"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
けせらケラ [探虫行]
前々記事の翌日、腱鞘炎(の原因)になった日のお話です。
探虫の目的は前日と同じ。下総地域ラベルのアオオサ。つまり、リベンジ。
ただし、まず向かったのは新規フィールド。四街道市の谷津田を目指しました。
そこで出会ったのが。
虫の名前、わかりますよね。
ここもとても長い谷津田でしたが、とにかく掘れるところがありませんでした。
隣接する住宅造成地の台地とは標高差があるのですが、コンクリートの法面か藪。
途中、わずかに藪の上部に木の根がオーバーハングして土が見えている場所がいくつかありました。
篠竹をかき分けてバチツルをのばして試掘するも、乾いていて頭に土埃が降ってくるだけ。
林縁を3キロほどトコトコとトレースしていきましたが、ポイントなし。
(ここまで一枚も写真を撮っていない)
それ以上先は広い圃場だったので、撤収しようかと思いましたが、まだ陽が高いので、谷津田の反対側を攻めてみることにしました。
反対側は東向きの林縁となりますが、崖はやはり見当たりません。
その代わり、あぜ道の傍に伐採した木が放置してあるのが見られました。
その一部は朽ち木となっていそうでしたので、可能性は低いとは思いつつもアタックすることに。
朽ち木かどうかは叩いてみないとわからないので、とにかくバチツルでコンコンコンコン。
カチカチの木の方が断然多かったのですが、中には柔らかくていい状態のものもある。
このときはまだ右手に痛みはありませんでした。
かなりの本数アタックしたところで、はじめて出た虫が扉の子だったのです。
出た瞬間は何かわかりませんでした。(朽ち木の中で越冬することを知らなかったので)
コオロギだと思い、周囲のフレークを少しずつやさしくやさしくどかしていくと・・
(このような作業はまさに遺構の発掘のようです)
特徴のある手がはっきり見えたときはおどろきました。
記念にお連れして、冷蔵庫の中で眠ってもらっています。
このポイントはこれで打ち止めとし、引き上げるつもりで出発。
ところが、少し進むとまた伐採木が横たわる場所が。
もう一度ベニシジミ号をとめて、バチツルも取り出し、再度アタック開始。
コンコンコンコン。
やっとオサムシが出ました。
約30ミリの小型の個体、一頭だけでした。
このフィールドは指標虫がほとんど出ない。崖がないというのもありますがゴミムシも出ない。
オサムシは出たものの、ゴミムシはボウズかと思っていたところ、やっとひとつだけ。
この子も普通種ですが、久しぶりに逢ったのでうれしい。
意外な掘り出し物もありましたが、やはりこれでは不完全燃焼。
というより、時間があれば行こうと思っていたところへ。
前々記事のフィールドは時間切れで途中で引き返したので、その先をチェックしたかったのです。
ところが。
この広くて長い長い谷津田も掘れるポイントがほとんどありませんでした。
わずかにある崖も土が乾いていてサラサラ。
オサムシたちの布団としてはふかふか過ぎて寝心地がよくありません。
一番奥までは行きませんでしたが、期待はできそうにありませんでした。
メガソーラーの設置エリアの境界が小崖になっていましたが、ここも土埃が立つほどサラサラ。
ここも指標虫すらほとんど出ず。見事にボウズでした。
帰り道、HFの手前、しばらく訪れていないフィールドの近くを通り過ぎました。
0.5秒迷いましたが、様子を見るだけねと自分に言い聞かせてUターン。
様子は想像していたとおりで、ここも掘れる場所は2,3か所だけ。
ただそこは、崖の位置や大きさは理想的な見た目。でもやはりサラサラ土。
土自体はとてもいい状態なのですが、いかんせん乾きすぎ。
どこもかしこもこんなに乾燥が進んでいるというのは里山の環境として少し心配になりました。
ケセラセラという気分にはなれません。
唯一出てくれたこの子をじっくり観察して泣く泣く帰路につきました。
