"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
オサホリデー [オサムシ]
12月になってから暖かいのか寒いのかよくわからないチバ。(関東全域そうでしょう)
20度近くになる日もあるかと思えば、最高気温6度という真冬のような日も。
それはともかく、オサホリシーズンはスタートしているのです。(下見できてないけれど)
ボウソウしに行きたいところですが、お伝えしているとおり、フィールドが荒れに荒れています。
なので開幕戦は比較的被害の少なかった北総方面へ行くことにしました。

ただしオプションありで。
12月9日は平日でしたが、オサホリデーとしました。
風はあまりないものの朝の気温は真冬並み。
以前も書いたと思いますが、オサホリは時間帯を気にする必要がありません。
相手は土の中で寝ているわけですから、朝も昼も、なんだったら夜でもいいわけです。
土が凍っていると掘れないのですが、さすがにチバは真冬でもそういうことはありません。
さて、オプションというのは、北総エリアの新規開拓をするということ。
印西市内の谷津田をローラーすることにしました。
ところが、1時間以上、坂を下り、田んぼを横切り、坂を上がり、畑を突っ切り、林を抜け。
気になったところは引き返して再突入もしましたが・・
小崖や露出法面はひとつも見つからず、切通もありませんでした。
予定通りですが、やむなく、とっておきのインザントラに向かい、到着したのが扉の写真です。
切通も無事のようでした。

杭の様なものが立てられていたので崖を養生しているのかと思ったら立てかけているだけでした。

それでもオーバーハングが進み、一気に崩壊する可能性もまったくないとは言えないという感じ。
あまり派手に掘るのは憚られるため、端っこから試掘していきました。
相変わらず指標虫はたくさん出てきます。(とくにゲジ)
ちょこちょこほじって、やっとゴミムシがでたときは何故だかほのぼのとした気分になりました。

この色と形と大きさのゴミムシは同定するのが大変なので既読スルー。

カニ歩きしながら試掘を続けましたが、やはり乾燥が進んでいたり固くしまっていたりという状態。
何も出ないので、移動しようかと思ったとき、かわいいお尻がひょっこり。

久しぶりの対面だったので、ちょっといぢわるして小枝を拾ってお尻をつんつん。
プシッ、プシッと期待通りのガス噴射も既読スルー。

そっと埋め戻しておきました。
はじめて訪れたときはたくさんのアオゴミムシたちを掘り出したのに、来る度に減ってこの日は皆無。
崖を崩すのはやめて切通の上の斜面林へ突入してみることにしました。

斜面をよじ登ると、倒木もぽつぽつとありました。
細いけれど、湿り具合のいい倒木をたたくと。

14ミリくらい。他の倒木からも出ました。
これはお連れしてからの写真。

ふかふかになった立ち枯れを縦に割ってみると。
団体さんがいました。

同定に自信なし。体長は12ミリくらい。
なので、あらためて同定するために2頭ほどお連れしました。

50メートルほど移動して去年開拓した第2ポイントへ。
そこは切通よりもむしろ何かがいるとコンチューターも反応しています。
バチツルアタック3発目で出ました。

一応、オサホリの格好がついたのでほっとしつつも、まだ寝ていることをいいことにしばし観察。
考古学者が化石を発掘するがごとく、周りの土をやさしくはらって撮り直し。

まさに青く見えますが、実際には角度によって色合いが変わって、緑と金色が混じっていました。
もちろんお持ち帰り。

また少しカニ歩きして試掘していると、あの懐かしくも香しいアオゴミムシの匂いが。
これはコンチューターが反応というより、単に鼻が反応したというところ。
鼻は正確でした。

なかなか強烈な匂いですが、オサホリストにとっては季節の香り。

さらにカニ歩きして試掘したらまた出ました。

これもお持ち帰りすることにしベニシジミ号と記念写真を撮ろうとしたらぐいいと噛みつかれました。

それにしてもアオオサもスジアオも、去年とまったく同じ場所から出ました。
虫たちの潜航場所には好み(適正)があるということでしょう。
そうだとすると切通は潜航場所としての適性がなくなってきたということでしょうか。

