"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
カシワラベル [オサムシ]
オサホリ記事が続いていますが、チバの平場ではそろそろシーズンオフになりますので気が急きます。
年が明けてからトウソウ以外は遠出をしていないのは気負っているからではなく。
どうも近年郊外の虫(オサ・ゴミ)がめっきり減っていると感じるからです。
オサ・ゴミに限らず、チョウやトンボなども、ほんの普通種が見られない。たまはにしか見られない。
間違いなく早晩都市部では採れなくなりそうなので、市街に近い方から集めなきゃと思うのです。
ということで、3月17日、ホクソウへ向かいました。
利根川の土手の一部はナノハナだらけでした。
実はカシワラベルのアオオサが欲しかったのです。
そこで地元にお住まいのファーブル会スタッフに教えていただいた場所へ。
とある公園の散策路なのですが、山の中というわけではないのに土の崖があるのです。
しかもかなり高さがあって垂直に近い。まさに自然の城壁なのでしょう。
でもその崖へ取り付くのは大変。
斜面から生えているバチツルをザイル代わりにしつつ、木の幹につかまりながら登って行きました。
ところが見た目より乾いていました。
掘った土がサラサラと足元を過ぎて眼下に落ちていきます。
これだと何か出たとしても見失う可能性大なので、もっと低い位置へ変更。
根の下やなるべく土が湿っていそうなところをほじくっていると、親子連れが通り過ぎていきました。
子供があのひと何やってるの?とパパに聞きながら・・
そのあともぽつぽつと現れる通行人の視線が刺さるのでほどなく作業は中止しました。
必殺カニ歩きもできないので撤収しようかと思いましたが、せっかくなので公園全体の様子を確認。
林の中にフィールドアスレチック、広場にはバーベキューサイトがあり、犬の散歩もできるよう。
立ち寄ったトイレの壁におもしろい蛾がいました。
もう一種。
見つけたときは、焦げた木っ端にしか見えなくて、指でつんつんしてしまいました。
”モクメ”という名前の由来通りの色と模様もさることながら、姿形が大変特徴的な蛾です。
アングルがうまく変えられなくて、一旦捕獲して別の場所でモデルポーズをとってもらいました。
結局、崖は最初の散策路だけのようでしたし、そこは人通りがあって憚られるので次の場所へ。
といっても崖があるようなポイントはおさえていなかったので、河川敷の巡回へ向かいました。
市街地内の渋滞をやっと抜けて利根川の土手が見えるところまで来たのですが、ちょっと様子が違う。
土手の手前に広がる農地を横切りたいのですが、ほとんどの農道が通行不可となっていました。
通行できるルートを見つけて進み、土手にたどり着く手前、小さな林というか土場というか・・
まばらに生えた木々の向こうに土の山が見えたので立ち寄ることに。
サッカー場くらいのエリアの入口には不法投棄されたゴミがありましたが、土砂捨て場のようでした。
奥に重機もとめてありましたが人気はなし。
足を踏み入れてみると、すぐ右手に小崖がありました。
こういうポイントははじめてでしたが、何事も経験ということで試掘開始。
重機で崩しているところなので、遠慮なくザクザクできるのですが、ミミズが一匹出ただけ。
ハズレと思い別の小崖がないかとエリア内を巡回してみましたが、目ぼしい場所はありませんでした。
なので、未練がましく同じ場所をもう一度ザクザク。
すると、足元に落ちた土砂の中に。
普通種ですが、一頭でも出てくれるとモチベーションが一気にあがります。
続けざまに二頭でました。
このように、元々林床だった地面から数センチの深さに入っているようです。
なので、崖の中腹ではなく、上部を崩していくことにしました。
すると、
かなり大型で23ミリくらい。アゴもでかい。
これでさらにテンションがあがり、バチツルを握る手に力が入ります。と、続けて。
一頭目の黒い子とは別種で全体的に少し丸みがあります。この子も大きくて22ミリくらい。
そしてなんと。
出ちゃいました。本命の子。
しかもとても赤い。まるで南房総亜種のよう。
前胸の縁がほんの少しだけ緑色を発しています。
逆に本来の緑色の個体が北総には少ないのかなとも思えてきました。
一応目的は達成したのですが、せっかくなので既訪ポイントのパトロールをして帰ろうと。
ところが土手の向こう、川沿いの藪に入れるルートがことごとく見当たらなくなっていました。
