"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ゲンゲンゲンちゃんズ [日記]
去年の春、ショウナイ行きが決まったため、飼っていた両生類や水生昆虫たちは里子へ出しました。
それ以来、水槽類は仕舞っていたのですが・・。
九州遠征から時間差でお客様がおいでになったので。
水槽の封印解放!
ナミゲンゴロウ、あるいはホンゲンゴロウともいいます。
ゲンちゃん、久しぶり。
ホンゲンゴロウ(以下 ゲンゴロウとします)は日本の甲虫の仲間でも大型で、体長40ミリ前後。
カブトムシの小さいメスくらいあります。
水生昆虫ですが成虫はエラがなく、鞘翅の下に空気を貯めて呼吸をしています。
エラがないと書きましたが、ゲンゴロウの仲間のおしりの先をよく見ると、小さな泡がついています。
この泡はエラの代わりの役割をしているのです。
つまり、この泡を介して水中の酸素を翅の下の空気へ取り込み、逆に二酸化炭素を水中へ排出します。
これは空気と水の界面で起きている物理現象なので、この泡を”物理エラ”と呼ぶのだそうです。
なので、水槽のエアレーションは必須ではないですが、あった方が水中の酸素が多くて暮らしやすいということになります。
逆に、例えばショップで購入したゲンゴロウを水を積めた小さな容器に入れて持って帰るのは危険。
オープンエアでない少量の水の中では溺れてしまうのです。
なので、このような場合はむしろ、湿らせた紙などにやさしくくるんで持ち帰る方がいいと思います。
さて、団体さんでやってきた子たちを紹介します。
名前のまんまですが、ゲンゴロウよりも一回りか二回り小さい。
小型ですがアピール力は大型です。
コガタノゲンゴロウに限らず、ゲンゴロウの仲間はこうして時々陸地に上がって甲羅干しをします。
ただ、コガタくんは甲羅干しだけでは満足せず、こののけぞった姿勢から勢いよくジャンプします。
(水槽のフタにガツンと当たるので養生が必要です)
と、そこへ別の子もあがってきました。
と、近くで聞き耳を立てていたヤマトヌマエビの親分。
上ってきちゃいましたよ。
すると、耳打ちくんがまたやってきました。
「うるさいなぁ、ひとがせっかく寛いでるのに」とぼやいていたのは、超美形のシマゲンちゃん。
この佇まいを眺めるだけでも癒されます。
さらにもう一種類、昨年までも飼っていたクロゲンたちも団体さんでおいでになり、水槽もフル出動で賑やかになりました。
参考文献:『昆虫学ってなに?』(日高敏隆)
前々記事で紹介した新しい住人たち。
大きい方のオカヤドカリは「ムサシ」、小さい方は「コジロウ」にしました。(響さんありがとう)
前回の写真はムサシだけだったので、今回はコジロウのナルシスト系ブロマイドを。
「ボクっていかしてる?」
いかしてるというか、無敵の癒してる系です。
これも癒し系といえば癒し系。
H.K.さんからファーブル昆虫館にといただいたもの。
フィギュアのように見えますが、実は張り子なんです。
琉球張り子という伝統工芸品で、もう作り手が一人しかいなくて入手困難な代物。
しかも、チョウをモチーフにしているというレアもの。
しかもしかも、そのチョウはなんとツシマウラボシシジミ(推定)という”チョウ”レアもの。
今日の湯加減
それ以来、水槽類は仕舞っていたのですが・・。
九州遠征から時間差でお客様がおいでになったので。
水槽の封印解放!