時間はたっぷりあるし、もっと掘れるとは思うのですが、資源は減る一方なので気が引けました。
ならばインザントラ周辺のパトロールをしてみようと、ベニシジミ号にまたがりました。
数百メートルしか離れていませんが、ここは以前も来たところ。
谷津田の奥なのになぜかフェンスがあり、その手前にストーンヘンジのように大きな石が並んでます。
(車両を侵入させたくないのでしょう)

奥は行き止まりのようだし、崖は見えないのでそそられる景色ではない。
コンチューターが反応したわけでもなく。
しいて言えば人工物のナゾを知りたいという好奇心でふらっと歩を進めていました。
すると、住宅地の中の公園のような広場に何かが転がっているのが見えました。

どうやら松の倒木のようです。
ちょっと叩いてみると、上質に柔らかく朽ちていました。
ぽつんとある物件だったのであまり期待はせず、いや、少しは期待して片端から崩していくと・・
でかいのが出ました。

あと2~3ミリ深く打ち下していたら真っ二つだったかもしれませんが。
3センチくらいあって、しかも真っ黒いので一目では何か分かりませんでした。

お連れして改めて同定してみたところ、黒く見えたのは湿っていたからだったようです。
乾くと灰色基調のまだら模様が現れました。

実測すると体長は28ミリでした。
崩した木くずをチューブに詰めて、疑似朽ち木の中で暮らしてもらっています。
あまりにいい具合に朽ちていたので、反対の端まで丹念にガシガシしていきました。
すると・・・出た。

このエリアでは初採集で気分も急上昇。
とてもスリムな体格で惚れ惚れするマイマイブルーをまとった個体でした。


もう一本倒木があったのですが、キープしておくことにして再出発しました。
さらに少し周辺エリアを探索してみたけれど良さそうなポイントは見つからず。
まだ午後3時前だったので第2HFへ回ってみることにしました。

田んぼと林の境界の畦道は連日の雨のせいかかなり湿っていて通行しづらい。
さらに林縁の際は以前より下草や木の根が蔓延り掘れる場所があまりない。
やっとこんな子が出てきただけ。

以前アタリを掘り当てた小崖のある場所へ移動。
しかし、こちらは乾燥が進んでいて状態が悪化していました。
それでも「ここはスジアオは出るんだよね」と呟きながらちょちょいと掘ると。
案の定。

やっぱり同じところに潜るのです。
あまり粘ってがっかりして帰るより、インザントラでの収獲の余韻があるうちにと帰路につきました。
実は北総へ向かう途中、早めにお昼を食べました。
チバ版のラーメン情報誌で最近よく出ているお店。
はじめてだったので、もっとも定番と思われるメニューを選択。

味噌とカレー味もあり、辛味増量やタマネギ、キャベツ、タマゴなどのトッピングが追加できます。
最大の特徴はグリルしたチキンの塊が入っていること。
ラーメンはチャーシューが一番と思いますが、このチキンは食べ応えがあるというか単品でいける。
おそらく醤油味はミスチョイスで、味噌かカレーがこのチキンにはあうのではと。
麺も平打ちでパスタのようだし、これはラーメンというより、チキン料理だと思いました。
ライスを追加しておじやにもできるようだし。(とてもムリですが)
それはともかく、結局、何が”房総式”なのかは不明。
あ、ナゾの人工物は、衛星写真で確認したところ、グラウンドの外縁のフェンスだということが判明。
今日の湯加減

20度近くになる日もあるかと思えば、最高気温6度という真冬のような日も。
それはともかく、オサホリシーズンはスタートしているのです。(下見できてないけれど)
ボウソウしに行きたいところですが、お伝えしているとおり、フィールドが荒れに荒れています。
なので開幕戦は比較的被害の少なかった北総方面へ行くことにしました。

ただしオプションありで。
12月9日は平日でしたが、オサホリデーとしました。
風はあまりないものの朝の気温は真冬並み。
以前も書いたと思いますが、オサホリは時間帯を気にする必要がありません。
相手は土の中で寝ているわけですから、朝も昼も、なんだったら夜でもいいわけです。
土が凍っていると掘れないのですが、さすがにチバは真冬でもそういうことはありません。
さて、オプションというのは、北総エリアの新規開拓をするということ。
印西市内の谷津田をローラーすることにしました。
ところが、1時間以上、坂を下り、田んぼを横切り、坂を上がり、畑を突っ切り、林を抜け。
気になったところは引き返して再突入もしましたが・・
小崖や露出法面はひとつも見つからず、切通もありませんでした。
予定通りですが、やむなく、とっておきのインザントラに向かい、到着したのが扉の写真です。
切通も無事のようでした。

