"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
谷津田巡り [探虫行]
ボウソウできなくなってからというもの、すっかり外房に凝ってしまっています。
今回は、前々回の記事のときに訪れた一宮町の隣町、睦沢町をせめてみようと思いました。
その町も谷津田とその灌漑用の溜池だらけなのです。
GoogleMapで見ると谷津田とゴルフ場しかないのではないかと思うくらい緑色の占有率が高い。
町内だけでもたくさんの谷津田があるのでどう選ぶか考えました。
決めた基準は溜池。何故かというと、先日見つけられなかったあのトンボのメスを探したかったから。
並んでいる谷の奥に一つずつある溜池を、できれば4つ巡回しようという作戦にしました。
風薫る5月24日、あまり早出をするつもりはなかったとはいえ大寝坊して出発。
見つかるかな?
前回同様、K14茂原街道で茂原まで出てR128で一宮町方面へ。
茂原に着いた頃ふと、あの蔵が気になりました。
GoogleMapで検索すると、”まもなく営業終了 11:30”と表示されています。
現在時刻は11時ちょっと過ぎ。順調に行けばギリギリ間に合うかもしれない。
ナビに従って走ると蔵の周囲を4分の3周してしまいましたが無事到着。
間に合ったはずなのに蔵の扉は閉まっていて声をかけても応答なし。
と、扉に張り紙があり、電話番号が書いてあったのでかけてみました。
女将さんがでて、今行くからちょっと待っててくださいというので待ちながら蔵を撮りました。
話を聞くと、どうやら日曜日は営業していないのですが、一見さんでなければ応対しているとのこと。
つまり、常連なら蔵の扉まで来て張り紙に気が付くか、直接電話をかけてくるからという理屈らしい。
前回購入したお酒の感想を伝え、またちょっと酒談義をして、おススメ酒を購入して蔵を後に。
もうお昼なので、とある人の口コミでずいぶん前から行きたかったけれど未訪の店へ向かいました。
とある人というのはサーフィンが趣味で外房のこの辺りがホームフィールド。
その店は海岸近くにあり、サーファー御用達なのだそう。
もっとも定番のメニューだろうと勝手に決めて、あさりそばを注文しました。
太麺で鳥がらベースの濃厚スープにあさりの出汁もでて、揚げニンニクも付いていてザ・こってり。
ちなみに大盛無料ということで、やや足取り重く店を出て再出発。
ナビに従って走るとすぐ、見覚えのある道に出て、このまま行くと駅だなと。
記憶は正しく、上総一ノ宮駅を経由して、玉前神社の前に出ました。
と、前回は目に入らなかったのでしょうか、鳥居の前にこんなお店(蔵)が。
蔵を改築した洒落たカフェのようでした。
稲花の酒もメニューにありましたが飲むわけにはいかないのでパインジュースを注文。
縁台に腰かけて飲む冷たいドリンク。目にも鼻にも喉にもいい気持ちがしました。
神社で今回も虫運を祈願していざ。
一つ目の溜池が扉の写真で、町道のすぐ脇にあります。
堰のすぐ手前の田んぼも田植えされていて、休耕田はない比較的小規模な谷津田でした。
新規ポイントなので、まずは堰の土手をうろうろして様子をうかがうことに。
最初に見つけたのはカメムシ。
体長は12~3ミリ。同定ポイントは触角の第一節の長さが頭幅よりも長いこと。
次に見つけたのもカメムシ。こちらは地面を徘徊していました。
体長は上の子と同じくらいですが、艶といい色といい毒々しい感じです。
見上げた梢の葉の裏にオトシブミを見つけたのですが、風でピントの合った写真が撮れませんでした。
しかし見上げていたおかげで、その隣の木の枝にとまっているチョウを見つけられました。
この時点ではわからなかったのですが、今年のボウソウはこの子たちが大発生しています。
(詳しくはまた次記事で紹介するつもりです)
