"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
秋のアゲハ山 [日記]
秋はどこへ行った?と思ったら帰ってきましたね。
秋というと、あちこちで登山やトレッキングのイベントや体験会が開催されるようで。
台風が接近する中、週間天気予報をじっくり調べ、行くならこの日しかないという21日に、
ちょうどオトナのためのプチ登山体験イベントがあったので事前に申し込みをしておきました。
しかもその開催場所はアゲハ山だったのです。

右がアゲハ山、左の富士山形の山は未踏のH山。
アゲハ山というのは勝手に付けたニックネームです。
はじめてこの山に登ったとき、山頂の神社にたくさんのアゲハが群飛していた光景が見事でした。
その後何度か訪れましたが、今回のイベントの登山ルートははじめて。
というよりも、この方角からアプローチをしようとしたものの、ルートを見つけられなかったのです。
そういう意味でも興味をそそられて参加することに。

当日朝の天気は曇り。今にもポツポツきそうでしたが雨天決行なので出発。
集合場所はルート探しのときに一度立ち寄ったことがあったので迷うこともなく到着しました。
説明会がはじまるまで時間があり(早く着きすぎた)、施設の周りや内部を見学。
自然の家ということで、動物のはく製や昆虫標本の展示もありましたが、残念な保存状態でした。
建物の外で見つけたのはここで越冬希望の子。

名前のとおり大型のカメムシ。 複数観察しました。
ところで、前記事でも少し触れましたが、カメムシの仲間についてのメモを。
カメムシ亜目には、セミやアメンボやタガメなども含まれます。
いわゆる(くさいと言われる?)カメムシは、
カメムシ科
キンカメムシ科
クヌギカメムシ科
ツノカメムシ科
ヘリカメムシ科
ホソヘリカメムシ科
ヒメヘリカメムシ科
マルカメムシ科
ナガカメムシ科
カスミカメムシ科
ヒラタカメムシ科
ツチカメムシ科
など、多種に分類されています。
そして、サシガメ科という分類があります。
なぜかこの科だけ”ムシ”がつきませんが、”ガメ”というのは”カメムシ”という意味です。
また、この仲間は”刺す”ので”サシガメ”と呼ばれます。
ただ、サシガメ以外のカメムシは刺さないかということそんなことはありません。
前記事のとおり、”ツノ”があるのにツノカメムシの仲間ではないカメムシもいます。
とまぁ、分類名あるあるですが、サシガメは刺します。
それと、カメムシはくさいという印象があると思いますが、くさい種は少数派です。
この子はその少数派ですが・・

くさいからこの名前なのではなくクサギにつくからですが、色んな実の汁を吸う、よくいる普通種。

出発時間になると薄日も射し、気温が上がってきたので、上着をリュックにしまってスタート。
以下、登りながら観察した植物の写真をお届けします。(同定ちがいがあったらご指摘ください)
あまり見ない白い花。ほぼみな終盤でしたがこの株は咲き残り。

この黄色い花は行きも帰りもあちこちで見られました。

これはボランティアガイドの方から説明が・・・説明いらないくらいわかりやすいですが。

これは誰も見向きもしなかったのですが・・

カメムシやバッタ類以外の昆虫は見込めないとは思っていましたし。
そもそも昆虫観察は全然期待していなかっので、この子を見つけたときはテンションが上がりました。

参加者の方々もよろこんで観察してくれました。
(このあとの道中でも複数見つけることができました)

とこで、アゲハ山の標高は450mほど。
このルートも小学生も登るということでしたが、実は途中いくつか険しい箇所もありました。
山頂直前が最大の難所。

以前来たときに山頂側から降りようとして、この鎖場に気が付き、断念したことがありました。
そして山頂からの眺望。
あいにく鳥海山は雲の中でしたが、年に2~3度しか見られないとガイドの方がいう景色が。

