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蜻蛉 2017 [トンボ]
2000年からはじめたこの年末恒例企画?
毎回 ”トンボで振り返る 201x ”と題して編集しているのですが、今年は振り返るのがつらそうです。
理由は単純。
トンボの写真の取れ高が少ない。
もちろんトンボへの興味がなくなったわけではないし、何か他の昆虫に集中したわけでもなし。
むしろトンボは比較的撮影しやすいので(飛翔写真は除く)、見つければレンズを向けるはず。
フィールドワークの回数自体が減ったことも相まって、観察数が少なかったのだと概括します。
と、能書き(イイワケ)はこれくらいにして。
2017年を振り返りましょう。
例年だと3月には越冬個体やシオヤを撮影しているのに、今年はなぜか撮っていない。
やっとトンボに出会ったのは4月でした。
久しぶりに参加した房総フィールドミュージアムにて。
もうすでにお色直しもして婚活準備完了の個体でした。
一昨年この子に逢ったのは4月にチバニアンに行ったときでしたが、今年は外房方面で。
時系列ではありませんが、しばらくあとでオスも観察できました。
同じフィールド、この子も発生しはじめていました。
未成熟個体なので体の色が青くて斑紋が白い。複眼もまだ灰色に濁っています。
成熟したオスもいました。
同じ種とは思えないですね。
ここからカワトンボシリーズになります。
三浦半島方面でのアゲハ採集会のとき、途中離脱して彼らの溜まり場へ向かいました。
この子も未成熟個体ですがメス。
これは胴体を屈伸させていたオス。
子供たちに見せるために一旦捕獲したこの子。
オスメスどちらでしょう?
成熟するにしたがって翅の色がオレンジ色に変わっているところですね。
こちらは打って変わって秩父方面での採集会の河原にて。
翅を開け~、翅を開け~、とじっと念じていると、願いが通じました。
オスもいましたが翅は開いてくれませんでした。
6月、房総でやり残したことのひとつとして、とあるトンボ池を訪れるもほぼ完封負けでした。
そしてここからショウナイ編。
この山には何度も通いました。 背景は庄内平野と鳥海山。
ゼフィルスに会いに毎週のように通いました。
出羽三山のひとつ、湯殿山も訪れました。
エゾゼミをはじめて間近に観察したのを覚えています。(後に採集もできました)
ブナ林を探して訪れたこの場所はアキアカネの集団避暑地。
写真は一匹だけですが、ずっとトンボにぶつかりそうになりながら歩く山道でした。
初見のヤンマにも逢えましたが、滑って尾てい骨も打ちました。
今度訪れるときはちゃんと装備をして月山まで登ってみたい。
(湯殿山からのアプローチでもいいかもしれませんがこちらのルートの方が探虫向きと思われる)
あるトンボにターゲットを絞って探しに行った山もありました。
藪漕ぎならぬ藪払いをしながら登ることになるとは夢にも思いませんでしたが・・
結局見つけられませんでした。
同じ個体ですがもう一枚。
今度はもう少し早い時期に行かなくては。(と備忘録を残しておきます)
この山へはオサムシ採りに通いました。
今年オニヤンマはたくさん観察しました。
ショウナイに限ったわけではなく、房総を含めて訪れた先々でよく見かけた気がします。
9月は恒例のニイガタ遠征もしたのですが、探虫が目的ではないせいもありトンボの写真なし。
10月以降もトンボの写真がほとんどありませんでした。
すでに掲載した写真を除いてピックアップしていますが、それにしてもやはり今年のトンポ写真の多様性は高くないですね。
というわけで最後はこの子。
鳥海山の中腹。最後まで山を下りずにいたのんびり屋さん。
それではみなさま、よいお年をお迎えください。
さっき、オートバイで買い物ついでにいつもの公園でフユシャク探しをしてきました。
この時期だとチャバネちゃんがいてくれるとうれしいなと思っていたら。
いきなりいました。
クモではありません。
メスは翅が退化しているのですが、脚はとても長いのです。
フユシャクの中では大きい部類ですが、それでもメスの体長は15ミリほど。
観察できたのは♀1だけでした。
続いて見つけたこの子もメスですが、ちょっと同定がむずかしい。 体長は約10ミリ。
ところが近くにオスがいました。
これととてもよく似た種のユキムカエフユシャクは高地性でかつ11月頃に現れるそうです。
(ただ埼玉県では局地的に低地分布しているとのこと)
なので先の子もシロオビじゃないかと。
Uターンして戻る途中、もう一種見つけられました。
わずかに残っている翅の黒い帯が特徴です。
いい角度でとまっていてくれたので顔のアップも。
ちょっといかついですかね。
※同定は「フユシャク図鑑」を参考にしました
今日の湯加減
毎回 ”トンボで振り返る 201x ”と題して編集しているのですが、今年は振り返るのがつらそうです。
理由は単純。
トンボの写真の取れ高が少ない。
もちろんトンボへの興味がなくなったわけではないし、何か他の昆虫に集中したわけでもなし。
