"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
KOGANE 599 [ Exhibition]
とてもとても長かった今年の梅雨。
10月は秋の長雨とも違う天候不順。
そして11月も雨ばかりのチバです。
晴れ間を狙ってボウソウしていますが、不発の連続というか下見もできていないという状況。
これから本格的な冬に突入ですが、長期予報では暖冬ということで少しほっとしています。
ということで今回はお蔵入りになりかけていた日記です。

訪れたのは高尾山の麓。
10月26日は前日の雨も上がりいい天気でした。
まずは朝一でセンちゃんたちのエサをもらいに乗馬クラブへ。
そのまま出かけるわけにもいかないので、一旦帰宅してチバから色々と電車を乗り継いで2時間余り。
春には採集会などで裏高尾へ行くことがありますが、この時期に訪れたのははじめてかも。
とはいうものの、今回はフィールドワークではないのですが。

コガネムシ研究会の年次総会が今年は高尾で開催ということになったのです。
TAKAO 599 MUSEUMは高尾山の自然コンテンツを紹介する開放的で洒落た博物館。
ちなみに599は高尾山の標高です。
どうしてここで開催することになったのか、お昼をご一緒した幹事の方に聞いてみると、
内内で開催してばかりではなく認知度を高めるため一般の方の目にとまるオープンな場所でもやろう
ということになったのだそうです。
なので高尾山自体との関係はないのですが、昆虫も豊富な所に立地するミュージアムということです。
せっかくオープンで広い展示スペースもあるということで、認知度アップのための数々の紹介が。

展示場所を含めて1Fフロアは一般の来場者も自由に見て回れます。

顔なじみのNさんが展示コーナー担当で詰めているのが見えたのでまずは挨拶がてら。
九州産の活きのいい虫たちを持ってきていました。

うちでも朝エサをあげてきた子たち。
赤いのは阿蘇の子たち。

青いのは奈良の子たち。

同じ種なのに地域によってこんなに色が違うのです。
もっとも、標準的な色は赤色系で、全国各地でみることができます。
青色系は近畿地方の局所にしかいません。
緑色系もいますが(うちにはフェアで手に入れた子がいる)これも近畿などに局地的に分布するのみ。
それと立派な糞虫も九州からおでましでした。

これも九州から連れてきた子。ボウソウにはいないのですが、とても好きなステキな虫。

虫たちを来場者の手に乗せたりするサービスをして、子供たちはよろこんでいました。


Nさんと話していると、もう一人顔なじみのHさんがやってきたのでご挨拶。
総会は終わり研究発表がはじまっていますというので2Fの会場へ。(そもそも総会は不参加でした)
新種記載の発表や新産地の発表など、学会レベルの発表が次々とありました。
Hさんの発表は素人でも分かりやすいものでした。

全国に分布するコフキコガネですが、あきらかな形態的な地域変異があり、亜種を構成するのではと。

ちゃんと証明するにはサンプルが足りないので、採集したら提供してくださいということでした。
特に東京近辺の標本が必要なようです。

発表が終了し、近くのお蕎麦屋さんでお昼を食べました。
(店の前でセンチコガネが飛んでいて会員の方が素手で採集してました。しかも2頭)
ミュージアムに戻って、展示の見学の続きを。
これは各種トラップ。

これはコガネムシの仲間の翅のたたみ方による分類の研究。

これが今年新種記載された日本産のニセコブスジコガネ。
科としての初記録という大発見。

これは微小な昆虫の深度合成マクロ撮影をするための機器。
(こういうキットがあるわけではなく独自に工夫して組み合わせた機材です)

そして、小学生もポスター発表をしていました。

題材がセンチコガネだったので、かぶりつきで聴講させていただきました。
子供らしい視点からのテーマで、一生懸命に実験したのがよくわかる面白い発表でした。

せっかくなので、TAKAO 599 の常設展示も見学しました。
シアターのようになっているスペースには壁一面に動物の標本が。

もちろんすべて高尾に生息する生き物ですが、まるで昆虫標本のような展示でした。

もちろん昆虫の標本もたくさんあります。

高尾周辺は動植物の多様性が高いことがあらためてよく分かります。

この展示はジオラマチックでおもしろい。

夕刻からの懇親会は失礼することにしてチバへ帰りました。
展示はこの日のみなので、生き虫たちをどうにかして始末しなくてはならないということで。
処分に協力するという形で、センちゃんたちを譲り受けてきました。
家にお連れしてからあらためて記念撮影。
ケースごともらった阿蘇の子たち。