それからすぐ目の前の田んぼの縁まで降りてみると・・いきなり何か黒っぽいトンボが横切りました。
シオカラトンボではない、とコンチューターが言っているのでロックオンして止まるのを待ちました。
オスでした。
いきなりお目当てのトンボを見つけられて一安心。オスがいればメスもいる可能性大。
町道側に回って、田んぼの反対側の縁を歩いていると、またお出ましになりました。
前回は正面顔が撮れなかったので、斜面をずり落ちながら・・
さらに下流の田んぼへと移動して探索を続行すると3頭目が。
確実ではありませんが、それぞれ50メートルほど離れているので別個体だと思います。
なので、ある程度の個体数がいるのだからメスも見つかるはずと30分ほど粘るも見つからず。
次の溜池へと河岸を変えることにしました。
隣のというか、筋違いの谷津田へ入り、最上流に位置する溜池へ。
こちらはやや規模が大きくてコンクリート堰が整備されていました。
でも堰の直下はかなり広い休耕田となっていました。
さっそく草原化した中へ入り、まずは堰と平行に横断し、端まで行ったら下流に向けて探しました。
頭の中でイメージしているのは黄色っぽいトンボですが、見つかるのはムギワラトンボばかり。
草原の境目まで来たので、左向け左をしたとき、コンチューターがムギワラではないと反応しました。
ターゲット発見です。
サービス精神のあるモデルさんで何枚も接写させてくれましたが、とうとう飛び立ち草むらの中へ。
休耕田の一面を一周し、ベニシジミ号まで戻ってきたところで一人作戦会議。
と、もう一人、会議に参加したい子がいたようで、ベニシジミ号に向かって歩いてきました。
鞘翅のハの字の模様があるのでこういう名前なのだと思います。
ハスジゾウムシとよく似ていますが、ハスジゾウムシの口吻には一対の縦溝があるとのことです。
近くの梢も気になったのでそっちの様子を見て戻ってくるとまた別の子が。
この子はこちらに気付くと全力で逃げまどいましたが、ちょっと通せんぼして。
ガス噴射される前に撮影終了。
さあ、ここは成果があったので2ラウンド目。さらに下流に隣接した草っぱらに突入します。
ちょうど真ん中まで進むと、地表1メートルくらいのところでホバリングしているトンボがいました。
黒っぽいのですがハラビロではなく、ヤンマのようでした。
ホバリングしているとはいえ、静止しているわけではなく微妙に動いているので撮影は困難。
こういう場合はズームレンズを使用して遠くからピント固定して狙うのがいいのですが・・。
でもそのヤンマはこのテリトリーによっぽど固執しているのでしょう。5メートル以上離れません。
なので、じっと立っているとかなり近くでホバリングする瞬間も何度かありました。
その一瞬を何回か見た限りではサラサヤンマではないかと思いました。(証拠写真はピンボケ)
話を戻して、ハラビロちゃんですが、また観察できました。
さらにもう一頭いて、このエリアでは計3頭観察することができました。(もう一頭はオマケで)
3か所目の溜池を目指して狭い農道を走っていると、2台の軽自動車に行く手を阻まれました。
真ん中に駐車して、ドアも開けっ放しで靴を履き替えたり道具を出したり、何か準備をしています。
こちらに気が付いて、一人が一瞬困ったような顔をしたので、
「溜池まで行きたいだけです。堰はもうすぐそこですか?」
「そうですね」
「じゃあ移動しなくていいですよ」
車の手前にベニシジミ号をとめて歩いていくことにしました。
どうやら菖蒲田に入って何か作業か収穫をするようでしたがあえて質問はしませんでした。
溜池まではすぐではありませんでしたが、そこへ至るまでの田んぼや草地の様子は確認できました。
休耕田はあるのですが、葦が生い茂っていて突入はしづらい感じ。
農道に沿って縁を探虫していきましたが、観察できたトンボはシオカラとシオヤだけでした。
でも今年はじめてこの子に会うことができました。