少し足を延ばして某橋の下の優良物件の様子を見に行こうとしたのですが、何故か見つけられず。
扉の写真用にとナノハナを撮って帰路についたのでした。
先々週のトウガネの翌日も性懲りなくチバ市街地近辺の開拓へ行きました。
ちょっと道を間違ったおかげで意外な場所へ出たのですが、そこも不法投棄ゴミがたくさん。
耕作放棄地に沿って斜面林があり、掘れる場所も多々あったのですが、それこそ何もでませんでした。
ミミズやゴミムシさえ。
いくら市街地に近いとはいえ、やはり何か変です。
用水路でこの子を観察できたのがせめてもの救いでした。
何匹もいましたが、みんなすぐ潜って姿を消してしまいました。
今日の湯加減
年が明けてからトウソウ以外は遠出をしていないのは気負っているからではなく。
どうも近年郊外の虫(オサ・ゴミ)がめっきり減っていると感じるからです。
オサ・ゴミに限らず、チョウやトンボなども、ほんの普通種が見られない。たまはにしか見られない。
間違いなく早晩都市部では採れなくなりそうなので、市街に近い方から集めなきゃと思うのです。
ということで、3月17日、ホクソウへ向かいました。
利根川の土手の一部はナノハナだらけでした。
実はカシワラベルのアオオサが欲しかったのです。
そこで地元にお住まいのファーブル会スタッフに教えていただいた場所へ。
とある公園の散策路なのですが、山の中というわけではないのに土の崖があるのです。
しかもかなり高さがあって垂直に近い。まさに自然の城壁なのでしょう。
でもその崖へ取り付くのは大変。
斜面から生えているバチツルをザイル代わりにしつつ、木の幹につかまりながら登って行きました。
ところが見た目より乾いていました。
掘った土がサラサラと足元を過ぎて眼下に落ちていきます。
これだと何か出たとしても見失う可能性大なので、もっと低い位置へ変更。
根の下やなるべく土が湿っていそうなところをほじくっていると、親子連れが通り過ぎていきました。
子供があのひと何やってるの?とパパに聞きながら・・
そのあともぽつぽつと現れる通行人の視線が刺さるのでほどなく作業は中止しました。
必殺カニ歩きもできないので撤収しようかと思いましたが、せっかくなので公園全体の様子を確認。
林の中にフィールドアスレチック、広場にはバーベキューサイトがあり、犬の散歩もできるよう。
立ち寄ったトイレの壁におもしろい蛾がいました。
未同定
もう一種。
見つけたときは、焦げた木っ端にしか見えなくて、指でつんつんしてしまいました。
アヤモクメキリガ (ヤガ科)
”モクメ”という名前の由来通りの色と模様もさることながら、姿形が大変特徴的な蛾です。
アングルがうまく変えられなくて、一旦捕獲して別の場所でモデルポーズをとってもらいました。
同上
結局、崖は最初の散策路だけのようでしたし、そこは人通りがあって憚られるので次の場所へ。
といっても崖があるようなポイントはおさえていなかったので、河川敷の巡回へ向かいました。
市街地内の渋滞をやっと抜けて利根川の土手が見えるところまで来たのですが、ちょっと様子が違う。
土手の手前に広がる農地を横切りたいのですが、ほとんどの農道が通行不可となっていました。
通行できるルートを見つけて進み、土手にたどり着く手前、小さな林というか土場というか・・
まばらに生えた木々の向こうに土の山が見えたので立ち寄ることに。
サッカー場くらいのエリアの入口には不法投棄されたゴミがありましたが、土砂捨て場のようでした。
奥に重機もとめてありましたが人気はなし。
足を踏み入れてみると、すぐ右手に小崖がありました。
こういうポイントははじめてでしたが、何事も経験ということで試掘開始。
重機で崩しているところなので、遠慮なくザクザクできるのですが、ミミズが一匹出ただけ。
ハズレと思い別の小崖がないかとエリア内を巡回してみましたが、目ぼしい場所はありませんでした。
なので、未練がましく同じ場所をもう一度ザクザク。
すると、足元に落ちた土砂の中に。
スジアオゴミムシ (オサムシ科)
普通種ですが、一頭でも出てくれるとモチベーションが一気にあがります。
続けざまに二頭でました。
同上
このように、元々林床だった地面から数センチの深さに入っているようです。
なので、崖の中腹ではなく、上部を崩していくことにしました。
すると、
オオスナハラゴミムシ (オサムシ科)
かなり大型で23ミリくらい。アゴもでかい。
同上
これでさらにテンションがあがり、バチツルを握る手に力が入ります。と、続けて。