むしろトンボは比較的撮影しやすいので(飛翔写真は除く)、見つければレンズを向けるはず。
フィールドワークの回数自体が減ったことも相まって、観察数が少なかったのだと概括します。
と、能書き(イイワケ)はこれくらいにして。
2017年を振り返りましょう。
4.23撮影 ニホンカワトンボ (カワトンボ科)
例年だと3月には越冬個体やシオヤを撮影しているのに、今年はなぜか撮っていない。
やっとトンボに出会ったのは4月でした。
久しぶりに参加した房総フィールドミュージアムにて。
4.15撮影 ホソミオツネントンボ ♂(イトトンボ科)
もうすでにお色直しもして婚活準備完了の個体でした。
一昨年この子に逢ったのは4月にチバニアンに行ったときでしたが、今年は外房方面で。
4.23撮影 シオヤトンボ ♀(トンボ科)
時系列ではありませんが、しばらくあとでオスも観察できました。
4.23撮影 シオヤトンボ ♂(トンボ科)
同じフィールド、この子も発生しはじめていました。
4.23撮影 ニホンカワトンボ ♂ (カワトンボ科)
未成熟個体なので体の色が青くて斑紋が白い。複眼もまだ灰色に濁っています。
成熟したオスもいました。
4.23撮影 同上
同じ種とは思えないですね。
ここからカワトンボシリーズになります。
三浦半島方面でのアゲハ採集会のとき、途中離脱して彼らの溜まり場へ向かいました。
この子も未成熟個体ですがメス。
4.29撮影 アサヒナカワトンボ ♀ (カワトンボ科)
これは胴体を屈伸させていたオス。
4.29撮影 同上 ♂ (カワトンボ科)
子供たちに見せるために一旦捕獲したこの子。
オスメスどちらでしょう?
成熟するにしたがって翅の色がオレンジ色に変わっているところですね。
こちらは打って変わって秩父方面での採集会の河原にて。
5.21撮影 ミヤマカワトンボ ♀ (カワトンボ科)
翅を開け~、翅を開け~、とじっと念じていると、願いが通じました。
同上
オスもいましたが翅は開いてくれませんでした。
5.21撮影 ミヤマカワトンボ ♂ (カワトンボ科)
6月、房総でやり残したことのひとつとして、とあるトンボ池を訪れるもほぼ完封負けでした。
6.11撮影 ノシメトンボ (トンボ科)
そしてここからショウナイ編。
この山には何度も通いました。 背景は庄内平野と鳥海山。
7.8撮影 ナツアカネ (トンボ科)
ゼフィルスに会いに毎週のように通いました。
7.14撮影 同上
出羽三山のひとつ、湯殿山も訪れました。
8.11撮影 アキアカネ (トンボ科)
エゾゼミをはじめて間近に観察したのを覚えています。(後に採集もできました)
ブナ林を探して訪れたこの場所はアキアカネの集団避暑地。
写真は一匹だけですが、ずっとトンボにぶつかりそうになりながら歩く山道でした。
8.13撮影 アキアカネ (トンボ科)
初見のヤンマにも逢えましたが、滑って尾てい骨も打ちました。
8.13撮影 ヒメクロサナエ ♂ (サナエトンボ科)
今度訪れるときはちゃんと装備をして月山まで登ってみたい。
(湯殿山からのアプローチでもいいかもしれませんがこちらのルートの方が探虫向きと思われる)
あるトンボにターゲットを絞って探しに行った山もありました。
藪漕ぎならぬ藪払いをしながら登ることになるとは夢にも思いませんでしたが・・
8.20 撮影 アオイトトンボ ♂ (アオイトトンボ科)
結局見つけられませんでした。
同じ個体ですがもう一枚。
同上
今度はもう少し早い時期に行かなくては。(と備忘録を残しておきます)
8.20撮影 マユタテアカネ ♂ (トンボ科)
8.20撮影 マユタテアカネ ♀ (トンボ科)
この山へはオサムシ採りに通いました。
9.2撮影 オニヤンマ (オニヤンマ科)
今年オニヤンマはたくさん観察しました。
ショウナイに限ったわけではなく、房総を含めて訪れた先々でよく見かけた気がします。
9月は恒例のニイガタ遠征もしたのですが、探虫が目的ではないせいもありトンボの写真なし。
10月以降もトンボの写真がほとんどありませんでした。
すでに掲載した写真を除いてピックアップしていますが、それにしてもやはり今年のトンポ写真の多様性は高くないですね。
というわけで最後はこの子。
鳥海山の中腹。最後まで山を下りずにいたのんびり屋さん。
10.6撮影 アキアカネ ♂ (トンボ科)
それではみなさま、よいお年をお迎えください。
オマケ
さっき、オートバイで買い物ついでにいつもの公園でフユシャク探しをしてきました。
この時期だとチャバネちゃんがいてくれるとうれしいなと思っていたら。
いきなりいました。
クモではありません。
メスは翅が退化しているのですが、脚はとても長いのです。
チャバネフユエダシャク ♀ (シャクガ科)
フユシャクの中では大きい部類ですが、それでもメスの体長は15ミリほど。
観察できたのは♀1だけでした。
続いて見つけたこの子もメスですが、ちょっと同定がむずかしい。 体長は約10ミリ。