せっかくだからオスの写真も撮りたいと思い(ハラビロを忘れて)かなり粘りましたが見つけられず。
その代わりにカラムシにこれも今年はじめての子を見つけました。
なんとか突入できる休耕田もあったので入ってみましたが収獲?はこの子だけ。
毛を入れると5センチ以上あるし、ふさふさだけど触ってはいけないオーラが出まくっていました。
(でも毒はないようです)
オオアオイトトンボのオスを探すために林縁をローラーしていて見つけたラブ虫たち。
前記事でHFにもいた子。
この虫の交尾ははじめて見たかも。
国際結婚ではなく、紛れもない同種なのです。
粘りすぎてもうだいぶ陽が傾いてきましたが、かんばって目標の4つ目の溜池を目指しました。
そこは4つの内で唯一名前がついている堰でした。
が、二人連れのバス釣りの若者がいて溜池からは早々に退却。
堰から下流を眺めるとこんな様子の谷津田です。
つまり、休耕田や草地はまったくないので期待薄なフィールドでした。
(こっちから巡回しなくてホントよかった)
とはいえ、最後の勝負ということで水の中へ視線を変えることにしました。
田んぼの水面に気持ちよさそうに浮かぶ姿に心が和む。
でも他にはこれといったものがいなくて、がっくりしながら田んぼを一周し終わるとき。
水底に群がるやつらを発見。
畔のすぐ近くだったので、逃げられてもいいやと覚悟して水中撮影にトライ。
完全生態写真が撮れて満足。
さあて、だいぶ暗くなってきたし、そろそろ帰ろう。
ところで実は。
この日までに新しい機材を導入していたのです。
ここ数年、もう殆どといっていいほど一眼レフを持ち出さなくなっていました。
TGが便利で性能がいいことが一番の理由ですが、やはり大きくて重い機材はFWには不適なのです。
しかし本編でも書いたとおり、一眼レフとズームレンズを使いたい場面も時々ある。
なのでマイクロフォーサーズの機材をと、オークションサイトなどでずっとウォッチしてました。
ある日、ショットカウントがたったの300という新古品が出ていてチェックしていました。
まもなくオークション終了の通知がきたので見てみると、入札ゼロということで思わずポチっと。
まあ多分誰かが高値入札するだろうと思っていたのですが、数十分後になんと落札通知が。
高級機ではないし、最新機種でもないですが、そこそこの性能。何より想定外の安値で手に入り満足。
しかもダブルズームキット。しかしあくまで標準レンズなので期待はしていませんでしたが・・
この日のFWに持って行って標準レンズ&マクロモードでどこまでできるかなとテストしたのです。
実は蔵の写真が2枚あるのは、新機材のEM-10でも撮ったからです。(どっちかわかりますか?)
まあ、こういう風景写真ならTGと遜色ないのですが、虫ブロの場合、問題は接写です。
まずはこちら。
ベニシジミをEM-10で。
ワーキングティスタンスはこれが限界です。(画角は換算84ミリ)
これがTG-6だと。(画角は換算100ミリ)
精細さも違いますね。
ベニシジミよりも少し大きいハラビロトンボでも比較。
こちらはEM-10。(画角は同上)
TG-6だと。(画角は同上)
EM用にマクロレンズを買わねば。
今日の湯加減
今回は、前々回の記事のときに訪れた一宮町の隣町、睦沢町をせめてみようと思いました。
その町も谷津田とその灌漑用の溜池だらけなのです。
GoogleMapで見ると谷津田とゴルフ場しかないのではないかと思うくらい緑色の占有率が高い。
町内だけでもたくさんの谷津田があるのでどう選ぶか考えました。
決めた基準は溜池。何故かというと、先日見つけられなかったあのトンボのメスを探したかったから。
並んでいる谷の奥に一つずつある溜池を、できれば4つ巡回しようという作戦にしました。
風薫る5月24日、あまり早出をするつもりはなかったとはいえ大寝坊して出発。
見つかるかな?
