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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

小諸とセリニャン [日記]

昨日は小諸に行ってきました。

少し前から計画をしていたのですが、いつ行くかが問題で。

そう、先週来襲したツイン台風の動向と通過後の天気予報と毎日にらめっこしていたのです。

当初は24日の予定だったのですが、通過後の天気(雨と風)が怪しいので断念。

遠く日本海へ過ぎたというのに、実際24日は吹き返しの風が強烈でした。

ということで、25日にGO!

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前日、窓の外から聞こえる強風のうなりをうらめしく思いながらものんびり準備ができました。

早朝出発のため早く寝床についたのですが、熱帯夜ということもあり全然寝られず。
(エアコンつけると具合が悪くなるので寝るときは扇風機です)

遠足前の気分ということでもないのに。

うとうとはしつつも結局寝たのはおそらく明け方。寝たと思ったら目覚ましが鳴りました。

目覚ましがなると急に眠くなるのはフシギですが、顔を洗ったら頭はスッキリ。

前日のテレビで、朝熱いシャワーを浴びると逆に暑さ対策になるとのことでしたが、熱帯夜明けにお湯をかぶる気にはどうしてもなりませんでした。

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準備は前日に万端のはずでしたが、ふとタイヤの空気圧が気になり、ポータブルゲージでチェック。

・・しばらく使っていませんでしたが、壊れたのかうまく測れませんでした・・

じゃあ、直接ポンプ(足踏み式)で入れてしまえと・・ノズルを付けると・・シューーーッ。

空気が抜けるだけでノズルがうまくはまらないので、手で押さえながらポンプを足で踏みました。

が、ポンプのゲージのメーターが反応しない・・ので圧がわからない。

前置きがとても長くなってしまいましたが、いさぎよくあきらめて出発。

首都高を使わずに都内を突っ切り、練馬から関越自動車道、藤岡JCTから上信越自動車道へ。

上信越自動車道に入ってから給油する予定でしたが、GSのあるSAがない。

なんとかガス欠にならずにたどり着いたので良かったですが、関越の上里SAから上信越の横川SAまで約50kmの間、給油できないというのは落とし穴だと思います。(備忘メモ)

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ほっとしてまずはニンゲンの給水をしてベンチで休憩していると、足元に何かが落ちていました。

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センチコガネ (コガネムシ科)


裏返っていたのですが誰かに踏まれたのかもしれません。

これを見たので、辺りを歩いてみることに。

すぐうしろの芝生エリアの脇の木々の下でこんな子を発見しました。

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クイズではありませんが、この写真では何だか分かる方はつわものだと思います。

翅がまだないので地面を徘徊していたのです。

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アカスジキンカメムシ 幼虫 (カメムシ科)


幼虫は初夏に見かけますが、年2化ということなのでしょう。

杉の木の幹にはこの子もいました。

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クロヒカゲ (タテハチョウ科)


ベニシジミ号の給油もしましたが、ガソリンの値段にめまいがしました。

レギュラー163円也。(帰りの談合坂は164円でした)

タイヤの空気圧も調整してリスタート。

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目的地は小諸ICからすぐ。というより、その公園の下をトンネルで高速道がくぐっています。

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小諸高原美術館


玄関前の植え込みにヒカゲチョウがひらひら飛んでいたのですがなかなか止まってくれませんでした。

記念写真を撮ろうとしばらく追いかけていると、別の虫が目の前に。

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ルリチュウレンジ (ミフシハバチ科)


たまたま玄関から出てきた職員さんらしき方の訝し気な視線を受けながら入館。

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新しそうなきれいな建物だと思ったのですが、20周年ということらしい。

それはさておき、訪問の目的はこちら。エントランスの壁に巨大な案内表示。

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昆虫写真家 海野和男さんの写真展が開催されているのです。

海野さんは30年近く前に小諸にアトリエを構えられて、地元の虫たちも撮影されています。

この写真展は6回目で今回のタイトルは「ファーブル昆虫記と小諸の虫」。

会期が9月2日までということで、なんとか間に合いました。

会場は2つに分かれていて、まずはタイトルに沿った展示の部屋。

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ファーブルの生い立ちや生地も紹介しながら南仏の虫たちの写真が飾られています。

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大変興味深かったのは、フランスの虫と日本にいるその仲間の昆虫の比較写真。

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チョウやカメムシの仲間など、同じ仲間とはいえよく似ているなぁと。

