"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
10th and 500th anniversary [ファーブル会]
いよいよ今シーズンの採集会の開幕戦となった4月21日のことです。
去年は夏日でしたが、今年はそこまで気温も高くなく、湿度も高いというほどでなく。
そのせいか朝の高尾駅前は渋谷のハチ公前のようなにぎわいでした。
臨時バスが何本も出るほどで、我々一行も便乗しました。
越冬個体だとしたらとてもキレイな子でした。
参加者たちからもわくわくする気持ちが伝わってきましたが、開幕戦なのでスタッフもそれは同様。
フィールドの入口で集合して事前説明をしている間もスタッフ特権で周囲の昆虫を観察。
草むらの中にはテントウムシやバッタの子供がたくさんいました。
ピン君もいましたが撮り損ねました。
3ミリくらいしかありませんが、こちらを見ているように感じます。
カエデの林があったので低い梢をチェックしているとこのちびっ子たちがぽつぽつと。
この子も約3ミリ。小さいしすぐ転げ落ちて逃げるので風があると撮影はほぼ不可能。
最も普通のクズノチビタマと比べて鞘翅の色が明るい褐色をしていて白い波形模様があります。
そろそろ合流しなければとカエデ林を抜けようとしたとき、一番端っこの木にこの子を見つけました。
この子は5ミリくらいありますが、おそらくメスで揺籃づくりの作業中だったのでしょう。
巻きかけた葉の中にいるため、なかなか撮影できないので、葉をつまんで角度を変えて撮りました。
なかなか見ない子なので何枚も撮っていると、とうとうポロリと転げ落ちて逃げました。
説明も終わりいよいよ探虫スタート。
一番後ろのグループについて歩いていたのですが、まもなくゲストのママが後ろから。
「何か気持ち悪い虫を捕まえました」
どれどれ・・と網の中を覗くと・・
前記事でも登場しましたがこのメスはなかなかの体格。
いつものようにハンミョウとは別種であることや体液に毒があることなどを説明。
すると逆にとても興味がわいたようで、すごいすごいの連発。
ならば少しサービスをしてあげようかなと思いデモンストレーションを。
「つぶさなければ危険はありません」※良い子はマネしないでくださいね
手乗りになったところをパシャパシャと撮影タイムとなりました。
集合場所となる広場まで移動するとスタッフの何人かはお目当ての木に一目散。
お目当てはこの子。
エノキの御神木があって、その根元付近の落ち葉の下で冬を越し、そろそろ登り始めるのです。
幼虫探し大会が一段落したところで自由行動。それぞれ散らばって探虫をはじめました。
いつものルートで沢伝いに登っていきましたが、去年に比べて虫影が薄いようでした。
オトシブミが全然見つからない。(他のスタッフは見つけていました)
道沿いにスカンポが並んで伸びていたのであの子がいるかなぁと・・やっと見つけました。
珍しい虫ではありませんが、はじめて採集会に参加した子はとてもよろこんでいました。
この子も一般の方にはただのハエにしか見えないと思うので説明が必要。
そろそろお昼の集合時間となったので、踵を返して散策路を下ります。
少ないといいつつ、子供たちは大勢いるので色々な虫を捕まえていました。
次の2種は小さいし動き回るので現地では撮るのをあきらめ、持ち帰って撮影しました。
集合場所の広場でお昼にしました。
広場の周りにも草花が咲いていました。
子供たちはお弁当を食べるのもそこそこに、すぐにまた網を持ったり、幼虫探しを再開したり。
こちらもさっさと食べ終え、この広場周辺でのお目当ての虫を探すことに。
昨年はたったの一頭だけしか観察できなくて残念だったので今年はもっといないかなと。
少し藪を分け入って奥に進むと・・いたのが、新しいタイトルバナーにもなってもらった子。
日本には成虫越冬するトンボが3種いて、その中の1種がこのトンボなのです。
3種ともイトトンボの仲間というのが面白いです。
ところで、このフィールドでの目玉の昆虫もトンボなのです。
しかしこの日は上空を飛翔する個体は何頭か観察するも、降りてこないこともあって誰も捕れない。
上流まで行ってきたスタッフも惨敗していました。
それでもあきらめきれないスタッフは解散後にもう一度広場まで戻ってきたのです。
そしてついに。
ムカシトンボ亜目は本種の他にはヒマラヤムカシトンボしかいないという、文字通り特種な昆虫。
見ての通り、トンボにしては毛深く、腹部が寸胴で、翅の形はイトトンボに似ています。
虫の数はやや物足りなかったものの、目的を達成し、ほっとしながらフィールドを後にしました。
裏高尾の花たちを並べます。