前回同様、K14茂原街道で茂原まで出てR128で一宮町方面へ。
茂原に着いた頃ふと、あの蔵が気になりました。
GoogleMapで検索すると、”まもなく営業終了 11:30”と表示されています。
現在時刻は11時ちょっと過ぎ。順調に行けばギリギリ間に合うかもしれない。
ナビに従って走ると蔵の周囲を4分の3周してしまいましたが無事到着。
間に合ったはずなのに蔵の扉は閉まっていて声をかけても応答なし。
と、扉に張り紙があり、電話番号が書いてあったのでかけてみました。
女将さんがでて、今行くからちょっと待っててくださいというので待ちながら蔵を撮りました。
話を聞くと、どうやら日曜日は営業していないのですが、一見さんでなければ応対しているとのこと。
つまり、常連なら蔵の扉まで来て張り紙に気が付くか、直接電話をかけてくるからという理屈らしい。
前回購入したお酒の感想を伝え、またちょっと酒談義をして、おススメ酒を購入して蔵を後に。
もうお昼なので、とある人の口コミでずいぶん前から行きたかったけれど未訪の店へ向かいました。
とある人というのはサーフィンが趣味で外房のこの辺りがホームフィールド。
その店は海岸近くにあり、サーファー御用達なのだそう。
もっとも定番のメニューだろうと勝手に決めて、あさりそばを注文しました。
太麺で鳥がらベースの濃厚スープにあさりの出汁もでて、揚げニンニクも付いていてザ・こってり。
ちなみに大盛無料ということで、やや足取り重く店を出て再出発。
ナビに従って走るとすぐ、見覚えのある道に出て、このまま行くと駅だなと。
記憶は正しく、上総一ノ宮駅を経由して、玉前神社の前に出ました。
と、前回は目に入らなかったのでしょうか、鳥居の前にこんなお店(蔵)が。
蔵を改築した洒落たカフェのようでした。
稲花の酒もメニューにありましたが飲むわけにはいかないのでパインジュースを注文。
縁台に腰かけて飲む冷たいドリンク。目にも鼻にも喉にもいい気持ちがしました。
神社で今回も虫運を祈願していざ。
一つ目の溜池が扉の写真で、町道のすぐ脇にあります。
堰のすぐ手前の田んぼも田植えされていて、休耕田はない比較的小規模な谷津田でした。
新規ポイントなので、まずは堰の土手をうろうろして様子をうかがうことに。
最初に見つけたのはカメムシ。
ホシハラビロヘリカメムシ (ヘリカメムシ科)
体長は12~3ミリ。同定ポイントは触角の第一節の長さが頭幅よりも長いこと。
次に見つけたのもカメムシ。こちらは地面を徘徊していました。
ビロウドサシガメ (サシガメ科)
体長は上の子と同じくらいですが、艶といい色といい毒々しい感じです。
見上げた梢の葉の裏にオトシブミを見つけたのですが、風でピントの合った写真が撮れませんでした。
しかし見上げていたおかげで、その隣の木の枝にとまっているチョウを見つけられました。
テングチョウ (テングチョウ科)
この時点ではわからなかったのですが、今年のボウソウはこの子たちが大発生しています。
(詳しくはまた次記事で紹介するつもりです)
それからすぐ目の前の田んぼの縁まで降りてみると・・いきなり何か黒っぽいトンボが横切りました。
シオカラトンボではない、とコンチューターが言っているのでロックオンして止まるのを待ちました。
オスでした。
ハラビロトンボ ♂ (トンボ科)
いきなりお目当てのトンボを見つけられて一安心。オスがいればメスもいる可能性大。
町道側に回って、田んぼの反対側の縁を歩いていると、またお出ましになりました。
前回は正面顔が撮れなかったので、斜面をずり落ちながら・・
同上
さらに下流の田んぼへと移動して探索を続行すると3頭目が。
同上
確実ではありませんが、それぞれ50メートルほど離れているので別個体だと思います。
なので、ある程度の個体数がいるのだからメスも見つかるはずと30分ほど粘るも見つからず。
次の溜池へと河岸を変えることにしました。
隣のというか、筋違いの谷津田へ入り、最上流に位置する溜池へ。
