"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
インザントラの切通 [オサムシ]
年始オサムシ記事3連発の最後はゴミムシ狙い。
1月6日、約1年前に偶然見つけたフィールドへ。
とてもいいポイントだったので敢えて足を遠のけておきました。(そのときの記事はこちら)
あっためておいただけのことはあり・・
色々でましたがそれは本編にて。
北総といっても広いですが、訪れたのはチバの北西部、印西市というところです。
一年経っているのでポイントへの道順を忘れていました。
一度まったく見当違いの、しかも住宅街に行きついてしまいUターン。
記憶を呼び覚ましながらさまよっていると見覚えのある道にでました。
県道脇の田んぼに向かって農道を入っていき、谷津田の奥へと林縁に沿ったあぜ道を進みます。
前回この辺りの斜面でコメツキムシを掘り出したなぁと左手の林をちらちらと仰ぎ見ながら・・
斜面上方に倒木を発見した瞬間にコンチューターが反応したので一旦停止。
オートバイを止め、キャリアからバチツルを出して斜面をよじ登りました。
その倒木はスギでしたが、朽ち方がいい塩梅でした。
片端から崩していき、真ん中あたりまできたとき・・
もう出てますが、ビンゴ。
カップルでした。
スギだったこともあり、出てきた瞬間はマイマイかと思いましたがクロナガオサムシも入るようです。
今回は倒木狙いではないのでさっさと先へ進み、ほどなく目的地に到着。
そのままの状態で残っていて胸をなでおろしました。
さあ、さっそく一年ぶりの試掘開始です。
まずはこの辺りからノックしてみましょう。
誰かいますか?
いきなりの団体さんでした。
この写真を撮る前にすでに何発か発砲されましたが、彼らはその名も高き、ミイデラ一家。
(キケンを感じるとお尻から高温ガスを噴射する所謂へっぴり虫です)
順番無視しますが、別のミイデラ一家のお宅も開けてしまいました。
大変あぶない態勢でした。
ちょっかいを出そうものなら、ミイデラ3兄弟のジェットストリームアタックを食らうこと必至。
そおっとそおっと埋め戻しておきました。
この子は小さくて土の色とも似ているので見逃すところでした。約5ミリ。
ヨツボシハムシの生態はよくわかっていないようですが、過去にも掘り出したことがあるので、成虫越冬なのだと思います。(この子も埋め戻し)
もう一種、ハムシが出ました。
こちらは夏になるとよく見られる子ですが、この子も成虫越冬のようですね。
大事なポイントなので考古学者が化石を発掘するように慎重に掘り、本命のアオゴミムシも出ました。
傷つけることなく、かつ観察しやすい形です。(自画自賛)
寝ぼけているうちに撮影。
もう一種はまた後ほど。
アオゴミムシの仲間は次々と掘り出せて、つばなれしそうになったので採掘終了。
まだ陽は高いので周辺の状況確認をすることにしました。
するといきなり目に飛び込んできたのは・・
谷津田を挟んで反対側の崖なのですが、擁壁工事がはじめられていました。
ここも乾燥が進んで崩壊しかかっているのでしょうけど、田んぼへの被害は大きくないような・・
それでも林を残すには斜面を固めるしかないのでしょうかね。とはいえ残念な光景でした。
さらにひとつ先の谷津田の林縁の様子も見に行きました。
すると、なかなか状態のいい小崖を見つけたので、オートバイをとめて試掘してみました。
コンチューターの針は振り切れっぱなしだったので、出る確信がありました。
もともと重機で削ったような跡がある壁でしたが、土質と湿度がとてもいい。
ほぼ垂直の小崖をコツコツ崩していくと、まずはアオゴミくんがでました。
そして、今回の本命ではありませんが望外の成果が。
印西ラベルのアオオサ獲得です。
もっと掘ればもっと出そうですが、ここも大事なポイントになりそうなので自粛・打止めとしました。
採集したゴミムシたちをあらためて紹介します。
集合写真では説明しづらいのでブロマイド写真を。
まずは一番大きい子から。
アトワアオゴミムシにも似ていますがふた回りくらい大きくて体長約17ミリ。
次に大きい子は約15ミリ。
次は約14ミリ。
だと思います。
一番ちびっこ、約11ミリ。
最後にコキベリ3兄弟。
この子たちは発砲しないので安心です。
この日もやはり調子の悪かったベニシジミ号。
翌日、ショップへ持っていき、店長に症状を伝えました。
ネットで検索すると、まったく同じ事象が出たオーナーの記事が見つかりました。
その方は様々な対処を試したようですが改善せず、結局パーツ交換となったとのこと。
とはいえ店長は、メーカーにも問い合わせて色々やってみるよと言ってくれたので預けて帰りました。
数日後、電話があり、清掃や調整してみたがやはり部品交換になったとのこと。
最近は、クルマもそうでしょうけど、オートバイもパーツが集合体化していて壊れた箇所だけの交換ができない場合がよくあると思います。
ベニシジミ号はスロットルボティというASSY(パーツ群)の移植手術(交換)となりました。
ニンゲンでいうと気管支や肺にあたる部分。普通のオートバイだとキャブレターに相当するもの。
ベニシジミ号はキャブレターがない、FI(フューエル・インジェクション)制御タイプなのです。
ちなみに去年の夏に起きたフューエルポンプの不具合もFI車だけに起きる症状でした。
その時は無償交換となりましたが、今回は交渉してもらうも初回登録から年数が経っているからと・・
トシに負けずに頑張ってくれ、ベニシジミ号!