海のはるか向こうに影が見えます。
分かりにくいかもしれませんが、心の目が曇っていなければ見えるはず・・・

見えましたよね?男鹿半島。
運がいいとこうしてたまに見えることがあるそうです。(意外に日本海側に飛び出しているのですね)
ただ、教えてもらえないと気が付かないと思うので、イベントに参加してよかったなと。

休憩がてらお弁当を食べていると、膝の上にカメムシが飛んできたのですが、カメラを出している間に逃げられました。
見慣れないカメムシだったので残念に思っていると、また何かが飛んできて足元に着地。

キンナガゴミムシヒラタゴモクムシ (オサムシ科)
普通種のゴミムシだと思っていましたが、あとで画像を見るとゴモクムシのようでした。
お連れするんだった・・・
その他、山頂で観察した虫。

ウマオイと似ていますが、後ろ脚の腿節のトゲの有無が同定ポイントだそうです。(ヤブキリはある)

ここでも観察できました。普通のヒメギスよりも多いのでしょうね。

休憩終了で再出発しましたが、その前に山頂のアゲハ神社にお参り。

境内にこんな花が。

しばらく参道を下りましたが、途中で見晴らしのいい展望スポットが。

あそこまでは3~4時間かかるそうです。
それと、やはりイブキヒメギスとセットとしか思えない、このバッタも観察できました。

下りルートの途中には所々イワカガミの大きな群落がありました。
もちろん花は咲いていませんでしたが、紅葉している葉を一枚見つけました。

一旦、里まで下りてきて、柿などの小規模な果樹園の傍を歩いていきました。
開けた休耕田までくると、アキアカネの群れが秋空に懐かしい風情を加えてくれていました。
他の参加者は誰も気に留めていないようでしたが、こんな群飛を見たのは子供の頃以来かも。

ゴミのように写っている黒い点がすべてトンボです。
水路にはツリフネソウが少しだけ咲き残っていました。


スタート地点に行くにはまたひとつ丘を越えなくてはならないようで。
その登りがまたなかなか大変だったのですが、少しだけ花も見られました。
前記事のコピーのようですが、ツルリンドウの花と実。


そして最後に、随行の方が教えてくれたのが・・

オオミスミソウの群落でした。
アゲハ山は春になるとクサバナ山に模様替えするようです。
下りてきた里で見かけた花。



今日の湯加減
秋というと、あちこちで登山やトレッキングのイベントや体験会が開催されるようで。
台風が接近する中、週間天気予報をじっくり調べ、行くならこの日しかないという21日に、
ちょうどオトナのためのプチ登山体験イベントがあったので事前に申し込みをしておきました。
しかもその開催場所はアゲハ山だったのです。

右がアゲハ山、左の富士山形の山は未踏のH山。
アゲハ山というのは勝手に付けたニックネームです。
はじめてこの山に登ったとき、山頂の神社にたくさんのアゲハが群飛していた光景が見事でした。
その後何度か訪れましたが、今回のイベントの登山ルートははじめて。
というよりも、この方角からアプローチをしようとしたものの、ルートを見つけられなかったのです。
そういう意味でも興味をそそられて参加することに。

当日朝の天気は曇り。今にもポツポツきそうでしたが雨天決行なので出発。
集合場所はルート探しのときに一度立ち寄ったことがあったので迷うこともなく到着しました。
説明会がはじまるまで時間があり(早く着きすぎた)、施設の周りや内部を見学。
自然の家ということで、動物のはく製や昆虫標本の展示もありましたが、残念な保存状態でした。
建物の外で見つけたのはここで越冬希望の子。