こちらはやや規模が大きくてコンクリート堰が整備されていました。
でも堰の直下はかなり広い休耕田となっていました。
さっそく草原化した中へ入り、まずは堰と平行に横断し、端まで行ったら下流に向けて探しました。
頭の中でイメージしているのは黄色っぽいトンボですが、見つかるのはムギワラトンボばかり。
草原の境目まで来たので、左向け左をしたとき、コンチューターがムギワラではないと反応しました。
ターゲット発見です。
ハラビロトンボ ♀ (トンボ科)
サービス精神のあるモデルさんで何枚も接写させてくれましたが、とうとう飛び立ち草むらの中へ。
休耕田の一面を一周し、ベニシジミ号まで戻ってきたところで一人作戦会議。
と、もう一人、会議に参加したい子がいたようで、ベニシジミ号に向かって歩いてきました。
ハスジカツオゾウムシ (ゾウムシ科)
鞘翅のハの字の模様があるのでこういう名前なのだと思います。
ハスジゾウムシとよく似ていますが、ハスジゾウムシの口吻には一対の縦溝があるとのことです。
同上
近くの梢も気になったのでそっちの様子を見て戻ってくるとまた別の子が。
この子はこちらに気付くと全力で逃げまどいましたが、ちょっと通せんぼして。
ミイデラゴミムシ (オサムシ科)
ガス噴射される前に撮影終了。
さあ、ここは成果があったので2ラウンド目。さらに下流に隣接した草っぱらに突入します。
ちょうど真ん中まで進むと、地表1メートルくらいのところでホバリングしているトンボがいました。
黒っぽいのですがハラビロではなく、ヤンマのようでした。
ホバリングしているとはいえ、静止しているわけではなく微妙に動いているので撮影は困難。
こういう場合はズームレンズを使用して遠くからピント固定して狙うのがいいのですが・・。
でもそのヤンマはこのテリトリーによっぽど固執しているのでしょう。5メートル以上離れません。
なので、じっと立っているとかなり近くでホバリングする瞬間も何度かありました。
その一瞬を何回か見た限りではサラサヤンマではないかと思いました。(証拠写真はピンボケ)
話を戻して、ハラビロちゃんですが、また観察できました。
ハラビロトンボ ♀ (トンボ科)
さらにもう一頭いて、このエリアでは計3頭観察することができました。(もう一頭はオマケで)
3か所目の溜池を目指して狭い農道を走っていると、2台の軽自動車に行く手を阻まれました。
真ん中に駐車して、ドアも開けっ放しで靴を履き替えたり道具を出したり、何か準備をしています。
こちらに気が付いて、一人が一瞬困ったような顔をしたので、
「溜池まで行きたいだけです。堰はもうすぐそこですか?」
「そうですね」
「じゃあ移動しなくていいですよ」
車の手前にベニシジミ号をとめて歩いていくことにしました。
どうやら菖蒲田に入って何か作業か収穫をするようでしたがあえて質問はしませんでした。
溜池まではすぐではありませんでしたが、そこへ至るまでの田んぼや草地の様子は確認できました。
休耕田はあるのですが、葦が生い茂っていて突入はしづらい感じ。
農道に沿って縁を探虫していきましたが、観察できたトンボはシオカラとシオヤだけでした。
でも今年はじめてこの子に会うことができました。
オオアオイトトンボ ♀(アオイトトンボ科)
せっかくだからオスの写真も撮りたいと思い(ハラビロを忘れて)かなり粘りましたが見つけられず。
その代わりにカラムシにこれも今年はじめての子を見つけました。
ラミーカミキリ (カミキリムシ科)
なんとか突入できる休耕田もあったので入ってみましたが収獲?はこの子だけ。
毛を入れると5センチ以上あるし、ふさふさだけど触ってはいけないオーラが出まくっていました。
(でも毒はないようです)
オオアオイトトンボのオスを探すために林縁をローラーしていて見つけたラブ虫たち。
前記事でHFにもいた子。
ヒゲナガハナノミ ペア (ナガハナノミ科)
この虫の交尾ははじめて見たかも。