奈良の子たちも大勢。

Nさん、たくさんのお土産をありがとうございました。
エサも仕入れて大切に飼育しています。
今日の湯加減

10月は秋の長雨とも違う天候不順。
そして11月も雨ばかりのチバです。
晴れ間を狙ってボウソウしていますが、不発の連続というか下見もできていないという状況。
これから本格的な冬に突入ですが、長期予報では暖冬ということで少しほっとしています。
ということで今回はお蔵入りになりかけていた日記です。

訪れたのは高尾山の麓。
10月26日は前日の雨も上がりいい天気でした。
まずは朝一でセンちゃんたちのエサをもらいに乗馬クラブへ。
そのまま出かけるわけにもいかないので、一旦帰宅してチバから色々と電車を乗り継いで2時間余り。
春には採集会などで裏高尾へ行くことがありますが、この時期に訪れたのははじめてかも。
とはいうものの、今回はフィールドワークではないのですが。

コガネムシ研究会の年次総会が今年は高尾で開催ということになったのです。
TAKAO 599 MUSEUMは高尾山の自然コンテンツを紹介する開放的で洒落た博物館。
ちなみに599は高尾山の標高です。
どうしてここで開催することになったのか、お昼をご一緒した幹事の方に聞いてみると、
内内で開催してばかりではなく認知度を高めるため一般の方の目にとまるオープンな場所でもやろう
ということになったのだそうです。
なので高尾山自体との関係はないのですが、昆虫も豊富な所に立地するミュージアムということです。
せっかくオープンで広い展示スペースもあるということで、認知度アップのための数々の紹介が。

展示場所を含めて1Fフロアは一般の来場者も自由に見て回れます。

顔なじみのNさんが展示コーナー担当で詰めているのが見えたのでまずは挨拶がてら。
九州産の活きのいい虫たちを持ってきていました。

うちでも朝エサをあげてきた子たち。
赤いのは阿蘇の子たち。

オオセンチコガネ (センチコガネ科)
青いのは奈良の子たち。

同上
同じ種なのに地域によってこんなに色が違うのです。
もっとも、標準的な色は赤色系で、全国各地でみることができます。
青色系は近畿地方の局所にしかいません。
緑色系もいますが(うちにはフェアで手に入れた子がいる)これも近畿などに局地的に分布するのみ。
それと立派な糞虫も九州からおでましでした。

ダイコクコガネ (コガネムシ科)
これも九州から連れてきた子。ボウソウにはいないのですが、とても好きなステキな虫。

ツノクロツヤムシ (クロツヤムシ科)
虫たちを来場者の手に乗せたりするサービスをして、子供たちはよろこんでいました。


Nさんと話していると、もう一人顔なじみのHさんがやってきたのでご挨拶。
総会は終わり研究発表がはじまっていますというので2Fの会場へ。(そもそも総会は不参加でした)
新種記載の発表や新産地の発表など、学会レベルの発表が次々とありました。
Hさんの発表は素人でも分かりやすいものでした。

全国に分布するコフキコガネですが、あきらかな形態的な地域変異があり、亜種を構成するのではと。

ちゃんと証明するにはサンプルが足りないので、採集したら提供してくださいということでした。
特に東京近辺の標本が必要なようです。

発表が終了し、近くのお蕎麦屋さんでお昼を食べました。
(店の前でセンチコガネが飛んでいて会員の方が素手で採集してました。しかも2頭)
ミュージアムに戻って、展示の見学の続きを。
これは各種トラップ。

これはコガネムシの仲間の翅のたたみ方による分類の研究。

これが今年新種記載された日本産のニセコブスジコガネ。
科としての初記録という大発見。

これは微小な昆虫の深度合成マクロ撮影をするための機器。
(こういうキットがあるわけではなく独自に工夫して組み合わせた機材です)