オオトビサシガメ (サシガメ科)
名前のとおり大型のカメムシ。 複数観察しました。
ところで、前記事でも少し触れましたが、カメムシの仲間についてのメモを。
カメムシ亜目には、セミやアメンボやタガメなども含まれます。
いわゆる(くさいと言われる?)カメムシは、
カメムシ科
キンカメムシ科
クヌギカメムシ科
ツノカメムシ科
ヘリカメムシ科
ホソヘリカメムシ科
ヒメヘリカメムシ科
マルカメムシ科
ナガカメムシ科
カスミカメムシ科
ヒラタカメムシ科
ツチカメムシ科
など、多種に分類されています。
そして、サシガメ科という分類があります。
なぜかこの科だけ”ムシ”がつきませんが、”ガメ”というのは”カメムシ”という意味です。
また、この仲間は”刺す”ので”サシガメ”と呼ばれます。
ただ、サシガメ以外のカメムシは刺さないかということそんなことはありません。
前記事のとおり、”ツノ”があるのにツノカメムシの仲間ではないカメムシもいます。
とまぁ、分類名あるあるですが、サシガメは刺します。
それと、カメムシはくさいという印象があると思いますが、くさい種は少数派です。
この子はその少数派ですが・・

クサギカメムシ (カメムシ科)
くさいからこの名前なのではなくクサギにつくからですが、色んな実の汁を吸う、よくいる普通種。

出発時間になると薄日も射し、気温が上がってきたので、上着をリュックにしまってスタート。
以下、登りながら観察した植物の写真をお届けします。(同定ちがいがあったらご指摘ください)
あまり見ない白い花。ほぼみな終盤でしたがこの株は咲き残り。

オヤリハグマ
この黄色い花は行きも帰りもあちこちで見られました。

アキノキリンソウ
これはボランティアガイドの方から説明が・・・説明いらないくらいわかりやすいですが。

ツクバネ
これは誰も見向きもしなかったのですが・・

シロヨメナ
カメムシやバッタ類以外の昆虫は見込めないとは思っていましたし。
そもそも昆虫観察は全然期待していなかっので、この子を見つけたときはテンションが上がりました。

オオセンチコガネ (コガネムシ科)
参加者の方々もよろこんで観察してくれました。
(このあとの道中でも複数見つけることができました)

とこで、アゲハ山の標高は450mほど。
このルートも小学生も登るということでしたが、実は途中いくつか険しい箇所もありました。
山頂直前が最大の難所。

以前来たときに山頂側から降りようとして、この鎖場に気が付き、断念したことがありました。
そして山頂からの眺望。
あいにく鳥海山は雲の中でしたが、年に2~3度しか見られないとガイドの方がいう景色が。

海のはるか向こうに影が見えます。
分かりにくいかもしれませんが、心の目が曇っていなければ見えるはず・・・

見えましたよね?男鹿半島。
運がいいとこうしてたまに見えることがあるそうです。(意外に日本海側に飛び出しているのですね)
ただ、教えてもらえないと気が付かないと思うので、イベントに参加してよかったなと。

休憩がてらお弁当を食べていると、膝の上にカメムシが飛んできたのですが、カメラを出している間に逃げられました。
見慣れないカメムシだったので残念に思っていると、また何かが飛んできて足元に着地。

普通種のゴミムシだと思っていましたが、あとで画像を見るとゴモクムシのようでした。
お連れするんだった・・・
その他、山頂で観察した虫。

ヤブキリ ♀ (キリギリス科)
ウマオイと似ていますが、後ろ脚の腿節のトゲの有無が同定ポイントだそうです。(ヤブキリはある)

イブキヒメギス ♀ (キリギリス科)
ここでも観察できました。普通のヒメギスよりも多いのでしょうね。

休憩終了で再出発しましたが、その前に山頂のアゲハ神社にお参り。

境内にこんな花が。

ヤマミゾソバ ?
しばらく参道を下りましたが、途中で見晴らしのいい展望スポットが。

扉の写真の左の山頂
あそこまでは3~4時間かかるそうです。
それと、やはりイブキヒメギスとセットとしか思えない、このバッタも観察できました。

ミヤマフキバッタ (バッタ科)
下りルートの途中には所々イワカガミの大きな群落がありました。
もちろん花は咲いていませんでしたが、紅葉している葉を一枚見つけました。