ヒメカメノコテントウ ペア(テントウムシ科)
国際結婚ではなく、紛れもない同種なのです。
粘りすぎてもうだいぶ陽が傾いてきましたが、かんばって目標の4つ目の溜池を目指しました。
そこは4つの内で唯一名前がついている堰でした。
が、二人連れのバス釣りの若者がいて溜池からは早々に退却。
堰から下流を眺めるとこんな様子の谷津田です。
つまり、休耕田や草地はまったくないので期待薄なフィールドでした。
(こっちから巡回しなくてホントよかった)
とはいえ、最後の勝負ということで水の中へ視線を変えることにしました。
田んぼの水面に気持ちよさそうに浮かぶ姿に心が和む。
でも他にはこれといったものがいなくて、がっくりしながら田んぼを一周し終わるとき。
水底に群がるやつらを発見。
畔のすぐ近くだったので、逃げられてもいいやと覚悟して水中撮影にトライ。
コシマゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
完全生態写真が撮れて満足。
さあて、だいぶ暗くなってきたし、そろそろ帰ろう。
オマケ
ところで実は。
この日までに新しい機材を導入していたのです。
ここ数年、もう殆どといっていいほど一眼レフを持ち出さなくなっていました。
TGが便利で性能がいいことが一番の理由ですが、やはり大きくて重い機材はFWには不適なのです。
しかし本編でも書いたとおり、一眼レフとズームレンズを使いたい場面も時々ある。
なのでマイクロフォーサーズの機材をと、オークションサイトなどでずっとウォッチしてました。
ある日、ショットカウントがたったの300という新古品が出ていてチェックしていました。
まもなくオークション終了の通知がきたので見てみると、入札ゼロということで思わずポチっと。
まあ多分誰かが高値入札するだろうと思っていたのですが、数十分後になんと落札通知が。
高級機ではないし、最新機種でもないですが、そこそこの性能。何より想定外の安値で手に入り満足。
しかもダブルズームキット。しかしあくまで標準レンズなので期待はしていませんでしたが・・
この日のFWに持って行って標準レンズ&マクロモードでどこまでできるかなとテストしたのです。
実は蔵の写真が2枚あるのは、新機材のEM-10でも撮ったからです。(どっちかわかりますか?)
まあ、こういう風景写真ならTGと遜色ないのですが、虫ブロの場合、問題は接写です。
まずはこちら。
ベニシジミをEM-10で。
ワーキングティスタンスはこれが限界です。(画角は換算84ミリ)
これがTG-6だと。(画角は換算100ミリ)
精細さも違いますね。
ベニシジミよりも少し大きいハラビロトンボでも比較。
こちらはEM-10。(画角は同上)
TG-6だと。(画角は同上)
EM用にマクロレンズを買わねば。
今日の湯加減
今日はスマホの機種変更をしてきました。
”ストレージ容量が一杯です”というメッセージの頻発に耐え切れなくなりました。
せっかく変えるならワンセグ付きのにしようと思いましたがもう製造中止でショップ在庫がない。
ネットで中古を探そうかと思いましたが、ダメ元でとショップに電話問い合わせするもどこも売切れ。
市内に限らず近いところから片っ端に10店問い合わせ、もう最後にしようとした11軒目にあった。
しかも、店員さんによると、一昨日たまたま別の店から在庫移動で入庫した1台とのこと。
即、取り置きをお願いしておきました。
例の国からの圧力で2年縛りがなくなった分、端末代の割賦割引がなくなったので一括払いで購入。
でも、基本料金も少しだけ安くなり、通信量は逆に少し増えたのでよしとしよう。
さあこれでPCもスマホも新しくなり、身の回りがちょっと快適になりました。あとは・・
実はベニシジミ号もメンテナンスするべく、いくつかパーツ類を注文していたのですが・・
もう10日以上経つのでバイクショップに電話してみたら、パーツ届いてないよって。えっ?