スナハラゴミムシ (オサムシ科)
一頭目の黒い子とは別種で全体的に少し丸みがあります。この子も大きくて22ミリくらい。
同上
そしてなんと。
出ちゃいました。本命の子。
アオオサムシ (オサムシ科)
しかもとても赤い。まるで南房総亜種のよう。
前胸の縁がほんの少しだけ緑色を発しています。
逆に本来の緑色の個体が北総には少ないのかなとも思えてきました。
一応目的は達成したのですが、せっかくなので既訪ポイントのパトロールをして帰ろうと。
ところが土手の向こう、川沿いの藪に入れるルートがことごとく見当たらなくなっていました。
少し足を延ばして某橋の下の優良物件の様子を見に行こうとしたのですが、何故か見つけられず。
扉の写真用にとナノハナを撮って帰路についたのでした。
オマケ
先々週のトウガネの翌日も性懲りなくチバ市街地近辺の開拓へ行きました。
ちょっと道を間違ったおかげで意外な場所へ出たのですが、そこも不法投棄ゴミがたくさん。
耕作放棄地に沿って斜面林があり、掘れる場所も多々あったのですが、それこそ何もでませんでした。
ミミズやゴミムシさえ。
いくら市街地に近いとはいえ、やはり何か変です。
用水路でこの子を観察できたのがせめてもの救いでした。
ヒキガエル
何匹もいましたが、みんなすぐ潜って姿を消してしまいました。
今日の湯加減
やっと春が来たというのにどうも湯加減がいまひとつ。
先週腰痛火山がプチ再噴火したこともあり熱量が足りない。
(矛盾した表現のようですが実際にそうなのです)
それでも昨日までにかなり回復したので重い腰を上げました。
(これは実際と違い腰は重いのではなく痛いだけ)
短い春はもう残りわずかかもしれないと自分のネジを巻こう。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
不法投棄と言うのが気になります。千葉の田舎(?)の方へ行くと結構見られますね。日本国中が悪い方向へ変わっていくようで・・・
本命が出て粘った甲斐がありましたね(^-^w
腰痛は繰り返すようですからお気をつけて、お大事に。
by mimimomo (2018-03-25 06:08)
近年不法投棄が多いので谷底に捨てられると
回収に難儀をしますので、止めて欲しいですね。
オサムシ、今の時期は掘り返さないと見られない
ないのかな?
by g_g (2018-03-25 08:41)
64の生態にもなにか起きているのかしら…
私も地面に這いつくばって撮っていることが多いので、倒れていると間違われたことが何度か^^;
腰痛火山…どうか大噴火されませんように。
by よしころん (2018-03-25 20:08)
ヒキギエルの産卵時期ですね。
出会っちゃうのは虫運(蛙運?)が
いい証拠です。
by 響 (2018-03-27 08:01)
>mimimomoさん
不法投棄はむしろ市街地の近くに目立つ気がします。
本記事の場所はご存知の緑化公園の近くです。
>g_gさん
谷底でもないのに放置されたままがほとんどのように思います。
行政の手が回らないのか見て見ぬふりなのか・・
>よしころんさん
倒れていると間違われるならまだしも、不審者と間違われると辛い^^;
火山性微動が続いているので気を付けます。
>響さん
この用水路はヒキガエル天国のようでした。
観察できてよかったですが、うじゃうじゃいると思います。
他のカエルが駆逐されているかも><
by ぜふ (2018-03-27 20:36)
確かに、こういうところで土を掘っている人がいたら、何してる
んだろう、って思いますよね。もし私がそういう人を見かけたら、
「オサホリ」してるんだろうな、と思います^^;。
by sakamono (2018-03-30 00:13)
>sakamonoさん
そしてそっとしておいてください^^
市民権を得ようとまでは思いませんが認知度が上がればうれしいです。
by ぜふ (2018-03-30 22:24)
菜の花の土手、春ですね
好きな風景です、うららかでいいわぁ〜〜です
目的達成、結果は良かったですが
様子が少しおかしいのかな
不法投棄とか、誠にけしからん行為です
by engrid (2018-03-31 18:10)
>engridさん
春の川の土手はとくに気持ちいいですね♪
でもうららかなのも束の間かもしれません。
先日はチバも夏日になりましたし^^;
by ぜふ (2018-03-31 18:23)