今日の湯加減
去年は夏日でしたが、今年はそこまで気温も高くなく、湿度も高いというほどでなく。
そのせいか朝の高尾駅前は渋谷のハチ公前のようなにぎわいでした。
臨時バスが何本も出るほどで、我々一行も便乗しました。
ウラギンシジミ ♂ (シジミチョウ科)
越冬個体だとしたらとてもキレイな子でした。
参加者たちからもわくわくする気持ちが伝わってきましたが、開幕戦なのでスタッフもそれは同様。
フィールドの入口で集合して事前説明をしている間もスタッフ特権で周囲の昆虫を観察。
草むらの中にはテントウムシやバッタの子供がたくさんいました。
コバネヒメギスの幼虫 (キリギリス科)
ピン君もいましたが撮り損ねました。
ヨコバイの仲間の幼虫 (ヨコバイ科)
3ミリくらいしかありませんが、こちらを見ているように感じます。
カエデの林があったので低い梢をチェックしているとこのちびっ子たちがぽつぽつと。
ヤノナミガタチビタマムシ (タマムシ科)
この子も約3ミリ。小さいしすぐ転げ落ちて逃げるので風があると撮影はほぼ不可能。
最も普通のクズノチビタマと比べて鞘翅の色が明るい褐色をしていて白い波形模様があります。
そろそろ合流しなければとカエデ林を抜けようとしたとき、一番端っこの木にこの子を見つけました。
ファウストハマキチョッキリ (オトシブミ科)
この子は5ミリくらいありますが、おそらくメスで揺籃づくりの作業中だったのでしょう。
巻きかけた葉の中にいるため、なかなか撮影できないので、葉をつまんで角度を変えて撮りました。
同上
なかなか見ない子なので何枚も撮っていると、とうとうポロリと転げ落ちて逃げました。
説明も終わりいよいよ探虫スタート。
一番後ろのグループについて歩いていたのですが、まもなくゲストのママが後ろから。
「何か気持ち悪い虫を捕まえました」
どれどれ・・と網の中を覗くと・・
ヒメツチハンミョウ ♀(ツチハンミョウ科)
前記事でも登場しましたがこのメスはなかなかの体格。
いつものようにハンミョウとは別種であることや体液に毒があることなどを説明。
すると逆にとても興味がわいたようで、すごいすごいの連発。
ならば少しサービスをしてあげようかなと思いデモンストレーションを。
「つぶさなければ危険はありません」※良い子はマネしないでくださいね
同上
手乗りになったところをパシャパシャと撮影タイムとなりました。
集合場所となる広場まで移動するとスタッフの何人かはお目当ての木に一目散。
お目当てはこの子。
オオムラサキの幼虫 (タテハチョウ科)
エノキの御神木があって、その根元付近の落ち葉の下で冬を越し、そろそろ登り始めるのです。
ヒシバッタ (ヒシバッタ科)
幼虫探し大会が一段落したところで自由行動。それぞれ散らばって探虫をはじめました。
いつものルートで沢伝いに登っていきましたが、去年に比べて虫影が薄いようでした。
オトシブミが全然見つからない。(他のスタッフは見つけていました)
道沿いにスカンポが並んで伸びていたのであの子がいるかなぁと・・やっと見つけました。
イタドリハムシ (ハムシ科)
珍しい虫ではありませんが、はじめて採集会に参加した子はとてもよろこんでいました。
この子も一般の方にはただのハエにしか見えないと思うので説明が必要。
ビロウドツリアブ (ツリアブ科)
そろそろお昼の集合時間となったので、踵を返して散策路を下ります。
少ないといいつつ、子供たちは大勢いるので色々な虫を捕まえていました。
アカハネムシの仲間 (アカハネムシ科)
ウスイロクビボソジョウカイ (ジョウカイボン科)
次の2種は小さいし動き回るので現地では撮るのをあきらめ、持ち帰って撮影しました。
キマダラヒゲナガゾウムシ (ヒゲナガゾウムシ科)
フタホシアトキリゴミムシ (ゴミムシ科)
集合場所の広場でお昼にしました。
広場の周りにも草花が咲いていました。
ヒゲナガハナバチの仲間 (ミツバチ科)
子供たちはお弁当を食べるのもそこそこに、すぐにまた網を持ったり、幼虫探しを再開したり。
こちらもさっさと食べ終え、この広場周辺でのお目当ての虫を探すことに。
昨年はたったの一頭だけしか観察できなくて残念だったので今年はもっといないかなと。
少し藪を分け入って奥に進むと・・いたのが、新しいタイトルバナーにもなってもらった子。
ホソミイトトンボ (イトトンボ科)
日本には成虫越冬するトンボが3種いて、その中の1種がこのトンボなのです。
3種ともイトトンボの仲間というのが面白いです。
ところで、このフィールドでの目玉の昆虫もトンボなのです。
しかしこの日は上空を飛翔する個体は何頭か観察するも、降りてこないこともあって誰も捕れない。