ショップに行ったときにスマホでポチったはずなのに注文がうまくできていなかったようでした。
さっそく再注文して現在パーツの入荷待ち。
給付金が来ても、右から左どころか、このところとてもモノイリです・・
2020-06-06 20:00
nice!(17)
コメント(11)
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
美味しそうなアサリそばですね〜!
揚げニンニクも合うに違いないです。
ハラビロトンボの正面顔、いいですね。
PCもスマホも新しくなったのですねー。わたしも来週には新しいMacBookAirちゃんが届くかなあ〜^^
サナギも順調みたいです。
そろそろ成虫になったときのおうちを用意してあげようかと思ってます(笑)
まだ気が早いかな?w
by リュカ (2020-06-07 09:23)
ビロードサシガメさんとおっしゃいましたか?お初にお目にかかります。ゾウムシさんはバクさんのようですね。ラミーさん、久しぶりですね。チバは水場環境が多彩でうらやましいです。新機材の導入もお喜び申し上げます。いろいろ性能を試したい気持ちでいっぱいでしょう。積み込む荷物が増えますね。
by 高和です。 (2020-06-07 17:15)
>リュカさん
一般的な塩味のあさりラーメンとはまったく異なりますがいけます♪
ハラビロトンボのヘッドライトは接近しないと分からないですね^^
サナギになったらもうとにかくそっとしておくしかないですね・・・
>高和です。さん
ビロウドサシガメは徘徊性で落ち葉などの下に隠れていることが多いようなので、かなりレアキャラですね。
新機材はまだ実践投入できないことがわかりました。
しかしいつになるかも不明です。他にもモノイリなので・・^^;
by ぜふ (2020-06-07 23:05)
蔵カフェ、よい雰囲気ですね。
手作りのテイクアウト看板も^^v
そうそう当地にカエルはいないと思っていたのですが、先日(1ヶ月くらい前)茶色いこが庭をズンズン跳ねていてびっくり!越冬したのですよねぇ。
さきほどは庭でシロシタホタルガと思われる毛64が~~~!
よく見ると葉っぱに結構いらっしゃいました…
さてどうしたものか^^;
by よしころん (2020-06-08 10:22)
庭のサワフタギの木をチェックしたところ、全てにみなさんいらっしゃいました~ToT
去年は気づかなかったのかなぁ…
by よしころん (2020-06-08 11:10)
>よしころんさん
シロシタホタルガの幼虫はカラフルなレゴブロックのようですよね^^
あ、大発生しているとゆったり眺めるという感じではないか・・
ところでマイクロ4/3のシステムは使っていますか?
by ぜふ (2020-06-08 22:03)
10年前はじめて使った一眼がO社のマイクロ4/3でした。
その後N社のAPSC→フルサイズ(ミラー有)
諸々軽くしたい気持ちはマウンテン×2なのですが…
>シロシタホタルガの幼虫はカラフルなレゴブロック
レゴと思えば可愛くみえる…かなぁ(><)
by よしころん (2020-06-09 07:42)
>よしころんさん
そうでしたか、微小な被写体は小さいCCDがメリット大だし・・
フルサイズはもう色んな意味でムリです^^;
by ぜふ (2020-06-10 22:51)
ビロウドサシガメって、これ、ハチというか羽アリというか、
そんなふうに見えました。カメムシなんですね。
ゾウムシの体の質感とか、顔の造作とか、雰囲気が
年老いた象みたいに見えて^^;。
by sakamono (2020-06-11 22:09)
200mmで5cmまで寄れるようなレンズが
レンズが欲しいですね。
しかも深度の幅が広いの出ないかな。
お気に入りのお酒が買い方知らないと買えないお酒なのがレア感があっていいな。
by 響 (2020-06-12 15:05)
>sakamonoさん
ちょっとカメムシらしくないですよね。
ゾウムシはまさに”渋い”です^^
>響さん
しかもコンパクトな機材ですね♪
被写界深度を稼ぐならCCDは小さいほうが有利なのですが・・
知っててこその価値感というのは至高の境地ですねー。
要するにオタクの境地^^;
by ぜふ (2020-06-12 22:47)