ゲンゴロウ ♂ (ゲンゴロウ科)
ナミゲンゴロウ、あるいはホンゲンゴロウともいいます。
ゲンちゃん、久しぶり。
ホンゲンゴロウ(以下 ゲンゴロウとします)は日本の甲虫の仲間でも大型で、体長40ミリ前後。
カブトムシの小さいメスくらいあります。
水生昆虫ですが成虫はエラがなく、鞘翅の下に空気を貯めて呼吸をしています。
エラがないと書きましたが、ゲンゴロウの仲間のおしりの先をよく見ると、小さな泡がついています。
この泡はエラの代わりの役割をしているのです。
つまり、この泡を介して水中の酸素を翅の下の空気へ取り込み、逆に二酸化炭素を水中へ排出します。
これは空気と水の界面で起きている物理現象なので、この泡を”物理エラ”と呼ぶのだそうです。
なので、水槽のエアレーションは必須ではないですが、あった方が水中の酸素が多くて暮らしやすいということになります。
逆に、例えばショップで購入したゲンゴロウを水を積めた小さな容器に入れて持って帰るのは危険。
オープンエアでない少量の水の中では溺れてしまうのです。
なので、このような場合はむしろ、湿らせた紙などにやさしくくるんで持ち帰る方がいいと思います。
さて、団体さんでやってきた子たちを紹介します。
コガタノゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
名前のまんまですが、ゲンゴロウよりも一回りか二回り小さい。
小型ですがアピール力は大型です。
コガタノゲンゴロウに限らず、ゲンゴロウの仲間はこうして時々陸地に上がって甲羅干しをします。
ただ、コガタくんは甲羅干しだけでは満足せず、こののけぞった姿勢から勢いよくジャンプします。
(水槽のフタにガツンと当たるので養生が必要です)
と、そこへ別の子もあがってきました。
「もうかりまっか~」
「ええ話があるんやけど・・ごにょごにょごにょ」
と、近くで聞き耳を立てていたヤマトヌマエビの親分。
「ちょっとちょっと、わしにも教えてくれへんか~」
上ってきちゃいましたよ。
「あれ?もう話おわったん?」
すると、耳打ちくんがまたやってきました。
「ごにょごにょごにょ」
「あー、ええ話聞いた、君にも教えといてあげるわ」
「うるさいなぁ、ひとがせっかく寛いでるのに」とぼやいていたのは、超美形のシマゲンちゃん。
シマゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)
この佇まいを眺めるだけでも癒されます。
さらにもう一種類、昨年までも飼っていたクロゲンたちも団体さんでおいでになり、水槽もフル出動で賑やかになりました。
コガタノゲンゴロウのゲンゴロウ玉
参考文献:『昆虫学ってなに?』(日高敏隆)
オマケ
前々記事で紹介した新しい住人たち。
オカヤドカリとムラサキオカヤドカリ
大きい方のオカヤドカリは「ムサシ」、小さい方は「コジロウ」にしました。(響さんありがとう)
前回の写真はムサシだけだったので、今回はコジロウのナルシスト系ブロマイドを。
「ボクっていかしてる?」
いかしてるというか、無敵の癒してる系です。
これも癒し系といえば癒し系。
H.K.さんからファーブル昆虫館にといただいたもの。
フィギュアのように見えますが、実は張り子なんです。
琉球張り子という伝統工芸品で、もう作り手が一人しかいなくて入手困難な代物。
しかも、チョウをモチーフにしているというレアもの。
しかもしかも、そのチョウはなんとツシマウラボシシジミ(推定)という”チョウ”レアもの。
今日の湯加減
今日は午前中だけそそくさとフィールドにでてきましたが、里もすっかり秋でした。
暑くもなく寒くもなく、散策するにはいい気候です。
それでもそろそろ昆虫採集もシーズンオフ。
ゲンゴロウとコガタノゲンゴロウはファーブル昆虫館でも生体展示しています。
特に水生昆虫は採集も観察もなかなかむずかしいと思いますので、ぜひ癒されにきてください。
『生きる』は虫屋がテーマです♪
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
コガタノゲンゴロウの立ち姿、かっけー!仁王立ちですね。
高校時代、机の上に置いておいた小さな広口壜にいれた水の中に、ガムシが飛んできて一ヶ月以上棲んでいました、勝手に。富士山で拾ってきた小さな火山岩をいれておいたので、ちょとした休憩所になっていたようです。
或る日いなくなっていたのが、とても寂しく、燕が南に飛んで言ったしまったような気持ちになりました。
ゲンゴロウをみると、このことをいつも思い出します。
by アヨアン・イゴカー (2018-10-21 10:19)
ゲンゴロウの呼吸のシステム 凄いな、びっくり
あの小さな泡が、ポイントなのですね
シマゲンゴロウ、かわいいな、、うりぼうのような、瓜のような
たのしいでしょうね、、
水槽を眺めて、飽きないですね、、
by engrid (2018-10-21 21:37)
賑やかな水槽になりましたね。
会話が本当にそう言ってるように思えてくる(笑)
ヤドカリさんの名前採用していただき光栄でございます。
ここに会いに来るのが楽しみ。
by 響 (2018-10-23 06:46)
>アヨアン・イゴカーさん
ガムシのエピソードはまるでファンタジーですね♪
1か月も何を食べていたのか・・火山岩?^^
>engridさん
どうやってこのシステムを確立したのでしょうね。
シマゲンの縞はたしかにウリボウのよう♪
瓜の模様に似ているからウリボウなんだとあらためて^^
>響さん
ゴエモンを拝見するのが楽しみな時期がありました。
虫ブロなのでなかなか登場しないかもですが、またいつか・・
コガタゲンたちの会話ははっきり聞こえましたよ^^
by ぜふ (2018-10-27 09:43)
ゲンゴロウ、美しいですね。
水槽には、陸地部分もちゃんと作ってあるんですね。
そうした水槽も含めて、水棲昆虫は癒し系だと思います^^;。
by sakamono (2018-10-28 19:31)