杭の様なものが立てられていたので崖を養生しているのかと思ったら立てかけているだけでした。

それでもオーバーハングが進み、一気に崩壊する可能性もまったくないとは言えないという感じ。
あまり派手に掘るのは憚られるため、端っこから試掘していきました。
相変わらず指標虫はたくさん出てきます。(とくにゲジ)
ちょこちょこほじって、やっとゴミムシがでたときは何故だかほのぼのとした気分になりました。

ゴミムシの仲間 (未同定)
この色と形と大きさのゴミムシは同定するのが大変なので既読スルー。

カニ歩きしながら試掘を続けましたが、やはり乾燥が進んでいたり固くしまっていたりという状態。
何も出ないので、移動しようかと思ったとき、かわいいお尻がひょっこり。

久しぶりの対面だったので、ちょっといぢわるして小枝を拾ってお尻をつんつん。
プシッ、プシッと期待通りのガス噴射も既読スルー。

ミイデラゴミムシ (オサムシ科)
そっと埋め戻しておきました。
はじめて訪れたときはたくさんのアオゴミムシたちを掘り出したのに、来る度に減ってこの日は皆無。
崖を崩すのはやめて切通の上の斜面林へ突入してみることにしました。

斜面をよじ登ると、倒木もぽつぽつとありました。
細いけれど、湿り具合のいい倒木をたたくと。

オオクチキムシ (ゴミムシダマシ科)
14ミリくらい。他の倒木からも出ました。
これはお連れしてからの写真。

同上
ふかふかになった立ち枯れを縦に割ってみると。
団体さんがいました。

ツヤホソゴミムシダマシ (ゴミムシダマシ科)
同定に自信なし。体長は12ミリくらい。
なので、あらためて同定するために2頭ほどお連れしました。

50メートルほど移動して去年開拓した第2ポイントへ。
そこは切通よりもむしろ何かがいるとコンチューターも反応しています。
バチツルアタック3発目で出ました。

一応、オサホリの格好がついたのでほっとしつつも、まだ寝ていることをいいことにしばし観察。
考古学者が化石を発掘するがごとく、周りの土をやさしくはらって撮り直し。

アオオサムシ (オサムシ科)
まさに青く見えますが、実際には角度によって色合いが変わって、緑と金色が混じっていました。
もちろんお持ち帰り。

また少しカニ歩きして試掘していると、あの懐かしくも香しいアオゴミムシの匂いが。
これはコンチューターが反応というより、単に鼻が反応したというところ。
鼻は正確でした。

なかなか強烈な匂いですが、オサホリストにとっては季節の香り。

スジアオゴミムシ (オサムシ科)
さらにカニ歩きして試掘したらまた出ました。

同上
これもお持ち帰りすることにしベニシジミ号と記念写真を撮ろうとしたらぐいいと噛みつかれました。

同上
それにしてもアオオサもスジアオも、去年とまったく同じ場所から出ました。
虫たちの潜航場所には好み(適正)があるということでしょう。
そうだとすると切通は潜航場所としての適性がなくなってきたということでしょうか。

時間はたっぷりあるし、もっと掘れるとは思うのですが、資源は減る一方なので気が引けました。
ならばインザントラ周辺のパトロールをしてみようと、ベニシジミ号にまたがりました。
数百メートルしか離れていませんが、ここは以前も来たところ。
谷津田の奥なのになぜかフェンスがあり、その手前にストーンヘンジのように大きな石が並んでます。
(車両を侵入させたくないのでしょう)

奥は行き止まりのようだし、崖は見えないのでそそられる景色ではない。
コンチューターが反応したわけでもなく。
しいて言えば人工物のナゾを知りたいという好奇心でふらっと歩を進めていました。
すると、住宅地の中の公園のような広場に何かが転がっているのが見えました。

どうやら松の倒木のようです。
ちょっと叩いてみると、上質に柔らかく朽ちていました。
ぽつんとある物件だったのであまり期待はせず、いや、少しは期待して片端から崩していくと・・
でかいのが出ました。