ところが近くにオスがいました。
シロオビフユシャク ♂(シャクガ科)
これととてもよく似た種のユキムカエフユシャクは高地性でかつ11月頃に現れるそうです。
(ただ埼玉県では局地的に低地分布しているとのこと)
なので先の子もシロオビじゃないかと。
Uターンして戻る途中、もう一種見つけられました。
わずかに残っている翅の黒い帯が特徴です。
ナミスジフユナミシャク ♀ (シャクガ科)
いい角度でとまっていてくれたので顔のアップも。
ちょっといかついですかね。
※同定は「フユシャク図鑑」を参考にしました
今日の湯加減
いつものことではありますが、今年は過去最高に年末の感じがしない。
それでもやっと昨日年賀状を書き終えたら少し年の瀬の気分がしてきました。
ともかくこの一年は大きな節目となったことは確か。
来年はまたハランバンジョーになる予感もしている。
楽しみなこともあり、心配なこともいっぱいある。
年が明けたらお参りに行かなくちゃ。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
>楽しみなこともあり、心配なこともいっぱいある。
同感です。それでこそ人生ですね!なんちゃって~^^;
今年もお付き合いいただきありがとうございました。
ぜふさんもどうぞ佳いお年をお迎えくださいませ^^
来年は月山か鳥海山でお会いしましょーヽ(^o^)丿
by よしころん (2017-12-30 20:03)
おはようございます^^
さすがですね~少ないとおっしゃってもかなりの数のトンボ。
今年はわたくしトンボのお写真は一枚も写さなかったかも・・・
ハランバンジョーの予感(@@? 来年はどんな一年を予想していらっしゃるのかなー^^ わたくしはせめて今年以上の一年になってくれればと思っています。
今年は最悪だったから・・・これ以上悪くなると困るのよね(><;
一年お付き合いありがとうございました<(__)>
来年もまたよろしくお願いいたします。
どうぞ佳いお年をお迎えくださいませ。
by mimimomo (2017-12-31 06:40)
楽しみなことがあるそうで!!
どうぞ良いお年をお迎えください。
by めもてる (2017-12-31 12:41)
この暮れは楽しさは兎も角、心配事が多い年でした。
何時もお付き合い頂き有り難うございました。
来年もいい年をお迎え下さい。
by g_g (2017-12-31 15:13)
いつもご訪問いただきありがとうございました。
私はなかなか足跡を残せずすみません。
トンボ、私より全然種数が多くて羨ましい!
さらにフユシャクも!
あと数時間で新しい年に、良い年をお迎えください(^^)
by hirokou (2017-12-31 19:44)
みなさま新年おめでとうございます。
>よしころんさん
今年も(目的は違いますが)山へ森へと行きます。
山でお会いできると最高ですね♪
>mimimomoさん
まったく予想はできないのですが・・
今年は少し穏やかになるといいとは思います^^
>めもてるさん
うまくいくといいのですけど・・^^
>g_gさん
なんといっても健康第一ですね。
>hirokouさん
フユシャクの種数はかないません^^
トンボの数もさみしかったので今年は増えるといいなぁ。
今年もよろしくお願いします。
by ぜふ (2018-01-02 10:11)
あけましておめでとうございます
トンボの世界、否 昆虫の生態もそうですが、美しさに驚きがあります、数々いつも学んでいます、、トンボの羽の繊細さ、ボディー美しさ、 自然の造形美は限りがないですね
本年もよろしくお願いいたします
by engrid (2018-01-03 12:05)
あけましておめでとうございます(^_^)
今年もよろしくお願いします。
今年も虫たちの世界、たくさん見せてくださいね(^_^)
by sasasa (2018-01-04 20:54)
こんにちは^^
今日は千葉も寒いです(><;
by mimimomo (2018-01-05 12:44)
>engridさん
いつもうれしいコメントありがとうございます。
トンボはみんな美麗ですね。
今年もよろしくお願いします。
>sasasaさん
虫の世界に終わりはありませんが、
今年もマイペースでいきたいと思います。
>mimimomoさん
ほんと寒かったですね。
南房総も寒かったです^^
by ぜふ (2018-01-05 23:28)
庄内平野をバックにした、ナツアカネの写真、とてもステキです。
「同定がむずかしい」と書かれているフユシャクの♀(?)、
不思議な形ですね。アザラシみたい。
今年も、虫たちの写真を拝見にうかがわせていただきます^^。
by sakamono (2018-01-06 11:06)
>sakamonoさん
たしかに。脚をなくしてヒレ(手)をつけたとすると似てますねっ
バイカルアザラシ?^^
今年もよろしくお願いします。
by ぜふ (2018-01-06 17:45)