上流まで行ってきたスタッフも惨敗していました。
それでもあきらめきれないスタッフは解散後にもう一度広場まで戻ってきたのです。
そしてついに。
ムカシトンボ (ムカシトンボ科)
ムカシトンボ亜目は本種の他にはヒマラヤムカシトンボしかいないという、文字通り特種な昆虫。
見ての通り、トンボにしては毛深く、腹部が寸胴で、翅の形はイトトンボに似ています。
虫の数はやや物足りなかったものの、目的を達成し、ほっとしながらフィールドを後にしました。
オマケ
裏高尾の花たちを並べます。
イチリンソウ
ヒガンマムシグサ
ヤマブキ
アケビ
ムラサキケマン
オオタチツボスミレ
マルバスミレ
スミレc
今日の湯加減
もうストーブは使うことはないと思い片づけたのに。
昨日、今日のチバは肌寒いというレベルではありません。
買い物へ行くのに自転車に乗ったら(少し前から乗れるようになりました)手がかじかみました。
虫たちも木や草や土の中でふるえているというか、低温のため動けないでいるでしょう。
さて、ムシブロを書き始めて10年、時々サボりましたが、ほぼ週刊で500記事目となりました。
途中、学術的というか有用情報を書こうと気負ったこともありましたが、すぐふんづまりました。
頑張って調べたことが後になって違っていたとわかり、慌てて訂正することも。(今もありますが)
思い改め、虫日記というか備忘録というか、肩の力を抜いたことで続けられたのだと思います。
(リハビリ中の今は入れたくても肩に力が入りませんが)
とはいえ、10年以上続けているのは、もはや意地という部分も正直あります。
しかし、意地で書いていると、また自然と力が入ってくる気がするのでどうしたものかと悩む昨今。
じゃあ心機一転、タイトル変えたりテーマ変えたり記事内容を変えるのかと自問するも決意できず。
昆虫がライフワークというかライフテーマであることは確定だし、ブログ自体がマイデータベース。
アクセス解析するとネット検索で訪れる方も意外に多そうだし、データベースの価値と品質も大事。
なので誤情報を書かないように心掛けつつ、今後もゆるゆると書いていくことにします。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
10周年で500記事!おめでとうございます\(^o^)/
めでたい!めでたい!!
まだ肩に力は入らないのですね…
お大事になさってくださいませ。
わたしも相変わらず山野草の名前は間違いまくり^^;
もう素人なので間違い許してくださいと開き直り状態です。
でスミレですが、確信をもてるのは b:マルバスミレ
aとcは… むむむむぅ~ m(_ _)m
by よしころん (2019-04-27 19:49)
aはオオタチツボスミレっぽいかも…
スミレガイドにて確認^^;自信なし^^;
by よしころん (2019-04-27 20:18)
>よしころんさん
お仕事おつかれさまです!
aとbは表記しました。あとひとつです。よろしくお願いします^^
by ぜふ (2019-04-27 23:26)
ブログ10周年、そして500記事、
長く続けてきた賜物ですね(^_^)
これからもマイペースでいきましょう。
by sasasa (2019-04-30 00:11)
これだけの種類をみれたら喜びますね。
オオムラサキの幼虫がいるのは
将来楽しみ。
by 響 (2019-04-30 07:06)
10周年おめでとうございます!
虫のコトを検索して、このブログにたどり着く人も
いるでしょうね。私も虫の名前をずい分覚えました。
忘れてしまったモノも多いですが^^;。
ムラサキケマンに顔を突っ込んでいるハチ。
もっと蜜を吸いやすい形の花にすればいいのに^^;。
by sakamono (2019-05-03 09:33)
>sasasaさん
毎日更新すれば2年かからないですけどね^^;
いずれにしても記事数は問題ではなく、コンテンツですよね・・
>響さん
掲載していない種類もいくつかありますが、それでも少なかったです。
そちらはちょっと探せば桁違いでしょうねー(行きたい)
>sakamonoさん
そういう方のためにも誤った情報をあげないようにしなければ。
検索していただく方も覚えていただく方のためにも。
このハチの舌は長いのでしょうね^^
by ぜふ (2019-05-03 21:03)
>ファウストハマキチョッキリ
ファウスト?文学的な名前ですね。
500記事。一つの通過点ですね。
いつも、情報が沢山あって、勉強になります。が、落第生なので、肝心の所を多分見落としてしまっています^^;残念!!
by アヨアン・イゴカー (2019-05-15 09:53)