イワカガミの葉
一旦、里まで下りてきて、柿などの小規模な果樹園の傍を歩いていきました。
開けた休耕田までくると、アキアカネの群れが秋空に懐かしい風情を加えてくれていました。
他の参加者は誰も気に留めていないようでしたが、こんな群飛を見たのは子供の頃以来かも。

ゴミのように写っている黒い点がすべてトンボです。
水路にはツリフネソウが少しだけ咲き残っていました。

ツリフネソウ

スタート地点に行くにはまたひとつ丘を越えなくてはならないようで。
その登りがまたなかなか大変だったのですが、少しだけ花も見られました。
前記事のコピーのようですが、ツルリンドウの花と実。


そして最後に、随行の方が教えてくれたのが・・

オオミスミソウの群落でした。
アゲハ山は春になるとクサバナ山に模様替えするようです。
オマケ
下りてきた里で見かけた花。

ヤクシソウ

白いノコンギク?

ミゾソバ
今日の湯加減
昨日もユウマヅメに釣りに行きました。
新しいスマホ(まったく同じ機種にしました)を持っていきました。
もちろん海に落とすためではありません。
オートバイのキャリアケースに入れておこうと思いましたが、それも盗難のリスクがあるなと。
なのでまたベルトポーチの中へ入れていきました。
ここまで書くと、また落としたというオチを期待されるかもしれませんが、落としませんでした。
期待を裏切って恐縮ですが、面白いこともありました。
それはまた次回。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
虫あり花ありの良いハイキングでしたね。
ガイドさんが一緒だと勉強できますね。
by mimimomo (2017-11-05 06:43)
おはようございます♪
この時期の白のキク科のお花はムムムで~~^^;
ヤマニガナ? は時期的にヤクシソウかもしれません…
ユキワリソウ、葉っぱの様子からオオミスミソウのようですね~
すごい群落~ 春は色とりどりなのでしょうね~
ぜひ見せてくださいね^^v
by よしころん (2017-11-05 07:24)
>mimimomoさん
しんがりを歩いていたので専属ガイドのようでした^^
>よしころんさん
ヤクシソウですね。ありがとうございます。訂正します。
そうそう、ガイドさんがオオミスミソウって言ってました^^;
by ぜふ (2017-11-05 08:39)
カメムシにもこんなに沢山科が分かれているとは思いませんでした、勉強になります。?は葉の感じからシロヨメナかな?、ヤマミゾソバの写真は葉の状態がよく分かりませんがもしかしてウナギツカミかな?葉は茎を抱いていればそうなんですが一度検索してみて下さい。参考までにママコノシリヌグイは葉が三角なので分かりやすいかと思います。庄内の方では当地で咲かない花も有るので偶には行ってみたいのですがなかなか日帰りでは難しいです・・・
by g_g (2017-11-05 18:55)
>g_gさん
ご教示いただけると期待していました^^シロヨメナ、追記しました。
アキノウナギツカミかと思ったのですが、茎を抱いていないんです。
近くに水辺があるわけでもないのですが・・
by ぜふ (2017-11-05 23:03)
ムシムシも秋の野草もいっぱいですね。
アゲハ神社の造りはすごく重厚感があって
素晴らしいです。
by 響 (2017-11-07 11:30)
オオセンチコガネは、やっぱりキレイですねぇ。
小さな黒い点々の、アキアカネの群れ、目をこらすと、なんとなく分かります^^;。
by sakamono (2017-11-09 21:27)
>響さん
アゲハ神社は重文に指定されているようです。
何か引き寄せられるものがありますね。
>sakamonoさん
オオセンチは参加者にも興味を持つ方が何人かいました。
アキアカネは液晶画面のバッドスポットにも見えますよね^^;
by ぜふ (2017-11-11 08:51)