今日の湯加減
1月6日、約1年前に偶然見つけたフィールドへ。
とてもいいポイントだったので敢えて足を遠のけておきました。(そのときの記事はこちら)
あっためておいただけのことはあり・・
コキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
色々でましたがそれは本編にて。
北総といっても広いですが、訪れたのはチバの北西部、印西市というところです。
一年経っているのでポイントへの道順を忘れていました。
一度まったく見当違いの、しかも住宅街に行きついてしまいUターン。
記憶を呼び覚ましながらさまよっていると見覚えのある道にでました。
県道脇の田んぼに向かって農道を入っていき、谷津田の奥へと林縁に沿ったあぜ道を進みます。
前回この辺りの斜面でコメツキムシを掘り出したなぁと左手の林をちらちらと仰ぎ見ながら・・
斜面上方に倒木を発見した瞬間にコンチューターが反応したので一旦停止。
オートバイを止め、キャリアからバチツルを出して斜面をよじ登りました。
その倒木はスギでしたが、朽ち方がいい塩梅でした。
片端から崩していき、真ん中あたりまできたとき・・
もう出てますが、ビンゴ。
カップルでした。
クロナガオサムシ (オサムシ科)
スギだったこともあり、出てきた瞬間はマイマイかと思いましたがクロナガオサムシも入るようです。
今回は倒木狙いではないのでさっさと先へ進み、ほどなく目的地に到着。
インザントラの切通(正確には切通ではないけど)
そのままの状態で残っていて胸をなでおろしました。
さあ、さっそく一年ぶりの試掘開始です。
まずはこの辺りからノックしてみましょう。
誰かいますか?
いきなりの団体さんでした。
この写真を撮る前にすでに何発か発砲されましたが、彼らはその名も高き、ミイデラ一家。
(キケンを感じるとお尻から高温ガスを噴射する所謂へっぴり虫です)
ミイデラゴミムシ (オサムシ科)
順番無視しますが、別のミイデラ一家のお宅も開けてしまいました。
大変あぶない態勢でした。
同上
ちょっかいを出そうものなら、ミイデラ3兄弟のジェットストリームアタックを食らうこと必至。
そおっとそおっと埋め戻しておきました。
この子は小さくて土の色とも似ているので見逃すところでした。約5ミリ。
ヨツボシハムシ (ハムシ科)
ヨツボシハムシの生態はよくわかっていないようですが、過去にも掘り出したことがあるので、成虫越冬なのだと思います。(この子も埋め戻し)
もう一種、ハムシが出ました。
こちらは夏になるとよく見られる子ですが、この子も成虫越冬のようですね。
ウリハムシ (ハムシ科)
大事なポイントなので考古学者が化石を発掘するように慎重に掘り、本命のアオゴミムシも出ました。
傷つけることなく、かつ観察しやすい形です。(自画自賛)
寝ぼけているうちに撮影。
ヒメキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
もう一種はまた後ほど。
アオゴミムシの仲間は次々と掘り出せて、つばなれしそうになったので採掘終了。
まだ陽は高いので周辺の状況確認をすることにしました。
するといきなり目に飛び込んできたのは・・
谷津田を挟んで反対側の崖なのですが、擁壁工事がはじめられていました。
ここも乾燥が進んで崩壊しかかっているのでしょうけど、田んぼへの被害は大きくないような・・
それでも林を残すには斜面を固めるしかないのでしょうかね。とはいえ残念な光景でした。
さらにひとつ先の谷津田の林縁の様子も見に行きました。
すると、なかなか状態のいい小崖を見つけたので、オートバイをとめて試掘してみました。
コンチューターの針は振り切れっぱなしだったので、出る確信がありました。
もともと重機で削ったような跡がある壁でしたが、土質と湿度がとてもいい。
ほぼ垂直の小崖をコツコツ崩していくと、まずはアオゴミくんがでました。
アオゴミムシ (オサムシ科)
そして、今回の本命ではありませんが望外の成果が。
印西ラベルのアオオサ獲得です。
アオオサムシ (オサムシ科)
もっと掘ればもっと出そうですが、ここも大事なポイントになりそうなので自粛・打止めとしました。
採集したゴミムシたちをあらためて紹介します。
集合写真では説明しづらいのでブロマイド写真を。
まずは一番大きい子から。
オオアトボシアオゴミムシ (オサムシ科)
アトワアオゴミムシにも似ていますがふた回りくらい大きくて体長約17ミリ。
次に大きい子は約15ミリ。
コキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
次は約14ミリ。
コガシラアオゴミムシ (オサムシ科)
だと思います。
一番ちびっこ、約11ミリ。
ヒメキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
