SSブログ

"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

お一人様と団体様 [観察会]

南房ミッションが未だにコンプリートしないので、毎週でもトライしたいところですが。

午前中だけではとてもムリなので、久しぶりにHFへ行ってみることにしました。

ちょうどこの日は観察会だったのですが、1時間ほどしかいられないので別行動。

朝練~早退になりました。

下見をしていた観察指導員の方と挨拶しながらすれ違い、林を抜けて谷津田に出ると。

TG20190120_002.jpg


休耕田と散策路が見違えるほどきれいに整備されていました。

いくつかの木に越冬虫を集めるためのむしろが巻いてありますが、それを勝手に暴くわけにはいかない。

それでも何かいないかと林縁の葉の上をにらみながら歩いていると・・

伸び縮みしている毛糸が。

15ミリくらいしかなく、あまりに細いので、オートフォーカスではピントが合いませんでした。

なので合焦後にわざとカメラを引いてシャッターを切りましたが・・

TG20190120_005.jpg

シャクガの仲間の幼虫


何度かトライしましたがうまく行かず、止む無く先を急ぐことにしました。

scarabe.gif


ところで、谷津田はそろそろある準備がされています。

このエリアは田植えはされないので”ふゆみず田んぼ”とは言えないかもしれませんが、湧水により水が枯れることはありません。

TG20190120_013.jpg


その水溜りはアカガエルたちの産卵場所となるのです。

今年は暖冬なのでまもなくかもしれません。

scarabe.gif


散策路を離れ、南に向いた明るい林縁が続く谷津田の奥へ入ってみました。

狙いは成虫で越冬中のチョウ、とハエ。

チョウはまったく見つからず。

目的のハエではありませんが、この子たちが遊んでくれました。

TG20190120_021.jpg

ハナアブの仲間


こんな季節じゃなければいつもスルーするのに、こうしてよく観察してみると形も色も美しい。

scarabe.gif


チョウはやっとお一人様を見つけました。

TG20190120_056.jpg

ムラサキシジミ (シジミチョウ科)


このチョウは単独ではなく集団で越冬することが多いのですが、この子は独りぼっち。

ウワサによると、今年関東ではムラサキシジミ自体の発生数が少ないようです。

何が影響しているのかは分かりませんが、同じく成虫越冬するウラギンシジミも見当たりませんでした。

しかしタイムアップ寸前に団体様を見つけました。

見事に整列しています。

TG20190120_040.jpg

ヤマギシモリノキモグリバエ (キモグリバエ科)


肉眼では翅がグリーンやピンクに光って見えるのですが、写真にはうまく写せませんでした。

同じ木と近くの木に別の集団もいました。

間違い探しのように一匹だけ色も向きも違う子がいるのがわかりますか?

TG20190120_026.jpg

同上


高い位置でしたがディフューザーを使いたかったのでテレコンは付けずズームのみ。

オマケにこのカメラ特有のズーミングゴーストが出てなかなかうまく撮れず。

ここでとうとうタイムアップ。

暖冬のはずなのに、あまり虫たちを観察できなかったことと、タチツボスミレなどの草花が見られなかったのが気になりつつも、観察会の参加者と指導員の方たちとすれ違いながら谷津田を後にしました。

scarabe.gif


短記事になってしまったので、たまにはファーブル会関係のご紹介を。

午前中しか時間がなかったのは、午後は昆虫館でイベントがあったからなのです。

この日はいつもの標本教室ではなくて、年に一度くらい開催しているちょっと変わった昆虫教室。

TG20190120_058.jpg


プラスチックの板(プラバン)に自分で虫の絵を描いてキーホルダーやバッヂを作るのです。

以下はお手本。

TG20190120_065.jpg


TG20190120_066.jpg


参加した子供たちもたくさん作りました。

TG20190120_083.jpg


詳しくはファーブル会のHPで紹介します。




オマケ


早退の挨拶をしたとき、顔なじみの観察指導員の方がこんなものを下さいました。

TG20190120_057.jpg


カエデやガガイモなどの翼果(よくか)。

空に投げるとくるくるとプロペラのように回転しながら落ちてきます。




今日の湯加減

カラカラの暖冬が続いています。(乾燥肌体質はつらい)
関東はずっと天気がいいので陽も長くなってきたことが実感できます。
それでも何度目かの寒波が来たようです。
チバはそれほど影響はなさそうではあるものの、成虫越冬している虫たちは心配です。
虫も人も春待ち遠しい時節ではありますが、気が付けば今年も1か月が過ぎようと。
もうすぐカエルたちも目覚め、早春の花が咲き、そして虫たちも動き出すでしょう。
ボーッとしてられないなぁ・・





nice!(17)  コメント(8) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 17

コメント 8

よしころん

ピンクにグリーン、1匹だけの間違い探しも分かりましたよ^^
またゆっくり見にきますねー!
by よしころん (2019-01-27 08:43) 

アヨアン・イゴカー

>ヤマギシモリノキモグリバエ
どうしてみんな集まるのでしょう?
オオカバマダラは、越冬の時は少しでも暖かくなるように集まるという説明があった記憶があるのですが・・・

プラバンのキーホールダー作成面白そうです。ちょっとした飾りを、昆虫で作ってみたくなりました。
尚、我が家の外壁には、一枚ですがバッタの看板を打ちつけてあります^^
by アヨアン・イゴカー (2019-01-27 10:45) 

ぼんぼちぼちぼち

わっ!虫びっしりーーー!
一匹だけ違う色で違う方向向いてるの 解かりやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2019-01-29 20:39) 

ぜふ

>よしころんさん
よく見ていただければ分かりますかね。
ウォーリーくんは目立ちますね^^;

>アヨアン・イゴカーさん
昆虫は変温動物なのでいくら集まっても変わらない気が・・^^;
バッタの看板がかかっているのですか!?
今度目印にしますね^^

>ぼんぼちぼちぼちさん
問題にもならない問題でしたかね・・^^;
整列する理由はナゾですが。

by ぜふ (2019-01-30 00:36) 

響

冬の間こんなに密集して過ごしてるのですね。
風景が九州の日本海側より暖かそうです。
by (2019-01-31 05:08) 

よしころん

>四国に渡る前に山陽をまわったのですね。
いえいえ、一旦高松空港に降りて四国の地を踏んでから瀬戸大橋を渡りました。
尾道に1泊し、そこからしまなみ海道を渡ってまた四国に戻りました~^^

あの色の違うこはアルビノなのかしら?
by よしころん (2019-01-31 17:58) 

sakamono

小さな虫が、行儀よく(?)整列している様子が、なんだか
かわいいです^^;。グリーンやピンクに光って見えたら
キレイだろうなぁ。
by sakamono (2019-02-01 00:10) 

ぜふ

>響さん
団結力が高い虫ですね^^
この日は曇って気温も低かったのですが・・九州北部は寒いですよね^^;

>よしこんさん
そうでしたか、しまなみ海道の記事もお願いします。
アルビノなのか部外者なのか・・不明です。

>sakamonoさん
なぜ同じ向きなのか・・面白いですね。
肉眼では色が見えたのですが・・以前掲載した写真はたしか色も写せています。
by ぜふ (2019-02-02 20:42) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

そろそろ帰ろう ~ぜふのムシブロ~ - にほんブログ村