅子でくつろぐ人影。
近所のお年寄りと思われ、木陰でくつろいでいる様子。
これは後で撮った写真。

おじいさんが座っていた位置から撮った写真。
こういう光景を日がな一日眺めているのでしょう。

迂回して進むほど入口は広くないので、そこからの突入は一旦あきらめて反対側の縁に行ってみた。
しかし、散策路どころか侵入口すらありませんでした。
しょうがないので田んぼの周辺を探索することにしました。
降りてみるとすぐ、テリトリーを張っているトンボがいました。

オオシオカラトンボ ♂(トンボ科)
縁に沿って歩いているともう一匹。
オオシオカラよりも大きいシオカラでした。

シオカラトンボ ♂(トンボ科)
こんなに大きい個体ははじめてみたかもしれません。
それと農道の地面をハエのようなのが飛び回っていましたがハエではなく。

トウキョウヒメハンミョウ (オサムシ科)
田んぼの中も見ていきましたが、いたのはハイイロゲンゴロウくらいでした。
一人作戦会議をしようと、一旦ベニシジミ号まで戻っていくと、その足元に何か白いものが。

これがじわじわ動いているわけです。(しかも複数いました)
しかも触ろうとすると、意外にもぴょーんと跳躍して一瞬で視界から消えます。
気付かれないように、土下座の態勢でそっとカメラを近づけて横から撮ると顔がわかります。

アミガサハゴロモ 幼虫 (ハゴロモ科)
白い毛のようなのは、おしりから分泌される蝋物質で、カモフラージュしているのでしょうね。
何にカモフラージュしているのか、白くてふわふわしているので、かえって目立つ気もしますが。

さて、会議の結果、田んぼの反対側にある森の様子を見てみることにしました。
一応、入口があり、道が続いているように見えましたが・・人が入ることはないようで。

でもせっかくなので突入。
藪の入口にふさわしい花が咲いていました。

ヤブミョウガ
ヤブミョウガの群生の間をすり抜けていくと、右手に意外な光景が。

まさにミルフィーユという地層。
ところで、”ミルフィーユ”はご存じの通り、フランス語の mille-feuille 、つまり千の葉を意味します。
チバはミルフィーユ県ということです。(地層に由来しているのではありませんが)

進んでいくと徐々に藪が深くなり、とうとう行き止まりというか足が前に進まない状況になりました。
虫は少しいました。

オオアオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
この子はちょっと理由があってお連れしたかったのですが、飛ばれてしまいました。

オオコフキコガネ (コガネムシ科)
それと、これは証拠写真しか撮れなかったのですが、一見オオスズメバチかと思ったほど大きな蜂。

ベッコウバチ(クモバチ)?(クモバチ科)
のようですが、4センチくらいあるように見えました。(実際は3センチくらいかもしれません)

この時点でまだお昼を過ぎたくらいだったので、お昼を食べに行ってから別の場所へ行くことに。
GoogleMapでラーメン屋を探すと、行きたい方向の途中に、なんと評価4.7のお店が。即決。

からっこラーメン
辛党の人は物足りないかもですが、そうでもないのでちょうどよい辛さのとんこつ醤油ラーメン。
チャーシューではなく、牛スジならぬ豚スジの煮込みをほぐしたのが入っているのが特徴的。
背脂の量は調整できる(なしも可)ので安心。中太麺はコシがあるけどちょっとのどに引っかかる。
久しぶりにまんぼう以外のラーメンレポートしましたが、長くなったので続きはまた。
オマケ
寄り道した森の中を散策していると、やぶ蚊がいてずっとまとわりつかれました。
途中、手の甲にとまったのを叩こうかと思ったとき、気まぐれにそのまま吸わせてみました。
その代わりに接写をさせていただきました。

ヒトスジシマカ(やぶ蚊)(カ科)
蚊に刺されてかゆくなるのは、蚊が分泌する唾液(血が凝固するのを防ぐため)が原因。
でも、蚊は吸い終わると、自分が出した唾液も回収していくのです。(リユースするため?)
なので吸い終わるまで待って、そのまま逃げさせると、それほどかゆくならない。
(100%回収はできないのでちょっとはかゆいですが)
逆に、吸っている途中で叩いて殺すと唾液がまったく回収されないので、とてもかゆいのです。
今日の湯加減
とにかく雨続きのチバです・・・
今日の昆虫館の来客数は平常通りでした。つまり混雑はしませんでした。
館内は広くはないのでホッとしたというか複雑な気持ちではありますけれど。
とにかく、色々なことが平常通りになるのはいつになることやら。
Go To トラベル キャンペーンは、Government Tokyo トラブル キャンペーンのようですし・・
さあ、明日の採集会の地の天気予報もブレブレで気をもみましたが、ついに晴れマークになりました。
ゲストのみなさんもとても心配していたようですが、天気予報通りとなりますように。
そして、たくさんの虫たちに会えますように。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
車輪の下のノコ、ヤラセでないとすると、走行中に見つけて、狙って止めた?
?
ヒトスジシマカ、眺めてる当方が痒くなりました。でもナイスショット
ジャコウさんはずいぶん黒い♀ですね。
by 高和です。 (2020-07-18 21:57)
今朝は久しぶりに朝から日差しが^^
たくさんの64たちに会えますように♪
by よしころん (2020-07-19 08:38)
>高和です。さん
止めようとしたらそこにいたので、踏まないように気を付けました^^;
このカは回収が上手だったようで、全然かゆくなりませんでした。
>よしころんさん
まさかの好天となりました♪
ゲストたちも満喫していただけたのではと思います^^
by ぜふ (2020-07-21 20:50)
カラスはカブトムシやクワガタを食べたりもするのですか!?
サイズ的に丸飲みしてしまいそうな気もしますが^^;。
びっくりです。蚊の話もびっくりです。今度吸われたら叩かないで、
じっと我慢してみようか、と思いました(できるかな?)。
ノコギリクワガタって美しいですよねぇ。この流れるようなフォルム。
子供の頃、とても好きだったように思います。
by sakamono (2020-07-23 19:53)
>sakamonoさん
ツノやアゴは固いので丸呑みはせず、お腹の部分だけを食べます。
だから頭だけで生きている虫がいるのです。
美しい頭部だけ・・
by ぜふ (2020-07-23 21:59)