最後にコキベリ3兄弟。
この子たちは発砲しないので安心です。
ベニシジミ号について
この日もやはり調子の悪かったベニシジミ号。
翌日、ショップへ持っていき、店長に症状を伝えました。
ネットで検索すると、まったく同じ事象が出たオーナーの記事が見つかりました。
その方は様々な対処を試したようですが改善せず、結局パーツ交換となったとのこと。
とはいえ店長は、メーカーにも問い合わせて色々やってみるよと言ってくれたので預けて帰りました。
数日後、電話があり、清掃や調整してみたがやはり部品交換になったとのこと。
最近は、クルマもそうでしょうけど、オートバイもパーツが集合体化していて壊れた箇所だけの交換ができない場合がよくあると思います。
ベニシジミ号はスロットルボティというASSY(パーツ群)の移植手術(交換)となりました。
ニンゲンでいうと気管支や肺にあたる部分。普通のオートバイだとキャブレターに相当するもの。
ベニシジミ号はキャブレターがない、FI(フューエル・インジェクション)制御タイプなのです。
ちなみに去年の夏に起きたフューエルポンプの不具合もFI車だけに起きる症状でした。
その時は無償交換となりましたが、今回は交渉してもらうも初回登録から年数が経っているからと・・
トシに負けずに頑張ってくれ、ベニシジミ号!
今日の湯加減
ショウナイ住まいとなったため、最近クラブ活動していないのですが、ファーブル会にはオサムシ倶楽部、略して「オサ部」があります。
オサ部は体育会系。こうしてバチツル担いで真冬でも採集に行きます。
さすがにショウナイでは雪に閉ざされてしまい、ポイントへアプローチするのがむずかしい。
アプローチできたとしても物件が凍っていて歯が立たない可能性が高い。
ということもあり、チバにいる内に何度も出動し、一人部活をしたのでした。
2018-01-20 19:00
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コメント(9)
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
今回は場所の選択のおかげでしょうか^^ 沢山成果がありましたね。
キベリアオゴミムシのお色が好きだわ^^
ベニシジミ号はそんなにお歳なんですか・・・かなり大手術?まだ頑張って欲しいですね。
by mimimomo (2018-01-21 06:53)
おはようございます。
似たような虫、同定できますね
私の目ではあまり違わないと感じます。
流石ですね・・・
by g_g (2018-01-21 07:54)
ひとり部活、大成果だったようですね。
しかし私にはどのこがどれやら~~^^;
黒潮大蛇行、さて明日の関東の雪はいかに!
by よしころん (2018-01-21 16:45)
>mimimomoさん
文字通りとっておきの場所だったので、ここにいなかったら大変でした。
このブログと同い年なので・・でも大丈夫です!^^
>g_gさん
違いは分かるのですが同定となるとなかなか大変な子たちです^^;
>よしころんさん
大事な場所なので荒らさないように気を付けましたが大漁でした。
雪心配ですね・・日本海側は天気が逆になるので・・^^
by ぜふ (2018-01-21 23:53)
宝ザクザクですね。
そのうち掘ってるの徳川埋蔵金とか出ちゃいそう。
でもその横にお目当てのオサムシ君がいたら埋蔵金を邪魔だと避けて掘っちゃいそうです。
by 響 (2018-01-22 12:08)
>重症ですね^^
いや~ ぜふさんほどではないと思っていますが(笑)
雪、日本海側はすごそうですね。 どうぞ気を付けてくださいませ。
by よしころん (2018-01-24 15:04)
ブロマイド、可愛いです
三匹揃い踏みも、なかなか
石組みになってしまうのは、残念
アッシー交換になるのかな、、復活しますように
by engrid (2018-01-24 17:41)
コキベリ3兄弟、頭と胸のところだけが、輝いてるんですね。
「インザントラの切通」という記事タイトルが、小説のタイトル
みたいで、カッコいい^^;。
by sakamono (2018-01-25 22:42)
>響さん
埋蔵金の奥にレアなオサムシがいたら・・
とりあえず埋蔵金を大事に掘り出します^^
>よしころんさん
すみません、自覚症状がないのです^^;
ショウナイは一時陸の孤島になっていました。
>engridさん
寝ているところを起こしてかわいそうではありますが・・
アッシー交換になりましたが元気に復活しました!^^
>sakamonoさん
コキベリは美麗種ですね、もっと美麗な仲間がいるのですが・・
昆虫記にでてくるのは”カルパントラの切通”です。
by ぜふ (2018-01-27 20:58)