前出の子と同一種ですが、観察する角度によって前胸の色が変わって見えます。
この子たちはショウナイで秋に採集して飼育していた子たち。
オオゴミムシの仲間だと思いますが、まだ同定できていません。
(追記)「クロオオナガゴミムシ」と同定 (体長約20mm、北海道・本州に分布)
ほぼ同じ大きさのオオナガゴミムシに酷似しますが、体と脚の長さのバランスが異なります。
国内で一番詳しいと思われる甲虫の仲間の図鑑が昆虫館にあるので、それにあたりたいのですが・・
今日の湯加減
探虫の目的は前日と同じ。下総地域ラベルのアオオサ。つまり、リベンジ。
ただし、まず向かったのは新規フィールド。四街道市の谷津田を目指しました。
そこで出会ったのが。
虫の名前、わかりますよね。
ここもとても長い谷津田でしたが、とにかく掘れるところがありませんでした。
隣接する住宅造成地の台地とは標高差があるのですが、コンクリートの法面か藪。
途中、わずかに藪の上部に木の根がオーバーハングして土が見えている場所がいくつかありました。
篠竹をかき分けてバチツルをのばして試掘するも、乾いていて頭に土埃が降ってくるだけ。
林縁を3キロほどトコトコとトレースしていきましたが、ポイントなし。
(ここまで一枚も写真を撮っていない)
それ以上先は広い圃場だったので、撤収しようかと思いましたが、まだ陽が高いので、谷津田の反対側を攻めてみることにしました。
反対側は東向きの林縁となりますが、崖はやはり見当たりません。
その代わり、あぜ道の傍に伐採した木が放置してあるのが見られました。
その一部は朽ち木となっていそうでしたので、可能性は低いとは思いつつもアタックすることに。
朽ち木かどうかは叩いてみないとわからないので、とにかくバチツルでコンコンコンコン。
カチカチの木の方が断然多かったのですが、中には柔らかくていい状態のものもある。
このときはまだ右手に痛みはありませんでした。
かなりの本数アタックしたところで、はじめて出た虫が扉の子だったのです。
出た瞬間は何かわかりませんでした。(朽ち木の中で越冬することを知らなかったので)
コオロギだと思い、周囲のフレークを少しずつやさしくやさしくどかしていくと・・
(このような作業はまさに遺構の発掘のようです)
特徴のある手がはっきり見えたときはおどろきました。
ケラ (ケラ科)
記念にお連れして、冷蔵庫の中で眠ってもらっています。
このポイントはこれで打ち止めとし、引き上げるつもりで出発。
ところが、少し進むとまた伐採木が横たわる場所が。
もう一度ベニシジミ号をとめて、バチツルも取り出し、再度アタック開始。
コンコンコンコン。
やっとオサムシが出ました。
クロナガオサムシ (オサムシ科)
約30ミリの小型の個体、一頭だけでした。
このフィールドは指標虫がほとんど出ない。崖がないというのもありますがゴミムシも出ない。
オサムシは出たものの、ゴミムシはボウズかと思っていたところ、やっとひとつだけ。
ルイスオオゴミムシ (オサムシ科)
この子も普通種ですが、久しぶりに逢ったのでうれしい。
意外な掘り出し物もありましたが、やはりこれでは不完全燃焼。
というより、時間があれば行こうと思っていたところへ。
前々記事のフィールドは時間切れで途中で引き返したので、その先をチェックしたかったのです。
(若葉区の谷津田)
ところが。
この広くて長い長い谷津田も掘れるポイントがほとんどありませんでした。
わずかにある崖も土が乾いていてサラサラ。
オサムシたちの布団としてはふかふか過ぎて寝心地がよくありません。
一番奥までは行きませんでしたが、期待はできそうにありませんでした。
メガソーラーの設置エリアの境界が小崖になっていましたが、ここも土埃が立つほどサラサラ。
ここも指標虫すらほとんど出ず。見事にボウズでした。
帰り道、HFの手前、しばらく訪れていないフィールドの近くを通り過ぎました。