そして、小学生もポスター発表をしていました。

題材がセンチコガネだったので、かぶりつきで聴講させていただきました。
子供らしい視点からのテーマで、一生懸命に実験したのがよくわかる面白い発表でした。

せっかくなので、TAKAO 599 の常設展示も見学しました。
シアターのようになっているスペースには壁一面に動物の標本が。

もちろんすべて高尾に生息する生き物ですが、まるで昆虫標本のような展示でした。

もちろん昆虫の標本もたくさんあります。

高尾周辺は動植物の多様性が高いことがあらためてよく分かります。

この展示はジオラマチックでおもしろい。

夕刻からの懇親会は失礼することにしてチバへ帰りました。
オマケ
展示はこの日のみなので、生き虫たちをどうにかして始末しなくてはならないということで。
処分に協力するという形で、センちゃんたちを譲り受けてきました。
家にお連れしてからあらためて記念撮影。
ケースごともらった阿蘇の子たち。

オオセンチコガネ (センチコガネ科)
奈良の子たちも大勢。

同上
Nさん、たくさんのお土産をありがとうございました。
エサも仕入れて大切に飼育しています。
今日の湯加減
やっと晴れた今日のチバ。朝からパステルブルーの絵の具一色で塗ったような空でした。
気温は真冬並みでしたが陽射しは暖かく、またセンちゃんたちのエサをもらいに出かけてきました。
さて実は、今日は急きょ先生のお手伝いのために昆虫館に来ています。
来週予定されている「ダーウィンと現代」と題した鼎談で使う資料用の素材撮影とPPT作成。
この鼎談は糸井重里さん主催の「ほぼ日の学校」の中の催しで「ダーウィンの贈り物」として企画されたシリーズの最終回。
すでに募集は終了していますが、先生は「ウォレスの進化論」という内容でお話される予定です。
アルフレッド・ウォレスは虫屋ならずとも生物関係分野にかかわる方には有名な博物学者で探検家。
インドネシアやマレーシアを探検し、昆虫をはじめ様々な生き物を発見しています。
進化の話はむずかしいけれどとても面白い。また本を読みたくなくなりました。

ホモ・サピエンスに進化したのはクロマニヨン人
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
阿蘇のセンチコガネは赤なのですね。
無い物ねだりじゃないけど青の方がいいな(笑)
勾配させると紫になるじゃろか?
by 響 (2019-12-02 14:19)
Nさんのお名前があり思わずコメントします。九州のセンチはNさんがレインボーセンチと呼ぶ七色変化の美麗群で奈良のオオセンチみたいな青色も出ますよね。
by 通りすがり2 (2019-12-02 14:37)
コフキコガネ、今までは〇〇またぎ?ですが、来年のシーズンは拾っておきますね。オサコンさんつなぎをよろしく。
by 高和です。 (2019-12-03 16:52)
>響さん
全国的に普通色は赤ですね。青はもっともレア^^
ザンネンながら交配させてもムラサキにはならんとです。
>通りすがり2さん
書き込みありがとうございます。
レインボーセンチもいただいたことがあります。
でもやはり青はレアですよね。
>高和さん
東京近郊は移行帯ではという仮説ですのでぜひお願いします。
オサコンさんに伝えておきます^^
by ぜふ (2019-12-04 22:57)
わ!たくさんのコガネムシ!コガネムシにも色んな種類がいるのでやすね。日本の中だけでもこんなに。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-12-06 13:03)
手のひらにのっているダイコクコガネ、ごつくてカッコいいですね。
写真で間近に見ると、カブトムシに負けないカッコよさです。
赤系と青系と、色の違いがこんにあるのもおもしろい。
小さな虫が、たくさんいると、ミョウに迫力があります^^;。
by sakamono (2019-12-07 10:54)
>ぼんぼちぼちぼちさん
コガネムシはやっぱり人気がありますね♪
種類も多いですからね^^
>sakamonoさん
ほとんにこのダイコクはとても立派な個体でした。
オオセンチは緑系もいますがどれも美しいですね。
大勢いると壮観でもあります^^
by ぜふ (2019-12-07 15:54)