おおむねフランスの虫の方が比較的色がやや明るく派手ではあります。

でも、地味なヒカゲチョウの仲間もよく似たのが紹介されていたのは意外でした。

この写真は何もキャプションがついていませんでしたが、おそらくファーブルが作成した標本。

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一方、こちらの部屋は海野さんの新作コーナー。

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去年から今年に撮影した作品の数々。

去年の作品はすでに見たものやメディアに露出したのもありましたが、この作品は圧巻でした。

外国のカマキリの仲間数種の超特大プリント。

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一番手前はカブキカマキリ(和名)。

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ところで、昆虫記のコーナーにファーブルが暮らしていた、南仏セリニャンの風景写真がありました。

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もちろんファーブル昆虫館にも同様の写真が飾ってあるのですが、こうしてあらためて眺めると・・

ここ小諸の風景がなんとなく似ていることに気付きました。

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浅間山方面の景色


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実はこの後、海野さんがアトリエから来てくださり、お会いすることができました。
(事前に訪問予定は伝えてありました)

先日行かれたアメリカでの撮影の話や撮影のメインエリアとされている東南アジアの話。

撮影機材の話やお家で飼っているネコの話などなど、1時間以上もおしゃべりすることができました。
(正確には話を聞きながら、へぇーの連発をするばかりでしたが)

ということで、上記写真はご本人の許可を得て掲載しています。




オマケ


思わずというか嬉しいことに長居をしたため、かなり時間がおしてきました。

でも今回はもう一つ大きな目的があって信州を訪れたのです。

それはまた次回ということにしますが、帰路、中央自動車道の談合坂SAで休憩をしたとき。

建物の外周をふらふら歩いていると(探虫をしていたというわけではありませんが)、

パラパラと飛んできて、目の前に着地した子がいました。

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コカマキリ (カマキリ科)


カブキカマキリにはかないませんが、カマの内側にチラリと見える柄がオシャレなんです。

久しぶりに会いましたが、チバでは近年減っているような気がします。




今日の湯加減

今日は夏休み標本教室シリーズの最終回の標本教室。
結局、毎回満員御礼でした。
ちなみに標本は作成してから完成するまで(しっかり乾燥するまで)1か月ほどかかります。
なので、今月の標本教室で作った標本は夏休みの宿題として提出するのは無理があります。
そういう目的で参加してしまうことがないよう、募集時にお伝えはしていますが。
まあとにかく一連の教室が無事終了してスタッフは一段落というところ。


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9月2日まで!



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コメント 8

アヨアン・イゴカー

>カマの内側にチラリと見える柄がオシャレ

本当にお洒落ですね。ぱっと目には分からないところが粋です。
by アヨアン・イゴカー (2018-08-27 11:36) 

よしころん

カマキリの超特大プリントは迫力満点ですね!
突然変異で人間大のカマキリがいると思うと…
山歩けない~~^^;
by よしころん (2018-08-27 20:53) 

ぜふ

>アヨアン・イゴカーさん
知らない人が多いかもしれませんね。
見つけたらぜひチェックしてみてください。

>よしころんさん
このサイズのが目の前に立ちはだかったら・・・楽しすぎる^^
ジュラシックパークですね♪
by ぜふ (2018-08-28 21:33) 

engrid

超特大プリントの迫力、すごいな
でも、美しいな、まじまじ見詰めて 美しいですね
by engrid (2018-08-29 00:09) 

響

なんと本物ではなく美術鑑賞でしたか。
カブキさんはまんま美術品ですね。
コカマキリ探してみます。
by (2018-08-29 12:18) 

sakamono

朝熱いシャワーを浴びる? 早速、明日試してみます。
明日、休みなので^^;。
「浅間山方面の景色」の写真、いいですねぇ。
こういうところで、のんびり休暇を過ごしたいなぁ。
by sakamono (2018-08-31 00:35) 

mimimomo

おはようございます^^
この頃台風一過ってあまりないですね~余波が凄い。
カブキカマキリ(@@ 吃驚。何だか蝶とカマキリの合体みたいな^^
日本にも居るのかしらこう言うの(@@? 出会ったら腰抜かしそう。ま実物はどのくらいの大きさか分かりませんが。
by mimimomo (2018-08-31 07:15) 

ぜふ

>engridさん
B0判は迫力ありますね。
ホールが広くないと飾れない大きさです。

>響さん
海野さんがそちらで展示会されるときはぜひ。
コカマもぜひ見つけてください!

>sakamonoさん
交感神経優位と副交感神経の優位を逆転させるそうです。
小諸の気候は南仏に似ているとのことですが、この日は暑かった^^;

>mimimomoさん
台風が過ぎたあとのほうが暑いですね・・^^;
カブキカマキリは日本にはいません・・・が、いると楽しい^^
by ぜふ (2018-08-31 23:04) 

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