0.5秒迷いましたが、様子を見るだけねと自分に言い聞かせてUターン。
様子は想像していたとおりで、ここも掘れる場所は2,3か所だけ。
ただそこは、崖の位置や大きさは理想的な見た目。でもやはりサラサラ土。
土自体はとてもいい状態なのですが、いかんせん乾きすぎ。
どこもかしこもこんなに乾燥が進んでいるというのは里山の環境として少し心配になりました。
ケセラセラという気分にはなれません。
唯一出てくれたこの子をじっくり観察して泣く泣く帰路につきました。
ルイスオオゴミムシ (オサムシ科)
前出の子と同一種ですが、観察する角度によって前胸の色が変わって見えます。
オマケ
この子たちはショウナイで秋に採集して飼育していた子たち。
オオゴミムシの仲間だと思いますが、まだ同定できていません。
(追記)「クロオオナガゴミムシ」と同定 (体長約20mm、北海道・本州に分布)
ほぼ同じ大きさのオオナガゴミムシに酷似しますが、体と脚の長さのバランスが異なります。
国内で一番詳しいと思われる甲虫の仲間の図鑑が昆虫館にあるので、それにあたりたいのですが・・
今日の湯加減
昨日は埼玉インセクトフェスティバルへ行ってきました。
大宮では年に一度の虫祭り。2日間にわたって開催され、初日は生きた虫の販売がメイン。
ところが今回は昆虫というよりも、虫偏の生き物がたくさん出品されていました。
ダンゴムシやクモやサソリはまだしも(まだしも?)
爬虫類(トカゲ、ヘビ、カメ)、に両生類(カエル、イモリ、アホロートル)、ザリガニも。
さらに、ネズミ、ハリネズミ、チンチラ、フクロモモンガなどのケモノまで。
もう何でもありの様相を呈していたので、”みんな気を確かに!”と心の中で叫びつつも・・
シリケンイモリとしばらくの間にらめっこしていました。(ぐっとガマンしました)
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
ケラ?知らないです。オケラだったら聞いたことあるけれど^^ゞ
腱鞘炎でしたか(@@
お大事になさって下さい。
by mimimomo (2018-02-19 07:53)
久し振りにオケラを見させて頂きました。
最近見かけなくなりましたが少なくなったんでしょうか。
by g_g (2018-02-19 09:26)
僕らはみんな生きている♪の子ですね。
穴から覗いてる様子が小動物的でかわいい。
by 響 (2018-02-19 22:45)
>mimimomoさん
オケラはケラの俗称ですね。
腱鞘炎はおかげさまでだいぶ良くなりました。
>g_gさん
ケラに限らず昆虫は少なくなる一方です。
でもこうして越冬することははじめて知りました。
>響さん
はい。トモダチです^^
なかなか立派な大きい個体でしたがケラはかわいいですね♪
by ぜふ (2018-02-20 21:18)
手の形がカワイイですねぇ~、オケラ。顔もカワイイ。
昔、1度だけ見たコトがあるような気が。
こんなカワイイ顔をしていたとは^^;。
by sakamono (2018-02-22 21:20)
おはようございます^^
そうなんですか~一つ物知りになったわ^^ きっとケラにおを付けたのでしょうね。
by mimimomo (2018-02-23 07:31)
冷蔵庫で越冬に、、おめざ目はいつごろでしょうか、、
オケラ、マジマジは初めてかしら
0,5秒迷いに、なるほど即決ではなく逡巡をしてから
でも、意に沿う決断を、ですね
by engrid (2018-02-24 00:14)
>sakamonoさん
故郷では自分のお茶碗の大きさを示していると言われていました^^
なので子供の頃から親しみのある虫ですね。
>mimimomoさん
漢字では「螻蛄」という字になりますね。書けませんが^^
>engridさん
田舎にはたくさんいましたね。
捕まえてはいつもまじまじと見つめていました^^
by ぜふ (2018-02-24 10:24)