あと2~3ミリ深く打ち下していたら真っ二つだったかもしれませんが。
3センチくらいあって、しかも真っ黒いので一目では何か分かりませんでした。

お連れして改めて同定してみたところ、黒く見えたのは湿っていたからだったようです。
乾くと灰色基調のまだら模様が現れました。

ウバタマコメツキ (コメツキムシ科)
実測すると体長は28ミリでした。
崩した木くずをチューブに詰めて、疑似朽ち木の中で暮らしてもらっています。
あまりにいい具合に朽ちていたので、反対の端まで丹念にガシガシしていきました。
すると・・・出た。

マイマイカブリ (オサムシ科)
このエリアでは初採集で気分も急上昇。
とてもスリムな体格で惚れ惚れするマイマイブルーをまとった個体でした。


もう一本倒木があったのですが、キープしておくことにして再出発しました。
さらに少し周辺エリアを探索してみたけれど良さそうなポイントは見つからず。
まだ午後3時前だったので第2HFへ回ってみることにしました。

田んぼと林の境界の畦道は連日の雨のせいかかなり湿っていて通行しづらい。
さらに林縁の際は以前より下草や木の根が蔓延り掘れる場所があまりない。
やっとこんな子が出てきただけ。

ゴミムシの仲間 その2 (未同定)
以前アタリを掘り当てた小崖のある場所へ移動。
しかし、こちらは乾燥が進んでいて状態が悪化していました。
それでも「ここはスジアオは出るんだよね」と呟きながらちょちょいと掘ると。
案の定。

スジアオゴミムシ (オサムシ科)
やっぱり同じところに潜るのです。
あまり粘ってがっかりして帰るより、インザントラでの収獲の余韻があるうちにと帰路につきました。
オマケ
実は北総へ向かう途中、早めにお昼を食べました。
チバ版のラーメン情報誌で最近よく出ているお店。
はじめてだったので、もっとも定番と思われるメニューを選択。

房総式ラーメン 醤油味 780円
味噌とカレー味もあり、辛味増量やタマネギ、キャベツ、タマゴなどのトッピングが追加できます。
最大の特徴はグリルしたチキンの塊が入っていること。
ラーメンはチャーシューが一番と思いますが、このチキンは食べ応えがあるというか単品でいける。
おそらく醤油味はミスチョイスで、味噌かカレーがこのチキンにはあうのではと。
麺も平打ちでパスタのようだし、これはラーメンというより、チキン料理だと思いました。
ライスを追加しておじやにもできるようだし。(とてもムリですが)
それはともかく、結局、何が”房総式”なのかは不明。
あ、ナゾの人工物は、衛星写真で確認したところ、グラウンドの外縁のフェンスだということが判明。
今日の湯加減
この前日のクリスマス子供会は大盛況でした。
過去最大の参加者の熱気というか活気で、会場はまるでライブハウスのようでした。
来年はもっと広い場所を探さないと。
さて、先日の記事で紹介したヒメカマキリの卵は家の外に出しました。
暖かい室内で間違って孵化するといけないので。
ママカマキリは☆になりましたが、来春無事チビッ子たちが登場しますように。

11日のライブはサイコーでした!
2019-12-14 19:00
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コメント(4)
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ブルーのマイマイは初対面です。出会った時の近さんのハイテンションぶりが窺えます。一度実物にお目にかかりたいものです。
毎年盛況ぶりを増すクリスマス会、窮屈ですが、それもまたお互いを近く感じられるポイントになるのでは?
by 高和です。 (2019-12-16 08:19)
掘りデー満喫してますね。
掘ればすぐに堀当てるセンサー凄い。
by 響 (2019-12-18 11:21)
確かに、暖かいのか寒いのかよくわからない気候ですね。
先週末は、暖かかったなぁ。
マイマイカブリは、黒いイメージでしたが、こんなキレイな
色をしたヤツもいるんですね。
by sakamono (2019-12-19 22:13)
>高和さん
利根川流域、北総はブルー系ですね。
でもこんなにあざやかな個体はめずらしいと思います♪
>響さん
遠出する元気がなかなかでないのですが楽しんでいます。
センサーは元気いっぱいです!^^
>sakamonoさん
冬らしくないというか師走らしくないというか・・変ですね。
マイマイは真っ黒いのもいますね。青系もいいでしょ^^
by ぜふ (2019-12-20 20:54)